嫉妬とテストと召喚獣   作:陸鷲

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毎日更新が崩れてしまいました。すみません。


死神

「うーん・・・・・・ここは?」

 

身体を起こしてあたりを見渡すと一面赤い花が咲いていた。

確か私は屋上にいたはずなんだけど。

 

「おや?目を覚ましたみたいだね」

 

振り向くと赤い髪をツインテールにしている女が岩を背にもたれかかっていた。

 

「宴会の時以来だねアンタとは」

「・・・・・・そうね」

 

といっても一緒に飲んでたわけではないけど。

彼女の名は小野塚小町(おのづかこまち)

三途の川で船頭をやっている死神だ。

よく見ると周りに咲いている赤い花は全部彼岸花だった。

どうやらここは彼岸らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・って、ちょっと待ってぇぇぇーっ!?

私の命、卵焼きのせいで強制終了!?

嫌よ!?卵焼きのせいで一生を終えたなんて!!

そうだ!!

これは夢よ!!夢に違いないわ!!

そう思い私は岩に近づいて行った。

 

「ん?どうしたんだい・・・・・・って、えぇ!?ちょっ、お前さん!?急に頭を打ち付け始めてどうしたんだい!?」

「これは夢よ(ガンッ)。だから早く目を覚ますのよ(ガンッ)」

「いや、現実だからね!?とりあえず落ち着けって!!」

「放しなさいこの牛女!!これは夢なのよ!!」

「誰が牛女だ!!・・・・・・胸が大きいのは認めるけどさ」

「自慢したわね!?今さりげなく胸の自慢をしたわね!?きーっ!!妬ましいわ!!」

「あぁ、もう!!暴れるなっての!!」

 

 

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「それで何であんなことしたんだい?」

 

あの後、小野塚に組み伏せられた私は何とか落ち着きを取り戻した。

現在は体育座りをして顔を伏せ、絶賛落ち込み中だ。

水橋パルスィ。死因卵焼き。

・・・・・・笑えないわね。

 

「・・・・・・渡された卵焼きを食べて目が覚めたらここにいたという現実を認めたくなかったからよ」

「毒でも盛られたのかい?それでも妖怪はそんなにやわじゃなかったと思うけど」

「・・・・・・知らないわよそんなの」

「いったい何を入れたんだろうねぇ・・・・・・」

「・・・・・・私が聞きたいわよ」

 

食べた時のことを覚えているがあれは卵焼きなんかじゃなかった。

完全に別物だ。

どうやったらあんなものが作れるのか不思議で仕方ない。

 

「・・・・・・それで私は死んだのよね」

「いや、死んでないよ」

「は?」

 

思わぬ答えに思わず顔を上げ、小野塚の方を見る。

すると彼女は私の顔を見て驚いたような反応を見せた。

あっ、しまった。

 

「・・・・・・お前さん。泣いていたのかい?」

「・・・・・・うるさいわね」

 

強気に言って彼女を睨む。

たぶん全く怖くないと思うが。

だって死んだら地底のみんなに会えなくなるじゃないの。

せめて死ぬにしてもみんなの顔を見てから死にたい。

あと死因が卵焼きは精神的にきつい。

 

「まぁ、安心しな。お前さんは死んでないし、死相も全く現れてないから死の心配はしなくてもいいよ」

「それならわたしはどうして彼岸にいるのよ」

「ここは彼岸じゃなくてまだ此岸。目の前に見える川を渡った先が彼岸だよ。お前さんは今臨死体験をしているのさ」

「それ、半分死んでるわよね?」

「でも半分生きてるだろ?細かいことは気にすんなって!!」

 

そういって彼女はカラカラと笑った。

そんな大雑把なところが妬ましいわね。

 

「しかし、まさか地底の橋姫がくるとはね。いやー、サボったかいがあったよ!!」

「・・・・・・あなたサボってたの?」

 

ジト目で彼女を見る。

確かにこの死神地底でもサボりで有名である。

実際に会った事がないやつでも知っているという有名っぷりである。

ここまでくると妬ましさを感じる。

 

「あれ・・・・・・?」

 

突然意識が薄れ始めた。

 

「ん?あぁ、肉体の方の意識が戻りかけてるみたいだね。心配しなくて大丈夫さ。じゃあ、今度また一緒に酒でm「こらぁーっ!!小町!!またサボってますね!!」げっ!?四季様!?ち、違いますよ!!今地底の橋姫を安心さs・・・・・・」

 

 

 

 

私の意識は再び闇に沈んだ。

 

 

 

 

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「う、うーん・・・・・・」

「あっ!!目を覚ましたのねパルスィ!!」

「パルスィ!!大丈夫か!?」

 

目を開けると友香と秀吉が心配そうにのぞきこんでいた。

 

「え、えぇ、なんとか・・・・・・」

 

全身に若干の痺れがあったが、私は何とか身体を起こした。

うっ、何やら胃に違和感がする・・・・・・

 

「水橋さん!!ほら、お茶を飲んで!!お茶には殺菌成分が含まれているらしいから!!」

「あ、ありがとう」

 

とりあえず吉井から渡されたお茶を飲む。

でもお茶の殺菌成分なんかでマシになるのかしら?

 

「パルスィ大丈夫!?お腹痛くない!?気分悪くない!?幻覚見えてない!?」

「ゆ、友香。だ、大丈夫だから落ち着いて」

 

ちょ、ちょっと顔が近すぎるって!!

 

「小山は本当に心配しておったからのぅ」

「水橋が倒れた時の小山の騒ぎようは大変だったわよね」

「まぁ、あれを聞いたらな・・・・・・」

「・・・・・・誰でもそうなる」

「さすがの僕でもね・・・・・・」

 

友香の顔をよく見ると確かに泣いていたような跡がある。

よほど私のことを心配してくれたらしい。

・・・・・・正直うれしい

 

「友香。心配してくれてありがとう」

「・・・・・・当然よ」

 

友香はプイっと顔をそむけた。

きっと恥ずかしいのだろう。

 

 

 

「あ、あの水橋さんごめんなさい!!私のせいで!!」

 

姫路が涙目でペコペコと頭を下げてきた。

心から申し訳なさそうだ。

これで許さなかったら罰が当たりそうな気がする。

 

「別にいいわよ。・・・・・・ただ今度から料理をするときは気をつけてね」

「はいっ!!もう二度と濃硫酸とか塩酸とか入れたりしません!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・濃硫酸?塩酸?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バタンっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「「「パルスィ(水橋)(水橋さん)!?」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・彼女こそ本当の死神なんじゃないのかしら?




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