リ・デストロの口調が分からない……。だから別人かも。
あくまでコレは、ネタ…なので、深くは考えないでください!!
ウィルス案だと、誰かが漏らした原因があるはず…ってことで、異能解放軍にその役を…っという話です。
いいですね?
異能解放軍。
個性と呼ばれる超常能力がまだ一般的ではなく、『異能』と呼ばれていた時代に出来たテロ組織。
今でこそ個性と呼ばれるようになった超常能力に制限が掛けられている社会に対し、自由に使えることこそ正しいのだと唱って実現を目指す過激派組織のことである。
デストロ(現在を壊す者の意)と名乗る指導者を始まりとして、ヴィランのみならず、警察、政治家、果てはプロヒーローの一部もコレに賛同しているというカリスマ組織である。
初代デストロは、獄中で自決したため、現在は、彼の実の息子である、リ・デストロを名乗る男が指導者として組織を動かしている。
「ずばり言ってくれても構わないのですよ? 小難しいこと言われても理解が難しい。僕らはケツの青いガキの集団ですからね。」
「おやおや、そのような自虐的なことと言わないでくれたまえ。君らは今やこの抑圧された異能の時代において5本の指に入るヴィランのチームじゃないか。」
リ・デストロ(本名、四ツ橋力也(よつばしりきや))が表社会で運営する会社「デトラネット」の本社で、緑谷出久は、会話していた。
異能解放軍に所属する者達の鋭い視線が出久に集まっているが、出久はどこ吹く風。気にしていない。
なお、出久の護衛としてついてきたショートこと轟焦凍と、ウラヴィティこと、麗日お茶子もいる。
「単刀直入に言えばいいじゃないですか。」
「なんのことかな?」
「とぼけたって無駄ですよ。目的は、僕らの血…、正確にはウィルス兵器ですよね?」
出久がズバリ言うと、リ・デストロは、フフッと小さく微笑む。
「君達は、君達の人生を変えたその黒い血のもとのことをどこまで知っているんだい?」
「……本体宿主から親しい人間への感染。感染者同士の給血による個性と身体能力の強化。悪の心の増幅。」
「それは、そのウィルスの特性である。しかし本来の用途と、目的は知らないのだね?」
「事故で漏れたウィルス兵器に好んで感染なんてしませんよ。」
「異能…、まあ君らの世代は個性と呼ぶ大いなる力…。それは、自由に人が行使すべきものだ。それをなにゆえ抑圧し、自由を奪う必要があるのか? なぜならそのウィルス兵器は、よりよい異能の社会を築くための発明だからだ。」
「よりよい社会を? 混沌の間違いじゃないんですか?」
「よく考えてみるのだ。単なる兵器にしては、あまりにも都合が良すぎると。そもそもなにゆえ漏れ出す事故が起こったのか…、あの時、あの場所で何が起こったのか、被害者である君達は何も知らぬことだろう。時間が良ければ、話を聞いてみるだけ聞いてみないか?」
「…どうぞ。」
「ありがとう。では、我々の憶測も交えて当時の事故にまつわる情報をまとめたことを話す。」
リ・デストロは、一口紅茶を飲むと、話し始めた。
黒い血のウィルス兵器は、軍用として開発された。
だがそれは表向きの開発目的でしかないのだと。
その真の開発目的は、異能(個性)をより進化させるための発破剤で、例え弱個性でも無個性でも同じ土俵に立てるだけの力を本体宿主という王なる者が与えて切磋琢磨し、より発展した世界を築いていくためのものであると。
「…なぜそう言いきれるのです?」
「理由は簡単さ。我々異能解放軍は、そのウィルスの開発と所有権を有するはずだったのだから。」
「?」
「開発者、そして研究協力者には、我々の同志もいたのだ。そう言えば分かるかな?」
「!」
「しかし政府は我々からウィルスの所有権を奪い、だから我々はそれを奪還するために…。」
「そして…失敗して、漏らした…。」
「……その通りだ。」
リ・デストロは、痛ましげに顔を歪めた。
斜め後ろに控えていた、轟もお茶子も顔を歪めた。
まさかリ・デストロ達が自分達の運命を歪める原因だったとは……。
「政府が我々から権利を奪わなければ、こんなことにならなかったのだ。」
「……。」
「ウィルスの開発に携わった者達も、奪還しようとした者達もすでに粛正され、命の灯火が消える直後にこの真実を伝えてくれた同志がいなければ、政府に完全に出し抜かれていただろう。もっと早く…我々が真実に辿り着けていれば、君らが苦しむこともなかった。謝って済む問題では無いことは確かだが…、謝罪させて欲しい、すまなかった…。」
「……。」
「話が逸れてしまったね。君らとの会話の場を設けたのは、謝罪だけでは無いのだ。ウィルスは未完成のまま君らの体を蝕み、いずれその身を最悪な形で破滅させるだろう。そうなる前になんとかしなければならないのだよ。ウィルスの力は今だ未完成ではあるが、強大だ。君達だけでは制御は難しいだろう。我々は協力すべきなのだよ。このまま、緩やかな破滅を望むか…、我々と共に手を取り合ってよりよい世界のためにウィルスを完成させるか。すぐに答えは出せないだろうが、仲間達と共に考えて欲しい。」
「……。」
「今ここで答えをすぐには求めない。君達の住む場所でゆっくりと考えてくれていい。返事はいつでも…、っ!?」
「こんなところに私達の不幸の原因があったなんてね…。これってすっごい幸運なことかもね、デク君。」
お茶子の個性:無重力により、机や椅子が嵐のように広い会議室で荒れ狂って、異能解放軍の者達に襲いかかった。
「まったくだ。」
轟が氷と炎を出し、頭を下げてお茶子の攻撃から身を守っているため動けない者達を攻撃する。
「なぜだ、緑谷出久くん!!」
「なぜ? そんなことも考え至らないのか?」
バチバチとワン・フォー・オールの力をほとばしらせる出久が、声を低める。
そして次の瞬間には、フッと消えるように出久が移動し、リ・デストロへ殴りかかっていた。
それをリ・デストロは、個性(異能):ストレスで防ぐ。
「くっ! 私は…あくまでも…。」
「僕の望みは……、ウィルスの完成や、それによるよりよい世界なんかじゃない。」
「!」
「この病気を治して…、罪を償うことだ!!」
「グホッ!?」
個性:ストレスは、ストレスを蓄積するほどパワーアップする個性。つまり戦闘が長引けば長引くほど強まるのである。
ならば…、強まる前に倒してしまえばいい。出久はそれを知っていた。
悪の心の増幅という欠陥はあるものの、それ以外はほぼ完成していると言っていいウィルス兵器の本体宿主である出久は、仲間に血を与えはしても、自分から血を飲むことはなかった。なぜなら、ウィルスの力の本体だからだ。自然と時間と共に強化されていったのだ。
だが本体故にウィルスが死なせてくれない。だから治療法を求めている。だが、リ・デストロ…、異能解放軍の目的がウィルスの研究の完成と、それを利用する事だと知り失望した。
「……無駄な時間でしたよ。」
出久は拳についた赤黒い血を振って払うと、ピクピクと痙攣しているリ・デストロや、轟とお茶子に倒された他の異能解放軍を無視して会議室の大窓を破壊して、三人は割れた窓から飛び出した。
異能解放軍の設定や規模からすると、ウィルス兵器開発にも携わっており、あれだ…、バイオハザードのウィリアムみたいに組織と相容れなくなって?みたいな?
1.ウィルスの開発自体は、共有財産みたいなものだったんだけど、そのうち政府が異能解放軍からウィルスの所有権を独占しようとした。
2.それに対して怒って、未完成のウィルス兵器を奪還しようとした異能解放軍。
3.でも失敗して出久達がいるところの近くで事故って漏らした。
……って感じで、出久が本体宿主になり、1-Aクラス全員に感染することになったという流れにしました。
出久はウィルスの力の本体だけど、それ故にウィルスに操られてもいるという不遇な状態ということで。