対魔忍NARUTO   作:イシグロ

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解剖の話です
グロテスクなため、注意してください

書きたいことを書こうかな、という方針。ラストは書くつもりですけど
NARUTO成分も入れんとアカンな


続、魔界での一幕

「幼いながら、よくここまで技術を上げましたねぇ…あなたの以前の師は末端の魔族では無い筈でしょうよ」

「…魔族であったと思いますよ、異形に近かったので」

「ふぅむ…まぁ、良いでしょう」

フュルスト先生はそう言いながら、解剖の準備を再開させた。

寝台に乗られているのは、対魔忍と思わしき女性。しかし、彼女は眠っているような感じだ…だが、息は無く血色も悪い。

骸、死体であった。

ただ、その美貌は死体と成ってもまだ生きているかのように思え崩れも無い、綺麗な状態。よくもまぁ、ここまで綺麗に保てたなぁ…と思ってしまう。

「どうしました?…フフ、まぁ、同胞を解剖するのは嫌ですか」

「いえ、…綺麗に死んだな、と思いました」

「…確かに、私もここまで綺麗な死体は物珍しいですよ。ほとんどは傷モノですからねぇ」

しばらくするとでは始めますよ、と声と共にメスを渡された。

メスを手に取り、晒され裸体に…腹に真っ直ぐな線を入れる。一本の線が入れられた身体、線の部分をゆっくりと開ければ…標本などで見る臓器たちがビッシリと詰まった光景が映し出される。閉じないように固定し、メスとハサミを使い慎重に臓器を一つ一つ取り除いていく。手先が血液によって真っ赤に染まる、死体であっても僅かながら血は残っているようだった。

銀のトレイに臓器を置き腹が終われば別の部位を切り、取り除くと言った作業を進めること…数時間。

トレイに並べられた傷が無い多くの臓器、寝台はかわらず開き傷がありながらもそれ以外は綺麗な死体が乗っかっている。解体、と言うのは全くもって手の掛かるものだ。だが、中を開かなければいけない病があるからこそ、仕方ない…と思っている。

私が今、やっている事は…医師としての外道行為だが。

「…これで、全部ですか?」

「えぇ、今度はこの死体を別のモノに組み立てます」

「組み立て、る?」

「そう、組み立てるのですよ。別のモノに」

そうフュルスト先生は、にっこりと笑った。

私は、その笑みが胡散臭さではなく純粋な笑みだと、感じ取った。ただ、無垢な子供のように何かを楽しそうに工作する、そんな様子を見せていたのだ。

 

一時の休憩と共に、死体に手を加える。

運び出された材料は、どれも魔界から取れるモノばかり…。何かの液体、禍々しい臓器、何処かこちらに視線を送る眼球、未だ脈打つ心臓など、様々なものばかりがこの解剖室に運び入れられた。

「…ずいぶんと多いですね」

「これ全てが、取り除いたモノの代わりですからねぇ。…人工の魔族を作るには、コレぐらいは要りますよ」

「機械は取り入れないのですか?」

「それは、次回にしましょうか。今回はこれらを使う予定ですのでね」

フュルスト先生が言うには、人間は魔族との親和性があるとされる。人間の身体は不完全とされ、何処かに手を入れればその方向へ行きやすくなる。その為、こうやって人工的な魔族を作る際に人間、それも女性が使用されると言う。

女性は、素体そのものが母体と言う機能を持っているからか何かを生み出す際の受精卵と言う形で仕事する為、だからとか。男性も出来なくはないが、成功率は女性の方が割かし上、と言うのが現実。

そんな説明をされながら、先生は接合など組み立てる部分の技術をこちらに教え込んでいく。

最後の臓器を移植し、終わりに開閉部を縫い合わせる。休憩からまた数時間が経ち、ようやく一区切り…組み立てが完了した。

先ほどの死体は、あまり変化は見られていない。

実際、外見的にはあまり変化は見られないモノらしい。拒絶反応は、意識を取り戻してから起きるのだろう。

あの禍々しい臓器たちは、接合していく内に血色のある赤へと変色していった。取り出した臓器と似たような色合いに成ったのだ。身体の仕組みとは、いまだ解明されていない部分があるからこそ、学び甲斐があるが…コレは、学ばなくていいものだろう。

知っているのは、私だけで良い。

「…目覚めるのでしょうか?」

「あとは電気ショックで心臓を動かし…後釜の魂を入れれば完成です。動くと良いのですがねぇ…まぁ、今回は練習なのでどちらでも、と言っておきましょうか」

「…」

練習、か。

また、同じことをやらされるのだろうな。出来れば、改造魔族とかではなくて臓器の再生と復元、視力回復と言ったものが学びたいな。

そんな事を思いながら、死体にそっと触れてみると心臓が一定のリズムで動いている…どくん、どくんと脈打っていた。

「そう言えば、魂ってどうやって入れるんです?魔術、とかですか」

「えぇ、貴方でも出来ますよ」

心転移、だったか魂を別の肉体に移す術に似ているなぁ。おそらく、これが元となったモノだろう…うぅむ、自分は忍法や忍術はからっきしだから、心配だ。

全ての工程を終え、フュルスト先生と共に解剖室を後にする。あとは、別部門がやるらしく、こちらの作業はもう無いと言われた。引き継ぎは兵器開発かな、それとも魔術部門かしら…いずれにせよ、あとは結果を待つのみとなった。

 

…地獄は確定だろう、な。別に、この世界に生まれたのだからぬくぬくは生きてはいけない、そう覚悟していた。

堕ちるとこまで、堕ちる…無限地獄だろうか。

けど、結果は変わらないから…いいか。

 

 




とりま魔界での話はあらかた片付いたゼェ

また未来編も書きたい所存でござる
まぁ、気長にお付き合い願えれば幸いです

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