白騎士物語 覚醒する魂の物語   作:神無 龍希

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今回でマドラスもイシュレニア帝国もお終いです

物語も後はエピローグを残すだけになります


最終決戦レッドホーン島8

 

 

                  ◇クライマックス◇

 

 

 新たな姿で現れた五体の騎士を目の当たりにしてマドラスは驚愕していた

 

 (マドラス)

 「なぜだ、なぜだなぜだ!、貴様らの力は全て私が吸収したはず!、この鎧と翼がその証だ!」

 

 (マドラス)

 「なのになぜ貴様らがいる!」

 

 (レナード)

 「それはシズナ様がその一身を賭して俺達のアークに新たな力を授けてくれたからだ」

 

 

 (レナード)

 「理解出来ないというならそのまま地獄に逝けばいい、この真・白騎士(ヴァール・ヴァイスリッター)ヴィゼルが地獄までの片道切符をくれてやる!」

 

 名乗りと共に無拍子でマドラスの懐に飛び込んだ鎧に金糸と青のラインが入ってパーツが流線型になり滑らかかつ鋭角的なデザインになった真・白騎士がグランファルシオスでマドラスのアゴを打ち上げて天使のような翼で追いながら滅多切りにする

 

 滅多切りにした真・白騎士が上昇速度を落としたマドラスから離れたことで一瞬安堵するがそれは次の地獄の入り口に過ぎなかった

 

 

 (カーラ)

 「私をいいように弄んでくれた元凶は貴様だったのだな、ならそのお礼参りをきっちりとしてくれよう、この真・黒騎士(ヴァール・シュヴァルツリッター)ディニヴァスがな!」

 

 真・黒騎士は見た目は真・白騎士を黒く染めたようにしか見えないが真・白騎士に入ってる金糸と青のラインの変わりに白と濃い青のラインが入っていた

 

 真・白騎士が滅多切りにしてたのを受け継いだと言わんばかりに斬りに斬りまくって最後は前に回転してかかと落としでマドラスへ地面へ向けて叩き落としていた

 

 

 真・黒騎士によって地面へ急降下させられてるマドラスは急に空中でピタリと止められた

 

 どころか身動き一つとれなくなった

 

 (マドラス)

 「こ…、これはどうなっているのだ」

 

 (ユウリ)

 「天空魔法陣による月的縛鎖(ルナティック・バインド)で磔にさせてもらったわ」

 

 元々装飾過多な感じのある月姫は更に鎧が豪奢になって飾り付ける色も増えた、何よりその鎧に溶け込むように違和感のないメタリックな翼が生えていた

 

 (ユウリ)

 「この古代・月的・女王(エンシェント・ルナティック・クイーン)ルティウスがあなたを逃がしはしないわ」

 

 

 空中で磔にされたマドラスを睨み付けている紅いオーラを立ち上らせている赤く豪奢な鎧の龍騎士がいた

 

 (シーザー)

 「真・竜王(トゥルー・ドラゴンロード)ラーヴェインの一撃、とくと味わいやがれ、竜紅閃(りゅうこうせん)!」

 

 真・竜王が燃えるような紅い光の矢となってマドラスを貫き太陽王の方へと弾き飛ばした

 

 

 (グラーゼル)

 「上手くこちらへ飛ばしてくれたものだな」

 

 鎧が太陽王の時よりも更に派手に更に豪奢になり鎧と同じ黄金の機械的な翼(遊戯王のラーの翼神竜の翼と似たもの)をを持つ新たな太陽王が太陽のような小金色のオーラを立ち上らせていた

 

 (グラーゼル)

 「よくも今まで好き勝手に弄んでくれたものだ、この神陽王(ラグナキングス)アドルメアがチリも残さず焼滅(しょうめつ)させてくれよう、神陽疾走(ラグナドライブ)!」

 

 神陽王は真・竜王と同じようにオーラを纏った光の矢となってマドラスを貫いたが規格外の防御力を持つのかグラーゼルが言ったように焼滅させることは出来ずに回転しながら地面を数回バウンドして倒れた

 

 マドラスの鎧のあちこちが焼け焦げて罅が入り見るからに満身創痍になっていた

 

 

 (シーザー)

 「グラーゼルのやつすごいな」

 

 (レナード)

 「ああ、俺達も滅多切りにしたりやりたいだけやったけど一番ダメージを与えたのは間違いなくグラーゼルだよな」

 

 (ユウリ)

 「ほんとよね、それにしても月姫がこんな形で戻ってくるなんて、やっぱりシズナ様はすごいわね」

 

 (カーラ)

 「まったくだな、おかげでマドラスを倒すことができた」

 

 

 レナード達が話しをしているとマドラスの指がピクリと動いた

 

 だが、まだ誰もそのことに気づかない

 

 (???)

 「……あ……か」

 

 (レナード)

 「あれ、何か聞こえた?」

 

 (カーラ)

 「いや、何も聞こえなかったが」

 

 (???)

 「…たあ……なか」

 

 (エルドア)

 「いや、確かに聞こえた」

 

 (シーザー)

 「なんか嫌な予感がするな」

 

 (???→マドラス)

 「またあの女かー!、殺す殺す殺す、絶対殺す!」

 

 死んでいないとおかしいくらいの攻撃を受けて倒れていたマドラスがかばりと起き上がりシズナへの呪詛を撒き散らす

 

 (レティシア)

 「生きていただと」

 

 (エルドア)

 「まだ終わらぬか、変身!」

 

 エルドアがアークナイトへと変身してる間にマドラスは立ち上がる

 

 

 (マドラス)

 「あの魔・女・め・がー!、死ね!、死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!死ね!、死っねー!ミューレアス!」

 

 マドラスが爪を立てた両手をシズナに向けて無茶苦茶に振り下ろしまくる

 

 はた目には到底届かない距離からだだっこパンチしてるようにしか見えないが実際は手を振り下ろす度に衝撃波が打ち出され無数の衝撃波がシズナに襲い掛かろうとしていた

 

 すかさず真・白騎士と真・竜王が衝撃波を剣で切り払い槍で突き破って迎撃しているけどそれでも手が足りなくていくつかシズナへ向かってしまう

 

 ちなみに神陽王はシズナを守るという意識がないためかマドラスの攻撃に素早く反応できず、古代月的女王は武器が弓と魔法であるため相性が悪くて迎撃できず(魔砲少女のA・シューターでも覚えていれば話しは違っただろうが)、真・黒騎士 は場所が悪くて迎撃出来なかった

 

 それでもシズナを守る盾はまだあった

 

 シズナの前にサイラスが立って封魔の盾を構えて騎士達が撃ち漏らした衝撃波に備える

 

 どうやら衝撃波は半分以上が魔力だっためか封魔の盾に触れると霧散してシズナに届くことはなかった

 

 

 マドラスがデタラメに攻撃している時レティシアとエルドアは念話で高速会話をしていた

 

 (レティシア)

 [新たなシンナイトの総攻撃でもまだマドラスの命は尽きておらぬぞ]

 

 (エルドア)

 [あのしぶとさは呆れたものだな、あれだけの攻撃をして倒せないなんてことが…]

 

 (レティシア)

 [まったくばかげたしぶとさだの]

 

 (エルドア)

 [まだ生きてるのなら止めを…]

 

 (レティシア)

 [まあ待て、並大抵の攻撃ではどうしても倒せぬであろうな]

 

 (エルドア)

 [ならばどうすればよいと?]

 

 (レティシア)

 [うむ、カチコチに凍らせたものを熱すると脆くなるというのは知っておるか]

 

 (エルドア)

 [それは存じておりますが]

 

 (レティシア)

 [それを極端にした最強の一撃ならば奴を倒せる可能性もあろう]

 

 (???)

 [それって炎陽焦熱と氷陰奈落で挟み込んで攻撃するってことかな?]

 

 (レティシア)

 [そうだがなぜ汝の声が聞こえるのかのテリオス]

 

 (テリオス)

 [それはね、僕があげた水晶のネックレスの魔力を辿ってきたからだよ]

 

(レティシア)

[なん…だと、まさか今までずっとストーキングしてきたわけではなかろうな]

 

 (テリオス)

 [いやいや、今日まではネックレスに記録された情報を定期的に確認してただけだよ、そしてレッドホーン島に入るまでは位置だけ探査魔法で確認してリアルタイムで見聞きするようになったのは島に入ってからだよ]

 

 (レティシア)

 [そうか、ならいいがの]

 

 (テリオス)

 [それよりレティシアは一撃必焦の炎陽焦熱を叩き込むつもりなんだろ]

 

 (レティシア)

 [そのつもりよ]

 

 (テリオス)

 [なら僕はこのおじさんを補助して氷陰奈落を叩き込めるようにするよ]

 

 (レティシア)

 [そうか、なら頼むぞ]

 

 (エルドア)

 [ってそんなこと私に出切るのですか?]

 

 (レティシア)

 [火属性魔法と水属性魔法を極めた汝なら出切る]

 

 (レティシア)

 [魔力を右手に集め、魔力を冷気に変換し、冷気を凍気に昇華すれば後はそう難しくはないはずよ]

 

 (テリオス)

 [僕も手伝うから安心してよ]

 

 (エルドア)

 [上手く出切るかどうかわかりませんが微力を尽くします]

 

 

 ここで高速会話を打ち切って周りを見るとボロボロのマドラスが立ち上がりシズナへ向けて攻撃していたが真・白騎士と真・竜王が迎撃してサイラスが守り切っていた

 

 (レティシア)

 「あれではシズナしか見えておらんな、ならば妾は前から行く、汝は後ろからやれ」

 

 (エルドア)

 「承知」

 

 単距離転移でマドラスの前に回り込む

 

 (マドラス)

 「なんだきさまわー!」

 

 マドラスの攻撃を適当にあしらいつつエルドアがマドラスの後ろに回り込むタイミングに合わせてマドラスの懐に飛び込んで掌を押し当てる

 

 アークライトもマドラスの背中に掌を押し当てていた

 

 (レティシア)

 「光と炎を司る炎陽の魔人よ…」

 

 (エルドア・テリオス)

 「全てが凍りつく奈落のを統べる王よ…」

 

 (レティシア・エルドア・テリオス)

 「我が力となりて、我が前に立ちはだかる全てに等しく滅びを与えんことを」

 

 (レティシア)

 「炎陽焦熱」

 

 (エルドア・テリオス)

 「氷陰奈落」

 

 マドラスは前と後ろから高熱と氷結による一撃必殺を叩き込まれて既に痛みすらなく体の感覚もなくなり何も考えられなくなっていた

 

 ただ執念でシズナへ向けて一歩でも踏み出そうとしていた

 

 だが必殺の一撃を打ち込んだファングとアークナイトがマドラスから離れたのを確認したシズナが止めの一撃を放つ

 

 (シズナ)

 「これで一万年の長い長い戦いをやっと終わらせることが出来ます」

 

 (シズナ)

 「食らいなさい聖光爆裂(ホーリーノヴァ)!」

 

 シズナから打ち出された聖光の砲撃はマドラスを包み込み砲撃が止んだ後にはマドラスは影も形も残っていなかった

 

 完全に吹き飛ばしてしまったのだろう

 

 (サイラス)

 「これで終わったのですか」

 

 (シズナ)

 「ええ」

 

 (サイラス)

 「なら後は降伏勧告ですな」

 

 (グラーゼル)

 「それなら私たちも協力しましょう」

 

 こうしてイシュレニアとの長い長い戦いは終わりを告げた




(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」

(レティシア)
「これで一万年の戦いも終わり第六章も終わりだの」

(レティラ)
「今回色々と新しい技が出てきてるけど以外と説明するのは少ないよね」

(レティシア)
「うむ、真・白騎士と真・黒騎士は名前は言っておらなんだが今までの戦闘経験を積み重ねて繰り出したコンボ技であろうし真・竜王と神陽王の使った竜紅閃と神陽疾走は今まで使ったことのある技の完全上位技だしの」

(レティラ)
「レティちゃんとエルドアがタイミングを合わせて使ったのは今まで出てきた技だし」

(作者)
「完全に新しく出てきたのは古式・月的・女王の月的縛鎖とシズナのホーリーノヴァくらいだね」

(レティシア)
「月的縛鎖は空中投影した魔法陣に張り付けて動けなくするだけだしホーリーノヴァにいたっては一点に集めた聖なる力を砲撃魔法の要領でぶっ飛ばすだけだしの」

(作者)
「それでは、物語も残すところエピローグの二話だけになりましたが次回をお楽しみに」
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