対魔忍NARUTO   作:イシグロ

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近々、対魔忍とはまた違う忍についてあるキャラに設定させます
恋愛要素あります、イヤじゃボケの方は見ないほうがいいかと
結末は確定してるんですあくまで蛇足ですわ

で、今回はなんで襖間ちゃん魔界に行った事があるのかをちょっと補足した話
時系列関係なくなってきたな


仙人のモードの有無

 

仙人モードと呼ばれる技法が、この世界にも存在した。

とは言え、使えるのはごく一部…方法自体も死と隣り合わせのモノであった。ただ、仙人モードに近い肉体強化が存在する。それは対魔粒子をチャクラに練り合わせた技法、魔族覚醒と言うモノ。

これは対魔忍として素質ある者のみが扱える技法で、その名の通り…己に流れる魔族の血を活性化させ、自身を魔族に近くさせるもの。アサギやサクラ、と言った原作でも魔族覚醒した事のある対魔忍からの実績をもとに、密かに研究している技法だ。対魔粒子の正体を知っているからこそ、上手く利用できないかという考えからだ。

だが、やはりこの魔族覚醒…使えば使う程人でなくなることが欠点であった。

魔族の血が覚醒に近づくたび、人の領域から踏み出し人を超え魔族として生まれ変わってしまう。

 

仙人モードを攻めて身近にしようとした結果、この事で人を超えてしまうのはあまりよろしくない…。

中々の難題だ。

魔界医師がこのような課題に取り組むのは、いささか寄り道が過ぎると思われるが…仙人モードは、一種の切り札として優秀だった。万華鏡写輪眼も、一種の切り札ではあるが…如何せん適性で引っ掛かりやすい。強化も、またその節を持っているものの純粋に肉体を強化する事は、全体のパーセンテージを高める。

肉体強化の限度は、己の肉体・器の容量と強度。

強化と言うモノを上乗せしても、自身の身体・器はその容量と強度で耐えられる代物かどうか。

「さて…どうしたものか」

妙案が浮かばない。

魔界医療で肉体自体を改造し強化する事は簡単だ。けど、改造を続けるたびに人の領域を踏み外し、ナニカになるということは避けられない。

…修練、体力作りを行い長期間、身体を耐えられるように仕上げていくことが堅実と言える。短期間でマスターする事は出来る、工夫工面をし決して諦めず挫けぬ精神を持つことが大事だ。

「やってみるか」

言いだしっぺは私自身、私で証明すれば少しは仮説も出やすいだろう。

何事も、経験である。

 

──長期間、と言っても約三年自然の中に籠ってみる。

まだまだ、修験道や僧侶と言った自然の中で修行する人々にとってはひよっこ同然の期間。自然と過ごす事により、風の行き交い水のせせらぎ、小さく都会ではまず聞こえないような虫の知らせなど、感知が良くなった。

たまに、獣の類ではない人のような声も聞こえる事もあった。

…魔族も居るくらいだ、妖怪や幽霊など……居ても可笑しくはない。

私は、対魔忍の素質および忍びの素質は無い…仙人モードは忍びの素質あってのものだろう。それでも、医師であり研究者としてコレを知りたいという探究心を抑えられなかったのだ。

その探究心がようやく結果を芽吹いてくれた。

この対魔忍ワールド、近未来でありながら神秘いわゆる魔法や幻想の類が生きているのだ。前居た世界では経済成長をはじめ機械の発達、文明の進化によって神秘は薄れ解明されていく中、ここは魔族と言う存在のおかげで神秘は崩壊することなく生きながらえている。

「妖精の存在が証明できた。彼らは自然の化身だ、彼らとの絆を結べば限定的な属性だけでも大きく強化は可能だろう」

仙人モードは、自然との同化。

まずは、お互いに歩み寄れる関係まで行かねばならないな…さて、そろそろ里に戻らないと。

「……ん?」

 

私は、ナニカに気付いた瞬間…視界が真っ暗に染まった。

引きずり込まれるように、奥へ奥へと持っていかれる。意識は遠のき、ただ引きずり込まれる感覚だけが押し寄せ意識がプツリ、と途切れた。

 

これが、魔界への突入なのだなと今になって思う。

 

 

 




評価してくださる方がいるだけでもうれしいものです
この作品を見ていただき感謝を

とりあえず、箱化…やりたいですなぁ!(ゲスぅな顔)

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