ハイスクールD×聖刃   作:悪維持

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皆さま、ボンヌ・レクチュ〜ル!

悪維持でございます。

今年度初投稿は、イッセーとソードオブロゴスとの接触回をお送りします。

そして、前回登場した彼とは別に原作キャラがソードオブロゴスの関係者として登場します。

それが誰かは本編で明らかとなります。




第3話 ソードオブロゴス

イッセーside

 

 

「君の持っているワンダーライドブックと、火炎剣烈火を渡してくれないかな?」

 

「「誰!?」」

 

 

街の異変に不思議な世界、怪物に炎の剣と小さな本……色々と悩んでいた俺と藍華の前に突然現れたライオンに跨った金髪のイケメン美男子。

 

ホント、マジでどうなってんだよ今日は!?ドッキリ番組の撮影か何かか?!?!

 

 

「おい、アイツ藍華の知り合いか親戚!?」(小声)

 

「知らないわよ!てゆーか、それならイッセーの親戚か店の常連さんじゃない訳!?」(小声)

 

「あんな青いライオンに跨ったイケメン知るか!?」(小声)

 

「私だって知らないわよ!?てゆーか、なんでライオンに乗ってるの?ねぇ、なんでライオンの全身が青いの?ちょっとあの人から聞いてみてよ…」(小声)

 

「えっ!?俺がかよ!?」(小声)

 

「他に誰がいるの?イッセーしか居ないでしょ!?この店の臨時店主だし、いざとなったらアレでズバァって!!」(小声)

 

「アホォ!此処でヤったら店の中がメチャクチャになんだろうが!?」(小声)

 

「だったら、ちゃっちゃっと聞いてきなさいよ!男ならビシッとバシッと!!」(小声)

 

「あぁ、もう…わかったよ!」(小声)

 

「あの…どうかしたのかな?」

 

 

イヤ、ほとんどお前のせいだよ!!!

 

…って、怒鳴ってやりたいが初対面で言うのも失礼だと思い我慢する。

 

 

「あのぉ〜…つかぬ事をお聞きしますけど、どうしてライオンに跨っているんでしょうか?」

 

「本で読んで、君達の文化では土足は失礼だと思ってね」

 

「いや、ライオンが土足なんですけど?」

 

「えっ!?あ、おぉ……」

 

 

藍華の言葉にイケメンくん(命名)は急いでライオンから降りると、青いライオンは瞬く間に何枚かの本のページに姿を変え、イケメンくんの持つブレイブドラゴンみたいな青い本の中に吸い込まれた。

 

 

「いや、すまない……まだ、こちらの世界には慣れていないもので…」

 

「…お前は誰なんだ?」

 

「僕は“ソードオブロゴス”の『木場 祐斗』。大丈夫!安心して、僕は決して怪しい者じゃ無いから」

 

 

そう名乗ったイケメンくんこと木場 祐斗は、自分が味方であるアピールとして瞬く間に女性を恋の虜にするイケメンスマイルを披露した。

 

しかし…

 

 

「「……思いっきり信用できないし、間違いなく怪しさMAX警戒レベルじゃん」」

 

 

俺と藍華が不審な人物を見る目で警戒してると、木場はスマイルを引っ込めて真剣な表情をしながら咳払いをした。

 

 

「我々、ソードオブロゴスは…遥か昔から人知れず世界の均衡を守ってきた組織なんだ。君の持っているワンダーライドブックには力がある。だから、それはとても危険な物なんだ」

 

「それじゃあ、これは一体なんなんだ?」

 

「申し訳ないけど…それ以上は教えられない。君をまた危険に巻き込まない為にも…僕にその本を渡してはくれないだろうか?」

 

 

俺はブレイブドラゴンの本を見せて、木場にワンダーライドブックとは何かと聞いてみようとしたが、木場は申し訳なさそうに拒む。

 

確かに、今日みたいな危険な出来事がまた起きるのも事実だし…これが、スゴい力を持つ事は俺も理解している。

 

それに、木場の顔を見ても冗談を言っている様にも見えないし…何より俺の身を案じている気持ちも伝わってくる。

 

でも……

 

 

「悪いけど、それはできない」

 

 

俺の答えに木場は鳩が豆鉄砲を食らった様な顔をした後、苦笑する。

 

 

「ハ、ハハッ…き、君は僕の話を聞いていたのかな?」

 

「聞いてたさ…昼に起きた異変の事も、この本がスゴい力を持ってる事も…そして、お前が俺の身を案じてくれて言ってくれた事も全部わかってる。だから、全部わかっているからこそ…俺はこの本と火炎剣烈火をお前に渡せない。本当にすまない……」

 

 

俺は木場に対して断る理由を述べつつ、頭を下げる。

 

すると……

 

 

『ガトリン!ガトリン!ガトリン!ガトリン!……』

 

 

変わった着信音が店中に響き渡る。俺と藍華は不意に自分のスマホを見るが、全くの無反応。

 

って事は……俺達は木場に再度視線を向けると、ポケットからスマホなる物を取り出してボタンを押し、通話をし始めた。

 

 

「あ、失礼……はい、僕です。わかりました…直ぐに彼を本部へ連れて行きます。はい、失礼します……」

 

 

そして、通話を終えた木場は左側にある扉サイズの本棚へと足を運ぶ。

 

 

「兵藤 一誠くん、この本棚を借りるね?」

 

『ブックゲート』

 

 

木場がそう言うと、さっきの青い本とは別の表紙に長方形のゲートが合わせ鏡の様にたくさん重なっているイラストが描かれた茶色い本を取り出してめくると、ブラックホールと酷似した様な絵が描かれていた。

 

 

『オープンゲート!』

 

 

音声が響くと本棚は扉に姿を変え、触ってもいないのに勝手に開く。そして、扉の奥に見えるのは何冊もの本が螺旋を描くようにびっしりと並べられた空間になっていた。

 

 

「え?ナニこれ!?本棚が扉に……って!これって、まさかのどこでも…「いや、これはブックゲートだよ。兵藤 一誠くん、此処から繋がる僕達の本部に一緒に来てくれないかい?桐生 藍華さんは此処で待っていてね」

 

「そ、そうなんだ。あ、いやでも…」

 

「ハァ…仕方ないわね。良いよ、私が店番しとくから行ってきたら?」

 

「え?良いのか、家の人が心配するんじゃ…」

 

「良いの良いの。さっき、帰りが遅くなるって電話しといたから…それに、イッセーも色々と気になってるんじゃないの?何にも言わなくたって、顔に出てるわよ?」

 

「藍華……わかった、必ず帰ってくるよ…それじゃ、木場。早速……ん?」

 

「…………」

 

 

藍華に後押しされ、俺はその本部ってところに行く決心がついたので木場に案内を頼もうとすると、木場は藍華が買ってきたシャルモン洋菓子店のシュークリームに熱い視線を向けながら、よだれを流していた。

 

 

「「…………」」

 

「…………ッ!!あ、す…すまない。で、どうかしたのかな?」

 

「いや、どうかしたのかなって…その本部に案内してもらおうって頼もうとしたんだけどさ……」

 

「あ、そ…そうだったね。さ、行こうか」

 

 

俺と藍華の視線で我に戻った木場は咳払いをしつつ、ハンカチでよだれを拭いながら真面目な顔をし、自らが率先してブックゲートなる空間に入り、俺もその後を追う様にブックゲートに入った。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そして、ブックゲートを通ってから数分が経過して無事に本部なる所に到着した矢先……

 

 

「ゔ、ゔぇえ……ぎ、ギンもぢ悪りぃ……」

 

「ハハハ……初めて見たよ、ブックゲートで酔う人……」

 

「そりゃ、そうだろ……生まれて初めての経験なんだか…ウップ!?」

 

「ちょっ!?申し訳ないけど、此処で吐くのだけはヤメてね?!神聖な場所でもあるから…」

 

「だ、大丈夫……安心しろ……ちゃんと、吐く一歩手前だけは我慢するか…ウオブッ??!!」

 

「我慢できてないじゃないか!?ふ、袋持ってくるからちょっと待ってて!戻ってくるまで、絶対吐いちゃダメだよ!?良い!わかったね!?」

 

 

慣れていない空間転移での移動のせいで酔ってしまった俺は、その場でゲロを吐きそうになるも、急いで袋を取りに何処かへ走っていく木場の言う通り必死に吐くのを我慢する。

 

でも、直ぐに我慢の限界が来て吐きそうになった瞬間……誰かから背中をすりすりとさすられると、さっきまでの吐き気と酔いが徐々に薄れてくる。

 

 

「大丈夫ですか?」

 

「え?」

 

 

背後から女性の声が聞こえ、後ろを振り返ると銀髪のロングヘアーに白いドレスを身に纏った美しい20代の女性が俺を心配そうに見つめていた。

 

 

「あ、スミマセン……なんか酔っちゃってて…って、アレ?さっきまであんなに吐きそうなくらい気持ち悪かったのに治ってる?!一体、どうなって…」

 

「一誠くん!袋を持って…グ、グレイフィア様!」

 

「お帰りなさい、ブレイズ」

 

「はっ!ただいま、戻りました…」

 

 

酔いと吐き気が完全に無くなった事に驚きを隠せない俺の元へ、急いで袋を持ってきた木場が戻ってくると俺の後ろに居る女性を見るや否や、まるで自分の上司と言わんばかりに深々と頭を下げる。

 

 

「えっと…貴女は…」

 

「自己紹介が遅れて、申し訳ありません。私は『グレイフィア』…ソードオブロゴスに仕える本の守護者で、“ノーザンベース”を治める者です。因みに…貴方の居るこのノーザンベースは北極にあります」

 

「北極!?…って、あの北極?」

 

 

俺がそう尋ねると、木場とグレイフィアさんは頷いた。

 

マジかよ…

 

 

「ここで私達は古より聖剣に選ばれし剣士と共にこの世界を作った大いなる力を持つ本を守り、世界の均衡を保ってきました」

 

「グレイフィア様……宜しいのですか?」

 

「えぇ…」

 

「力を持つ本…そして剣」

 

「聖剣…火炎剣烈火は、貴方が『仮面ライダー』にふさわしいと判断しました」

 

「『仮面ライダー』?」

 

「あぁ。聖剣を授かった剣士はそう呼ばれているんだ」

 

「あの、俺はどうすればいいんですか?」

 

「この戦いは古から始まり、未来永劫続く終わることがない戦い。どうするかはあなたの心に委ねます…」

 

 

グレイフィアさんはそう告げると、彼女の背後に扉が出現して自動で開き、その奥へと入っていった。

 

 

「なぁ、木場…街を向こうの世界に飛ばしたのは誰なんだ?」

 

「本の魔物メギドだ。15年前、ワンダーライドブックの多くが奴らに奪われ…多くの剣士が倒れた」

 

 

木場は悔しそうな顔をしながら、俺の持つ火炎剣烈火と同じ聖剣(剣の鍔の部分には炎では無く滝の様に上から水が流れるイメージした装飾が嵌められ、その中心部に水でV字を作ったかのような紋章が刻まれている)を取り出す。

 

そうか、コイツも剣士って事なんだな……

 

 

「でも、これだけは言っておくよ。僕達は命をかけて戦っているんだ……世界の均衡を保つのが僕たちの使命。一誠くん…君はそれに関わるということを、わかっていて欲しい」

 

 

真剣な眼差しを向ける木場に、俺は目が離せなかった。

 

 

 

 

 

side out

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「さて、そろそろ新たなアルターブックを完成させなければ…」

 

「次は俺にやらせろ、ワクワクが止まらねェ…!」

 

「ふん、脳筋が何をほざくか…」

 

「あぁ!?」

 

「まぁまぁ、2人とも。ここは私に任せてください……新たな本の完成を飾るのは、このメギド達に任せましょう…」

 

 

 

 

 

『アリかキリギリス』

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしょうか?

D×聖刃のグレイフィアさんは、悪魔では無くソードオブロゴスのソフィアsideでの役割を担います。

さて、次回は駒王学園に注目をあてたいと思います。

それでは、また次回までごきげんよう!!
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