「俺らがアイドルになるなんてなぁ」
「そんなこと想像もしなかったなぁ」
「なーに二人とも遠い目してん! 落ち着け餅つけ!!」
「お前が落ちつけよ」
「方言出てんぞ」
蘭丸が若干狂ってしまっているがそんな彼の為にも説明しよう。
俺たち3人は、断じて、アイドルになるような人間じゃない。
そりゃあ蘭丸は両声類ってやつだし海斗はめちゃくちゃ低くて低音オクターブに定評あるし俺はシャウトやデスボが出せるけどさあ!
そこまで特別視されなくてもよくない・・・?
「めっちゃ特別視されるよそれ・・・」
もとに戻った蘭丸が言う。
「もう腹くくろうか」
吹っ切れたように呟く海斗。
「でもさ。この日記には俺たち学校内アイドルで学校は8時に始まるって書いてあるよ?」
「8時・・・?」
部屋にあった時計を見るとちょうど7:55あたりを指していた。
「やばくないか・・・?」
「これによるとここは寮でアイドル専用の寮らしいよ」
「とりあえず急いで着替えて学校行こうぜ!」
部屋のすみにある大きなクローゼットを見ていた海斗が言う。
それを聞いて俺たちもいそいで制服をとって着替える。
どっかの私立っぽい制服だ。つまりお坊ちゃま系。
「こういうの好きじゃないなぁ」
「まあいいじゃん」
「早く行こうぜ!」
こうして俺たちの学校生活は(半ば強制的に)始まったのであった。
「そうだ! 俺たちのポケモンまだ全員見てないよな?」
「なんか足早いポケモンいないかな」
3人でリュックのポケットを走りながら弄っていると
「まってなんでこいつがいるの」
「僕も同意」
「俺も・・・だがしょうがないじゃないか。こいつらに乗って行こう」
そうして俺はライコウ、蘭丸はスイクン、海斗はエンティを繰り出した。
「もう周りの目なんか気にしてられっかーーー!」
蘭丸の叫び声と共に音の速度で駆け抜けてった。
そして時刻は7:53
ぎりぎりセーーフで校門を駆け抜ける・・・のはさすがにまずいので学校からちょっと離れた場所から歩いていくことにした。
どうやら俺たちの寮は一般生徒の寮とは別らしく、俺たちがここに来るときまで学生の姿は見えなかった。
学校の校門が見えた時にようやく生徒たちがちらほら見えだした。
「まずはセーフと」
「いつかまた遅刻するかもな」
「マジ勘弁」
そんな他愛もない話をしていると
「「「そこの3にーん!」」」
という声がした。
振り向くとそこには赤髪の女の子と青髪の女の子と金髪の女の子の姿が見えた。
その女子たちはこっちに走ってくると
「待ってたよー!」
「今日はおそかったね」
「・・・待ちくたびれた」
と喋った。っていうかなにこの子ら。なんなの?
「「「さあ行くよ! プロデューサーのところへ!」」」
お前らホント仲いいな
学校の中、放送室に俺たちはいた。
俺の隣には赤髪の女の子。蘭丸の隣には金髪の女の子。海斗の隣には青髪の女の子がいる。
そして俺たち6人の前には透き通るような水色の髪をした男の人と女子が好きそうな淡いピンク色をした髪の男の子がいた。というより水色の髪のほうとピンク色の髪のほうは年齢はいっしょなのだろうが雰囲気がまったくといっていいほど対照的なので年齢が離れて見えるのだろう。
っていうか名前がわかんないんだけど・・・。
「ああすまない。実際に君たちと会うのは初めてだったな」
「僕の名前はルキア! それからお兄ちゃんが」
「アルガだ。よろしくな。学園を起こすために力を貸してもらうぞ」
兄と言われたアルガの言葉に弟であろうルキアがうんうんとうなずいている。
「それから君たちのマネージャーも紹介する」
「はい! 私の名前はエムリだよ!! よろしくぅ!!!」
俺の隣にいた赤髪の女子が言った。なんかすごいうるさいやつひいちゃったな。
「はい。私の名前はアグノ。よろしく。」
次に海斗の隣にいた青髪の女子が言った。ものすごくクールなやつだな。海斗と対照的だ。
「・・・ユク。・・・よろしく」
こんどは蘭丸の隣にいた金髪の女子が言った。ものすごく無口だな。まあ蘭丸もこっちから話振らなきゃ平気で黙れるやつだから大丈夫だろう。
「この3姉妹がそれぞれ君たちのマネージャだ。」
「仲良くしてねー♪」
学校・・・学園生活と共にアイドル生活も始まったのであった。
2話連続って初めてじゃない?
いやっほぉぉぉい!!