Fate/Grand Order 東方人理奪還戦線   作:シントウ

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今回は少し短め、間にいれる話しなのでただただゆったりとした話しです。
次回から特異点に行きます!
それでは楽しんでいってください!

追伸
UA数が8000を超えました!!ゆっくりとですがこうして自分の作品が多くの人に見てもらえて本当に嬉しいです!
これからも応援よろしくお願いします!

追記
サーヴァントステータスのところに霖之助のステータスを投稿しました。よかったら見てみて下さい。


第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン
踏み出す前の小話


カルデア食堂

 

「いやぁ〜、まさか霊夢とこんなところで会うなんて思っても見なかったぜ!あっ、霊夢そのおかずくれ」

 

「誰がやるか。この自称魔術師本業こそ泥」

 

カルデアの食堂にて立香はマシュ、霊夢と共に、新たに召喚されたサーヴァント霧雨魔理沙と昼食を食べていた。

 

「んだよ〜、ケチ臭いなぁ〜」

 

「あ、あのぉ、魔理沙さん?よろしければ私のおかず少し分けますけど……」

 

「おっ、マジで!?ありがとなっマシュ!!」

 

ここ数時間召喚された魔理沙を見ていた立香が感じた魔理沙への印象は誰にでもフレンドリーで、臆さずどんどん相手のテリトリーに入るが線引きはしっかりしている。しかし、知識に関することについては貪欲で、それが科学だろうが魔術だろうがそれを吸収しようとする。そのため先程まではダ・ヴィンチちゃんの工房に入り浸っていた。

 

「にしても、ここはほんとにすごい場所だな!!外の世界なんだろうけど話に聞いていたものよりも何倍もすごいものがあるし、魔術に関するものも豊富だしな!!」

 

「魔理沙さんは霊夢さんと同じ世界出身だと聞きましたが、『幻想郷』とは一体どんな場所なんですか?」

 

マシュが魔理沙に幻想郷について質問すると、魔理沙は一瞬霊夢の方を見て、霊夢はそれに対して少し頷いた。魔理沙はそれを見てからマシュに説明を始めた。

 

「あんまり詳しくは言えないけど、幻想郷はその名の通り幻想、人々が忘れてしまった神秘が集まる最後の場所だぜ。普通の人間や魔術師は勿論、幻想種や神なんかもそこら中に存在する世界だ」

 

「げ、幻想種!?本当に存在するのですか!?」

 

「存在するも何も、マシュ。お前もう見てるぞ?立香も」

 

えっ、という声を出して二人は固まる。そんなものを見たかと立香は思い出そうとするがそれっぽいものは冬木で遭遇したスケルトンぐらいしか思いつかない。

 

「こーりんだよ、森近霖之助。あいつ、ああ見えても百年以上生きている半人半妖だぜ」

 

数秒後、二つの叫び声がカルデアに響回った。

 

 

レオナルド・ダ・ヴィンチの工房

 

「クッシュ!……魔理沙あたりが僕の噂でもしているのか?」

 

ダ・ヴィンチの工房ではダ・ヴィンチと霖之助が特異点攻略に向けてサポートアイテムの作成をしていた。

 

「それにしてもまさか彼の有名なレオナルド・ダ・ヴィンチにサーヴァントととして出会えるとは思いもしなかったよ」

 

「ほう、忘れられた楽園の者が私を知っているとはやはり私はそこまで有名なのかい?」

 

「勿論さ、幻想郷では偶に外の世界の物が流れ着くことがある。貴方の作品に関する写本を以前拾ったことがあるのさ。どれも素晴らしい物ばかりだったよ。できれば実物をこの目で見たかったがね」

 

「それはなんとも光栄だね。それで、君は今何を作っているんだい?

 

霖之助の作業台にはお札や魔力が篭った布など多くのものが転がっていた。

 

「これはまだなんの効果も持っていないただのお札と布、それと簡易的な魔術礼装さ。マスターである藤丸立香は今まで魔術のまの字も知らない素人だったのだろう?であればあの礼装だけでは足りない。必要最低限、彼が自分の身を守れる物を用意しなければいけない。あの礼装の用途は『使用者及び使用者が契約しているサーヴァントのサポート』だからね」

 

ダ・ヴィンチは驚いた。カルデアの礼装についてはまだ彼には何も話していない。確かに魔術サイドの人間が見ればあれが魔術礼装だとは気付くがその用途までも当てるとなると話は変わってくる。

 

「ああ、驚いたかい?『万物の天才』と言われた貴方を驚かせれるとは、僕の能力も捨てたもんじゃないね」

 

霖之助は作業を止め、自身の能力の説明をする。

 

「僕の固有スキル『道具の名前と用途が分かる程度の能力』はその名の通り道具の名前と用途が分かるんだよ。まあ、用途が分かるだけで使い方まではわからないんだけどね」

 

「へぇ、ならこれの名前と用途は分かるかい?」

 

ダ・ヴィンチが取り出したのは緑色をした立方体の結晶だった。

 

「…………それは『マナプリズム』。用途は魔力に変換してエネルギーを生み出す、みたいだ」

 

結晶___マナプリズムを1秒もかからずその正体を見破ったことでダ・ヴィンチは彼の能力が本物だと確信した。

 

「まあ、用途が判っても使い方までは分からないだけどね」

 

「何をいうんだい、用途さえわかればあとはそれにあう使い方を見つけてやれば良い。それが私たちの仕事だろう?」

 

ダ・ヴィンチの言葉に一本取られたと思った霖之助は両手を上げて降参のポーズをとる。

 

「なら、作業を再開しよう。藤丸立香たちが特異点にいく前に終わらせないと」

 

「そうだね、さあて、ダ・ヴィンチちゃんの腕の見せ所だよぉ!」

 

「そ・の・ま・え・に!!」

 

作業を再開しようとした二人にストップをかける声。声がした方を見るとそこには羽が生えた黒を基準とした服をきた少女がエプロンと三角巾を着けて立っていた。

 

「おや、君は……?」

 

「朱鷺子?どうしたんだい、そんな格好をして?」

 

霖之助はこの少女が何者なのか知っていらしく、ダ・ヴィンチは霖之助に目で訴える。

 

「ああ、彼女は『朱鷺子』。僕の宝具にくっついて来たサーヴァントさ」

 

「初めまして、朱鷺子です。霖之助共々お世話になります」

 

丁寧に頭を下げてお辞儀する朱鷺子を見てダ・ヴィンチは考察する。彼女は森近霖之助に縁が深く、英霊に成れなかった存在が森近霖之助という存在と霊器が合体し『生きた宝具』として限界したのではないかと。

 

「それで、どうしたんだい?僕らに何か用があるんだろう」

 

あっ、という声をだし、朱鷺子はそばに置いていたお盆を取り出しその上にかかっていた布をとると、そこにはおにぎりと味噌汁が乗っていた。

 

「おおっ!」

 

「これは……」

 

「ダ・ヴィンチさんも霖之助と似たようなタイプかと思ったから、どうせ寝ず、休まずの作業をするだろうな〜と思ったから、食堂でエミヤさんと一緒におにぎりとお味噌汁を作って持って来ました!お味噌汁はなるべく温かいうちに飲んじゃって!」

 

二人におにぎりとカップに入った味噌汁を渡し、朱鷺子は工房から出て行った。

 

二人は互いに笑いながら味噌汁が入ったカップを片手に作業を再開するのであった。

 




今回出て来た朱鷺子はサーヴァントですが立ち位置的にはイスカンダルの宝具に登場する兵士のような物です。
次回も楽しみにしていてください。
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