スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダーthird 作:風人Ⅱ
―ガガガガガガガガガガガァッ!!ガギィイインッッ!!ガギィイインッッ!!―
バロン『ハァアアッ!オラァッ!』
リノベーション『タァアアッ!』
エンジン『ぐっ!こ、のっ……!!』
thirdを取り込んだ巨大マシーンが膨大なエネルギーを蓄積していく中、続々とショッカーライダー達が集結し、様々なライダーの色が入り乱れて混戦と化する戦場ではレースを終えたばかりのエンジン達が奮闘していた。
だが、次から次へと際限なく増え続けるショッカーライダー達の数に四人も防戦一方で凌ぐのが精一杯となりつつあり、苦しい状況の中、其処へ更に新たなショッカーライダーの増援が現れ四人へと襲い掛かっていく。
―バシュッバシュッバシュッバシュッ!!―
クロノス「くうっ?!まだ増えるってのぉっ?!どんだけのライダー達が洗脳されてるのよっ!」
ソニック『っ!私達以外はもう味方はいないと考えた方が気が楽よ……!少なくとも、そう考えてた方がいざって時に腹を括る覚悟が出来るし……』
クロノス「覚悟って何の──あ、やっぱいいわ言わなくて、何か聞かない方が良さそうな感じするし―ズガガガガガガガガガガァンッ!!―だぁああああああもうっ!!ちょっとくらい待ちなさいよ今こっち話してる最中でしょうがぁーッ!!」
『Big!Please!』
―ドゴォオオオオオオンッッ!!―
カブト『グォオオッ?!』
NEW電王『ウァアアッ!!』
ウィザード『ホントにキリがないっ!響志朗さんも助け出さなきゃならないってのにっ……!』
退けても退けても絶え間なく押し寄せるショッカーライダー達の波に焦りばかり募っていく四人。
取り込まれた響志朗を一刻も早く救い出すのもそうだが、まだ祐輔達もショッカーに囚われたままだ。
彼らを救出する為にも何とかこの場を切り抜ければと、何処かに一気に突破出来る隙はないかとショッカーライダーの攻撃を捌き続けるエンジン達だが、その時……
―ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォッ……ドバァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアアアアァァァァンッッッッッ!!!!!!!!!―
エンジン『ッ?!な、何だっ……ウワァアアアアアッ!!』
『『『ウァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!?』』』
エンジン達とショッカーライダー達が入り乱れる激戦の中、突如巨大マシーンから凄まじいエネルギー波が放出され、衝撃波と化しエンジン達とショッカーライダー達を纏めて吹っ飛ばしてしまったのだ。
突如発生した衝撃波をまともに浴びせられたエンジン達はそのまま他のショッカーライダー達と共に地面に勢いよく叩き付けられてしまい、一体何が起きたのか分からぬまま困惑を露わにふらつき顔を上げて空を見上げると、其処には……
―バチチチチッ……バチバチバチバチバチィッ……!!!―
ジェノバ『──漸くだ……フフフフッ……漸く完成した……!これこそがショッカーの、いいや……私の求めた究極の兵器だァッ!』
──雷鳴が鳴り響く暗雲の下に佇む巨大な影……黒と赤のツートンカラーとし、firstやsecondに酷似した頭部、腰にはタイフーンを連想させる意匠など、嘗てショッカーを苦しめた仮面ライダーを思わせる巨大な黒いロボットの姿があり、エンジン達は目の前に現れた巨大なロボを目にし驚愕で目を剥いた。
ウィザード『な……何だよ、あれっ?!』
ソニック『巨大、ロボ……?あれが首領のマシーンの本当の姿なのっ……?!』
ジェノバ『フフッ、その通り。これは嘗て、我々とはまた別世界に存在したショッカーが開発した歴史改変マシーンを、我々が更に改修したモノ……歴史を歪め、改変するだけでなく、あらゆる世界をも取り込み新世界を築き上げる究極の兵器……!その名もCaerus(カイロス)!総ての時空をこの手に収める、我がショッカーの最終にして究極の兵器だァッ!!』
クロノス「Caerus……?」
CB『クロノスと同じく時にまつわる神、カイロスの名を冠したか……』
エンジン『……そういう事かよ……これで全部繋がったぜ!お前の魂はそのマシーンと同一、つまりそのCaerusとやらを叩けば、ブレイク・ザ・ワールドで一つになった全ての世界も元に戻るっ!お前も、この歪んだ歴史も消滅させてなぁっ!』
巨大なライダーの姿を形取る歴史改変マシーン……Caerus(カイロス)を破壊する事でfirstとsecondの死から発生したブレイク・ザ・ワールドも、カツラを始めとした多くの人々の身に起こった悲劇もなかった事に出来る。
漸く明確に見えた事件解決の糸口を前に勢い付いたエンジンがジェノバに啖呵を切るが、ジェノバはそんなエンジンを見下ろしてクツクツと含み笑い、
ジェノバ『今更それが分かった所でもう遅いさ……。thirdをジェネレーターとして取り込み、真に覚醒したCaerusに最早敵などいない!後は残った君達を屠り、私は復活したショッカーを率いて更なる世界をこの手中に収めよう!嘗て私達を討った滝君達と同じ、この正義の力を持ってしてねェッ!!』
―ギュイィィィィィッ……バババババババババババババババババババァアアアアッッッ!!!!!チュドォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオオオオオォンッッッ!!!!!!―
エンジン『ッ?!グッ……ヅァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!!』
『『「ウワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!」』』
祐輔「み、皆ぁああッ!!」
ジェノバの高らかな言葉と共にCaerusの両腕が変形して銃口を展開し、無数の銃弾を撃ち放ってエンジン達の周りが巨大な爆発に覆われていく。
その圧倒的な威力を前に為す術もなく吹っ飛ばされていくエンジン達の姿に祐輔達だけでなくショッカーユーゲントの少年達も思わず身を乗り出し、お互いに顔を見合わせて逡巡した素振りを顕わにした後、ショッカーユーゲントの証である帽子を剥ぎ取り地面に投げ捨て、祐輔、飛鳥、零の拘束を取り外しに掛かった。
零「ッ!お前ら……?」
飛鳥「き、君達、どうしてっ……?」
「っ……俺たちにだって、ホントは叶えたい夢があるんだ!」
「改造人間になることだけが、母さん達の幸せになるって思ってた……でも、ホントはそうじゃなくて、それ以外に道があるんなら……!」
「俺たちもそれに賭けたい!ホントは改造手術なんて怖くて嫌だっ!だからっ……!」
祐輔「君たち……」
『貴様らァ……!ショッカーに逆らうつもりかっ!ならば容赦せん、ライダーたち共々ここで始末―ズシャアアアアッ!―ぎゃばぁあああああああッ!!!?』
「「「ッ?!」」」
これまでのエンジン達の姿を目の当たりにして漸く本心を露わにした少年達の裏切りに憤り、祐輔達と共に彼らを葬ろうとしたフロッグだが、そんなフロッグの胸を何処からか飛来した巨大な手裏剣が斬り裂き、フロッグを切り飛ばしたのだ。
その光景を見て祐輔達も一瞬驚愕し目を見張る中、フロッグを斬り裂いた手裏剣はそのまま回転して反対側の入り口の方へと飛んでいき、祐輔達の下に駆け寄って来る一人のライダー……ミユが変身するレイヤの手に握られた。
零「レイヤ?!ミユか!」
レイヤ『お待たせ兄ちゃん達っ!遅くなってゴメンね!』
祐輔「そ、それはいいけど、ミユちゃん今まで何処で何してたの?!」
レイヤ『あー、いや、レースが始まるまでは誠兄ちゃん達と一緒だったんだけど、皆との作戦でアタシは兄ちゃん達を助ける係で裏方に回ってたんだ。ほら、勝負に勝ったってショッカーが約束守る保証なんてないでしょ?だから念の為って事で、ねっ!』
―ガギィイインッ!!ガシャンッ……!―
そう言いながらこれまでの経緯を軽く説明しつつ、レイヤは何処からか取り出したクナイによる素早い一刀で祐輔達の両腕の拘束を、少年達は足元の拘束を解いて三人を自由身にしていき、漸く拘束から開放された三人は手首を抑えたり回したりしつつ調子を確かめ、そのままレイヤの先行を頼りにその場から離れようとするが……
―……バシュウウッ!!―
祐輔「……!危ないッ!!」
零「伏せろぉッ!!」
飛鳥「え、きゃああっ?!」
「うわぁああッ?!」
―ガギィイイイイイッ!!―
一行の背後から不意を突くように鋭い斬撃波が襲い掛かり、いち早くそれを察知した祐輔と零が飛鳥と少年達の頭を抑え慌ててその場に伏せさせると、斬撃波は祐輔達の頭上をギリギリ掠めながら近くのフェンスに直撃して真っ二つにしてしまい、そのまま見るも無残な姿となって地面に転がっていってしまう。
それを見て少年達も震え上がる中、祐輔達が今の斬撃波が放たれてきた方に振り返ると、其処には別の入り口前に量産型のシャドー達を傍に従え観客席に雑に腰掛ける怪人……リザードの姿があった。
レイヤ『アナタは……!』
『やぁーっと見つけたわよぉ、ネズミちゃーん♪ったく、こっちが死に物狂いで探しまくってもぜぇーんぜん見つかんなくてどうしようかと思ったわよォ。手間掛けさせてくれたお礼にズッタズタにしてあげるからさぁ……いい加減その目障りな面ァ死に晒せよクソガキがァアアアアッ!!』
―バシュッバシュッバシュッバシュッバシュッ!!!―
レイヤ『くっ!―ガギィイイイイインッ!!―うっ……ぁあああああああッ!!』
祐輔「ミユちゃんっ!!」
とてつもない殺気と苛立ちを振り撒いてリザードが乱雑にチェーンソーを振るったと共に、それを合図に彼女の背後の量産型シャドー達がレイヤと祐輔達に目掛け一斉に手裏剣を放った。
迫る手裏剣の雨を見てレイヤも慌てて祐輔達の前に飛び出し抜き取った忍者刀で手裏剣を弾き返そうとするが、そのあまりの数に捌き切れず直撃を受けて吹き飛ばされてしまい、階段から転げ落ちてゆくレイヤを見下ろしてリザードは鼻で笑い、祐輔達の傍の少年達にギョロっと瞳を向けた。
『アンタ達も分かってるわよねぇ……?くっだらない希望をチラつかされたぐらいでショッカーを裏切って、ただで済まされないって知ってんでしょお?』
―ギュイィィィィィッ!!!バキィイイイイインッ!!!―
「ヒッ……」
「う、ううっ……」
チェーンソーを回転させ火花を散らし、近くにあった適当な席の一部を切り飛ばして威嚇するリザード。その血腥さを隠そうともしない威圧感に少年達も怯えて縮こまる中、そんな彼らを庇うようにして祐輔と零が前に出て身構えリザードと対峙していく。
『あらら、随分と勇ましいこと。でも残念ねぇ?ベルトも奪われて変身出来ない、しかもそんなロクに回復も出来てない身体で私らを纏めて相手出来るのかしらぁ?』
量産型シャドー『!!』
量産型シャドー『!!』
祐輔「クッ!」
零「チィッ……!祐輔下がれ!お前はそいつらを頼むっ!」
零はともかく、祐輔は体力を消耗し切っていた昨日の今日でまだ万全の状態ではない。そんな彼を生身で戦わせる訳にはいかないと祐輔を下がらせ代わりに前に出ていく零だが、リザードが嗾ける量産型シャドー達の前ではやはり数や質でも太刀打ち出来ず首を掴まれた上に席に抑え付けられ、他の量産型シャドー達が祐輔達にも迫ろうとした直前、階段から転げ落ちたレイヤが身を起こして無数の手裏剣を放ち、量産型シャドー達に直撃させ怯ませた。
零「ッ!ミユっ……!」
レイヤ『っ……兄ちゃん達これっ!受け取ってっ!』
―ブォオッ!―
手裏剣による援護で量産型シャドー達を二人から引き離し、下忍達が怯む隙にレイヤが懐から取り出した何か……二人がショッカーに囚われた際に奪われた筈の腕時計とディケイドライバーを祐輔と零に目掛け投げ渡したのだ。
祐輔「っ、これって……!」
『ベルトに腕時計ッ?!あのネズミっ、まさかさっきのレースの合間に回収してたってのっ?!』
他のライダー達と共にレースに参戦しなかったのは祐輔達の救出だけでなくこの為かと、今になって漸くレイヤ達の狙いに気付き動揺を浮かべるリザード。
そして、祐輔はすぐさま取り戻した腕時計を腕に巻いて腰にベルトを出現させ、零もドライバーを腰に巻きながら刀で斬り掛かってきた量産型シャドーの斬撃をかわして脇腹を蹴り飛ばしつつ、左腰に現れたライドブッカーからカードを取り出した。
零「ドライバーさえ戻れば後はこっちのモノだ……!」
祐輔「今ままでの借り、此処で全部返させてもらうよっ!」
「「変身ッ!!」」
『GATE UP!CANCELER!』
『KAMENRIDE:DECADE!』
それぞれ変身動作を行い、電子音声が鳴り響くと共に祐輔はキャンセラーに、零はディケイドへと変身していく。
そして変身を完了させてそれぞれ得物を手に身構える二人に対し、リザードも舌打ちと共に顎で量産型シャドー達を差し向けるが、変身能力を取り戻した今のキャンセラーとディケイドならば量産型程度は相手にならず、ディケイドは飛び掛ってきた下忍二体をすれ違い様に斬り捨て、キャンセラーは気合一刀だけでリザードと量産型シャドー達を纏めてレース場の外まで追いやり、そのままレイヤと共に会場の外へと飛び出し追撃を仕掛けようとするが……
―ズガガガガガガガガガガガガガガガガァッ!!―
ディケイド『……?!―ガギギギギギギィッ!!―グッ!何っ?!』
ハヤブサ『ハァアアッ!』
トライズ『セイヤァアアッ!』
キャンセラー達の横合いから突如無数の銃弾が襲い掛かり、慌てて回避行動と防御態勢を取る三人に新たなショッカーライダー……ハヤブサやトライズ、シヴァなどの洗脳された外史ライダー達が襲撃し、更に彼らが引き連れてきた量産型コマンド部隊が火器を展開して三人に一斉射撃を仕掛けてきたのだ。
―バババババババババババババババババババァアアアアッ!!!―
レイヤ『うわわわわわっ……!!また新手ッ?!』
『クッ、フフフッ……うちらの組織力を舐めないでよねっ。ショッカーの戦力はまだまだこんなもんじゃない……!本気を出しゃアンタら程度、簡単に潰せるんだってのォォおおおおッ!!!』
―バシュウウウッ!!ガギィイイイイイッ!!―
キャンセラー『ぐうっ!!(ショッカーライダーに無効化の力は使えない……!でも、倒さないままこの数を相手にするのは流石にっ……!』
洗脳を解く手段がなくとも、気絶させるなどやりようは他にもあるが、それは向こうも分かってる。加減して気絶を狙おうとする隙を狙って猛激を仕掛けてくるリザード達に対して反撃しようとすれば、即座にショッカーライダー達が割って入るか、盾に使ってこちらの攻撃を防ごうとする。
正確にこちらの弱点を突いた戦法で仕掛けて来るリザード達の動きにキャンセラー達も翻弄されていってしまう中、ディケイドが量産型コマンド部隊の銃撃をまともに浴びせられて吹き飛ばされてしまい、其処へすかさずハヤブサとトライズが拳と剣を振りかざしディケイドを追撃しようとした、その時……
―バッ!―
『──ハァアアッ!!』
『タァアアッ!!』
―バキィイイイイッ!!―
ハヤブサ『?!ウァアッ!』
トライズ『ウグゥッ?!』
ディケイド『……っ……?!』
ディケイドの背後から二つの影が飛び出し、そのままディケイドを襲おうとしたハヤブサとトライズに強烈な一撃を叩き込んで吹っ飛ばしたのである。
駄目元で咄嗟に防御しようとしたディケイドはその思わぬ展開に仮面の下で目を剥き、量産型シャドーとコマンドを撃破していたキャンセラーもそれに気付いてディケイドの方に振り返ると、ディケイドの前に佇む二人の戦士の姿を見て驚愕を露わにした。何故なら……
ディジョブド『…………』
RT『…………』
ディケイド『!お前ら……!』
キャンセラー『紲那君に……黄昏華ちゃん……?!』
そう、ディケイドの危機を救ったのは、以前偽りの情報でキャンセラー達を罠に嵌めたハズのショッカーライダー、ディジョブドとRTの二人だったのだ。
敵であるハズの彼等に何故かディケイドが助けられ呆気に取られるキャンセラーを他所に、ディジョブドとRTは無言のままディケイドを一瞥した後、そのまま得物を構えて同じショッカーであるハズのリザード達へと挑み掛かっていった。
―ガギィイイッ!!ガギィイイイイインッ!!―
『ア、グッ!輝晶紲牙っ……?!どうなってんのよっ?!コイツら確かショッカーライダーの筈でしょッ?!』
キャンセラー『紲那君……なんで……「別に、明確な理由なんて俺らにも分からねえよ」……?!』
ディジョブド達の突然の裏切りにライダー側もショッカー側も混乱してしまう中、その疑問に答えるかのようにキャンセラーの背後から不意に男の声が聞こえ、振り返る。
其処にはディジョブドとRTと同様、以前ショッカー基地で戦ったGAに加え、キャンセラー達を偽の情報で騙した紲牙が腰にドライバーを装着してキャンセラーに歩み寄って来る姿があり、GAは紲牙と短いアイコンタクトを交わした後、そのまま量産型コマンド部隊に飛び掛って戦闘を開始していった。
キャンセラー『皆……紲牙君、もしかしてショッカーの洗脳が解けて……?』
紲牙「別にそんなんじゃねえさ。……ただ、あの後ずっと、奴に言われた言葉が頭から離れなくてな」
キャンセラー『……奴……?』
紲牙が「奴」と指す人物が誰の事か一瞬分からず小首を傾げるキャンセラーだが、あの時ウィザードから彼を庇った響志朗の事だと察してハッとなった。
紲牙「奴の話を聞いてから、何かが俺達の中で引っ掛かって……其処へさっきのレース、お前等のとこのライダーの言葉を聞いて、決めたんだよ……俺達は、俺達の内からの声に従う……。理由があるとすれば、それだけの話だッ!変身ッ!」
『KAMENRIDE:DIJOBDO DARKNESS!』
明確な理由など分からない。ただ響志朗とエンジンの言葉を聞いて胸の内から訴え掛けてくる己の従って戦うだけだと、紲牙は腰に巻いたバックルにカードを装填してディジョブドDに変身し、ディジョブドブッカーを剣形態に切り替えディジョブド達の加勢に入っていく。
そしてその場に残されたキャンセラーも、そんなディジョブドDにも影響を与えた響志朗の顔を脳裏に思い起こし、何か決意を改めた顔を上げて彼等と共にリザード達へと斬り掛かっていくのであった。