Fate/Grand Order 東方人理奪還戦線 作:シントウ
邪ンヌのセリフが難しいのなんの……………
色々変なところがあるかもしれませんが楽しんでもらえれば幸いです。
それではどうぞ!
p.s.
いつの間にかお気に入りが130突破し、UAが17000を突破していました………
ありがとうございます!!
ルーミアとの仮契約を済ませ、もう遅いということで立香とマシュは先に休むことになった。立香はともかくデミ・サーヴァントであるマシュも休息が必要な為、厚意に甘えることにした。
そして夜が明け………
立香side
……ガジガジガジ……
………眠い……なんか、聞こえる様な………
ガジガジガジガジ
気のせいかな………でも頭に何か違和感が…………心なしか頭痛がする……
ガジガジガジガジ……
いや、やっぱりなんか聞こえる!!まるで動物が獲物の骨をしゃぶる様な音が!
慌てて自分の頭部を見る。そこには………
「ガジガジガジガジガジガジ………」
俺の頭をひたすら齧りまくる、寝ているルーミアの顔が見えた………
「ル、ルーミア!?ちょっ、起きてっ!俺の頭は食べちゃダメなもの!!離れなさい!」
慌てて両腕でルーミアのことを引き剥がそうとするが………なにこれ!?全然びくともしないんだけど!?
再度腕に力を入れるが離れる気配はない。むしろどんどん強くなっている気が……………痛い痛い痛い痛いっ!!?
「ルーミア!!お願いだから起きて!俺の頭無くなる!!ちょっとヤバイからっ!!」
必死にルーミアに呼びかけるがやっぱりウンともスンともいわない……
あ、なんか一瞬緩んだ気が……よし、緩んだタイミングで一気に引き離す!!
「いただきま〜す………」あ〜〜ん
「えっ………?」
ガブっ!!
ギィイヤァアアアァアア!!!! ピチューンッ!!
この後、霊夢によってルーミアはお仕置きを受け、俺の頭はなんとか無事だった。
立香side out
=====
トラブルがあったものの一同は情報収集をしながら特異点の中心であろうオルレアンに向かうことを最終目標にし、出発した。
町や村を回って情報を集めようとするがたどり着いた殆どはワイバーンによって軒並み焼かれた跡であり、リビングデットが蔓延る地になっていた。
余計な被害を出さないように見つけ次第全て倒し、ジャンヌと霊夢を中心に供養し、ルーミアが残った怨念という闇を吸収することでゾンビたちをこれ以上現れないようにしながら移動した。
それを繰り返し、数日がすぎた頃、一同は新たな町を見つけた。
「…ここもか……」
「……はい、生存者は発見できませんでした……先ほど、ゾンビ達は全て討伐し、ジャンヌさんたちが供養しているみたいです」
立香とマシュの目の前には倒壊した家屋や既に事切れた人々の遺体が数体倒れている光景が広がっていた。遺体の中にはまだ子供と思われるものもあり、それを見るたびに心臓が締め付けられる様な感覚を立香は感じた。
「マスター、上から見てきたがやっぱりダメだ。完璧に壊されまくっていて情報になりそうなものも見つからなかったぜ」
「こっちもだ。建物の中は潰れているか、燃えて灰になっているものばっかでロクなもんもねぇ」
魔理沙とクー・フーリンが町を調査するが目ぼしいものは見つからず、カルデアは現在途方にくれていた。
『みんな! サーヴァント反応を感知したぞ!!』
そんな中、 モニター越しのロマンから、通信が入る。内容は、敵サーヴァントの襲来であった。
『数は5騎! 急速にこちらに向かっているぞ!』
「5騎!? そんな、多すぎです!」
まるでこちらの居場所を把握したような動きにマシュの目が大きく広がる。それに伴い、ジャンヌも苦虫を噛み潰したように顔を歪ませた。
「そうか、あちらにも私が召喚されているのなら召喚されたクラスはルーラー。あちらの私は我々の居場所を把握できる…!」
「狙って現れたというわけね、私たちはあいつらの罠にかかったってことね」
霊夢が顔を歪ませながら言う。表情が乏しい彼女がここまで顔に出すほどということは状況はかなり悪い。
「先輩……!」
ここで立香には大きく分けて二つの選択肢がある。撤退するか迎撃するかだ。敵は5騎、一方こちらは8騎、数はこちらの方が上だが敵は向かってきた。
こちらを制圧できると確信してきているのかは現段階では不明。そして立香が出した答えは………
「………みんな、迎えうとう!」
迎撃だった。
どちらにせよ遅かれ早かれ敵と相対するのは必然、その時間が早まったに過ぎない。
それに、この地獄を生み出した相手の顔を拝んでおかないと気が済まない。
立香の目には確かな覚悟が宿っていた。
サーヴァント達も立香同様迎撃するつもりだった。
アルトリアとエミヤ、霊夢は静かに燃えていた。
クー・フーリンと魔理沙は笑いながらしかし、感情を押さえながら。
マシュとジャンヌは覚悟を決め、敵が来る方向を見据える。
ルーミアは普段と変わらないがその体からは闇を出しながら戦闘体勢を整えていた。
そして、数多のワイバーンと共に敵のサーヴァントが立香達の前に現れた。
5騎のサーヴァント達は服装も性別もバラバラだったがその中の1騎だけは全員見覚えがあるものだった。
「___なんて、こと。まさか、まさかこんな事が起こるなんて」
「……………」
二人のジャンヌが邂逅する。金髪で長い髪は銀色で短くなり、肌の色は異様に白くなり、銀と青を基準にした鎧と服は全て黒に染まっていた。
悲鳴染みた声で盛り上がる黒いジャンヌと、無言で驚愕だけをあらわにする白いジャンヌ。向かい合う二人の姿はまるで同じ。表情と行動だけが二人の決定的な差違を物語る。
「ねえ、お願い。だれか私の頭に水をかけてちょうだい。
まずいの、やばいの、本気でおかしくなりそうなの………だって!………そのくらいしてトばさないと、あれが滑稽すぎて笑い死んでしまいそうなんだもの!ほら、見てくださいジル! あの哀れな村娘を! 同情しすぎて涙があふれてしまいそう!ああ、ホント……! こんな小娘にすがるしかなかった国なんて、もうとっくに終わっていたって事じゃない!ねえジル、あなたもそう___って、そっか。ジルは連れてきていなかったわ」
黒いジャンヌは芝居がかった笑いを上げながら白いジャンヌを見る。
「あれが……」
「もう一人のジャンヌ……」
マシュと立香は二人のジャンヌを見比べ、冬木での反転したアルトリアを思い出す。服装の色が黒く、肌の色が異様に白いなど共通点があったが、性格には大きな違いはアルトリアの場合はなかった思った。
しかしジャンヌの場合は完全に逆だった。
「あなたは………あなたは一体何者なのですか!?」
白いジャンヌは眼前にいる自分と同じ顔の存在に叫ぶ。
「それはこちらの質問ですが……そうですね、上に立つものとして貴女の質問にお答えしましょう」
そう言うと黒いジャンヌは白いジャンヌを嘲笑う様な顔で答えた。
「私の名はジャンヌ・ダルク。蘇った救国の聖女で貴女自身ですよ、もう一人の“私”」
黒いジャンヌ__ジャンヌ・オルタが放った言葉をジャンヌは信じたくはなかった。もう一人の自分がいるという時点で分かり切っていたことではあった。それでも自分がこの様な惨劇を起こしたという事を信じたくなかったのだ。
そして立香や他のサーヴァントたちもジャンヌ・オルタの背後に立つ4騎のサーヴァントを見て、苦い表情を出した。
「なぜ、なぜ貴女はこの様な事をしているのですか!?」
「なぜですかって?……呆れた、同じ
そんなのフランスを滅ぼす為ですよ。政治的に、経済的にとか回りくどいことでやるのは面倒ですから、物理的に全部潰す方が簡潔でしょう?」
「貴女は……貴女はその為に罪の無い人々を蹂躙したというのですか!?」
ジャンヌ・オルタの答えにジャンヌは怒りを現した。
「罪の無い?貴女こそ何を言っているのですか?この国の人々は私たちを裏切ったじゃないですか。聖女として称えながら、私たちを助けようとはせず、あっさりこの国は裏切った。望むものだけ徴収され、あとはゴミのように捨てられた」
淡々と、しかし少しずつ怒りの感情を出しながら語るジャンヌ・オルタを前に誰も声を上げない。
「私には主の声が聞こえた。主の嘆きが聞こえた。だから私は戦場に出た!主は正しい。全ての、皆の父! けれど皆信じなかった! 私以外信じなかった。ええそうでしょう、 皆、主の声が聞こえないのだから!」
「声が聞こえないのは主はこの国に、人に、既に愛想を尽かしたからです。だから私は滅ぼします。見捨てられた哀れな仔羊達をすべて殺し尽くし、この国を死者の国へと浄化する、それが今の私、ジャンヌ・ダルクの救国です」
全てのものを壊し、全ての命を滅ぼす。それこそが竜の魔女として蘇ったジャンヌ・ダルク・オルタナティブの復讐だった。
「……っ、貴女は……!」
「少しお喋りが過ぎました。いい加減、過去の自分の残骸を見るのは気持ち悪いですし」
ジャンヌの言葉を遮り、ジャンヌ・オルタは自身の背後に控えるサーヴァントたちに命令を下す。
「さあ、行きなさい『バーサーク・サーヴァント』たちよ!今までの雑魚たちとは違って手応えのある獲物ばかりです!あなたたちの力で聖女気取りの哀れな小娘とその仲間たちを蹂躙しなさい!!」
彼女の掛け声と共に振り下ろされた漆黒の旗を合図にサーヴァントたちはジャンヌたちに襲いかった。
第一特異点の一つの山場に突入しました。
やっと、やっとですよ………
自分の投稿が遅いのが原因ですがそれでもやっぱりここまで来るのが長かった。
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