白騎士物語 覚醒する魂の物語   作:神無 龍希

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今回で第四章が終了となってストックが切れます

今回は随分とやりたい放題やったと言うかはっちゃけたというか

ぶっちゃけ厨二炸裂な回だったり(オイ)


月姫 後編

 

                   ◇ ◇ ◇

 

 

 バンヘイブン荒野の地底湖に着いたユウリ達は初めて地底湖をじっくりと見て月下の下の湖があまりにも美しいことに驚いた

 

 深夜の満月という条件が付加されて神秘性が増しているからこその美しさであとも言えるが

 

 

 (ユウリ)

 「きれい…」

 

 (レナード)

 「ああ、ほんとにな」

 

 

 スカーダインは頭上の月を見て月姫を解放する条件が揃ってることを確認する

 

 

 (スカーダイン)

 「上を見ろ、満月だ」

 

 (レティラ)

 「と言うことは、月姫の封印を解く時だね」

 

 

 ユウリは「うん」と頷いて月姫のアークである銀の弓を取り出して精神を集中する

 

 

 (ユウリ)

 《いよいよだね》

 

 (月姫の意思(フラベル))

 《そうやね、一応聞くけど封印を解く意味はわかるよね》

 

 (ユウリ)

 《うん、今まで大きいのはレナードとシーザーに任せるしかなかった、でもこれで私も直接戦えるようになるんだね、今までよりもレナード達の力になることが出来るんだね》

 

 (フラベル)

 《でもこれで予言の五体の騎士の封印は解かれることになる、もう負けることは許されへんからな》

 

 (ユウリ)

 《うんわかってる、レナードもレティラ達も私が守る》

 

 (フラベル)

 (大丈夫かな、なんか不安やな、けどもう賽は投げられたし流れに乗って突っ走るしかあらへんな)

 

 

 ユウリが精神を集中して深く没頭すると月姫のアークである銀の弓からイメージが送られてきて封印解除の手順がわかるようになった

 

 

 (ユウリ)

 「我れ契約の元満天の月に願うもの、水鏡に移りし汝が現身に封じし姫の力を解き放つことを望みし者

光弓(こうきゅう)の乱舞もて 打ち砕けファイア!」

 

 

 封印を解除す言葉と共に満月に向かって銀色の魔力の矢を放つ

 

 その矢は天へと上り姿が見えなくなって数秒後、満月から地底湖に映った満月へ向かって

無数の光の矢が降り注ぎ地底湖の満月に沿って展開されている魔法陣が見えたかと思うと無数の光の矢に貫かれて穴だらけになる

 

 穴だらけになった魔法陣が砕け散ると共に一際眩しい光が地底湖を包み込む

 

 

 その光が収まると銀の弓は赤く機械的でそれでいて美しい弓へと変化を遂げていた

 

 

 (ユウリ)

 「こ…これは?」

 

 (フラベル)

 《これが月姫のアークの真の姿レーヴァテイルや》

 

 (ユウリ)

 「レーブァテイル…」

 

 (フラベル)

 《そうや、炎の剣と魔力の弓と呪曲のハープの三つの形をとることが出来る便利な代物や》

 

 (フラベル)

 《せやけどアークの変化に驚いてる暇はないで》

 

 (ユウリ)

 「えっ…」

 

 

 その時ゴゴゴゴゴゴ…と地底湖全体が揺れだした

 

 (エルドア)

 「ぬう、これはいったい」

 

 (ユウリ)

 「な…何がどうなってるの?」

 

 (フラベル)

 《本来は勝手に月姫の封印を解こうとするアホンダラを叩き潰すためのもんやけどな契約者であるあんたには特別や月姫の力でいてこましたってや》

 

 と随分と勝手なことをイイ笑顔で言っていたりする

 

 (ユウリ)

 「ええ~、いきなりそんなこと言っても」

 

 (フラベル)

 《ついでやからあっこのお嬢ちゃん連れてきてな、…これこれこうしたり…》

 

 (ユウリ)

 《ええ、レティラを、それほんとに?》

 

 (ユウリ)

 「ええい、もうやってやるわよ!」

 

 ユウリはレティラの傍に行ってレーヴァテイルを銀色のハープにして音を奏でながら月姫に変身するための契約の言葉を唱える

 

 (ユウリ)

 「月夜に煌めく白銀の女神ルティウスよ、私に力を…変身!」

 

 

 ユウリを中心に巨大な魔法陣が展開してその魔法陣を銀色の音符が取り囲む、そのまま魔法陣の中を隠すようにユウリは銀色の光に包まれて見えなくなる

 

 ユウリが掻き鳴らすハープからは心に染み入るような優しく暖かな音色の曲が聞こえてくる

 

 

 (レティラ)

 「ふあ、あぁ…、気持ちいぃ~」

 

 レティラは魔法陣の中にいる影響か暖かな音色と共に魔法陣の魔力が注ぎ込まれて(とろ)けきって艶のある声を出しながら呆けてぺたんとへたり込んでいた

 

 

 魔法陣の光が弱くなって中が見えてくるとそこには桃色の髪を後ろにまとめた鋭角的で女性っぽい形をした盤色の鎧の巨人が立っていた

 

 

 銀色の巨人である月姫が姿を現した頃には地底湖の水面に封印の守護者であるイカの化け物が姿を現していた

 

 

 (エルドア)

 「あれは、海洋魔獣クラーケンか」

 

 (スカーダイン)

 「なんだと、海で稀にしか見ることのない正真正銘の大化物ではないか、正直こんなところで出てきていい代物ではないだろう」

 

 (エルドア)

 「そんなことを言われても知らん、文句ならあんなところに置いたやつに言ってくれ」

 

 

 くしゅん

 

 

 (レティシア)

 「ずずず…、誰かが妾の噂でもしておるのか」

 

 この時バランドール城で誰かさんの看病をしてる人がくしゃみをしたとかしてないとか

 

 

 (ユウリ)

 「レティシア?、目が覚めたの?」

 

 (レティシア)

 「その声はユウリか、月姫と契約しておるのか、随分と心配をかけたようだの」

 

 (ユウリ)

 「ほんとにフラベルの言ったやり方で目が覚めたのね、どれだけ魔力を貯め込めれるのよ」

 

 ユウリが呆れたように言うのも無理はない、月姫に変身する時にエルドアの魔力を三十回は全快に出来るだけの魔力が溢れていたのだから

 

 (レティシア)

 「そうは言うても妾だからとしか言いようがないのう」

 

 (レティシア)

 《ほれ、しっかりせぬか、いつまで呆けておる》

 

 (レティラ)

 「えっ、ほえ、あっレティちゃん、よかった~、目が覚めたんだ」

 

 (レティシア)

 《それよりも今は目の前の敵に集中せい》

 

 (レティラ)

 《あっうん、そうだね》

 

 

 クラーケンはまずは挨拶代りと言わんばかりに触手の一本を月姫を狙って叩きつけてきた

 

 月姫は軽く1ステップを踏んで触手を避けたが避ける動作で弓で狙いをつけるのが難しくなる

 

 

 クラーケンは触手を避けられたのが面白くないのか攻撃する触手を4本に増やしてドラムを叩くかのように激しくもリズムカルに月姫を狙って触手を叩きつけようとしている

 

 

 (エルドア)

 「激しい攻撃だな」

 

 (スカーダイン)

 「あれでは反撃出来ないのではないのか?」

 

 (レティシア)

 「ならば妾が物珍しい術式で足を止めてくれよう」

 

 

 (レティシア)

 「荒涼たる魔界の一角を治める灼熱の公爵よ 妾の嘆願聞き入れたもうことあれば

妾が魔力を食らいて汝を示す灼熱で妾の敵を縛れ 魔界の灼熱縛(フレスペル・デモン・バインド)

 

 

 レティシアが翳した手の先に灼熱を示すような赤い球体(火の属性のマジックスフィア)が現れそこから無数の炎の色をした鞭が飛び出しクラーケンのあちこちに絡みついて縛り上げる

 

 炎の鞭は見た目通り火で出来ているのか水に触れてる部分もクラーケンに巻き付いてる部分も「ジュワワワワワワー」と音を立てて凄まじいほどの水蒸気が立ち込める

 

 そして水蒸気が立ち込めるのとは別にクラーケンの方からなにやら香ばしい匂いが漂ってきている

 

 どうやら炎の鞭によって美味しそうに焼けているようである

 

 

 (スカーダイン)

 「確かに珍しい魔法だし良く効いてはいるようだがこれでは蒸し暑くてかなわん」

 

 (エルドア)

 「ならこれを使うとしよう」

 

 (エルドア)

 「クール・クール・ヒトパース・クルサーク・ハーダザード・アスイージ・氷炎の魔王よ我が領域に永久(とこしえ)の寒気を」

 

 (エルドア)

 「凍りついた王国(フリーザー・キングダム)

 

 エルドアの詠唱に気づいていたレティシアが維持していた術式をキャンセルして炎の鞭を消したためにクラーケンは自由を取り戻していたがエルドアの呪文に対して行動をとる時間があるはずもなくクラーケンは地底湖の水が氷漬けになることで動きを封じられ水蒸気はダイヤモンドダストになって皆の目を楽しませた

 

 (レティシア)

 「ユウリよ、今を逃すでないぞ」

 

 (ユウリ)

 「わかってる、必殺必中 ブレイジングアロー!」

 

 火属性の赤に染まった弓形態のレーヴァテイルを構えて込めれるだけの魔力を込めた一撃がクラーケンを狙って放たれて吸い込まれるように命中した

 

 必殺の一撃を食らったクラーケンはあちこちが焼け焦げて香ばしい匂いをさせていたがそれでもまだ動いていた

 

 それでもまだ触手を持ち上げて攻撃しようとしていた

 

 

 (レティシア)

 「あれでまだ生きておるのか」

 

 (スカーダイン)

 「しぶといな」

 

 (エルドア)

 「それよりも魔力がなくては打つ手がないのではないのか?」

 

 (ユウリ)

 「魔力がなくてもまだ力はある」

 

 

 月姫はレーヴァテイルを火属性の赤い剣の形に変えてクラーケン目がけて走り出す

 

 (ユウリ)

 (今の私はまだまだ未熟、だけどあそこまで弱っているなら出来るはず)

 

 ユウリは剣に闘志と矢に込めきれなかった魔力を込めて走りながら構えをとる

 

 (ユウリ)

 「銀姫一閃(ぎんきいっせん)

 

 月姫とクラーケンが交差するその一瞬で剣を横薙ぎに振るいクラーケンを真っ二つにした

 

 

 (レティシア)

 「これでユウリの勝ちよの」

 

 (フラベル)

 《すごいやない、月姫の力をここまで引き出せるなんてな、よお頑張ったな、ほんまにお疲れさんや》

 

 

 その後でウインドライダーズの拠点に戻るとイシュレニア軍を倒しただけでなくクラーケンを倒したことで「お前らほんとすげーな」と騒ぎになって宴会が輪をかけて騒がしくなってしまった

 

 ユウリ達は途中で抜け出して一晩休んだ

 

 ウインドライダーズ達は夜通し騒いでいたから賢明な選択である

 

 

 そして翌日イシュレニア軍の反撃を警戒して残ることにしたサイラス達と別れたユウリ達はバランドールへと帰還するために出発した

 

 

                  ◇ ◇ ◇

 

 

・パーティーメンバー

 

 レティラ→レティラINレティシア

 

 ユウリ

 

 エルドア

 

 シーザー→OUT

 

・パーティー加入メンバー

 

 スカーダイン

 

・ゲスト

 

 サイラス

 

・取得アイテム

 

 銀の弓→レーヴァテイル

 

 月姫




(作者)
「まいどお馴染み後書きコーナーだよ」

(レティシア)
「今回からは妾が復帰したぞ」

(レティラ)
「おかえりー、レティちゃん」

(作者)
「これで後書きで二人だけなんて寂しい状況はなくなるね」

(レティシア)
「それは良いが今回は随分とやりたい放題やったではないか」

(レティラ)
「そーいや月姫の封印を解除する時に妙なことやってたね」

(レティシア)
「あれはリリカルな物語の無印での決闘で有名な「アルカス・クルタス・エイギアス」をもろに意識しておることがまるわかりではないか」

(レティラ)
「それに封印が解除された月姫のアークって随分と趣味に走ってるしね」

(作者)
「封印解除のセリフは返す言葉もないね」

(作者)
「それと月姫のアークは三作目になると普通にR18だろと言いたくなるヒロインの夢にダイブする歌が中心のRPGに出てくる固有名詞のレーヴァテイルを使いたくなってそれに掛けて呪曲モードを追加してり同じような語感のレヴァンティンも入れたりしてみた」

(レティシア)
「レヴァンティンもリリカルな物語に出てくるものではないか、封印解除の時にアークからイメージを受け取ったりとかデバイスっぽいこともしておるし自重しておらぬな」

(作者)
「厨二の魂がやれと囁いた、反省も後悔もしていない(エヘン)」

(レティシア)
「えばるな」

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