とりあえず答え編までやったぞ
あとは、どういった最後にするかだ。…いちゃいちゃ書くかもしれんけど
「…」
月明かりが、ほんのりと地面を照らす。
月夜に照らされるしじまな里は、何時になく寂しげなものだ。舗装された道を、ただ黙々と歩き自宅へと向かう。
夜は静まり返った空間、日中では聞こえない小さな音が耳を澄まして、聞こえる。
虫の息、風の音、街灯から発せられる微量の音…それが、この時間帯でようやく聞き取れる。
そんな音を聞きながら、帰路に就く…私は、それが好きだ。
「こんばんは」
前方に、人影が見える。
暗く、その姿はぼんやりとしているが…街灯近くまで来ると、ようやくそれがハッキリと映った。
黒い忍び装束を纏ったカガミくんであった。
僅かながら、…血の匂いがする。任務帰りだろう、だが…この臭いは誰の血の匂いか。敵を屠ったモノか、それとも…。カガミくんはゆっくりとひたり、ひたりと近づくたびに、血の匂いが一層強くなる。
暗がりの中真っ赤な両目、写輪眼が輝いている。
それは、いっそう美しく私を見つめている。吸い込まれそうだ、いっその事吸い込まれても良いと思えるほど、艶やかな赤だった。
「逃げないのですか?」
か細い声、暗がりの中に吸い込まれそうになるのではないかと心配してしまう。
「…そうね、それより」
「それより…?」
触れるほどの距離となると、カガミくんの頬に手を添える。
「怪我はしていない?血の匂いが酷いけれど」
「…はい、大丈夫です」
添えていた手に、被さるように武骨な手が触れる。触れていたその手が、カガミくんによって強く握られる。甘え、縋るように頬をいっそう擦り付けるカガミくん、随分と参っているのだろう。
懐かしい、不謹慎ながらそう思ってしまった。
幼く小さな彼は、泣きながら私を頼っていた。同じうちはなのに、うちはとして認めらえなかった彼が、…今では立派なうちは一族へと成っている。手のひらを返すのが早い、とさえ皮肉ってしまうも、カガミくんが認められたことが何より嬉しかった。
同時に、どこか遠くへ行ってしまうような寂しさもあったが…猿飛くんたちが居ると言う安心が勝ったのもある。
身体を預けるように誘導させ、背の高い彼はすくめながら、抱き着くように私ごとおさめる。
「カガミくん」
名前を呼べば、彼は小さく頷く。
「カガミくんは、何処にも行かないよね」
なんで、そんな事を言ってしまったのだろうか。
…きっと、こんな暗い夜で気が迷ったのだろう。桜に攫われるとは言うが、夜に攫われると言うのは聞いたことが無い、…でも本当に攫われそうな気がしてしまったのかしら。そんな問いに、カガミくんは否定の言葉を紡ぎ、それに続けるようにこう零した。
「それは、あなたでしょう?」
…否定、出来ない自分がいる。
「…俺は、あなたがまた消えてしまったら死んでも良い」
「それは、困っちゃうかな。君は、この里の大事な子供だから」
「俺は、あなたの特別には成れませんか?」
苛立ちを含ませた荒い声と共に赤い瞳が、こちらを捉えた。
三つ刃の手裏剣、逆さの五芒星がなによりも…彼が特別なうちはだと言う証拠となっている。
現世から魔界に下った人間、その者たちは魎魔忍と呼ばれ、彼はその末裔である。魎魔忍のうちは一族が持つその写輪眼は、他の写輪眼と比べ幻術に特化し、相手を意のままに操り陥れると言う。
「特別なものほど、何処かへ行ってしまいそうなの」
本心だ、この世界だからこそ…この恐怖からは免れない。
「俺は、それをよく知っています」
「そうね」
「怖いまま、何もしないでいたくない。…あなたへの気持ちはそのままにしたくない、だから言ったんです」
あなたが、好きです…と。
彼は悲痛に満ちた声色で言葉を紡ぎ、乾いた唇を押し付けた。
しばらくして、名残惜しげにカガミくんは離れた。その顔は、今にでも泣きそうで哀感を帯びた表情であった。
「…迷惑ですよね、すいません」
少し冷静になったのか一度、視線を逸らした。
沈黙が続く…言葉が出ない。何か言わなければならないのに…喉でつっかえ、言いたいことも言えない自分が情けない。こんな表情をさせたくはないのに、それを否定するような言葉を、掛けられない。
彼の服を強く掴み、震える声で答えを求めた。
「……私、で良いの?」
「あなたでないと、駄目なんです」
「…一緒に、死んでもいいの?」
「あなたが望むなら、死さえも怖くありません」
はっきりとした声色、二度も確認して…彼の答えを知る。
月が天頂へと登るころ、煌々と私達を照らしている。
「月が綺麗ですね、襖間さん」
「カガミくん、…あなたと見る月ですもの」
そんな照れくさいやり取りをすれば、お互いにクスクスと小さく笑いあった。
なんとかやり遂げた達成感
対魔忍関係なくなってきたなとか言わんでクレメンス
自分が一番よく分かってる、けど筆が進んでしまうんだ
対魔忍とNARUTOのクロスオーバー増えて欲しいな