星狩り族になったので傍観者になろうと思います。 作:令和のクルルヤッ君
とりあえず上位者からグリーザ編を書けという御告げが聞こえたので投稿します。目玉女を許すな(怒り)
それではごら『見たまえ!青ざめた血の空だ!』んなこたぁ分かってんだよ!(油壺+火炎ビン投擲)
《我等のイッチであるティミルマはある時、とあるウルトラな出会いと最悪()との遭遇する…これは、その時の一部始終ーー》
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闇、闇、闇、闇…四方八方全て一寸先は闇の中で、俺は狂ったように飛び回っていた。
「ダァァァァァァ!!!クソ、出口が見当たらねぇ!」
一体どうしてこうなったんだ、そう考えながら宛もなく闇の中を飛び回る。
ーー確かあの時は何時もより珍しく上機嫌に宇宙を飛んでいた筈だ。
あの時は滅多に見つからない色んな成分が含まれた隕石を手に入れてとても浮かれていたんだ。そして……鼻歌を歌い始めた時に俺の背中にドでかい隕石が突っ込んできたんだった!
だんだんと思い出してきたぞ?それで少しイラったした俺はその隕石を粉々にしようとして振り替えるのと同時に拳を叩き込んだんだ…。
問題はここからだ。そして拳を叩き込む直前でようやくその隕石がどんな物なのかが分かったんだ。
そう、俺が拳を叩き込んだのはただの隕石ではなく『四次元怪獣 ブルトン』だった…
ーーその後はお察しの通り、ブルトンが発生させた四次元空間に飲み込まれたって訳さ。今も宛もなく飛び回ってるが収穫はなしだ。ただの四次元空間ならまだ『ずら』せばいけるんだがこれが出来ない。
「ちっきしょう…というか、ここ本当に四次元空間なのか?四次元ってのはこんなに何もないのかよ?」
そう、ただの四次元空間ならまだ良かったのだが今の現状はこれだ。"何もないのだ"…文字通りの『無』、もしくは『虚空』とか『虚無』だな。これは明らかにおかしい、間違いなくタダ事ではない『何か』が起こってる。
実際、さっきからなんか『持ってかれてる』ような感じがする。まぁこの程度なら痛くも痒くもないのだが…
「とりあえずここにいたら気が狂いそうになる、こうなったら意地でもここから脱出してやる」
俺はそう決意を新たにしてまた宛もなく飛び回ろうとして止めた。このまま飛び回っていたとしてもただ疲れるだけだ、なら今分かる情報を元に推測してみよう。
ーーまず、辺りを見回してみる。
『何もない』、以上。
ーー次、身体を確認する。
何か持ってかれてる…というか融合しようとしてる感じだな?まぁこれに関しては持ってかれてるエネルギーで何されるかわからないから持ってかれてるエネルギーを片っ端から消滅させてるから恐らく大丈夫だろう。
ーー次、今分かること。
『何もない』『エネルギーを持っていかれてて融合しようとしてくる』『四次元空間ではない』『つまり領域及び結界の類いではないか?』『ならばどう脱出できる?』『方法…』
「よし、持っていかれてるんだったらこの際だ。全部持ってかせてやるか!」
結局そうなった。事実、それ以外の事が思い付かなかったのもそうだけど俺の所有したいるエネルギー量が分かるからある意味一石二鳥だな。あれ?俺もしかして頭良いのでは?
…いや、別に殆ど力業でやってるから俺自身頭が良いって訳でもないか。というか出来るのが悪い。それはそうとブルトンの髭?ゴチになりまーす。これで四次元移動が出来るぜ!まぁ平行世界の『壁』はまだ越えられないけどこれはこれはで嬉しい。
俺はヨシ!(現場宇宙人)と声を出して気合を入れて全エネルギーを放出しようとした瞬間……
『ヤバッ!?飲み込まれる!?』
目の前にデカイブラックホールのようなものが発生し、その中からハイカラ(イッチ基準)な巨人が体制を崩した状態で現れた。
『ゼロさん!俺の事は気にしないでグリーザを!此方はなんとか自力で脱出ーー』
「チャンス!果報は寝て待てとはこの事か!」
『ーーしてみグェ!?』
俺はその瞬間、身体にある全エネルギーを使って『無』の入り口(?)を一瞬だけ固定し、そして俺はその場から放たれた矢のようにキックした状態で飛び出した。エネルギーを足に込める、気分はATフィールドを突き破るロンギヌスの槍ってか!
あとついでになんか此方に吸い込まれ掛けてる赤と青の巨人も助けてやるか。やり方は簡単だ、このままの状態で赤と青の巨人の背中に蹴り入れて一緒に脱出する。尚、相手の状態は考えないものとする。
この行動に要した時間は約0.3秒、この間にもようやく開いた入り口が閉じようとしている。恐らくこれ以上あの入り口が開いてきたら『とんでもない事が起こってしまう』気がしたため、ハイパークロックアップも認める速さで動いた。
「オラァァァァ!」
『ウォォォ!!?』
そして入り口が閉じようとした瞬間に俺と赤と青の巨人は入り口を抜けきれた。俺達が出た瞬間に閉じた入り口に若干冷や汗をかきながら落ち着いて周りを確認する。
とは言ったものの脱出しても結局は宇宙に出るから周りを見ても星があるか無いか程度の違いしかないが、それでもあのなにもない空間から出られた事を確信した。
「ふぅ…とりあえず脱出成功ってか」
『な訳あるかぁ!痛だだだ…』
俺がそう言うと俺が蹴りを入れた巨人が背中を抑えながら反論を言ってきた。赤と青の巨人に『ゼロ』という青い巨人が寄っていくのが見えた。
『大丈夫か!?ゲート!』
『これが大丈夫に見えるかよゼロさん…』
「怪我は無いから大丈夫だろ…結構本気で蹴りをいれた筈なんだけどなぁ(ボソッ)」
『おい!聞こえてんぞ宇宙人!』
「いやお前も宇宙人だろバカか?」
『あ?』
「あぁ?」
赤と青の巨人…『ゲート』という巨人と俺はその場で睨みあった。しかし身体の差がありすぎて俺が奴を見上げる様になってしまうので目元まで飛んでいきガンをつける。そして俺とゲートのガンのつけあいを見てゼロと呼ばれた巨人は頭を抱えていた。
ーーそんな一触即発の中で突然、不気味な笑い声が響くと同時に紫色の雷がこちらへと飛来してきた。
『ーーマズッ』
「ーー緩い」
俺はすぐにバリアを張り紫色の雷をバラバラに飛散させる。バリアは直ぐ様悲鳴をあげるかの如く罅だらけになるが即座にエネルギーを継ぎ足しし修復する。警戒していたとはいえ巨人大のバリアを張ることによって一瞬だけ遅れてしまったため不完全なバリアが出来てしまった。
そして雷が収まると直ぐ様追撃をする様に不気味な笑い声と共に紫色のエネルギー弾が雨のごとくこちらに降り注いできた。
『マジかよ!?』
『クソッ!シャイニングーー』
「ーー必要ない!」
片手を振り上げこちらに向かってくるエネルギー弾に向かって少し大きめのブラックホールを作り全て吸い込む。しかしそれでも止まない雨の様に次々とエネルギー弾を飛んでくる。どうやら不気味な笑い声の正体は膨大なエネルギーを持っているようだ。
ーーだが、"その程度で"俺を倒そうなんて思ってないだろうな。
「おい!えーと…あんた名前なんて言うんだ?そっちの格好いい青い兄ちゃん」
『格好いい青い兄ちゃん…って俺のことか!?へへへ、以外と見る目があるじゃねぇかお前!おっと名前だったな、俺はゼロ。ウルトラマンゼロだ』
「成る程ゼロか…宜しく。で、そっちのバカは?」
『バカって言うんじゃねぇよおい。俺の名前はウルトラマンゲート、あー…一応ゼロさんとは同期ってことになってる』
「訳ありのバカがゲートだなわかった」
『おい』
近所のちょっと調子に乗りやすい格好いい方が『ゼロ』で訳あり赤青バカが『ゲート』だな。実に分かりやすくていいな。
二人…二体?の名前がわかったところで無限に降り注いでいたエネルギー弾が止んだのでブラックホールを片手で霧を払うが如く掻き消してから俺は二人の方に向き直した。
「じゃあ次は俺の番だな。俺の名前はーー」
『&₩#]※^〒"〒₩&♪︎♪︎○』
「ーーヤバッ」
その先程とは違う不気味な笑い声に嫌な寒気を感じた俺はすぐにその場にいた全員を覆う程の大きなバリアを作り出した。その直後、バリア全体が『揺れた』。
「ガッ!」
『おい!?大丈夫か!』
『俺も手伝うぜ!』
「必要ない!お前らも十分満身創痍じゃねぇかよ!」
ゼロは何か力を引き出そうとしたがすぐに止めた。その瞬間二人の胸に付いていた青い何かが赤になり点滅をし始めた。どうやら先程ゼロが軽口を叩いていたのは軽い現実逃避も混じっていたからだろう。
なんとなくだが分かる。二人と敵は『相性』が悪い。いや、悪いなんて程度じゃない…『絶対に』敵わないほどの戦力差がある様に感じる。恐らくゼロは凄まじい力を持っているだろう。だが『奴』にはなんとなく分かるが無意味だ。
『♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎』
「ッッッ!グゾッヘビメタの方がまだ静かだなこりゃぁ!」
『♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎♪︎』
「ヤロッ…グッ!」
激しい頭痛を訴える頭を押さえながらバリアを維持する。チラリと後ろを見れば『奴』が見えた。
一言でいえば不気味だ。手足が短く頭と思われる部分はまるで光るモル○ッソ○の様で気持ち悪い。しかも先程からずっと鐘の様な音を出してこちらに攻撃を仕掛けてくる。威力も相当だ、もしバリアを張るのが一瞬でも遅れていたらすぐにバリアは割られ二人ともやられていただろう。
「チッ!このままじゃ不味い…おい!よく聞け二人とも、特にゲート」
『なんだ!?』
「今からお前らにエネルギーを送ってやる、安心しろエネルギーの変質は得意だから問題ない」
『だがこの状況でどうやって』
「あいつの攻撃が止んだら二人は奴に攻撃を仕掛けろ、その一瞬でお前らにエネルギーを送る。良いか!お前らの全力をぶつけろ!多分焼け石に水だがな!」
『ちくしょう見てやがれ絶対に当ててやるからな無理だと思うがな!』
『ハッ!この程度で諦めるとでも思ってんのか!』
二人にそう言った早々に攻撃が止んだ。しかし奴は次の一手を撃つためにエネルギーを溜めていた。二人のエネルギーを回復させるには今しかない。
「やれ!」
『ディストラクション光ッ線ッ!』
『ワイドゼロショットォォ!』
バリアを解いた瞬間、『奴』は凝縮させたエネルギーを放ち二人は腕を十字に組んで『奴』の放った凝縮されたエネルギーに向かって光線を放った。そしてエネルギー弾も光線がぶつかり合った時、俺はエネルギーを二人に合うように調節した高エネルギーの塊を胸に付いた謎の部分にぶん投げた。
「お届けものでぇぇぇす!」
『ッ!来たぜぇ!』
『おぉ!?ホントに回復した!よっしゃぁ!』
そして二人の赤く点滅していた光は青に戻り、二人は調子を戻したのか光線の出力をあげていた。がしかし、『奴』の放ったエネルギー弾は強力なのか徐々に此方が押され始めてきていた。
「二人とも良くやってくれ…たぁ!」
俺は『奴』がやったことと同じようにエネルギーを凝縮させて放った。『奴』の凝縮されたエネルギーと俺の凝縮されたエネルギーがぶつかり合い大きな音を立てながら消し飛んだ。
『なッ!?』
『マジかよ…』
二人が唖然とするなかで俺は二人に振り返った。
「さて、自己紹介が遅れたな…俺の名前は『ティミルマ』」
「ーー自称、ブラッド族最強の星狩りだ。以後お見知りおきを」
ゲート君はマックスとゼロを合わせたような感じです(あやふや)
イッチ?イッチはウルフオルフェノクのブラッド族versionだと思えばOKです。
ラストの三人の内心
イッチ(決まった…!)
ゲート(アイェェェェェェェ!?イッチ!?イッチナンデ!?)
ゼロ(星狩りだって!?)
こんな感じです。イッチ!決まってないよ!それよか危険物扱いされるでその紹介!
では次は…まぁなんとか投稿します。忙しくなるねんな…(白目)
それは~紛れもなく~…
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や~つさ~♪︎(グリーザ編の続き)
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や~つさ~♪︎(本編の続き)
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コ~ブラ~♪︎(番外編)