いわば二代目影たちです、あと魎魔忍について独自・捏造
今回で今年最後の投稿かな、一年はあっという間ですね
ガッツリとしたエロ話書きたいが、エロいかは疑問に残る
「おーい、扉間こっちだ。こっち~」
陽気な声と共に、小粋なダンディの中年男性が扉間を誘う。
鬼灯幻月(ほおずき げんげつ)、隠れ里霧隠れの頭領であり扉間の同期であり友人であった。
隣には包帯を巻き、黒目が印象の長身の男がちびちびとお猪口を口に運んでいる。幻月と同じく土隠れの頭領であり、魎魔忍の無(むう)であった。彼らのテーブルの上には、空のボトルが何本も置かれている、それでも申し訳程度のつまみがあるくらいには良心はあった。
「おい、幻月完全に出来上がっているじゃないか」
「そりゃあボトル開けまくっているのだ、出来上がるのは当たり前だろう」
そんな扉間と無が軽く雑談をしていると、遅れてきた沙門とエーが彼らのテーブルへと腰かける。そんな二人もまた、同じ隠れ里の頭領と頭領補佐の立場についていた。着くや否や、幻月の酒臭さに顔を歪ませる、そこまで匂わせているのだろう。
「スマン遅れ…くっさ!?ここだけ、酒臭さが酷いぞ!!」
そう、沙門が悲鳴を上げていると無は鞄から香りの良い消臭剤の入ったスプレーを取り出す。
「しょうがない、こいつにファブっとけ。あぁ、俺には吹きかけるなよ…それはどうも肌に合わん」
「何で持っているんだ…お、いい香りじゃないか。向こうでは大人しめは少ないからなぁ…」
スプレーを受け取り、エーは幻月に向かって容赦なく吹きかける。流石に沙門が止めに入るがそこに安心してほしい、この店の店長には許可は取ってある、と無は捕捉する。が、幻月以外…扉間たちはその言葉に何とも言えない顔で酒を頼むのであった。
「こんのやろう、無テメェぶっ殺すぞ」
「お前が臭いのが悪い…。マジで臭いな」
「喧嘩はやめろ。…まったくお前たちいい立場なんだから自重しろ」
そう沙門が小言を零しつつも、頼んでおいたツマミを二人と、扉間たちに分ける。頼まれておいたビールや焼酎と言った酒類も、テキパキと頼んだ扉間達に律儀に配分する。そんな沙門に対し、べろんべろんに酔いつぶれた幻月は沙門に向け母ちゃんと冗談か本気か分からない言葉を零しては、沙門にファブられる事を繰り返した。
そんなやり取りを無は外見とは裏腹にゲラゲラと笑っている、彼も相当酔いが回っているのだろう。
「んあーそうだ、扉間さぁそろそろ襖間ちゃんのお見合いどうするんだよ~…まぁ、お前なら俺を超える奴以外許さんとか言いそうだよなぁ。ヒッヒヒ」
「…まだ、婚姻は結んでいないが相手は見つけた。今は里の方は色々と忙しくてな、兄者…頭領の子息が生まれる頃合い、先を延ばさせてもらっている」
「おう、ハッピーバースデイかおめでとうさん。でも籍くらいは入れられるだろう、それも駄目なのか?」
「まだお互い間もない、もう少し見定めてからだ…」
「…ふうぅうん。お前も親の顔だねぇ、あの卑劣サマや魔王サマがねぇ…いででつねるんじゃねぇよ」
そう茶化す幻月に、扉間は無言で酒を愉しみつつ頬をつねるのであった。
「…そう言えば、俺と同じ魎魔忍が居ると聞くが。どういった忍びだ?」
無の問いに、扉間はピタリと動きを止める。
それをエーは察し、無に咎めるが…しばらくして、酒を一気に口に含むと扉間は口を開いた。
「おい、無。あー、無理に言わんでいいぞ」
「いや、そうだな…うちは一族だ。それも魔界に降った分家…そっちは黄泉家だったな。ハッキリ言うと、情報が少なくてな…あちらの方も証拠らしい証拠は無い。おそらく口伝の一族なのだろう」
「まぁ、俺たちの所も似たようなモノだ。先代当主から口で伝わるだけで、書き残すなとか言われる始末だ。
余程、祖先と歴史が汚点なのだろうよ」
「しかし、魎魔忍つーのはよくわかんねぇな。汚点なら降らなきゃいい話だろ、やむ得ない話もあるにせよ。おれん所も、確か…干柿家がそうだったな。つっても、今は魎魔忍と言うよりかは魔族の血が濃い、対魔忍と言う事だけどなぁ」
「それだけ、強さを求めていたのだろう。しかし意外と魎魔忍が多いのだな、砂も雲もそう言った忍びは居ないな」
「もっとも、雲の方は外界…外国の血が多い。俺の方はアフリカの血が入っているし、他もイタリアやアメリカと言った所か」
時には雑談、更には仕事の話と言ったように酒を飲みつつ、ツマミを食べながら彼らの団欒は夜明けまで続く事になった。久しぶりとも言える再会、それが尚更彼らの話に花を咲かせたのだろう。
朝焼けが指す頃、彼らは店を出て冷えた外の空気を吸いながら、帰路へと着く事になった。
「あぁ~飲んだ飲んだ。何本飲んだか忘れちまったよ」
カラカラと陽気な笑い声をあげ、真っ赤に染めあがった幻月は千鳥足で道を歩く。傍には無が倒れないように配置され、その無本人は凄く嫌そうに眉間を深くしている。そんな酔っぱらいの幻月に声を低くしながら、咎める。
時折頭を押さえている辺り、飲み過ぎたらしい。
他の三人も、同様に真っ赤に染めあがっており頭を押さえ足取りがおぼつかないでいた。
「飲み過ぎだ。会社で死んでも知らんぞ」
「ハッハー!!生憎今日は休みだぜ!ったく管理職の末に頭領の仕事とか、さっさと隠居でもしたいぜ。後続の奴らも育ってきたってのに…はぁ」
「扉間はどうだ、そろそろ補佐から脱却も目の前だろ」
そんな話題となると、沙門はさも当たり前かのように扉間に話を振る。しかし、扉間は頭を横に振りこう答えた。
「生憎、俺は二代目にはならんよ。マダラが二代目になる、そう約束していたからな」
返ってきた意外な答えに、幻月たちは物珍しげに扉間を凝視する。
「ハァン?ならねぇのか、意外だな」
「元々、ワシは長には向かん。人を育てる方が性分に合うのでな…周りからも、ワシの思考には付いて行けんと言われる始末。なら、後続を育てていた方が良い…それに」
ふと、扉間の顔が笑みを浮かべる。
その顔のまま、口を開く。その声はとても優しく穏やかな声であった。
「…なんだよ、珍しくニヤけちゃって」
「娘との時間が愛おしい、それだけだ」
「……おい、今日異常気象になるぞ。今は春先だが冬に逆戻りするぜ、こりゃあ」
「羨ましかろう、幻月。それとお前、また妻に蹴飛ばされたようだな」
「止めろ馬鹿!!」
「こんな所で暴れんな幻月、それに扉間もだ。俺は頭いてぇんだよ、ギロチン入れるぞ」
「入れとけ、そうでもしないと止まらんぞ」
「あーもう、お前らなー」
止めに入る沙門はなんとも愉快そうな笑みを浮かべている、他の四人も口先だけは強気ながら顔だけは何とも楽しそうに笑みを浮かべていたのだった。
朝日は上り、空は明るくなっている…陽を背に、五人は笑いの絶えない道を歩くのであった。
マンネリ化している自覚はある
ネタとしては初老ダンゾウに初恋を拗らせる不知火とか、カタスケとルネのコンビとか、色々あるが…今更ながらキャラ崩壊を気にしてうまく話にできない
なにはともあれ、この対魔忍NARUTOを読んで下さりありがとうございます
皆様、良いお年を
誤字 黄泉津→黄泉