扉間小隊はポツポツ出しまする
対魔忍に合わせちょっと弄るけど、根は変わらないようにしたい
数週間が経ち、ようやく柱間さまの様態が回復し意識も正常へと戻った。
千住の一族からは称賛と感謝の言葉がひっきりなしに来ることがあったが、それも落ち着いてきた。
今は、すごく眠い…それだけだ。
うつらうつらと舟をいつの間に漕いでいたようで、扉からノック音が聞こえた時はビックリとし、身体を跳ねさせてしまった。
「失礼します、猿飛ヒルゼンです」
ノック音の正体は父の教え子の一人、猿飛ヒルゼンくんであった。
父も手を焼かされるほどの近所のマセがき、悪がきの様な子だったのが今ではあどけなさが残るものの立派な青年へ。父の修業もあってか子供の頃よりも比べガッシリとしており、姿勢も礼儀正しさが伺えられる。
あの猿飛くんが、こうなるとは…原作同様スケベな子供だったのに…。
「…ん、あぁ。猿飛くんか……資料はそこに置いといて、あとで目を通しておくから」
「あの、ご息女様…寝ていませんよね」
「平気だよ、君達の方がよっぽど寝ていないだろうに」
対魔忍の受ける任務は、幅の振りが広い。
浅い所は日常における住人の頼みごとや、仕事の手伝い、子供の世話と言ったものだ。だが、深い所では米連の諜報任務をはじめ、戦場へと赴く事もある。猿飛くんたちはそれこそ、深く苛烈な任務を当たる事が多いのだ。
「ですが、今回は柱間さまの」
「平気よ、大丈夫。
医者である私としては君の体調が心配なの、ちゃんと寝てる?無理して、死んでしまったら父も志村くんたち皆も、悲しむのだから」
「俺は大丈夫っす。何せ、エースなんですから!」
「ふふ、頼りがいがあるエースね。…本当に、大きくなりましたね」
ちょいちょい、と猿飛くんを手の届くところの距離まで近づけさせ頭を撫でる。
いきなり頭を撫でちゃって、怒ったりしないだろうか。そんな器量の狭い子ではないけれど、…ついつい昔のように子ども扱いしてしまう。
いやいやと嫌がりながらも、拒絶しない…本当に優しい子だ。
それに…その照れた顔は、今となっても変わらず可愛らしい表情を浮かべていた。
「ちょ、止めてくださいよ~。ご息女さまー、恥ずかしいですって」
「なにも恥ずかしがることはないでしょう。君が以前助けたくの一に向けた情けなくデレデレとした顔をしないのか?」
「ギャー!!よりにもよってご息女様にばれるなんて!」
何故バレないと思ったし、猿飛くん…君が思っている以上に顔に出やすいよ。
志村くんたちも大変だ、けど…これも本当に変わっていなくて良かった。対魔忍と成れば、己を殺し尽くしてしまう人たちが多い。どんな形にせよ、苛烈な任務と殺生権の板挟みに耐えかねて、精神崩壊を起こすからだ。
悩むくらいなら、悩みの種を捨ててしまうことで起こす。
…割り切った方が良いのだろう。けど、割り切れない自分は…未熟者だと痛感する。
「…ご息女様」
「引きとめて悪かったね…これからも、頼みますよ。猿飛くん」
むりやり繕った笑みを浮かべれば、猿飛くんは憂苦(ゆうく)な笑みを浮かべた。
子供には、隠し事が出来ないとはよく言うが…本当にそうだと思う。いや、もう子供ではなく彼、猿飛くんはもう立派な大人へと成長した。
時が経つのが早すぎる…急がなければ。
NARUTO勢と対魔忍勢の関係がありますが…大半は趣味で行きます
一応、キャラの元ネタな話も交えるかもしれない