Fate/Grand Order 東方人理奪還戦線 作:シントウ
「で、ランサーに追われていたけど土壇場のところでルーラーのサーヴァントを召喚して、ランサーを撃破し行動を起こそうとしたところで私たちが現れた………そういうことね?」
「はい、そうです。」
立花はマシュと離れた後のことをカルデアの所長『オルガマリー・アムニファス』に伝えていた。彼女もカルデアで起きた爆発に巻き込まれ、目を覚ましたらこの街にいた様でありそれまでスケルトンたちに追われていたがマシュと偶然合流し、その場はなんとかなったが今度は英霊のなり損ない…『シャドウ・サーヴァント』二騎、ライダーとアサシンが現れ絶体絶命に陥りそおうになったが………
『我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───
『
突如現れた燃え盛る炎の巨人によりライダーとアサシンは倒され消滅した。
「すみません、先輩。私が不甲斐ないばかりに……」
「別にマシュのせいじゃないよ。あれはしょうがないって。」
自分のせいで立花を危険な目に合わせてしまったことで落ち込んでいるマシュをフォローする立花にカルデアの医療スタッフの責任者、ドクター・ロマンこと『ロマニ・アーキマン』が話しかける。
『しかしよく無事だったね、藤丸くん。マシュと離れてしまってもスケルトンたちから逃げ切り、最速と言われるランサーとも少しとはいえ逃げていて、土壇場のところでサーヴァントを召喚するなんて……』
悪運強すぎやしないか、というロマニのコメントに苦笑いを浮かべるが情報だけ聞けばかなり運がいい。
「んで、ボウズ。俺に何か聞きたいことがあるんじゃねぇか?」
キャスターが今までの話を切るように立花に話かける。
立花はランサーがキャスターに知りたいことを聞けと言っていたことを話した。
「ランサーめ……最後の最後に正気に戻ったか……。よしっ、セイバーが他のサーヴァントを倒したあと、俺はひたすら情報を探していた。こうなったのは絶対に他の第三者が介入したからだったと思ったからな。」
キャスターの話を要約すると聖杯戦争は既に儀式として破綻した。この特異点を解決するには『大聖杯』とそれを守るセイバーをなんとかするしかないらしい。
「セイバーを倒さない限り、恐らくなんの進展もねぇ。」
「キャスター、セイバーの真名は分かっているの?貴方を除いた六騎のサーヴァントを倒したのだから、かなり高名な英霊なんでしょう?真名が判明しているのなら、それによっては対策の仕様があるわよ。」
ルーラーの問いにキャスターはすぐに答えた。
「セイバーの真名はアーサー王。あの有名な騎士王様だ。」
『アーサー王……!?しかし、そうか。それならば他のサーヴァントを圧倒したのにも納得がいく。かの騎士王が最優のクラスたるセイバーで召喚されたんだ、敵うサーヴァントはごく僅かだろう。』
「そういうこった。つーわけで、あいつに勝つためにもこっちが揃えられる最大の戦力で挑みたいわけだが……俺が満足に戦うには、マスターが必要だ。土地から魔力を吸ってなんとか戦えはするが、そう何時までも持つもんじゃねぇしな。」
そう言ってキャスターは立花のことをを見る。
「ボウズ、お前さんも何がなんだかわからないだろうがどうする?今日はじめて会ったまだ真名も明かしていない俺を信用するか?マスター適正を持っているのは今ここにいるボウズだけだ……お前さんに戦う覚悟はあるか?」
キャスターは立花に覚悟があるのかどうかを問う。立花はついこの間までただの一般人だった。生死をかけた戦いなど本でしか知らない。しばらく目を伏せて考えていたが…
「……正直、分かんないけど今ここで俺がやんなきゃ、色んな人が大変なことになるんだろ。……キャスター、俺と契約してくれないか?俺も黙ってこんなところで死にたくは無い。皆んなで無事に帰りたい、だから、お願いします。協力して下さい。」
頭を下げてキャスターの反応を待つ。
「………、悪りぃ悪りぃ。ちょいと意地悪がすぎた。俺もこの状況を何とかしたいのは同じだ。俺こそ頼むぜ、仮契約だが今から俺はお前のサーヴァントだ。」
キャスターは笑顔で立花と契約した。
「んじゃ、俺の真名を明かしとくか。我が真名は『クー・フーリン』。今はこんなクラスで召喚されてるが、もしあんたらが召喚するならランサーのクラスで頼むぜ?」
『クー・フーリン!?ケルト神話の大英雄じゃないか!?アーサー王にも負けないほどの知名度を誇る君が協力してくれるならこれ程心強いものはないよ!!』
通信越しでロマニは大興奮しながら騒いでいる。
「それよりも、ルーラー。お前さんは真名を明かさないのか?見た感じお前さんは東洋の英霊みたいだが……どこか妙な感じがする。何もんだ、お前?」
その問いに他の者の視線がルーラーに向いた。ルーラーは暫く黙っていたが、ため息をして話しだす。
「最初に言っておくけど私はあんた達を裏切る様なことはしない。それは理解しておいて。」
オルガマリーは警戒していたが立花とマシュはうなずき、クー・フーリンは特にリアクションはしなかった。
「私は
クー・フーリンを除く全員がそれぞれ驚きの表情を浮かべていた。
「あの………本来なら呼ばれないと言うのはどう言うことでしょう?」
マシュがルーラーに質問する。
英霊は歴史・伝説・神話、ありとあらゆる人類史に残る記録にその名を残した人物達のことを指す。彼らは自身の死後、世界と契約することで後の世界でサーヴァントとして現界する。例外として『守護者』と呼ばれる抑止力の代弁者がおり、本来なら彼らを普通の魔術師が召喚することは
「言葉通りの意味よ。私は厳密に言うとこの世界出身じゃない。まぁ、大きく括るとそれも間違いなんだけど………」
「ハァ!?なら何、貴女は並行世界の英霊だって言うの!?ありえないわ!?世界を超えてくるなんてもうそんなの『魔法』の域よ!!」
魔術師の多くは根源に到達するために長い年月をかけて魔術を研究する。その中でも魔法は現代の魔術では実現することが不可能のものを指す。カルデアの『レイシフト』は魔法の領域に片足突っ込んでいるものだがそれでもまだ『魔法に近い魔術』なのだ。並行世界の移動も魔法の一つ『第二魔法』に分類され、それを行使できるのは世界でただ1人なのだ。
「その辺の説明めちゃくちゃ複雑なのよねぇ〜。大雑把に言うと大体200年くらい前に妖怪の賢者達と私の祖先たちがこの世界から少しズレた位置にある地域を移したの。幻想種たちが生きる最後の楽園を作るためにね。」
この説明に既に魔術師組は開いた口が塞がらず、クー・フーリンは少し驚き、立花完全にハテナマークを浮かべていた。
「私の真名は『博麗霊夢』。忘れ去られたもの達が最後に行き着く楽園……『幻想郷』、そしてその幻想郷のバランスを保つ調停者………『博麗の巫女』、それが私よ。」
中々話が進まず申し訳ございません。この後は霊夢の説明回とマシュの宝具、そしてアーチャー・セイバー・オルタ戦があるのに………地道にコツコツ頑張りますのでぜひコメントや評価・お気に入り登録をお願いします。