時系列順ではグリード1前半→グリード15→グリード1後半→グリード2となります
◇ ◇ ◇
レナード達の体感時間で一年前にマスタードラゴンと出会い龍騎士を手に入れたバンカーロードの広場
今レナード達はその広場にドリスドールと共に足を踏み入れていた
ドリスドールの竜の試練を手助けするために
ドリスドールが広場の中央に進み出て竜の試練の宣誓を行う
(ドリスドール)
「我が名はグリードの領主ドリスドール、マスタードラゴンよ、契約に従い我が力となりたまえ」
その声に応えて鎧を纏った赤い竜が舞い降りて来る
(マスタードラゴン)
「ドリスドールよ、わが知我が力を得たいのであればこの試練を乗り越えてみせるがよい」
そう宣言すると試練開始の合図とばかりに咆哮をあげる
まずは小手調べと言わんばかりに右前足の爪でまとめて薙ぎ払ってくる
前線に出ているレナードとシーザーはそれを避けるがドリスドールは盾で受け止めるもノックバックを食らって5mほど後ろへ下げられる
だが考えてみればマスタードラゴンの巨体から繰り出される攻撃を受けて吹き飛ばされもせず5mのノックバックで済むのは尋常ではないと言えるだろう
マスタードラゴンが薙ぎ払った右足を引っこめることで左前足が前に出てきたところにタイミングを合わせてレナードが攻撃を仕掛ける
(レナード)
「ソニッククロス!」
レナードの鋭い剣劇は鱗の防御を打ち破りマスタードラゴンの左足に十字の傷を刻み込む
(ドリスドール)
「そこだ」
ドリスドールがマスタードラゴンが傷の痛みに怯んだ隙を逃さずに追撃する
(ドリスドール)
「スパイラルブレイク!」
ドリスドールは剣をマスタードラゴンの傷口に突き刺す瞬間に凄まじい捻りを加えてマスタードラゴンの傷口を抉る
(マスタードラゴン)
「キュアアアアアアアアアアアー!」
マスタードラゴンはそのあまりの痛みに前足を振り上げてのけぞり振り上げた前足を思いっきり地面に叩きつけて広場全体を揺らす
マスタードラゴンが起こした局所的な地震によってレナード達は態勢を崩されそこを狙ってマスタードラゴンが灼熱のブレスを吹きつける
(レティシア)
「いかん、マディス・エレディス・ライカバー、シェルガ!」
レティシアの魔法でレナード達全員を守る魔法の膜が展開される
マスタードラゴンのブレスはその魔法の膜で威力を軽減されてレナード達全員に焦げ目がついたものの致命傷からは程遠い火傷にしかならなかった
(シーザー)
「ちい、さすがに強いな、どうすんだよこれ」
(レティシア)
「マスタードラゴンに大ダメージを与える方法ならある、反則に近いがな」
(レナード)
「この際だ、反則でも何でもいいからその方法を教えてくれ」
その間にユウリが全体回復魔法をかけてダメージを回復すると共に焦げ目をとる
(レティシア)
「その方法はな、マスタードラゴンの首筋の真ん中にある逆向きの鱗に剣を突き立てればよい」
と言ってレティシアは自分の首の後ろ側の真ん中をとんとんと叩く
(エルドア)
「逆向きの鱗、まさかそれは逆鱗か」
(レナード)
「逆鱗ってなんだ?」
(ユウリ)
「ほら、逆鱗に触れるって言葉があるでしょ」
(レナード)
「ああ」
(レティシア)
「その言葉はね、逆鱗に触れるだけで竜が怒り狂うという意味の言葉よ」
(レティシア)
「それだけに竜種共通の弱点であるとも言えるがの」
(ドリスドール)
「なるほど、だからこそその弱点をつけば勝てるということだな」
話しに時間をかけすぎたのかマスタードラゴンが鋭く吠える
(マスタードラゴン)
「
広場のほとんどを覆い隠すほど巨大な天空式魔法陣が展開されそこから火球が雨のように降ってきた
(シーザー)
「ひえぇ、たまんねえなおい」
(レティシア)
「何としても避けよ、直撃すればひとたまりもないぞ」
レナード達は全ての火球を避けているがドリスドールだけは火球を避け切れなくて当たる分は盾で受け止めている
レティシアが火球を避けながらなお魔法を使う余裕があったのでドリスドールにクイックアップをかけて火球を避けやすくした
レナード達は何とか岩陰に隠れて天空式魔法陣が閉じるまで火球の雨をやりすごすことが出来た
マスタードラゴンは次にどんな手を打つかを考えながら様子を見守っていようだ
とりあえず相談する時間くらいは得られたと考えてよさそうだ
(ドリスドール)
「なんとも凄まじいものだ、逆鱗のあるところまでどうやって行けばいいのか見当もつかないぞ」
(レティシア)
「ならば飛ぶか」
(シーザー)
「いや、飛ぶっていったいどうやって」
シーザーの言葉は全員の内心の声を代弁したようなものでいったいどうするつもりなのかわかっている者はいなかった
レティシアは幻術でドリスドールが盾の裏側を上にして地面においてサーファーのように盾に乗ってる姿を映し出した
(レティシア)
「ドリスドールは妾の指定した位置でこのようにして盾に乗って構えておいてくれぬか」
(レティシア)
「その間にレナードとシーザーとエルドアの三人でマスタードラゴンの気を引いていてくれれば妾がドリスドールをマスタードラゴンの逆鱗まで運んでみせよう」
(レティシア)
「ユウリはレナード達の後ろで補助魔法をかけてやってほしい」
(ドリスドール)
「どうにも奇抜な手を思いつくものだな、だがそれだけにマスタードラゴンの意表をついて上手くいくような気がするな」
全員一致でレティシアの作戦でいくことになった
レナード達三人がユウリの補助魔法で防御力や素早さを上げながら隙あれば一撃入れようとしている
マスタードラゴンはレナードに鱗の上からダメージを入れられているので慎重に対処するしかない
その間にレティシアとドリスドールはマスタードラゴンの左後ろ足から少し離れた所に移動した
そこでドリスドールは盾を地面に置いて盾の上に乗る
レティシアはドリスドールとマスタードラゴンを交互に見て少し思案してから呪文を唱え始める
レティシアの呪文が進むにつれてドリスドールを囲むように風が渦巻き始める
(ドリスドール)
「おいおい、これってもしかして…」
レティシアの呪文が進むにつれてドリスドールを囲む風はどんどん加速する
(ドリスドール)
「逆鱗へ送る方法そのものだけは言っていなかったのはこういう事かー!」
レティシアの呪文が完成して風がとてつもない勢いでドリスドールを盾ごと吹き飛ばす
(レティシア)
「それ行ってこいドリスドール!」
(ドリスドール)
「こんな事は先に言え、ばか者ー!」
盾をサーフボードにして風に乗ったドリスドールはレティシアの計算通りにマスタードラゴンの背中へと打ち上げられた
ドリスドールはマスタードラゴンの背中にしがみついて逆鱗を目指して登り始める
マスタードラゴンはそれに気づいて振り落とそうとしても振り落とせずに前足で落とそうとしても背中に前足は届かずにフレアレインを当てようと思ってもレナード達が邪魔で呪文を唱えることが出来なかったりする
マスタードラゴンがジタバタと足掻いている間にドリスドールは逆鱗を見つける
(ドリスドール)
「よおしこれだな、せいや!」
(マスタードラゴン)
「キュアアアアアアアアアアアー!」
ドリスドールが剣を両手で持って逆鱗に思いっきり突き刺すとマスタードラゴンは悲鳴を上げて倒れた
その後レティシアが急いでエリクサークルをマスタードラゴンにかけて治療した後で意識を取り戻したマスタードラゴンから試練に合格したとのお墨付きをもらった
(作者)
「毎度お馴染み後書きコーナーだよ」
(レティラ)
「今回は昔懐かしのマスタードラゴンと戦ってみてるんだね」
(作者)
「今回は結構色々と出てるからサクサクといきますか」
(レティシア)
「まずはドリスドールのスパイラルブレイク」
(作者)
「こういう回転で威力を上げる技って槍で使う場合が多いけどドリスドールのように剣で使うことも出来るよ」
(作者)
「それとドリスドールの装備は原作ゲームだと片手剣と金属鎧だけどこの作品ではそれに加えて盾も持つ超重戦士装備ということにしたよ」
(レティシア)
「回避重視ならば金属鎧を着ることなどなかろうから防御力重視の装備ならば盾も加えて徹底的に防御力を上げてやれということか」
(作者)
「その通り」
(レティラ)
「その次に出てるシェルガって名前からしてあのゲームの系統だよね」
(作者)
「よくわかっているね、有名なゲームの最終幻想に出てくる魔法防御力を上げるシェルという魔法があるけどこれはその魔法の最上位に当たるものとして設定したものだよ」
(レティシア)
「あのゲームはシリーズが進むと単体魔法を全員に掛けれるようになるからの、そのせいかシェルやプロテスといった補助魔法は上位魔法が出なくなったからの」
(作者)
「でもどっかでプロテガとかヘイスガって魔法を聞いたことがあるような気がしたからきっとシェルガもあるだろうなと思って作ってみました」
(レティラ)
「そして今度はマスタードラゴンが魔法を使うんだよね」
(作者)
「火球魔法を雨あられと降らせる範囲攻撃魔法、その名も
(レティシア)
「文字通りの効果だから逃げて耐えるだけでも一苦労よ、ちなみにどさくさ紛れに使おたクロックアップは原作ゲームに出ておる補助魔法だから説明は割愛させてもらうぞ」
(レティラ)
「その後はドリスドールをぽーんと飛ばして逆鱗とかいうのを狙ったんだよね」
(作者)
「確か中国の方の龍にまつわるお話で龍の急所として逆鱗が出てきてたと思うからどうせなら竜という種族全体に共通する急所として出してみました」
(レティシア)
「出したは良いが深刻なダメージを与えてしまったので慌ててエリクサークルを使うはめになったぞ」
(レティラ)
「エリクサークルについては第一章のフォーリアで説明してるからそっちを見てね」
(作者)
「それじゃ、また次回お会いしましょう」