俺と男勝りの妹と幼なじみと   作:石ころ革命

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あけましておめでとうございます。
もうすぐ冬休みが終わってしまう・・(畏怖)
正月は何をされましたか?私はずっとゲームしてました。昨日は誕生日だったのですがやっぱりゲームばっか。その時間でもう一話出せただろ、と。
何はともあれ、今年もよろしくお願いします。


第十二話 抜け出しの常連

ー少年は手早く支度をして家を出た。

 

『もしもし、店長ですか?』

『あぁ、俺だ。』

『今家出ました。』

『了解。厨房入ってくれ。』

『はーい。』

 

「また厨房かぁ・・たまには接客をやりたいなぁ・・」

 

そう呟いた時、後ろから声をかけられた。

 

「お、健介。何してんだ?」

「あぁ、健人さん。店長に呼ばれてバイトに行く所です。本当は12時からなんですけど。」

「それはお疲れ様。俺も今からだ。」

「今日、そんなに人いないんですかね。」

「どうだろうな。圭介と昇が来るはずだけど。」

「あぁ、中野さんと新井さんですか。でも、4人もいれば回ると思いますけど。」

「あいつら、ちょくちょく抜け出してサボってるだろ。実質2.5人だ。そもそもあまり上手くないし。」

「あまりそういうことは言うものじゃないですよ。」

「お前に説教されるとは、お前も偉くなったな。」

「お世辞は結構。ほら、着きましたよ。あ、今日俺夜はいないんで。」

「はいよ、まぁ誰か来るだろ。」

「じゃぁ、着替えてさっさと始めるとしますか。」

「おう。」

 

「店長ー、田中と霧雨、入りまーす。」

「おう、来たか!厨房よろしく!」

「はーい。えー、最初はミートソースか。俺がやるか。」

「じゃ、サラダとスープをやっときますね。」

「あ、そこの麵取ってくれ。」

「これですね。どうぞ。」

「サンキュー。あとはやるから。」

「分かりましたー。・・トマト切って、レタスを載せて、ドレッシングをかけて、はい一丁上がり。」

「相変わらず早いな。」

「サラダくらい早く出さないといけませんから。スープ入れるんでちょっとどいて下さい。」

「あぁ、悪い。それ終わったらトマトパスタを作るの手伝って。」

「はーい。にしても、中野さんと新井さんいませんね。」

「どうせタバコでも吸ってるんだろ。」

「体に悪いのによく吸う気になりますよね。俺には理解できません。」

「そういうこと言ってるとあいつら帰って来るからやめとけ。」

「そうですね。」

「あー、健介、料理運ぶの手伝ってくれ!」

「はーい。今行きまーす。」

 

 

「お待たせしました、ランチセットのパスタになります。」

「はーい。ありがとね。」

「ごゆっくりどうぞ。」

 

 

「あ、そういえば店長。後で話があるんですけど。」

「ん?どうした?」

「大した話じゃないです。」

「そうか、でもその前に手を動かそうか。」

「すみません。」

 

「すいません電話なんで出てました~。」

「おいおい、田中も新井も長いなぁ。」

「長話になっちゃって。」

「どうせタバコだろ。さっさと手を動かせ。新井は接客だ。」

「はい。って、健介も来てるんですね。」

「お前らがどうせ抜けると思ったからな。人が足りなくなる。」

「そりゃ酷くないすか?」

「うるさい。さっさとやれ。」

「「うぃーっす。」」

 

ー時計の針は15時を指した。

 

「そろそろ時間なんで上がりますね。」

「おう、で、話って何だ?」

「あぁ、俺の同級生の話なんですけど。」

「バイトか?」

「いや、バイトじゃなくて。そいつ、学校新聞書いてるんですよ。」

「学校新聞かぁ、懐かしい。」

「で、その新聞にこの店を載せたいみたいなんですよ。」

「ここか?そりゃ大歓迎だ!取材はいつだ?」

「まだ分かんないですけど、近いうちに来ると思いますよ。」

「そうか、なら店を綺麗にしとかないとな!」

「明日、家から雑巾でも持ってきましょうか?」

「いや、別にいい。むしろ掃除用具は余るくらいあるからな。」

「分かりました。じゃあ上がります。」

「お疲れー。」

 

「ふぅ~、これで終わりだ。妖夢に電話っと・・『もしもし?』」

『もしもし?バイト終わった?』

『終わったよ。今出る所。』

『分かった。すぐに行くね。』

『財布忘れんなよ?俺は付き添うだけだからな。』

『分かってる。子供じゃないんだから。』

『ごめんごめん。で、どこで待ち合わせる?』

『うーん・・デパートの向かいの喫茶店は?』

『あぁ、いいよ。そこで待ってる。』

『じゃあすぐに行くね。』

『はーい。後で。』

 

「おい健介。」

「あぁ、新井さん。また抜け出したんですか。」

「いいだろ、今暇なんだから。それより、誰と電話してたんだ?」

「・・それを聞いてどうするんですか?」

「なんもしねぇ。気になったから聞いただけだ。」

 

どう考えても嘘だ。相手が妖夢と分かれば、新井さんは何をするか分からない。

 

「友達です。」

「男の?」

「えぇ、男です。同じ中学だった。」

「そいつは今どこの学校だ?」

「西高です。」

「やけに遠いな。」

「家は真反対なので。」

「・・そうか。もういい。」

「じゃあ、失礼します。あー、あと、新井さん。顔にクリームが付いたままですよ。」

「え?うわ、本当だ。」

「洗ってから戻って下さいね。では。」

 

 

 

「喫茶店は向こうだったな。妖夢はいつ来るか・・」

 

ー少年はそう呟いて喫茶店に入っていった。




次話についてですが、おそらく10日からの3連休中の投稿になります。もしかしたら金曜日に一話、月曜日にもう一話になるかもしれません(二話出す場合)
とにかく次話は出すのでご安心を・・
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