ハイスクールD×聖刃   作:悪維持

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皆さま、ボンヌ・レクチュ〜ル!

悪維持でございます。

今年ももうじき終わりますね。そして、今回ようやく一誠が変身します!!

お待たせした分、長く書いていますから楽しめるかと…

それでは、どうぞ!!


第2話 炎の剣士、その名はセイバー!

イッセーside

 

怪物によって、瓦礫の下敷きにされそうになった俺を救ったのは…怪物が持っていた本とは、まったく別のドラゴンの絵が描かれた一冊の本だった。

 

そして、俺が本の表紙を開くと炎の柱が出現して竜の姿となり、地面に落ちると…そこには燃え上がる炎を纏った剣が突き刺さっていた。

 

 

『剣を抜け!』

 

「ッ!?」

 

『剣を抜くんだ、相棒!』

 

「だ、誰だ!」

 

 

まただ、俺が下敷きにされそうになった時にも頭に響いた声……

 

一体、誰が…?それに、相棒って……俺の事なのか?

 

いや、それよりも……

 

 

「……剣を、抜け…?」

 

 

俺は目の前にある地面に突き刺さった剣に視線を戻す。その剣を包み込む炎は、触れるモノ全てを灰塵となるまでに焼き尽くすほどの勢いで燃えながらも、まるでこの剣を邪な思想の持ち主から守護しているようにも見えた。

 

俺は、自然とその剣に手を伸ばすが……

 

 

「熱っ……!」

 

 

剣を包む炎が、近づいてきた俺を燃やそうと襲いかかる。

 

これじゃあ、剣を抜く前に炎に焼かれるのがオチだ……!

 

でも…俺は諦めたくない!ここで諦めたら…

 

 

 

誰がこの街を元に戻す?

 

誰が亮太をママとパパの所に帰せる?

 

そして、誰が藍華を守るんだ?

 

 

 

 

そんなの…答えは一つに決まってる!!

 

 

 

 

「うっ!ああっ…うああぁっ!くっ…あっ…ああっ…!くっ!」

 

 

 

 

俺は炎に焼かれながらも、一歩…また一歩と剣に手を伸ばしながら近づいていく。

 

覚悟を越えた先に、希望があるなら…俺は迷わず突き進んで、それを掴み取る!!

 

 

 

 

「うおおおおああぁぁーっ!」

 

 

 

 

そして、俺は勢いと共に剣を右手で力強く握りしめながら引き抜こうと力を入れる。

 

強く握るたびに、右手が炎に焼かれる痛みが襲いながらも俺は力を入れ続け……

 

 

 

 

「うああああああぁぁーっ!!!」

 

 

ズシャァアアアアッ!

 

ブゥワァアアアアッ!

 

 

 

 

その叫びと共に、俺はついに剣を地面から引き抜いた!!

 

すると、どうだろうか…引き抜いた剣の刀身は地面に燃えていた炎を吸収し始め……

 

 

『聖剣ソードライバー!』

 

 

何処かファンタジー世界を思わせる黄金の文字が刻まれ、その上に三つの装填スロットなる窪みがある鞘に収まった剣にその姿を変えた。

 

そして、その剣の鍔の部分には炎をイメージした装飾が嵌められ、その中心部に炎でX字を作ったかのような紋章が刻まれていた。

 

 

「これが俺の戦う力…みんなを守るための力…俺の剣!」

 

 

ボワァアアアッ!チャキッ!!

 

 

俺はその剣を腹部に押しつけると、鞘の端から炎が放出してベルトとなり、腰回りをギッチリ固定する。

 

 

『何をしようが、我等が勝つ!』

 

「いいや…お前が決める結末は、俺が変える」

 

 

俺はそう言うと、手元にある本の表紙を再び開いた。

 

 

『ブレイブドラゴン』

 

 

すると、前に開いた時とは別の音声(おそらく、この本の名称なのだろう)が響いた後、俺はその本を閉じて鞘の右側のスロットに装填する。

 

すると不思議なメロディが流れると共に俺の周囲にある空間が変化し、背後には巨大なブレイブドラゴンの本が現れ、周囲は燃え盛る炎で包まれた沢山の本を詰め込んだ本棚に囲まれた空間となる。

 

そして、俺は剣の持ち手を握りしめて引き抜く。

 

 

「ハッ!」

 

チャキィイン!!

 

『烈火抜刀!』

 

 

剣を抜いた際に響いた音声と共に背後の本が開くと、そこからブレイブドラゴンの表紙の絵のモデルであろう巨大な赤いドラゴンが出現する。そして、俺は刀身が燃え盛る炎に包まれた剣を振るいながら構えると……

 

 

「変身!!」

 

『ブレイブドラゴン!!』

 

 

その言葉と共にバツ字に剣を振るって炎の斬撃を飛ばした後、赤いドラゴンが俺の周囲を激しく飛び回ると炎と共に俺の姿を変える。

 

 

 

右肩には赤いドラゴンの頭部を模したアーマーが装着され、右腕全体は炎の様な赤色となり炎の装飾が施され、まるでドラゴンが吐く炎が腕を形成したかのように思える。腰の右側には赤き竜の鱗で作り出したかのようなローブ型の装甲があり、頭部の右側のマスク部分はドラゴンのトゲを思わせる意匠となっている。更にそれとは別に中央部は白で、左側は黒に赤いラインがある左右非対称な姿になっており、頭頂部には俺の持つ剣に似たような剣のような角のアンテナが生えている。そして、先程飛ばした斬撃が戻ってきて俺の顔に当たると、それが赤の黄色で彩られた炎のバツ字型の複眼へと変わった。

 

 

 

『烈火一冊!』

『勇気の竜と火炎剣烈火が交わる時、真紅の剣が悪を貫く!!』

 

『火炎剣烈火!』

 

 

 

「火炎剣烈火…?よろしくな!」

 

 

俺は手に持つ剣…火炎剣烈火にそう言うと、怪物に剣先を向ける。

 

 

『貴様…!』

 

「あれが…イッセー……なの?」

 

「さぁ、行くぜ!ハァアアアッ!!」

 

 

俺は炎を纏った火炎剣烈火を構えながら、怪物へと駆け上がった。

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

「まさか、普通のホモサピエンスである少年が聖剣を……しかも、失われていた火炎剣烈火を抜いて炎の剣士(セイバー)に変身するなんて……!」

 

 

僕はいま、目の前で起きている事に驚きを隠せなかった。

 

失われたワンダーライドブックを捜索している最中、2人の男女(年はおそらく僕と同じくらい)から微かな反応を感じ…すぐに彼等を尾行していた瞬間、突如として街の一部が消失した。おそらくは、もう一つの世界(ワンダーワールド)に飛ばさせられた事に気づいた僕は()()の力で飛び込んだ時、尾行していた2人の内の1人がメギドによって瓦礫の下敷きになる瞬間を目撃。僕は変身しようとすると、赤い光と共に瓦礫が弾けるように吹き飛ぶ。そこにいたのは押しつぶされたはずの少年で、その手には失われたワンダーライドブックの一つであるブレイブドラゴンのワンダーライドブックを握っていた。少年がおそるおそるそれを開くと、そこから炎が出現して竜の姿となって地面に激突すると、同じく失われた炎の聖剣(火炎剣烈火)が出現する。そして、少年は聖剣を引き抜き、ブレイブドラゴンのワンダーライドブックを使って炎の剣士……仮面ライダー セイバーに変身した。

 

 

「もしかして…あのブレイブドラゴンのワンダーライドブックと聖剣が彼を認め、力を与えたというのか?一体、何故………ッ!あ、あれは!?」

 

 

僕は不穏な気配を察知し、そこへ視線を向けるとそこには見覚えのある人物がビルの屋上に居た…!

 

 

 

 

 

 

 

 

「闇の剣士……カリバー………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

その人物…カリバーは僕を一瞥した後、闇に紛れるかのごとくその姿を消した。

 

 

 

 

 

 

まさか、あの人が…()()()()が生きていたのか!?

 

 

 

 

 

 

一誠side

 

 

 

「フッ!ハアアッ!ダァッ!!」

 

『グアッ!ゴォッ!?グゥアアッ!!?』

 

 

俺は炎を纏った状態の火炎剣烈火を振るいながら、袈裟斬りや横一閃にと怪物を斬り裂きつつ時にはパンチや蹴りなども入れながらダメージを与えていく。

 

 

『おのれッ!人間ごときが、図に乗るなァ!!』

 

ビュンッ!ビュンッ!!

 

「ウォオオオットトト!!??」

 

 

怪物がそう叫ぶと頭部に付いた両手をロケットパンチみたいな猛スピードで俺目掛けて飛ばしてきた。しかし、同じ轍を踏むほど俺もバカじゃない。俺は剣を構えて飛んでくる両手を受け止めるが、剣を掴む両手の強い力で少しずつ押されなががらも耐え抜いた後…

 

 

「さっきのお返しだ!オォォラアアアッ!!!」

 

『何ッ!?ぐおはああああああああ!!?』

 

 

力を込めながらフルスイングで剣を振り抜いた時、剣を掴んでいた両手が離れて豪速球のごとく怪物の元へと戻っていき、命中すると勢いよく転がりながらぶっ飛んだ。

 

 

『ぐぅ…!貴様、その本を寄越せ!!それは我らが使うべきもの!!!』

 

「これは俺の本……俺の力!」

 

『ヌゥ…!』

 

 

怪物は悔しそうに唸りながらあの白い本を取り出し、表紙を開いた。

 

すると……

 

 

ズズズズズ……!!

 

 

「えっ?えっ!?あ、ちょっ!!??」

 

 

なんと、上空から街が逆転しながら俺達の方に猛スピードで落ちてきた。って、マジか…こんなのってアリなのかよ!?

 

 

「オォウアああっ!!??って、あれ?えっ!?」

 

 

押しつぶされる!そう感じた俺はその場でうずくまるも……何の衝撃も起こらず顔を上げると、なんと景色が街から山と宙に浮く岩が見える大地に変わっていた。

 

 

『行けェええッ!!!』

 

ドガァアアアアアアアアッ!!!

 

「うおっ!?お、おぉ…のうわぁ〜っ!!??」

 

 

怪物が地面に向かって左腕でぶん殴ると、その衝撃で俺は上空へと吹き飛ばされて無数の岩石が俺に向かって飛んできた。

 

 

「って、驚いてる場合じゃねぇだろこの状況!?やってやらァァアアアア!!!」

 

 

俺は再び火炎剣烈火の刀身に炎を纏わせた後、飛んでくる岩石を躱しつつも切り裂きながら猛スピードで急降下し、地面に着地すると同時に火炎剣烈火を振るって炎の斬撃波を怪物へと飛ばす。

 

 

「はぁあああッ!ハアッ!!」

 

『なに!?グォオオオオっ!?』

 

 

炎の斬撃波が怪物に命中すると、周囲の景色が元の街に戻った。

 

 

「俺が…全てを救う!」

 

『ブレイブドラゴン!』

 

 

俺はブレイブドラゴンの本のページを指で押し込む。すると、音声と共に右腕に燃え盛る炎が纏われる。

 

 

『ヌゥう……ッ!?』

 

「食らえ!

 

火龍拳!

 

ウォオオオオォッ!!ハァアッ!!!」

 

ブォオォウアアアアアッ!!!!!

 

『ウォオオオォッ!!!!』

 

ドオオオオォォッ!!!

 

 

俺は炎を纏わせた状態でパンチを繰り出すとドラゴンを模した灼熱の炎を放つ。すると、怪物も対抗して巨大な岩石弾を発射するが炎のドラゴンは岩石弾を砕き、怪物に命中してぶっ飛ばした。

 

 

『グァアっ!?くっ!ウォオオオオォ!!!!!』

 

ドドドドオオオオォォッ!!!

 

 

すると、どうした事かぶっ飛ばされた怪物は周囲の瓦礫や岩を吸収して巨大化した。

 

 

「いや、それスーパー戦隊の巨大ロボ戦のお約束のだろ!?まんまパクリじゃねぇか!!??」

 

『黙れェえええっ!!!』

 

 

なんて、メタな事言ってると巨大化した怪物が俺をプチリと踏み潰そうと巨体を生かした攻撃で襲いかかってくる。

 

俺は反撃も出来ずに、逃げるので精一杯だった。クッソ!デカい癖になんて攻撃しやがる!?

 

 

『既に始まったのだ!もう誰にも止められない!!何をしようが貴様等の迎える結末は破滅のみ、それ以外は変わらない運命(さだめ)にある!!!』

 

「言ったはずだ…お前が決める結末は、俺が変えるってな!!」

 

チャキッ!

 

『必殺読破!』

 

 

俺は火炎剣烈火を一度鞘に納刀し、持ち手にあるボタンを押した後に剣を引き抜いた。

 

 

「ハッ!」

 

チャキィイン!!

 

『烈火抜刀!』

 

『ドラゴン!』

『一冊斬り!ファイヤー!!』

 

『火炎十字斬!!』

 

 

俺は膨大な炎を纏わせた火炎剣烈火を握り締め、静かに腰を落としながら構える。

 

 

『無駄だと言うのが、まだわからないのか!!!』

 

 

怪物は巨大な左腕で、俺を殴り潰そうとするが……

 

 

「フッ!ハァッ!!」

 

『グァアッ!?』

 

 

それより早く、俺はすれ違い様に火炎剣烈火で怪物の巨体に炎の横一閃を浴びせた。

 

そして、再び剣を握り締めると赤いドラゴンが隣に現れ、俺は灼熱の炎を吐くドラゴンと共に火炎剣烈火で怪物の周囲を炎で囲みながら上空に飛び上がった後、炎によって刀身が巨大化した火炎剣烈火による唐竹割りで怪物を一刀両断した。

 

 

「ハァアアアアアアアッ!!!!!」

 

『ぬおわあああぁぁ!!?』

 

ドカァアアアアアンッ!!!!!!

 

 

最後の一撃を受けた怪物は断末魔と共に大爆発した。

 

 

「おっと……!ハァ、ハァ…やった、のか?」

 

「イッセー!」

 

「っ!藍華!!」

 

 

一息ついた俺は、こちらに駆け寄ってくる藍華に気づく。すると、怪物を倒したおかげか周囲の建物が綺麗に元に戻っていく。

 

 

「イッセー、大丈夫?ってか、それって何?」

 

「いや、俺にも何がなんだかわからないけど…気付いたらこうなってたんだ」

 

「そう…なんだ。でも、カッコいいよそれ…」///

 

「そうか?って言うか…なんか、照れるな…」///

 

「んもぉ、なぁ〜に照れてるのよ!」///

 

「ハハハ……でも、こんなに綺麗で不思議な世界が実際にあるなんてな…」

 

 

 

 

 

 

side out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

場所は変わり、此処はとある某所……

 

其処には冷徹な表情をした赤いシャツの上に黒いジャケットを着た男性とノースリーブの黒いシャツを着ている髪を逆立たせた筋骨隆々の男、そして髪を一房長く垂らしている長身痩躯で黒いコートを着用した青年の3人が居た。

 

 

「この本の続きはまた書けばいい」

 

「世界は繋がったのだからな」

 

「ふふ、これから…もっと楽しくなりそうですね……」

 

 

不敵な笑みを浮かべるこの3人は一体、何者なのか…それは、この先明らかとなるであろう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、もう1人……3人とは違い闇の中で暗躍する者が居た。

 

 

『失われた炎の剣が現れたか…これで、他の剣士達も動き出す』

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

一誠side

 

 

「ほら、お待ちかねの原稿」

 

「ナイス、イッセー!あぁ、これで明日は心置きなく遊びに行けるわ……」

 

 

あの後…街が元の世界に戻り、亮太は無事に亨さん達に再開できた。

 

これは嬉しい事だ。でも……

 

 

「あいつはこれが始まりだって言ってた。本を創って世界を手に入れるって……あの不思議な世界はなんだ?それに……これのことも」

 

 

俺はポケットからブレイブドラゴンの本を取り出して眺める。

 

 

「あれ?アレアレアレ!?!?」

 

「ん?どうしたんだ、藍華。原稿に何か問題でもあんのか?」

 

「いや、原稿は大丈夫なんだけど……ほら、これ見てよ!」

 

 

そう言って、藍華は自分のスマートフォンを見せる。って、画面は真っ黒一色じゃねぇか…

 

 

「なんだ、充電切れかよ…」

 

「違うわよ!あの時の写真を写してたんだけど、開いてみたら…」

 

「真っ黒だった…そういう事?」

 

「あぁ…もう、信じらんないマジで……!せっかく新聞の一面にしようと思ってたのに…ショック……」

 

 

ガックし肩を落とす藍華に、俺は苦笑いするしかなかった……そんな時…

 

 

「兵藤 一誠くん」

 

「ん?ええぇっ!!??」

 

「どしたの、イッ……っせぇええっ!!??」

 

 

不意に誰かから声をかけられて、視線を向けると……

 

 

「君の持っているワンダーライドブックと、火炎剣烈火を渡してくれないかな?」

 

「「誰!?」」

 

 

其処には青いライオンに跨った金髪で左目に泣きぼくろがある美男子イケメンが微笑んでいた。

 

 

 

 

いや、本当にどちら様!?!?!?

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?

いよいよ、明日で今年も終わります。

来年も、亀更新になるかも知れませんが…どうぞ、宜しくお願いします。

では、また次回!
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