終章1
◇エピローグ1◇
イシュレニア帝国の本拠地レッドホーン島での決戦はマドラスを倒したことでグラーゼルが全面降伏をして幕を閉じた
イシュレニア帝国の兵士は少なからず人形にされていたがシズナが極秘裏にグラーゼルに要請してグラーゼルが主体となってレティシアの協力の元で自我と記憶を取り戻させることは出来たが一度消された感情を取り戻させるのは困難を極めた
だがグラーゼルはこれも贖罪の一環として人形にされた兵士を人間に戻すことに積極的に取り組んでいる
それと妹であるカーラには会おうと思えば会えるがグラーゼルは会わせる顔がないと思っているのかカーラを避けてシズナにもカーラに合わせないでほしいと頼み込んでいた
そんな中ミウ達フォーリア一行は意味のなくなった同盟を解消して国に帰りシーザーはカーラと共にグリードへ帰った
どうやら回帰の書の中でカーラの正体がばれたその日の深夜にカーラに熱烈な告白をしたらしくて恋人関係になっていた
そしてレティシアとの別れの時もきていた
◇エピローグ2◇
(レティシア)
「ミウもシーザーも帰ったのう」
(シズナ)
「そうね、それにイショレニアとの戦いが片付いてミューレアスとしてやるべきことは終わったわね」
(レティシア)
「しかしミューレアスとしての使命が終わってもレナードは汝の騎士のままでおるらしいの」
(シズナ)
「ええ、「この命ある限りシズナ様をお守りいたします」なんて言ってるのよ」
(レティシア)
「惚気るくらいならとっとと結婚してしまえ」
(シズナ)
「そうしたいのはやまやまだけどもう少し調整に時間がかかると思うわ」
(レティシア)
「まだそーゆーバカがおるのか」
(シズナ)
「本当にどこにでもいるものなのね」
(レティシア)
「まあこれでレナード×シズナは確定かの、ユウリには気の毒だが10年以上前からシズナ一直線だったしの」
(シズナ)
「まあ、そうだったの」
(レティシア)
「母上がまだ健在であった頃に男の子の頭に止まったちょうちょを捕まえようとして中庭に出たことがあったろう」
(シズナ)
「ええ」
(レティシア)
「あの時の男の子がレナードだったというわけよ」
(シズナ)
「そう、そんな昔から、彼女には悪いことをしていたかしら」
(レティシア)
「いや、悪いというならレナードが一番悪かろう」
(レティシア)
「それとそのユウリだがの、しばらくは家の手伝いをすると言うておったがその後のことが決まっておらんようだだの」
(シズナ)
「大きな戦いも終わったことですししばらくゆっくりと過ごすのもいいでしょうね」
(レティシア)
「そしてエルドアだが」
と言ってレティシアが視線を動かすとその先には控えていたエルドアがいた
(レティシア)
「妾が尽力すれば元の時代に帰ろうと思えば帰れると思うが本当によいのか?」
(エルドア)
「あの時レティシア殿の口から予言のことを聞いた時に覚悟はきめておりました」
(エルドア)
「それに第一この姿で黒騎士クライブだとわかる者などいないでしょう」
(エルドア)
「私はエルドアとしてシズナ様に生涯お仕えしてこの地に骨を埋めようと思います」
(シズナ)
「そう、ありがとうエルドア」
(レティシア)
「汝がそう決めたのならこれ以上いうことはあるまい」
◇エピローグ3◇
(レティシア)
「ふぅ、最後に皆のこれからを知ることが出来て良かった」
(レティラ)
「えっ、最後って?」
(レティシア)
「妾は元々は一万年前の存在よ、この時代におる理由が無くなったと言うのに居続けるのは不自然なことよ」
(シズナ)
「そうだったわね、すっかり馴染んでいて忘れていたけど私みたいに生まれ変わったわけではなくて過去から来たのでしたね」
(レティラ)
「ね…ねえ、何言ってるのかわからないよ」
わからないというよりわかりたくない
(レティシア)
「妾は本来この時代に紛れ込んだ異分子、あってはならぬ存在よ」
(レティラ)
「そんなことない!、そんなことない!」
(シズナ)
「レティラ…」
(レティラ)
「あたしはレティちゃんがいたから森の外の世界を知ることが出来た」
(レティラ)
「レティちゃんがいるから色んなことが出来るようになった」
(レティラ)
「レティちゃんがいなかったらあたしはきっと今もパーモ村の郊外の森でひっそりと暮しているだけだった」
(レティラ)
「レティちゃんとお別れになるなんていやだよ、離れ離れになるなんて絶対いや」
(レティラ)
「ずっとずっとレティちゃんと一緒にいたいよ!」
レティシアと別れたくないレティラは目から涙を溢れそうにしながら必死に説得しようとする
レティシアはそれを聞いて考え込んでなにやら葛藤して考え込んで次にとる行動を決めたようだ
レティラから何か出てきたと思ったらその何かは緋色の髪の幼い少女の姿になった
(レティラ)
「レティちゃん…、何で?」
(レティシア)
「疑問に思うのは当然よな、廃坑で初めてファングを召喚して操縦席に入った時のことをよお思い出してみよ」
(レティラ)
「え…えーと、あっ、半ば壁に埋め込まれてる形でレティちゃんの体があった」
(レティシア)
「あの体はのファングが魔導の能力で作り出した仮初めの体よ」
(レティシア)
「とは言えあの体は次元世界という別の世界の夜天の
(レティラ)
「そ…そうなんだ」
(レティシア)
「この仮初めの体のおかげでいざという時には妾だけで動けるよおになったがそれでも妾の本来の体は亜空間の結界に仕舞われてる、どうしてかわかるか」
(レティラ)
「そういや確か最初に会った時から体がなかったよね、確かその後色々あってレティちゃんの記憶を…、あっ」
どうやらレティシアとお互いの記憶を見せ合ったことを思い出して記憶の引き出しに仕舞っていたレティシアの記憶を色々と思い出したようだ
(レティラ)
「…エルドアはこの時代へ、一万年未来へ時をこえたから罰を受けた…」
(レティシア)
「そう、妾の本来の体がこの時代に認識されれば妾も罰を受ける」
(レティラ)
「でもそれって…、それって…」
レティラは理解してしまった
別れたくないのにここに残れないことを否応なく理解してしまった
別れを止められないことを理解して体中から力が抜けて泣き顔のまま
(レティシア)
「しょうがないのう、ファングよいかの」
レティシアはレティラが倒れないように抱きとめながら何かにお伺いをたてる
(レティシア)
「そうか、汝もそうであったか、なら遠慮はいらぬな」
そう言うとレティシアはファングを片手で持ったまま横たえてごく短い呪文を唱えるとファングを中心に魔法陣が展開されて上下に広がって立体魔法陣になった
魔法陣がきちんと展開しきったことを確認してからファングから手を放すとファングは魔法陣に挟まれた形で宙に浮いた
宙に浮いたはファングはレティシアが呪文を唱えると半透明になってまったく同じ形の二振りの両手剣に増えて上と下の魔法陣に入った
(レティラ)
「ファングが…増えちゃった」
レティシアが呪文を唱えていた間にレティシアの儀式魔法でファングを増やしているのに見入っていたレティラはいつの間にかちゃんと立てるくらいには持ち直していた
レティシアは二振りに増えたファングをそれぞれの手で掴んで一振りをレティラへ渡した
(レティラ)
「え…?」
(レティシア)
「これは妾とファングからの贈り物よ、二つのファングは常に共鳴しあっておっての、ファングに意識を集中すればお互いの五感を共有することも出切るし違う世界におっても話すことも出切る」
(レティラ)
「と…いうことは」
(レティシア)
「たとえどこにおろうとも共にありつづけることが出来るということよ」
(レティシア)
「それにファングを喚ぶことも転移魔法でお互いに行き来することも出切るぞ」
(レティラ)
「レティちゃん…」
レティラは感極まってレティシアに抱き付く
レティシアはその想いを受け止めようと確りと抱き返す
しばらく抱き合うことでレティラが落ち着いてからレティシアは別れの挨拶をすることになる
(レティシア)
「皆には世話になったの、もうこの時代で会うことはなかろうが皆のこれからの人生に幸多きことを祈っておるぞ、ではな」
(シズナ)
「ええ、シズナとしてもミューレアスとしても貴方がいなければどうしようもなかったことは山のようにあったわ、力を貸してくれて本当にありがとうレティシア」
(エルドア)
「レティシア殿、これからの旅路も創建であれ」
(レティラ)
「あたしにとってはお別れじゃないからね」
(レティシア)
「うむ、話しをしたくなったらファングでいつでも話そうぞ、亜空間結界アクセス」
レティシアはアクセスの言葉で開いた黒い穴のようなものに入っていった
レティシアはこの時代から消えて過去へと遡り元の時代へと帰っていった
そして誰にも見つからないようにこっそりとファングを召喚してこの世界から旅立っていった
(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」
(レティシア)
「妾はこれで退場だの」
(レティラ)
「でもねでもね、あたしはね、この何十年も後にレティちゃんからのお誘いで外の世界の永遠神剣の試練を受けることになってね、第三位永遠神剣『絆』に認められて永遠人になるんだ」
(レティラ)
「そしてレティちゃんと一緒にあちこちの世界にいくことになるんだ」
(レティシア)
「まあ、後の妾達のことは別のものがで語ることもあろう」
(作者)
「それでは、また次回お会いしましょう」