Fate/Grand Order 東方人理奪還戦線   作:シントウ

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長くなったので分けました。
東方のあの2人(霊・魔)とFateのあの2人(凛・士)ってそこそこ似ていますよね?



幻想の巫女vs堕ちた幻想の剣 前編

「『幻想郷』……?」

 

ルーラー__博麗霊夢が語った事はとんでもない突飛な事だった。彼女はこの世界とは違う世界の英霊……つまりは全くのイレギュラーであるというのだ。

 

「そんな……世界の移動もそうだけど『世界そのものを移動させるなんて………」

 

オルガマリーは完全にパニックに陥っていた。現代魔術では到底なし得ないことを200年前とはいえこんな極東の島国に魔法を扱えるほどの技量を持つ存在がいたとは思いもしなかった。

 

「言っとくけど、幻想郷を作るためにに多くの賢者たちが数百年という時間をかけて、多大なる犠牲を出してやっとできたことなんだからそんなに落ち込む必要はないわよ。実際に賢者の1人はもう出来ないしやりたくもないって言っていたし。」

 

見るからに落ち込んでいるオルガマリーをフォローしている霊夢にクー・フーリンは問いかける。

 

「なるほどな、なら何でお前さんはここに喚ばれた?違う世界の英霊が喚ばれることなんて普通はありえねぇぞ。」

 

確かにその通りだ。いくら過去の英雄を召喚することが出来るとは言っても世界を越えて喚ばれるなんて無理がある、魔術が完全にド素人である立香もなんとなくだがあり得ない気がする。

 

「知らないわよ、そんなこと…。こっちが聞きたいくらいなんだから。それにさっきも言ったでしょ、『大きく捉えると』…って、幻想郷は完全に世界とは隔離されていないのよ。」

 

『どういうことだい?完全に隔離されていないっていうのは…』

 

「世界を完全に分けるなんて不可能よ。例えるなら『電話』?ってやつよ。あれって二つに分けることが出来るでしょ?でも結局はけーぶる?で繋がっている、それと同じよ。こっちの世界が本体なら幻想郷は受話器ってやつよ、つまりは一つの世界としては幻想郷はこの世界と同じなのよ。」

 

なるほど、と立香は理解した。世界を電話に例えるならいくら分けられているとはいえ結局は同じ存在だということか。

 

『なるほど、やっと理解したよ。君の世界は僕たちの世界から分かれたけどさっきの例えでいうと一昔前の黒電話でいうところのケーブルでまだ繋がっている。そして立香くん、君はもしかしたらそのケーブルが繋がっている場所、こちらの世界と幻想郷を結ぶ楔に関係する場所を訪れたことがあるんではないか?そうでなければ彼女の様な特殊な存在を喚びだす事はほぼ不可能だ。君は何か彼女に『縁』があるはずだ。』

 

ロマニが言ったことに立香は記憶を辿ったがそのような場所に行ったかどうかもわからない。そもそも何をイメージすれば良いのか分からないから難航していた。

 

(幻想郷に関係する場所?俺が行ったことがあるところでそんな感じのとこあったか?彼女は巫女さんみたいだから多分神社だよな………ん?神社……?)

 

「え〜と、ルーラー?」

 

「霊夢でいいわよ。クラス名で呼ばれるのはあまり慣れてないし。」

 

「うん、分かった。霊夢の名字って『博麗』だったよね?」

 

「そうだけど…それが?」

 

「………!思い出した、俺の住んでいた地域にかなり古い神社があったんだよ、それが確か『博麗神社』だったはずだ。」

 

・・・・・・・・・

 

暫く周りが静寂に支配された。

 

「あの、先輩?その博麗神社というのはなんなのでしょうか?名前を聞く限り霊夢さんにとても関わりがあるように思えますが?」

 

最初に沈黙を破ったのはマシュだった。

 

「いや、もう大分前だし引っ越したからあんまり覚えてないけど…確かその地域でなんか特別なところだった……と思う。」

 

「あぁ〜それよ。幻想郷とこの世界を繋ぎ止めている楔は…」

 

その後の霊夢の説明によると、博麗神社は幻想郷とこの世界に同時に存在するもので正確にはその中間地点に位置するらしい。そのため空間や次元的な意味では博麗神社はどちらの世界にも存在し存在しない場所なのだとか。

 

「ほら、私の事はもういいでしょ。さっさとこの異変を解決しに行くわよ。」

 

霊夢のこの言葉により取り敢えずこの話は一旦終了という事になった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

その後、マシュの宝具が使えないということが判明し、その原因はマシュそのもの、心にあるという。よってクー・フーリンによる特別特訓が開始。ルーンで敵を呼び寄せ所長及び立花を襲わせたり、自らが立香を殺すつもりでマシュとの戦闘も行った。その結果、マシュの『守りたい』という心に反応して彼女に宿る英霊の力の一部を出すことに成功。オルガマリーによりこの擬似宝具の名に擬似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)と命名した。

 

そして現在は立香とマシュの魔力回復を込めて休憩中である。

 

「やれやれ、なんとかスタート地点には立つことが出来たか」

 

「宝具はサーヴァントを象徴するもの、今日初めてサーヴァントになったにしては中々すごいじゃない。それでもあれはやりすぎじゃない?」

 

霊夢はマシュの方を見ながらクー・フーリンに話しかけた。マシュは立香と話し合いながらその膝にはフォウをのせている。

 

「あの嬢ちゃんのクラスは『シールダー』、守ることに特化したサーヴァントだ。嬢ちゃんが真に『守りたいもの』があるならそれに呼応して英霊の力を引き出せると思ったんだよ。だから坊主を殺す勢いで襲ったてわけだ。」

 

カラカラと笑いながら説明するクー・フーリンに霊夢は呆れながら顔を押さえる。

 

「さて、そろそろ出発するか……セイバーを倒すために必要な魔力はある程度回復しただろうし…」

 

その直後

 

ドッガァァァァァァーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!!

 

立香たちがいた場所から大爆発が起きた。

 

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「…………あの一撃で仕留めたと思っていたが、キャスターになっていても野生のカンは鈍っていない様だな……」

 

立香たちがいた地点から数キロ離れた地点でアーチャーは呟いた。彼の目には無傷の状態のカルデア一行とクー・フーリンがいたのだ。

 

(キャスターが張ったルーンの結界、並大抵のサーヴァントでも簡単に突破することは難しいだろう……だからわざわざ『偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)』で強引に結界を破壊したのだが…………どうやらあの特殊なサーヴァントも結界を張っていた様だな……御丁寧に此方からはバレない様に……)

 

アーチャーはため息を出し、次の行動に出る為移動を開始した。

 

(最優先は未熟なマスターとサーヴァントの2人、あの盾は彼女に相性が良すぎる。早々に退場してもらうぞっ!!)

 

 

_____________________________________________

 

カルデア一行は大爆発のせいで放心状態だったが特に目立った傷は無く、オルガマリーはもう涙目で呟いた。

 

「ゲホッ、ゲホッ……なんなのよ……今の爆発は……」

 

「どうやら、アーチャーの野郎の仕業だ。こうも簡単に結界を破壊するとはな……」

 

「何呑気なこと言ってんの、あれどう見ても宝具並の魔力を感じたんだけど……私の結界まで壊すなんてどんな英霊なの?」

 

爆発によるダメージはゼロだがその爆風の余波によりあたり一面は煙で充満しており視覚による情報は入ってこない。

 

『大変だ、みんなそこにサーヴァントが向かっている!!10秒もしない内に接敵するぞ!!逃げるのは無理だ、迎撃するしか無い!!』

 

ロマニの通信から間も無く煙が晴れ、瓦礫の丘に一つの影が現れた。

 

「よう騎士王の信奉者、相変わらずあの王サマのことを守ってんのか。随分とご苦労なこったぁ」

 

「別に信奉者になった覚えはないが、こちらにも事情がある………ここで仕留めさせてもらうぞ……!」

 

アーチャーが立香に向かって弓を引き、矢を放つ。しかし……

 

「何を勝手に人のマスターを狙っているのかしら?」

 

ガンッ、ギンッという音が鳴り、アーチャーが放った矢がはじき飛ばされた。

 

立香の前に移動した霊夢が結界を張り、放たれた矢を弾いたのだ。

 

「ほぅ………随分と良くできた結界だ、この短時間で組んだにしては質が良い。努力の賜物か天部の才か………恐らくは後者の方か……」

 

「へぇ、何でそう思ったのかしら?」

 

「生前、君の様なあらゆる分野の天才たちをこの目で見てきたものでね……自身の不甲斐なさを感じたよ」

 

そう言うアーチャーの表情はどこか暗いものを感じた。

 

「ふ〜ん……まぁ、いいわ。戦闘開始よ、いくわよマシュ、クー・フーリン」

 

「はい!マシュ・キリエライト行きます!」

 

「よし来た!任せな!」

 

マシュとクー・フーリンが戦闘態勢に入り、アーチャーの方も弓を構える。

 

「みんな、頼んだよ!!」

 

立香も震える腕を押さえ、自身と共に戦ってくれるサーヴァントたちに答えるために覚悟を決めた。




タイトルは堂々とあんな感じですがそれっぽい要素は最後の最後しかないと言う……


話を変えて、前書きに書いたあの二組ってなんか似ていると思うのは私だけですかね?
カラーリングとか才能の話とか……
皆さんはどう思います?よかったらコメントにどうぞ。
その他の応援や評価は作者のモチベーションが上がるのでもしよろしければぜひお願いします。
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