◇ ◇ ◇
レナード達は虫の谷からゴンドラに乗ってグリードに向かっていた
そしてグリードが見えたところでその敵は現れた
(エルドア)
「あれは…」
(ユウリ)
「真っ黒い竜、それに…」
(シーザー)
「それに何より紫の霧、あれが閻竜か」
すぐに飛び出そうとするシーザーにレティシアが待ったをかける
(レティシア)
「シーザー、くれぐれも言うておくが妾の教えたあれは最後の切り札と心得よ」
(シーザー)
「そーいや一発打ったら後が続かねえと言ってたな」
(レティシア)
「武器にかかる負荷がすごいことになるからの、そう思おて間違いはない」
(シーザー)
「了解、んじゃ行ってくるぜ」
シーザーはゴンドラから飛び出すと空中で龍騎士に変身して龍閃で閻竜に突っ込む
不意を打たれた閻竜はその攻撃を避けることは出来なかったがその硬い鱗でダメージを受けずに弾き返した
ダメージを与えるどころかまともに弾き返された龍騎士はきりきり舞いしながら墜落しそうになるがなんとか態勢を立て直しグリードを背負うデミトールのテリトリーであるフランドール山脈のカルデラに着地する
(シーザー)
「ちぃ、効かねえのかよ」
閻竜のようにやたらと硬い敵には槍のような刺す武器よりハンマーのような中までダメージが通る武器の方が効果が高かったりする
だがそれも鱗で守られている場合の話である
(シーザー)
「ならこれでどうだ」
龍騎士は再び閻竜の待ちうける空へと飛び上がり距離を詰めて閻竜と交差する瞬間に閻竜の爪を上手く避けて閻竜の翼の被膜を切り裂いた
被膜を切り裂かれて上手くバランスをとれなくなった閻竜は地上へ軟着陸を余儀なくされた
(シーザー)
「どーだ、さすがに鱗のないとこは通用するだろ」
龍騎士はそのまま調子に乗って翼を攻め立てることに決めた
もっとも調子に乗ってるとはいえ空中から翼の被膜を狙いにいくくらいには慎重であった
だが閻竜はそんな龍騎士を嘲笑うかのように龍騎士の攻撃を避けつつ翼で叩きバランスを崩したところで尻尾をぶん回して龍騎士を岩壁に叩きつけて生き埋めにする
脳みそが機能していないゾンビとは思えないほどの戦闘巧者ぶりを見せつけた
生き埋めになった龍騎士はすぐには出てこなくてグリードの民もレナード達も不安の声上げた頃に龍騎士が生き埋めになっている岩壁から聞き慣れた声が聞こえてきた
(シーザー)
「なかなかやるじゃねえか、なら俺もとっておきの切り札を使わせてもらうぜ」
(シーザー)
「これが俺のとっておきだ、全力全開、スターランスブレイカー!」
龍騎士が生き埋めになっている岩壁が崩れて光の柱が噴出して閻竜の胸を貫いた
胸に風穴の空いた閻竜は地面に墜落して龍騎士は岩壁の崩れた場所で立ち上がる
この時点で閻竜を退治してと判断したグリードの民達はシーザーを称えて騒ぎ始める
(レナード)
「おいおい、シーザーのあれってなんなんだ」
(レティシア)
「あれは妾がシーザーに切り札として教えた異世界の収束砲撃魔法よ」
(ユウリ)
「なんか色々とばからしくなる威力よね」
(レティシア)
「威力はすごいが武器はこの一発でガタがきておるはずよな」
(レナード)
「そうなのか」
(レティシア)
「武器は騎士の自動修復機能で直るであろうがしばらくは使えぬであろうな」
(ユウリ)
「そう聞いてもなんか納得しちゃうね」
(エルドア)
「まあ、あの威力だからな」
グリードのステーションでシーザーと合流したところでグリードの民達の騒ぎの性質が変わったことに気づいた
(シーザー)
「なんかやな感じだな、いったいどうしたんだ」
(ユウリ)
「騒いでるのは何か注目してるから…、ってあれは」
(エルドア)
「まさか」
民達の騒ぎの質が変わったのは胸に風穴が空いて倒れたはずの閻竜が起き上ったからだった
胸に空いたはずの風穴は内側から肉が盛り上がって埋まりすっかり塞がっていた
(シーザー)
「おいおい冗談だろ」
(レナード)
「なんて再生力だ」
(ユウリ)
「あんなのどうやって倒すのよ」
(レティシア)
(どうやってか、あんな代物40年前にどうやって封印したのであろうかの)
レナード達は閻竜を倒す方策を練るために領主の館で情報を整理することにした
(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」
(レティシア)
「今回は前回では話をせずに進めてしもおた龍騎士対閻竜の戦いよな」
(レティラ)
「なんかシーザーが最近どこかで見た凄いことをしちゃってるんだけど」
(レティシア)
「あれは妾がシーザーに教えた異世界の収束砲撃魔法よ」
(レティラ)
「やっぱり」
(レティシア)
「とはいえそうポンポン使えるものではないがの」
(作者)
「龍騎士の武器はシーザーがマーシャの店で用意した蒼紅槍を装備してるおかげで強化されてるとはいえ思いっきり「全力全開」なんてやると「全力全壊」になって槍の本体にヒビが入るくらいだからの」
(レティシア)
「確かに本人の魔力に加えて周りの魔力もかき集めてぎゅーっと槍の中に押し込めて一気にぶっ放すからの、それくらい負担がかかってもおかしくないやもしれぬの」
(作者)
「神代(神話の時代)の槍でもあれば使い放題なんだろうけどね」
(レティラ)
「それってフラグって言わないかなー?」
(作者)
「さあ、何のことでしょう」
(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」