俺と男勝りの妹と幼なじみと   作:石ころ革命

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お待たせしました。
設定ミス(入学式が月曜日で始業式が木曜日は現実的に考えておかしい)が見つかったので、前回の話を修正しました。(入学式を月曜日→水曜日に変更)


第十八話 入学式 その2

どうする。考えろ。

俺は脳細胞を総動員して、文のことを考えていた。

 

「文と付き合うのは、まだいいとして・・」

「そうなると魔理沙は当然嫌がって・・」

「で、文と仮に付き合うと・・」

 

にとりに電話で助言を求めたものの、結局状況は変わっていないことにやっと気づいた。あいつ、からかってるだろ。

と言っても、もう一回電話して聞くのは気が引けた。

 

「兄貴~、どうしたんだよ?」

「え?」

「朝から考えごとか?体に悪いぜ。」

 

半分はお前のせいだけどな、とはさすがに言えなかった。

 

「・・私のことなら、別にすぐ答えくれなくてもいいけど。」

「あぁ。それは分かってるけど。」

「なんだよ、兄貴らしくないなぁ。」

「うるさい、あっち行ってて。」

「はいはい。」

 

だが、結局答えは出ないまま午後になってしまった。

いっその事、魔理沙と付き合ってみるか。そんなことも頭によぎったが、さすがにそれは駄目だ、と本能が告げた気がした。

こうなったら仕方ない、にとり以外のやつに聞くか。俺と文のことを知ってる奴ーさすがに妖夢は文の名前しか知らないから駄目。となると、咲夜くらいしかいない。

魔理沙がいないことを確認して、咲夜に電話した。

 

『もしもし?どうしたの、急に。』

『実は相談があってさ。』

『相談?射命丸さんじゃダメなの?』

『文のことなんだから聞けるわけないだろ。にとりは絶対からかってるし。』

『そう。で、何?』

『簡単に言うと、文と、あと一人別の女子に告白された。』

『良かったじゃない。』

『良くないだろ。どっちか断らないといけないんだぞ。』

『そのもう一人の女子って誰なのよ。にとりじゃないでしょうね?』

『まさか。』

『その子とは仲はいいの?』

『分かんない。』

『何よ、それ。・・仲いいほうと付き合えば?』

『そう言われても・・』

『あのね。これは貴方が決めることでしょ。私に聞いてどうするのよ。』

『そうだけど・・その女子がさ・・』

『はっきり言いなさいよ。どうせ魔理沙ちゃんの友達とかじゃないの?』

『いや、その魔理沙なんだよね。

『・・え?』

 

咲夜が答えに困っているのはすぐ想像できた。

しばらく待って、咲夜が口を開く。

 

『・・じゃあ、貴方は妹に告白されたってこと?』

『・・そうなるね。』

『はぁ・・真面目に考えてた私が馬鹿みたいじゃないの。それなら、射命丸さんしかないでしょ。それか、両方断るか。』

『あ、やっぱり?』

『やっぱり?じゃなくて・・答え分かってるなら電話しなくてもいいじゃない。』

『ごめん。とにかく、これで答えが出たよ。ありがとう。』

『どういたしまして。』

 

しかし、電話を切るときに、俺は咲夜が何か言ったのが聞こえた。

 

『健介君、モテるのね・・』

 

ーその後数日は何事もなかった。この日は水曜日、入学式だ。

 

「じゃ、入学式行ってくる。そんなに長くはならないけど、バイトあるから。」

「はーい。行ってらー。」

 

いつも通りの会話をして家を出る。

少し行くと、妖夢がこちらを見て手を振っている。

 

「おはよう。」

「おはよう。入学式、楽しみ?」

「別に。知り合いばっかだし、校長の長い話を聞かされるのは分かってるしな。妖夢は?」

「うーん、何人か新しい友達が出来ればいいかなって。」

「そういうもんだよね。」

 

俺は妖夢と話しながら、文にいつ伝えるか考えていた。

 

「誰がどこのクラスか確認したいから早く出たんだけど、妖夢は?」

「私も。健介君と同じクラスだったらいいなって思って、ちょっと早く出たよ。」

 

妖夢の話を聞きながら、この後咲夜のお父さんに会うことを思い出した。

 

「それでね、お母さんがやけに化粧させようとするの。口紅塗って、つけまつ毛をして、髪を綺麗にしてって・・時間かかるから、健介君と約束してるって言って逃げてきたの。」

「それは災難だったね。」

「ホントだよ、お母さん、どこかズレてるんだから。入学式って、化粧していくものではないと思うし。」

「そうだよね。」

「それでね、体温はどうとか、制服が汚れてないかとか、ずっと聞いてくるの。もう嫌になっちゃうよね。」

「あぁ、俺だったらすぐに家出てる・・と、もう見えたね。」

「うん。せっかくだし、校門で写真撮らない?」

「俺は別に・・撮りたい?」

「うん。」

「じゃ、スマホ貸して。」

「えっ、健介君も映るんだよ?」

「え?」

「二人で撮るの。ダメ?」

「いや、いいけどさ。・・すいません、写真撮ってもらえませんか?・・・ありがとうございます。」




今回はちょっと短いですが、実は次話へ伏線張ってます。
暇な方は探してみてはどうでしょう?(ヒント:咲夜とは関係ありません)

次話は・・いつだろう(遠い目)
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