メチャクチャ短編です。
出久が愛されてる?
みんな性格が違う?
それでもOKって方だけどうぞ。
個性社会。
ある年代から発生した超常能力を持つ人間達の時代である。
しかし、大いなる力は巨悪を生む。それは、『心』という不安定極まりない要素を持つ人間の生まれながらにもつ大罪か…。
だが、悪があればそれを抑止し、滅ぼす者達もまた生まれてくる。彼らはヴィランと呼ばれる悪と対比されて、ヒーローと呼ばれた。
ヒーローは、道徳における手本となった。それを目指す子供らは多い。
だが……、必ずしも、すべてのヒーローを志した子供らが正しい道を歩めることはなかった。
「『デク』くーん。」
「なんだ、『ウラヴィティ』か…。」
「もう、二人きりの時は、名前で呼んでって約束したじゃん。」
「二人きりじゃないよ。」
「デーーーーク!!」
「うるさいよ、『爆心地』。」
「もー! 邪魔しないでよ!」
「時間がおしているぞ、準備はもう出来ているのか?」
「他のメンバーは? 『インゲニウム』。」
「ぬかりない。」
「俺らも準備は万端だぜ。」
「『イヤホン=ジャック』もターゲットをしっかり補足してる。いつでも行けるぞ。」
「『ツクヨミ』は?」
「もう配置についてるさ。あとは、君の合図を待つだけだよ。」
「…よし、行こう。」
「ったく、女の支度じゃあるまいし、おせーんだよ、クソデク。」
「今回は大物なんだ。入念な準備は必要だよ。」
「あー、これでカップ麺生活から脱出か~。成功したら美味いもん食いに行こうぜ!」
「『シュガーマン』が美味い店見つけたってよ。そこはどうだ?」
「この大人数で行けるのか?」
「……僕は…。」
「なになに? デク君?」
「みんなで…ご飯作って食べたいな。」
「!」
「……前に安物で死ぬほど買ったカレールーがあったろ。消費しねーとカビが生えるぜ。」
「別に…イヤならいいよ?」
「なーに言ってんだ。嫌なわけねーじゃん?」
「そうだとも。」
「でも…。」
すべての始まりは、雄英校からデク…、緑谷出久が出奔したことがきっかけだった。
そこから緑谷出久を探しに来たウラヴィティこと、麗日お茶子が彼について行き。
緑谷出久の幼馴染みで腐れ縁の爆心地こと、爆豪勝己が《烈怒頼雄斗》(レッドライオット)こと切島やその友人である者達を連れて探しに来て、そこからどんどん元クラスメイト達が集まってきて……。
気がつけば20人の大所帯……というか、元ヒーロー科1-Aクラスによるヴィランチームが出来上がっていた。
緑谷出久を皮切りに起こったこの子供らの出奔、及び若きヴィランチームの結成には、かつてヒーローを志していた彼らが表社会に大きく絶望する事件があったことだけは記載しておく。
雄英校というヒーローの進学校のひとクラス丸ごと出奔、ヴィラン化は当然だが社会に大きな衝撃を与えた。
しかししょせんは子供の集まりだと多くの大人達やヒーロー達は思っていたし、実際かなり危なかったときも多い。
だが、大なり小なり様々な個性を持ち、かつてヒーローとなるべく自らを鍛えてきた子供らが一致団結した時の力は凄まじく、例え仲間が捕まっても取り返し振り出しに戻るということを繰り返した。
それは、時間を経れば経るほど強まっていき、経験を積むことでより組織としての力を強大化させていったのだ。
今や、緑谷出久をトップとして数えられて、子供達のヴィランチームは、社会を震撼させる五本の指に入るヴィランチームになっている。(なお、爆心地こと、爆豪勝己が自分がトップだとも主張しているとか?)
今回企てた財界のトップ5に位置する人間への襲撃事件後のカレーパーティーについて話し合っていると、通信機が鳴った。
『いつまで待たせる? 我らは待ちくたびれた。』
『ケロ。遅いよ。』
「ああ、ごめん。今から行くよ。」
「やべぇ、忘れかけてた、急ごうぜ!」
「……。」
「デク君。カレーのことはあとでみんなで成功したら話し合って決めようよ! だって、私達、仲間でしょ?」
「……うん。」
「おい、デク! 置いてくぞ!」
「分かってるって。」
歪な……、けれど確固たる絆で結ばれた子供達。
「ヴィランチーム『SMASH』! 行くよ、みんな!」
今日も歪に歪んだ悪事に手を染め、共に歩むと決めた仲間と共に笑い合う。
なにがあったのかは、あえて書かなかった
とりあえず、緑谷出久の出奔がきっかけで全員がヴィランになったということだけは確かです。
続かないと思う。