なぜこうなったのか分からん展開に……。
そして短い。
流血、グロ表現、注意!!
そして、出久が無敵すぎるかも。
いいですね?
「…せ、先生…。」
死柄木弔は、自身の血だまりの中を腕の力だけで体を引きずった。
「……ぅ…グフ…。」
「ふーん…、そんなボロボロの体なのに、たいした生命力ですね。」
死柄木が先生と呼んだ者…、オールフォーワンの胸辺りに片足を乗せた出久が淡々と呟いていた。
オールフォーワンは、ドクロのようなデザインの不気味な生命維持装置付きのマスクの隙間から吐血した。
すると、出久の斜め後ろの方に、脳無という改造人間の頭部…というか脳が露出している首から上がドシャッと嫌な音を立てて体液と共に地面に落とされた。
「…ちょっとは楽しめた? 爆心地。」
「まあまあだったぜ。」
血と脳汁(?)まみれの手で、脳無の首から上を投げた爆豪が、つまらなさそうに言った。
「…あ、あれだけの脳無を……。」
「手駒は以上ですか?」
「は…ハハハ…。参ったな…。たかが…ウィルスとなめてかかっていたよ。」
「そのたかがウィルス程度で強化されたガキに負けてる貴方もどうかと思う。あのオールマイトが積年追っていて、絶対悪としてオールマイトとの決着を望んでいた貴方からしたら、呆気ない幕切れですか?」
「ああ…、とても残念だよ…。とてもとても…、本当に後悔するだろう。」
「そうですか。」
「……だが、甘いな。しょせんは元ヒーロー科の生徒だ。」
「!」
「デク!」
ハッとした爆豪が駆け出す前に、出久の下から起き上がり、一瞬にして腕を肥大化させたオールフォーワンが恐るべきパワーで出久を殴った。
それは、オールフォーワンの奥の手ともいうべき、アドリブでの複数個性の組み合わせによる最大の攻撃だった。
組み合わせは、『筋骨発条化』+『瞬発力×4』+『膂力増強×3』+『増殖』+『肥大化』+『鋲』+『エアウォーク』+『槍骨』。
オールフォーワンという他人の個性を自分の物にできる規格外の個性だからできる反則的な技だった。
しかし……。
「!?」
「………アハハハ…、さすがに効いた。」
両腕を交差させてその巨大な拳の一撃を、左足を前に、右足を後ろにして踏ん張っただけで耐えきった出久の姿に、オールフォーワンは、今度こそ驚愕し、青ざめた。
「ば…馬鹿な!?」
「もしかして奥の手でしたか? 残念だ……、どうやら僕は…もう……。」
「!」
「少しでも希望を抱いた僕が悪かったな。貴方ほどの個性なら…あるいはって。」
「まっ…。」
オールフォーワンが何か言う前に、一瞬の衝撃と共にオールフォーワンの腹に大きな穴が空いた。
「がっ…! ぅ、…、い、いのか……? わ、私…が……死…ねば……お、まえた、ちは……だ、れ、も……。」
「だいじょうぶですよ。だから心臓だけは勘弁してあげました。」
「ーー?」
「どうぞ。受け取ってください。」
倒れ伏し、息絶えようとしてたオールフォーワンの体に、出久はグローブを外して、手首を歯で噛みきると、流れ出た黒い血を振りかけた。
傷口に染みこんだ黒い血のウィルス兵器が、オールフォーワンのボロボロの体に染み渡りそのあまりの苦痛にオールフォーワンは声にならない悲鳴を上げて悶え苦しんだ。
「貴方の後継者として育成していた死柄木も、出血は多いけど助かります。残念ですが、ウィルス兵器の本体宿主にはできませんが、それなりに馴染むと思いますよ。貴方ほどなら。」
「…本当に良かったのかよ?」
「みんなで決めたことじゃん。なに? 今更反対?」
「……オールマイトよか可能性はありそうだがな。」
「ならいいじゃん。まあ、ゆくゆくはオールマイトにもあげる予定だし。」
「ったく、手段を選ばなくなったな。」
「『選べなくなった』…だよ。」
「……うぐ…ぉおお…。」
「じゃあ、僕らは撤収します。次に会うときまでに馴染んでいればいいですね。」
出久はそう言い残すと、仲間達を引き連れて去って行った。
書いた目的は、こんな一方的な戦いじゃなかったはずなのに……、書いてたらこうなった。
なお、今の出久は、死柄木の崩壊でも殺せません。
あと、オールフォーワンが黒い血をもらったけど、出久と違って本体宿主ではないので、他への感染はありませんし、出久みたいに勝手にパワーアップも無理です。
せいぜい、血が黒くなるのと、ボロボロの体が回復することぐらいですかね。パワーアップしたかったら、他の感染者からの吸血しかありません。つまり出久達に血を貰わないといけない。
出久達を救うためにあえて黒い血のウィルス兵器を受け入れて、自分も感染者になるオールマイトも書こうかどうか悩んでる。