俺の迷い込んだ世界が… 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
望月穂波
天馬咲希
日野森志歩
以上4名


第9話 穂波

 一歌が休みの日、俺は一歌と志歩以外の2人と一緒に話していた。咲希と俺は話しているが、穂波と俺はあまり話したことがないからか穂波は話しづらそうだった。

 

「柊くんは何が好きなの!」

「俺?結構アップルパイとか、ラーメンとか、あと焼きそばパンとスナック菓子も結構好き」

 

咲希は普段も明るい顔をさらに明るくさせて言った。

 

「私もスナック菓子大好き!」

「あ、えっと、私も、アップルパイ好き…」

 

穂波が小さな声で言った。恥ずかしそうに俯いて言っていた。

 

「そうなんだ。穂波と趣味合うかな。水泳とか得意?」

「え…」

 

穂波は縮こまって言った。

 

「得意だよ…」

「そっか」

 

俺はある作戦が思い浮かんだ。穂波と2人きりで話をしたかったから、咲希を外に出し、志歩と外出してもらうのだ。俺は早速志歩にメールした。

 

〈志歩、咲希と2時間くらい外出とか2人でいれないか?〉14:30

〈いいけど、どうしたの〉14:30

〈穂波と仲良くなりたいから、作戦〉14:31

〈それならいい。じゃあ16:45までね〉14:32

〈分かったよ。ありがとう、志歩〉14:32

 

俺は咲希を外に出す。

 

「咲希、志歩が待ってるから2人で行ってこい」

「うん!」

 

咲希は元気よく外に出ていった。中は誰もいないかのようにシーンとしていた。

 

「あ、穂波」

「はい」

 

穂波は俺から3mくらい離れたところから話した。

 

「俺、嫌なところあるか?正直に言ってくれていいぞ」

「…ひいきしてる…」

 

ひいき?別に誰も平等に接してるつもりなんだけど…あ、穂波とは話してなかったな…

 

「ごめん、穂波」

 

俺は抱きつきながら言った。穂波はパニックになったように言った。

 

「え、あ、ちょ、柊くん?」

「みんなに平等じゃなかった。穂波にも話すよ」

「え、う、嬉しいけど、なんでハグ?」

「お詫びの気持ち」

 

穂波は最初パニックだったのにも関わらず、やがて落ち着いてきた。穂波は俺からゆっくり離れ、近くで言った。

 

「じゃあ、ちょっと2人で話さない?」

「あぁ、いいよ」

 

俺は穂波のとなりに座った。俺は穂波と一緒にくっつきながら話をした。

 

「柊くんは誰とも経験とかないの?」

「どういう経験だ」

「恋愛経験とか」

 

恋愛経験か。そういえばあんまりない?一歌より前に付き合った人は…ダメだ、思い出したくない。

 

「あんまりない」

「中学のときもないの?」

「ない。そういう穂波はどうなんだ」

 

俺に聞くぐらいだから彼氏ぐらいいるんだろう。かわいいし結構持てるところもありそうだ。

 

「ないよ?誰とも付き合ったことなんて」

「以外だったな…穂波は姉とか?」

 

性格とか話し方で姉みたいに思えた。

 

「ううん、一人っ子。姉妹もいないよ」

 

結構想像と違うところが多かった。Leo/needのメンバーの中でも知らないことが多いな。

 

「穂波の事、もっと知りたいな」

「知ろう?頑張って」

「じゃあ穂波、アップルパイ好きって言ってたよな」

 

俺はさっき言ってた好きなものについて話した。穂波は優しく答えてくれた。

 

「うん。りんご大好きなんだ」

 

りんごが好きだったのか。俺もそれに近いかもしれない。

 

「俺も好きだ、りんご」

「好きなもの合うね」

「だな。気も合うかも」

 

俺は気が合うかどうかを調べるために質問した。

 

「今食べたいものは?」

 

俺はりんごなんだけど、穂波はどうだろう。

 

「りんご!」

 

おお、合った。じゃあ次の質問だな。

 

「アイスの味は?」

 

俺の好きな味はチョコ。チョコアイスが一番美味しいんだけど、穂波はどうだろう。

 

「チョコレートかな」

「すごい、二問とも俺と同じだ」

「へぇ、すごい気合うね。楽しくやれそう」

「だな」

 

俺と穂波はたった1時間もしない内にかなり仲良くなった。志歩の2時間もいらなかったな。俺は穂波とずっと話していた。

 

 翌日、全員で合わせるときに俺は穂波と話しながら入った。

 

「穂波、ドラム頑張れよ」

「もちろん。行ってくるね」

 

俺は定位置に座ると、志歩から聞かれた。

 

「穂波と仲良くできたんだね」

「おかげさまでね。ありがとう、志歩」

「いいよ。練習するよ」

 

志歩は定位置に立ち、練習を始めた。

 

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