短編  1-Aクラス全員ヴィラン!?   作:蜜柑ブタ

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トゥルーエンド?



pixivでコメントからネタを貰ったので、書いてみた。


宇宙に追放エンド?


なんかぶん投げたような展開。


出久達が、もはや超人を越えている?


敵に容赦が無く、敵を殺してるかも……。



これで終わりじゃないです。毎度言ってるけど。
ネタが降ってくればまた別のを書くかも。






それでもOKって方だけどうぞ。










いいですね?





短編15  トゥルーエンド?

 

 

 『未知のウィルス感染者、宇宙へ追放!?』

 

 っというドデカい見出しで世界中で号外が出た。

 

 

 国家が秘密裏に作ったウィルス兵器であった。

 しかし兵器と言っても、大量破壊兵器を目的に作ったのではなく、兵士の身体能力と個性の強化を目的に作った物だった。

 だが、血液が黒くなることと、副作用として悪の心が増幅されるという致命的な欠陥があった。

 欠陥があったものの、ほぼほぼ完成しており、あとはこの致命的な悪の心の増幅という欠陥を取り除くだけであった。

 そこへ横槍を入れてきたのが、開発にも協力していた異能解放軍だった。

 異能解放軍の言い分では、自分達のウィルス兵器所有権を国家が奪ったとしているが…、本当のことは分からない。

 結果、裏世界での争奪戦が勃発し、奪取されたウィルス兵器が争いの末に雄英校の1-Aクラスが校外授業をしていたところで漏れてしまった。

 そして、ウィルスは、緑谷出久を本体宿主に選び、感染。そして親しい人間へ感染するという難しい特性から、親しかったクラスメイトに出久から感染した。

 出久は、ウィルスの生存本能から大人しく捕まって研究されるということができず、収容された隔離研究施設を破壊し、ウィルス兵器が人工物であることを隠したい国家は出久をヴィラン認定し抹殺を企てた。

 だがそれが原因で、二次感染した1-Aクラスがまるっとヴィランに堕ちる(※自分達の意志で出久のところへ助けに行く)という事態が発生。これによりヴィランチーム『SMASH』が結成され、猛威を振るった。

 しかもどうやって知ったのか、ウィルスによる強化目的だった感染者同士の吸血であっという間に子供達は自分達の身を強化し、その強さはオールマイトを含めたヒーローが総出でかかっても、ヴィラン連合が頑張っても、感染の原因を作った異能解放軍でもどーにもならないレベルになってしまった。

 もう旗揚げ…っというところで、出久達からの接触があった。

 

 

「僕……、もう疲れたよ…。」

 

 

 ウィルスの悪意の増幅に耐えていた出久だったが、十代半ばの年齢もありいくら精神力が強くても限界があった。

 そんな時に、ふと麗日お茶子が夜空を見上げて……。

 

「あの月のところまで逃げられたらステキだね。」

 

 っと呟いたのを聞いて、それだ!っとなったのだ。

 

 そこからはトントン拍子だった。

 秘密裏にウィルス感染者の追放計画が進められ、ロケットに衛星圏と月面などでの居住区建設。

 あとは、食料や水、酸素の供給だったが、ウィルスで強化・進化した出久達の体は宇宙仕様にもなっており、だいじょうぶだった。

 拠点さえ作ってもらえれば、あとは自分達で勝手にやるからっということで思っていたほど当初の想定よりも金もかかっていない。(八百万がいるからね)

 そうして、すべてが整うと、月面と宇宙での居住区空間を新しいヴィランの収容施設として発表し、その後、ヒーロー達の演技をしてもらって出久達を捕獲することに成功したというウソの活躍をしてもらった。

 そして予定通り打ち上げロケットを使い、更に月面の施設に移されるまでを生中継して、出久達が完全に地球から追放されたということを地上にいる者達に示した。

 

 

「ここまで上手くいくと、怖いね。」

 

「よかったー、デク君すっかり元気になったね。」

 

「しっかし意外だったよな…?」

 

「そーそー、まさか宇宙に出ればあたし達のウィルスの悪意増幅が消えるなんてね。」

 

「ま、詳しいことは分からねーけど、たぶん感染者以外の存在があるってのが問題だったんじゃないか?」

 

「終わりよければ全て良しだよ。」

 

「それもそーだな!」

 

「おーい! なんかこっち来るぜ! 国籍不明のロケットだ!」

 

「反ヴィラン組織か?」

 

「またー?」

 

「よしスペースデブリ(宇宙ゴミ ※使われなくなった衛星など)で、迎撃だ! かっちゃん以外はね。」

 

「なんでだ、クソデク!」

 

「だって、かっちゃんの個性じゃデブリを粉砕しちゃうじゃん。」

 

「ぐっ…。」

 

「指くわえて見てろよー。よっしゃ、まずは俺からだ! 2連繋げるぜ!」

 

 それは、スペースデブリを使った彼らの遊びであった。

 要するにデブリを玉に見立てた玉突き遊びなのだ。あれだ…、ビリヤードみたいな?

 やがて月面居住区から飛び出した出久達は、宇宙服無しで宇宙へ飛び出し、衛星圏内に大量にあるデブリを足場に移動。

 そして迫ってくるロケットを見つけると。

 

「行くぜーーー!!」

 

 俺が先陣を切るとばかりに切島が、デブリのひとつを蹴った。

 空気という抵抗がない宇宙空間で、強化された脚力によりデブリが凄まじいスピードで飛んでいく、そして別のデブリに当たり跳ね返って、跳ね返ったのがロケットに着弾した。

 

「イエッス!!」

 

「ナーイス!」

 

 切島と上鳴と瀬呂がハイタッチ。

 

「ふっ。」

 

 轟が氷を放つ。空気抵抗がなく、そして絶対零度の宇宙空間で氷の個性は凄まじい威力を発揮した。もちろん炎だって太陽の直射熱線を受けたせいかより威力は上がっている。そしてたちまち敵ロケットのエンジンが凍る。これでもう再起不能だが、せっかくここまで来やがった敵だ、容赦はしたら失礼だろう。(謎の礼儀)

 

「次は僕さ!」

 

 青山がネビルレーザーを発射し、ロケットの装甲を焼き切る。

 

「フン!」

 

 障子が器用に複数腕を使い、デブリを3連繋げて跳ね返す。

 

「溶かすよ!」

 

 芦戸が焼き切れたロケットの装甲を分泌した酸で溶かし、凍結したエンジンを露出させた。

 

「うぉりゃーーーー!」

 

 砂藤がぶん投げたデブリがカンキンコンガン!っと4連ぶつかり跳ね返ってロケットに当たった。だがエンジンは外した。

 

「おっしーー!」

 

 っと峰田が叫ぶ。

 

「狙いが甘い。こうだ!」

 

 尾白がデブリを尾っぽで弾き、エンジンにぶつけた。

 ロケット燃料が引火し、ロケットのエンジンが爆発して炎上を始めた。

 

「地球の重力に流しちゃおう!」

 

 葉隠がそう提案。

 ロケットを地球に流すということは、大気圏摩擦で焼き尽くすということだ。

 そこへ、爆発音。別の方向からだ。

 

「かっちゃん。」

 

「本当に置いていきやがって…!! あとで覚えてろテメーら!!」

 

「じゃあ、仕上げする?」

 

「トドメの間違いだろ? やってやらぁ!!」

 

 爆発をバネに飛び、ロケットに拳を振りかぶった爆豪は、特大の爆発でロケットを吹き飛ばした。なお、爆豪も反動で飛ばされたため、常闇と口田が受け止めた。

 ロケットは、やがて地球の重力に捕まり、熱を帯びながら大気圏に落ちていった。

 

「ケロケロ…、本当にしつこいよね。なんでまだあたし達のこと狙ってくるのかしら? もう何年も経ってるのに…。」

 

 ウィルス兵器の強化が進んだ果てに、出久達はもっとも力が出せる年齢で老化が止まっていた。まさかそんな不死の力が宿るなんて、ウィルス兵器の開発者も想定はしていなかっただろう。

 

「たぶん…、宇宙に追放したからって、戻ってこないって保証がないからじゃないかな?」

 

「何もしてこなかったら、うちらだって何もしないのに…。」

 

「仕方ないですわ。それもまた…人間の性なのですわ。」

 

「……。」

 

「デク…、地球に戻りたいか?」

 

「そんなわけないじゃん。僕は、ここで幸せだよ。折れそうだった心が…やっと休まったんだ。」

 

 すっかり疲れた顔も、目の下のクマもなくなった出久が微笑む。

 

 

 追放される。

 それは、決して良いことではないだろう。

 しかし、彼らは地球の外でようやく安息を得たのである。敵さえ来なければね……。

 

 

 

 

 




出久達の月面居住区には、なんか補給物資が来るときは地球から事前に連絡があります。それ以外の国籍不明のロケットは敵認定です。

ウィルスが宇宙では、悪意の増幅がないというのは後付け設定です。
感染者以外に対して敵意が生まれるのなら、感染者以外がいないところへ行けば……。
その結果、敵に対しては破壊衝動が抑えられず容赦がなくなった。



完結っぽいけど、ネタが降ってくればまた別パターン書くかも。
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