俺の迷い込んだ世界が… 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
花里みのり
桐谷遥
桃井愛莉
日野森雫
以上5名

登場人物紹介
花里みのり
学年:1-A
学校:宮益坂女子学園
誕生日:4/14
アイドルを目指す少女。純粋でひたむきな頑張り屋で、アイドルグループ「ASRUN」の桐谷遥を目にしてからアイドルを目指すようになった。様々なオーディションを受けるが、落ち続けている。

桐谷遥
学年:1-C
学校:宮益坂女子学園
誕生日:10/5
国民的人気アイドルグループ「ASRUN」に所属。カリスマ的な存在で、グループ内でも絶大な人気を誇っていた。だが、グループの解放を機に芸能界を引退し、みのりが通う宮益坂女子学園に復学する。

桃井愛莉
学年:2-D
学校:宮益坂女子学園
誕生日:3/19
バラエティ番組などに出演し、かつて人気を博していた元アイドル。自信家で強引な面もあるが、アイドルの仕事に愛と情熱と強い誇りを持っていた。今ではある事情から事務所を辞め、アイドルも引退してしまっている。

日野森雫
学年:2-D
学校:宮益坂女子学園
誕生日:12/6
人気アイドルグループ「Cheerful*Days」に所属している現役アイドル。ミステリアスな大人の魅力を感じさせる容姿でファンを虜にしている。しかし、グループの仲間からは妬まれることも。愛莉とは研究生時代の同期。
Leo/needの志歩とは姉妹。


MOREMOREJUNP!
第12話 MOREMOREJUNP!


 俺はMOREMOREJUNP!(ここからモアジャンと略す)のいる第三棟に行くと、深夜だからか誰も歩いていなくて、静かだった。俺は個室に向かい、荷物を置いた。

 

 翌日朝、俺は結構早めに起きてしまって、まだ6:00にもなっていなかった。そんな時間に、モアジャンのメンバーである、桐谷遥が廊下を歩いていた。

 

「おはよう、桐谷さん」

「おはようございます、月島さん」

「早起きだね」

「はい。早寝早起きですので」

 

遥は廊下を歩いていった。次に来たのは花里みのり。

 

「おはようございます!」

「おはよう、元気だね」

「はい!」

 

みのりは俺の名前を覚えていないのか、名前を呼ぶことはなかった。

俺はみんなが集まってから自己紹介を始めた。

 

「俺は月島柊。Leo/needから転入してきた」

「私花里みのり!よろしくね!」

「桐谷遥です。えっと、なんとお呼びしたらいいでしょう」

 

呼び方かぁ。Leo/needの時は一切決めてなかったからな。モアジャンに入ったことを皮切りに決めてみるか。

 

「柊ってつけばなんでもいいよ」

「はーい!じゃあ柊くん!」

「ちょっと、私の紹介もしたいんだけど」

「あ、ごめん!愛莉ちゃん」

 

明るいグループってのは分かってたし、アイドル性の強いグループってのも聞いてた。ただ、こんな俺に対する態度が違うとは…

 

「私の桃井愛莉。愛莉でいいわ」

「えっとぉ、会ったことあったかしらぁ」

 

そういったのは水色の髪の女性、雫だ。志歩の姉だったはず。

 

「一応しておくわね。日野森雫っていうの、よろしくね」

 

これで全員か。これ以上いられても困るんだけどな。

 

「しぃちゃん、元気だったぁ?」

「志歩か。まぁ、ぼちぼち」

 

今どうなってるか分からないが、しばらくは戻らない。第二棟から第三棟は無許可の通行が禁止だ。だから入ってこれないはず。

 

「さぁ、みんな。まずは俺と仲良くなりたい人──」

 

と言うと、俺が言っている途中で全員が手を挙げた。

 

「……全員か」

「まずは私よね!」

 

愛莉が言った。しかし、周りが我こそがと言い合う。

 

「何で!私だよ!」

「親しみのある私からでしょぉ?」

 

みのり、雫、愛莉が言い合う。そのなかに唯一入っていなかったのは遥だった。

 

「じゃあ、遥でいいかな。ちょっと来て」

 

俺は遥の手を握り、外に連れていった。端から見ればどう考えても誘拐。しかし、途中で遥に聞かれた。

 

「何で私を。というか、どこに連れていくんですか」

「喫茶店かな。君を選んだ理由は着いてから話す」

 

俺は遥の手を握ったまま第二棟と第三棟の間にある中央階段から外に出た。

 

「柊さん、喫茶店行ったことあんまりないんですが…」

「大丈夫。俺がアシストするから」

 

俺は遥に安心させるように言った。向かう喫茶店は一歌と来たことがある。仲良くなるスポットみたいな感じ。

 

「それで、何で私なの」

「いや、一番落ち着いてそうで、クールだったから」

 

なんとなくここまで来たらタイプが分かるだろうけど、俺のタイプはクール系。だから一歌や志歩が気に入ってた。

 

「ふぅん、私も、元アイドルだから明るいよ?」

「みのりと比べてみろよ」

 

みのりはすごい明るいし。あ、ビビバスの方が明るいか。

 

「うーん、たしかにそっか」

「だろ?だから、ちょっとゆっくり話したいと思って」

 

俺はやってきたコーヒーを飲みながら言った。遥は俺の後ろにある広告を見ている。

 

「どうした?」

「ペンギン…」

 

たしかに、バッグにもペンギンのストラップなどが付いている。

 

「グッツ集めか」

「え、どうして分かったの?」

「だって、そんな付いてるんだし」

 

当たりだったらしい。俺は遥の事を見て言った。

 

「今度買ってあげるよ」

「え、いいの?」

「あぁ、いいよ」

「ありがとう」

 

遥は笑顔で俺に言った。元アイドルということもあってか笑顔がかわいかった。

 

「あれ、遥。もしかして、コーヒー飲めない?」

「え、あ、あったの」

 

遥は平気そうに飲んだ。忘れてただけか。

 

「遥は知り合いとかいないのか」

「うーんと、星乃さんとか、天馬さんとは知り合い」

 

Leo/needか。一歌はそういえば何してるんだろう。モアジャンはすぐ終わりそうだけど。アイドルっぽいし。

 

「遥は俺に早くいなくなってほしいか」

 

言い方がまずかったか、とか思ったが、遥は普通に返してくれた。

 

「ううん。あんまり長くいるっていうのも柊さんに迷惑だと思うけど、ほどほどにっていうか、丁度よくいてくれればいいかなって思ってるよ」

 

そういう感じか。Leo/needは絶対いなくなってほしくないってパターンだったから真逆だった。グループによっても変わってくるんだな。

俺は遥としばらく喫茶店で話していた。

 

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