近代に合わせ(半ば趣味)たらこうなった
扉間小隊、原作でも人気ある隊だ。
とは言え、詳細はそこまで書かれる事なく原作は終わってしまった。最終的に生き残っているのは、水戸門ホムラとうたたねコハルのみ。
そんな、扉間小隊と私は彼らがまだ小さい頃から出会っている。猿飛くんをはじめ、彼らは子供の頃から可愛らしい子たちであったし、私から言えばイケメンと美女。そんな彼らはお互いに初めて会った時以来、ずっと一緒に遊んだりイタズラしては近所、里全体から一目置かれる存在であった。
彼らの中心に、猿飛くんがあってそのブレーキ役が志村くんとホムラくんでいつも回っていた。
一族のしがらみ無く、本当に何処にでも居るような子供達だった。
「……目標捕捉、これより狙撃に入る」
ダンゾウはスコープ越しでとあるビルの窓を覗いていた。
その窓越しに、スーツを着こなした優男と異様に不気味で、人間離れした美貌の男が、数人の人間に囲まれ談笑をしている。現在、扉間小隊はこの男二人、を抹殺する任務に就いていた。
彼らは、人魔協同した組織の幹部たち。その組織、捕らえた構成員や対魔忍を売り買いする仲介組織であった。
別部隊に、商品として売り出され買われる対魔忍たちを保護する部隊も動いている。
『モンキー、ラジャー…なぁマジでこのコードネーム安直なんだが』
「うるせぇ、分かりすくて良いじゃねぇか」
『こちら、ジェラシ。モンキー、そっちに警備員が移動した。速やかに移動して』
「あ、ダンゾウ…じゃなかったブラック。やばい、相手が部屋を出て行っちゃう」
ダンゾウの傍で、写輪眼を使った計測と彼の持つ飛雷神の術を使用する移動役として控えていたカガミが声を上げる。
どうやら、捕捉していた二人が部屋から出て行こうとしている様子。慌てるカガミに、ダンゾウは静かな口調で紡いだ。
「…いや、仕留める」
それは躊躇いもない動作だった。
パスン、僅かに零れる機械の摩擦音と衝撃音。彼が手にしていたサイレンサーとスコープ付き、それ以外は極力排除した長距離特化に改造された狙撃銃の銃口から、弾丸が発射される。弾丸は窓ガラスを突き破り、一人の男の後頭部に寸分狂わず、貫いた。突如狙撃された彼らに猶予も与えぬように続けざま、二発目は異様な男の側頭部を貫通。
二人の男の死体は呆気なく出来上がった。
周りに居た人たちは、慌てふためき部屋から出ていった様子が見られる。
「…死亡確認、あとは残りの構成員だね」
「こちらブラック、狙撃成功。ミラーと共に速やかに応援入る」
確認を終え、ブラックことダンゾウは無線に報告を入れるとレディ、コハルから間髪入らずに無線が入ってきた。
様子からして、慌てている。
『はや!こっち数多いからこっち来て!』
『ん、レディの方だね。ミラー、マークは大丈夫かい?』
「大丈夫、ここからでも飛べる」
『それじゃあ、たのむよ』
それから時間が経ち、猿飛、ダンゾウ、コハル、カガミは大型トラックに乗り込んでいた。そこは車二台分がやっととれるほど細い通路であった。だが、側面にはごみ箱や機材などが詰まれ箱等が乱雑され、実質車一台分がやっとだろう…。
運転席にはカガミ、助手席に猿飛が乗り後ろにはコハルとダンゾウが乗っている。ダンゾウは先程の狙撃銃とは変わり、アサルトライフルに変わっていた。
カガミを除き、三人は顔色がものすごく悪かった。
血の気が引いている、そんな顔色をしている。対し、カガミは何やらウキウキとエンジンを掛けながら気を良くしている。何とも変わった光景であるが、これから起きる事の予兆であった。
そう、彼ら三人にとっては、地獄のドライブと言っても過言ではなかった。
前方に魔族の乗った車と、オークの軍団が迫りくる。だが、彼らは前方の魔族に一切の心配はない。
心配、死を覚悟するのはこれからの運転であった。
「それじゃあ、突っ込むよー」
言い終える前に、カガミはアクセルを思いっきり踏込みハンドルを荒く効かせた。
最初はいきなりエンジンを入れてもそこまで出ないが、数分ののちエンジンが十分に温まりを見せると、トラックは徐々にスピードを増し最早言うまでもない速度へと達した。
とんでもないスピードで爆走するトラックに前方も車内も悲惨を極めている。
「おい!そんな、軽い気持ちでハンドル…ほげぇえ!!まって、投げ出されりゅぅうう!!」
「カガミ、あんた、毎回、もうちょっと…安全に!きゃぁ…ぁぁああ!?」
「お、おい…銃身、が、ぶ、ブレッブレなんだがぁぁああ!」
猿飛たちは、カガミに悪態をつきながらも目の前に迫りくる魔族に応戦する。だが、ハッキリ言ってトラックの所為で半分以上は肉塊だった。
もはや、酷い状態と言っても過言ではない。タイヤに挟まれ肉が潰れ、車体に思いっ切りぶつかり四肢と臓器などを吹き飛ばしながら空を飛ぶ身体もあれば、温情とも言えるダンゾウの放つ弾丸で死ぬ個体も居る。
……大半はカガミが轢いた魔族が大半であった。
それがしばらく続き、爆走しながらある一定の距離まで来ると四人は飛雷神の術でその場から一瞬で離れる。
無人で爆走するトラックは、固まって出てきた魔族とともに爆発四散した。まぁ、忍びである為、細工ぐらいは施していたという事だろう。
「…うん、おつかれさま」
「おつかれ。相変わらずこの手の任務は、みんなヒドイ顔色だよね」
妙にすっきりとした顔のカガミ以外、死人のような顔でぐったりする三人。ダンゾウは最もひどく、身体を震わせている。
そんな中、申し訳なく労いの言葉をかける二人の対魔忍。
無線で四人に指示を出していたジェラシこと水戸門ホムラ、裏で破壊工作を進めていた秋道トリフだった。
「……もう、イヤ。カガミの運転クソ過ぎるだろ」
「……あたし、明日死んでいるから任務入れないで」
「………も、もう無理だ!……おえぇええ!」
ダンゾウは口元を抑え、トイレへと駆けこみそのまま胃の中のものを全部吐いたのであった。
三人はグロッキーな状態の中、カガミだけは本当にケロッとしているからタチが悪かった。無理もない話である。
「みんな、大丈夫?二代目様達も、同じ顔していたけど…俺ってそんなにダメ?」
「カガミ。お前の運転、酷過ぎて何も言えないよ」
「うちはって、何でそんな地獄の宅急便みたいな事になるの?」
ホムラ、トリフのツッコミは虚しくもカガミには届くことはなかった。
若かりし柱間たち
「いくぞぉ!」
「ま、待つのだマダラ。俺としては、ひらいし…ぞぉぉぉぉおおおっ!?」
「……(チーン)」
「と、扉間ぁあああ!俺を置いて、のあぁあああ?!」
「兄さん、もっとエンジン効かせてよ!追い着いちゃう!」
「わかったぁあ!」
「誰ぞ、誰ぞ止めてぇええええ!」
うちはって、運転クソ荒らそう(こなみかん)
襖間ちゃんを死なす準備はまだ出来てないんで、しばらく掛かります