魔獣イルフラム、浮遊要塞ガルガンダ、何それ?
そんなものこの世界では最初からなかったのよ
◇クライマックス1◇
レナード達は態勢を整えてから最後の要所と思われる場所への扉を開けて入っていった
レナード達が入った扉の奥は大広間になっており広間の中央には巨大な卵のような形をした透明な入れ物が設置されておりその中には透明なアークナイトらしき巨人が胎児が眠るような姿勢で安置されていた
そしてその奥の貴賓席にグラーゼルが座っておりその傍にはシャブールが立っていた
(グラーゼル)
「約二ヶ月ぶりか、待ちわびたぞ諸君」
(レナード)
「グラーゼル!」
(シーザー)
「レティシアの予想通りだな、まあここ以外はあり得ねえか」
(シズナ)
「グラーゼル、貴方の野望もここまでです」
(グラーゼル)
「これはこれはシズナ様、いえ、今はミューレアス様とお呼びすべきですかな」
(シズナ)
「その言葉にははいであると共にいいえと答えましょう」
(シズナ)
「シズナとしての私もミューレアスとしての私も同じ私であることに違いはなく、またどちらの私が欠けても今の私になることはあり得ませんので」
(グラーゼル)
「そうですか」
(シズナ)
「貴方の目的であるイシュレニア帝国の復活はどうあっても叶うことはあり得ません」
(シャブール)
「はてさて、貴方達の騎士を奪われてもそんなことが言えますかな」
(レティシア)
(そんな問題ではないのだがのう)
グラーゼルは太陽王の契約者として調整されたただの人間であり悪霊と化したマドラスに憑りつかれていいように操られているただの傀儡である
たとえイシュレニア帝国が復活したとしてもそれはマドラスに操られた野望でありグラーゼル自身の望みではないことを知っているのはシズナやレティシアといったごく一部の存在だけである
(シズナ)
「こちらの騎士達が奪えるほど弱いと思っているのですか、それに一つ聞きたいことがあります」
(グラーゼル)
「なにかな」
(シズナ)
「そんな野望一つのためにどれほどの犠牲を出してきたのですか」
(シャブール)
「これは異なことを仰る、我らがイシュレニア帝国の礎となって命を捧げるならそれはむしろ光栄なことではありませんか」
(レナード)
「本気で言ってるのか、この外道が」
怒り心頭に来てるのはレナードだけではない、シーザーもユウリも拳を握りしめて怒りに震えている
(グラーゼル)
「無論だ」
だがグラーゼルはそれがどうしたと言わんばかりに冷たく言い放つ
(グラーゼル)
「騎士は元々イシュレニアのものだ、いい加減返してもらおうか」
(レナード)
「言葉では欠片も通じないようだな、ならここで決着をつけてやる」
(シーザー)
「騎士を持ってない人は後ろに下がっててくれ、サイラス、姫様を頼んだぜ」
(サイラス)
「無論だ」
レナードと共に前に出てきたのはシーザーとユウリと…そしてカーラであった
対峙する契約者達とカーラはそれぞれ変身のためのアイテムを取り出す
(レナード)
「古の剣を携えし 白き勇者ウィゼルよ 我に力を… 変身!」
(シーザー)
「古の大地を焦がす 紅き翼竜ラーヴェインよ 我に力を… 変身!」
(ユウリ)
「古の闇夜に煌めく 白銀の女神ルティウスよ 私に力を… 変身!」
(シャブール)
「古の闇を支配する 漆黒の翼ディニヴァスよ 我に力を… 変身!」
(グラーゼル)
「古の天空に輝き 万物を統べる太陽の王アドルメアよ 我に力を… 変身!」
(カーラ)
「人が掴みし騎士たる巨人よ 我に力を… 変身!」
六体の騎士が広間の中央にある透明な巨人の入った入れ物を挿んで睨み合う
まずは黒騎士が優位に立とうと上空へ飛び上がろうとしたが月姫の牽制射撃で上空へ上がることは出来なかった
そこへ追撃をかけるように片手剣と盾を装備したアークナイトが黒騎士へ斬りかかる
月姫とアークナイトが黒騎士を相手に戦い始めたので白騎士と龍騎士は二人で太陽王を相手に出来るようになった
よく考えればわかることだがこの時点でグラーゼルは詰みになった
なにしろ白騎士が何でも切れる剣を持ってるために龍騎士が牽制して白騎士が避けることの出来ない攻撃を出せば確実に受け止める武具諸共太陽王を切り裂いてダメージを与えることが出来るのは確実なことなのだから
(シーザー)
「よっし、こりゃもらったな」
と言いつつ龍騎士が上空へ飛び上がり槍の持つリーチの長さを生かして太陽王の前から後ろからと突いて回って太陽王の集中力を削ぐ
(グラーゼル)
(ぐぬぬ、太陽王の剣さえ易々と切るあの剣が厄介だから白騎士をなんとかしたいがまずは龍騎士を片付けねばどうにもならぬ)
(グラーゼル)
「
龍騎士が上から突いてくるタイミングに合わせて太陽王は右手に持った双刃剣を突き上げながら飛び上がる
(シーザー)
「ぐわぁ!」
太陽王の剣は龍騎士の槍をかいくぐって龍騎士にダメージを与えた
龍騎士はその衝撃で地面に落ちるが太陽王は動作の大きな技を出したためにほんの数秒だが大きな隙が出来た
白騎士がその隙を逃すわけがなかった
ダッシュで太陽王との距離を一気に詰めつつ剣を大きく振りかぶって受け止めようとする双刃剣ごと太陽王をぶった切った
(グラーゼル)
「ぐわあああああああ!」
月姫とアークナイトの二体に苦戦してる黒騎士がグラーゼルの悲鳴を聞いて動揺し動きが粗雑になった
月姫はその隙を狙って黒騎士の翼を射抜き態勢が崩れたところにアークナイトが連続攻撃を仕掛けて強制解除するまでダメージを与えた
◇クライマックス2◇
グラーゼルとの最後の決戦は終わった、レナード達の勝利で
少なくてもそのはずだ
だがレティシアは嫌な予感がしてならなかった
これが最後の戦いのはずだ、なのにあまりにもあっさりと勝ちすぎると
レティシアが生まれた世界にあるアーカムシティで戦った外なる神々はあまりにも強く完全勝利などまずあり得ない相手であった
それこそあまりにも絶望的な強さの前に心を折られそうになったこともあるし存在そのものが消滅する危険に晒されたこともあった
その経験に比べてあまりにも楽勝すぎる
それに決着がつくこのタイミングまで悪霊マドラスが影も形も見当たらないことが何よりも怪しい
(シャブール)
「くそっ、くそ!」
(グラーゼル)
「そんな馬鹿な、この私が…」
そして強制解除された二人は地に落ちていた
(グラーゼル)
「だが騎士をここに集めることが出来た」
(???)
「そう、これでいい、計画通りだ」
(ユウリ)
「なに、それはどういう意味よ」
(エルドア)
「それにこの声は?」
いつの間にか広間の中心にある透明な巨人の胸のあたりが黒ずんでいきだんだんと霧のように闇が広がっていく
(レナード)
「これはいったい?」
(シーザー)
「嫌な予感どころじゃねえな」
(ユウリ)
「何が起こるの?」
(カーラ)
「さっきの声、それに透明な騎士から溢れるこの闇の感じはまさか…」
透明な騎士から広がる闇は広間を包み込むを透明な騎士を中心に渦を巻き始める
透明な騎士から溢れた闇は渦を巻くことでその中心に引力が発生したかのようにレナード達を引きずり込もうとしていた
レナード達はそれに抵抗していたが闇の渦に引き込まれるように騎士が強制解除されて騎士のアークが全て渦の中心へと飲み込まれていく
だがアークナイトだけは闇の影響を受けずにしゃがみこんで盾を構えて防御態勢をとることが出来ていた
(カーラ)
「くそ、こうも闇が濃ゆくては何が起きているのかわからんな」
だがその闇も騎士達のアークを飲み込んで中央へ渦を巻きながら収束していくことでだんだんと消えていった
闇が消えていくと共に広間の状況もはっきりとしてくる
シズナ達は広間の入り口のあたりに待機して戦闘に巻き込まれないようにしていたためかその様子に変わりはなし
違いがあるとすればサイラスが前に出て封魔の盾を構えていることぐらいだろう
レティシア達も何があっても対処出切るに構えているが特に何かあったわけではなさそうだ
グラーゼルとシャブールも騎士の時に受けたダメージで這いつくばっているだけで変わりはなさそうである
そして中央の卵のような入れ物は闇が収束する中心になっていたためが透明だったのが闇を凝縮したような漆黒となり中の騎士が見えなくなっていた
(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」
(レティシア)
「今回から決戦に入ったのう」
(レティラ)
「前書きにも書いてるように色々と飛ばしちゃってるけどね」
(作者)
「いやー、あのあたりは蛇足でしょ、イルフラムなんてレッドホーン島のエネルギー源か何かじゃないのって噂があったけど何のために存在してるかほからなかったし」
(レティシア)
「レッドホーン島がガルガンダへ話を繋ぐムービーシーンではアストロン擬きでデミトールが石になっておったけど無理やりすぎる話の流れだったしの」
(作者)
「デミトールがグリードおいてあの場所に現れる意味がわからん」
(レティラ)
「色々辻褄合わないでたらめっぷりだね」
(レティシア)
「それはそれとして今回出た技は太陽王の紅蓮昇斬だの」
(作者)
「これは簡単に言えばストⅡの「しょーりゅーけん」で炎を纏った双刃剣で突き上げる対空迎撃技だね」
(レティラ)
「ストⅡほど理不尽に無敵も迎撃範囲もないけど結構強くて便利な技みたいだよ」
(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」