短編  1-Aクラス全員ヴィラン!?   作:蜜柑ブタ

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思い付いた端からどんどん書いていこうと思う。




っというわけで、エンドその1みたいな感じ。


あくまで終わりのパターンのひとつなのでこれで完結ではありません。





出久がウィルスの悪の心の増幅によって浸食を受け…、それを見ていられなかった仲間は……?



捏造が酷いです。



それでもOKって方だけどうぞ。







いいですね?





短編11  バッドエンド その1

 目の前に、自分が立っていた。

 鏡だろうか?

 しかし、ぼう然としていた自分とは対照的に対面している自分の姿がニヤリッと笑う。顔は暗くて見えない。

 

『そんなに苦しいなら、屈せばいいのに。』

 

「!」

 

『全部全部、真っ黒に染まれば何も怖くないのに、なんでわざわざ怖くて苦しい方ばかり選ぶの?』

 

「く…。」

 

『何もかも…“ボク”に委ねようよ。』

 

「いやだ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ーーくん!!」

 

 

 

 そこで出久は、目を覚ました。

 最初に視界に映ったのは、お茶子の顔。

 

「息を吸って! だいじょうぶ…、だいじょうぶだよ。」

 

「っ…なんで…。」

 

「デク君?」

 

「なんで……みんな僕を責めないんだ…?」

 

「…デク君のせいじゃないよ。」

 

「だから怖いんだ…。今は良くても…みんながいるから屈しないでいられるけど…、みんながもし…いなくなったら……!」

 

「だいじょうぶ。だいじょうぶだからね。」

 

 頭を抱えてボロボロと泣きながら喚くよう言葉を発する出久を、お茶子が包むように抱きしめた。

 

「怖いよ…怖いよ…、真っ黒に染まりたくない…、壊すのも壊されるのもイヤだ…、死にたい死にたい…、死にたくない、僕は、本当に“ボク”なの? ワカラナイ分からない、どうして誰も助けくれないの? 助けて欲しいだけなのに、なんで聞いてくれないの? 僕が化け物だから? 黒い血の怪物だから? ごめんなさい…ごめんなさい…! 母さん、こんな化け物になっちゃってごめんなさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 一方、出久の寝室の外では。

 

「…おーい、爆豪。そんな気になるならお前が慰めりゃいいじゃん。」

 

「……俺がやったら傷を何十倍にも広げちまうわ。」

 

 寝室の扉の横に置いた椅子に座って、ものすごい貧乏揺すりしながら苛立っている爆豪に、切島達が言うとそう返された。

 

「下水ドブ煮込みでも自覚はあんだなー。」

 

「ああ!? 誰が下水でドブだ! 爆破されてーか!?」

 

「まあ、そんなこたーさておいて…、俺らの時間…いや、緑谷の時間って、思っていた以上に少ないのかもな…。」

 

 それは、出久の元へ来てから分かってきたことだった。

 出久はよく眠る。

 一度眠ってしまうと、ちょっとよそっとじゃ起きない。実際、アジトを突き止められてヒーローや警察などに襲撃された際も、起きなくて眠った状態の彼を守りながら運んだほどだ。

 しかし眠ってもいつも疲れたような様子で、寝ている間のことを覚えていないらしかった。

 ところが時を経るごとにうなされるようにもなり、飛び起きてから今のように半分寝た状態で無意識に泣きわめくのだ。だが覚醒すると覚えてない。当然寝ている間の夢も。

 

 真っ黒に染まりたくない。おそらく身も心も悪に堕ちるのを嫌がっているのだ。

 

 壊すのも壊されるのもイヤ。悪の道に堕ちたくなんてなかった。

 

 死にたいが、死にたくない。おそらくウィルスの生存本能と出久自身の意識のせめぎ合い。

 

 そう分析できた。

 しかし、分析できたところで治してやることはできない。むしろ悪化するばかりだ。

 物事には…限界というものがある。終わりがある。

 

「クソが…。結局、大人共の言うとおりだってか?」

 

 爆豪は、悪態を吐いた。

 ウィルス兵器のことで国の上層部の一部が自分達に接触をかけてきたことはあった。

 罠だったこともあったが、未完成のウィルス兵器による汚染や被害を止めたいという純粋な者達もいた。

 そうした者が言うには…、自分達の行動は子供癇癪同じであり、このままでは救いは無いということだった。

 出久は、今はまだ良心が悪の心をある程度は抑えているが、いずれ歯止めが利かなくなる。そうなれば、波状効果で二次感染の自分達も影響されて真っ黒に染まるだろう、と。そうなったらもう誰にも止められなくなる。そう言われたのだ。

 悔しかったし、なにより救いが無いのだと言われたことがショックだった。

 どれほど治療法を求めて、そこに救いを求めても、はなから救いがないのだと突きつけられた事実を否定したかった。

 だが現実は、本体宿主である出久や自分達を追い詰める。

 

「緑谷に言ってみようぜ。いっそみんなが俺らと同じになっちまえばいいんだって。」

 

「それ、前に言って却下されてただろ?」

 

「気が変わってるかもしれねーじゃん? 考える時間はたくさんあったんだ。」

 

「……寝てる間に済ませちまえばいい。」

 

「爆豪?」

 

「寝たら起きねーんだ。寝てる間に全部終わっちまえばいいんだ。そうなりゃ反論の余地もねぇ。」

 

「へー。言うじゃねぇか。」

 

「なんやかんやで幼馴染みが心配で仕方ねーんだな?」

 

「うるせー!」

 

 

 

「そういうことなら、ちょうどいいですわ。」

 

 

 

 そこへやってきたのは、八百万百。

 

「ちょうどいいって?」

 

「実は、前に私達に協力すると申し出てきた、死穢八斎會から送られてきたのですわ。」

 

「なにが?」

 

「…感染・変異前のウィルス兵器の原典ともいうべきサンプルが。」

 

「!」

 

「これを撒けば、親しい人間でなくても、たちまち感染しますわ。とはいえ…、本体宿主は、変わらず緑谷君ですけれど。」

 

「そこは変更できないのかよ。」

 

「このウィルス…、頑固ですわ。」

 

「脳みそもクソもないウィルスに頑固もクソもねーだろ。」

 

「で…? いつ取りかかる?」

 

「おい、爆豪、マジか。」

 

「てめーらだってやる気だっただろうが?」

 

「そりゃそーだけど…。」

 

「今日は、風が強く…、今日の夜には全国で雨入りすると予報では言っていますわ。風に乗せ、雨と共に降らされば…。」

 

「日本列島全土がウィルス感染ってわけか。手っ取り早くていいじゃん。」

 

「…おい、そのサンプルを寄越せ。」

 

「待ったください。まさかひとりで作業を? 打ち上げロケットなども何もないのにですか?」

 

「チッ。」

 

「落ち着けよ。焦ったってどうしよーもねーじゃん。」

 

「ですが、もう準備はできてますわよ。」

 

「早っ!!」

 

「あとは、打ち上げるだけですわ。」

 

「……考えるこたぁ、同じか。」

 

「そういうことですわ。さあ、緑谷君が起きてくる前にすべてを終わらせましょう。」

 

「……ある意味で平和の終わりって奴か。」

 

「ようこそ、混沌の悪の時代ってか?」

 

 

 

 

 

 

 その夜、小さな打ち上げロケットが廃墟の地から空へと打ち上げられた。

 翌朝…、世界は変わる。

 風に乗り、雨となり、水になり、侵食し、感染する。

 気づいた時にはすべてが遅く……。等しく、世界を黒く染め上げた。

 

 

 

 




みんな感染エンド?

夢中で書いたが、読み返すとなんだコレ?
でも、アップしちゃった…。



とりあえず、バッドエンドひとつ回収かな。


他にパターンが思い付いたら書くかも。
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