月島柊
花里みのり
桐谷遥
桃井愛莉
日野森雫
以上5名
俺は前回歌ったときにツンデレ、愛莉と一緒に歩いていた。愛莉は最初嫌っぽかったが、本当は嫌じゃなかったらしく、今は手を繋いでいる。
「愛莉は比較的怒ってるみたいじゃないか?」
「そうした方が頭に入りやすいの!」
愛莉は熱血みたいだった。愛莉は俺に赤い顔を見せる。なんか恥ずかしかった?
「愛莉、とりあえず座るか」
俺はそこら辺にあったベンチに座った。
「柊くんはなんでMOREMOREJUMPに来たの」
「なんか、なんとなく。Leo/needに行ったのもなんとなくだし」
愛莉は少し引いたようだった。
「なんだよ、今は君たちがいいんだ。いいだろう?」
「なんというか、雑ね……」
雑かぁ?
「気のせいだ。ほら、戻るぞ」
俺は愛莉の手を掴んで来た道を戻る。
練習場に戻ってくると、みんなが歌の練習をしていた。俺はその中にこっそり入った。
「あっ、柊くん!」
「みのり、練習しとけ」
みのりは練習を再開させた。遥はずっとこっちを見ていて、たまにウィンクしてくれる。
「……」
気まずい。遥がウィンクしてくる。
それにのって、みのりと雫もウィンクする。段々火照ってくる。
練習が終わると、みのり、遥、雫の3人が俺に駆け寄る。
「ウィンクしたの気付いた?」
「遥ちゃんのこと真似ちゃった」
「うふふ~、柊くんだったら気付くと思って」
3人が口を揃えて言う。ああ、気付く。可愛かった。
「ドキドキした。かわいいよ」
3人は大喜びだった。愛莉だけしてなかったのが気になるけど……
「柊くん、デートしない?」
遥が俺を誘う。俺は軽く承諾した。
「いいぜ。んじゃ、留守番頼むよ」
「任せといてー!」
俺は遥と一緒に練習場を出て、第三棟から外に出た。
遥は外でも芸能人オーラが出ていて、遥が先導して、バスに乗る。ここのバスいつも混んでるからなぁ。
「げ……」
「……乗るよ」
遥は満員バスに乗った。俺も遥に付いていくように乗る。遥が奥になると、俺が痴漢から守れない。だから、乗った遥を俺の前にした。
「柊くん?」
「こうした方が、俺が守れるから」
「柊くん……」
遥は安心したように言った。俺は遥のすぐ横に手を付く。
「柊くん」
遥がこっちを向く。俺が壁ドンしているように見える。
「は、遥……こっち向くな──」
遥は俺の口を遥の口で塞いできた。俺は声を出しづらくなる。
「んんっ!?」
遥は一瞬口を離すと、すぐに俺の舌を絡ませてくる。
1分くらいしてから、遥は俺に言った。
「柊くん、壁ドンしたからそういう感じかなって」
「あ、あのなぁ、そういう気持ちでやったんじゃなくて……」
「冗談だよ。本気で捉えすぎ」
なんかからかわれた感じがする……
「きゃっ」
遥が揺れたせいでバランスを崩す。俺は急いで遥を守る。
ぎゅっ
俺は助けるためだ。助けるため。助けるためだが、遥にハグする形になった。
「は、遥、大丈夫か……?」
「うん……」
俺と遥がこんなやり取りをしていると、バスは降りるバス停に着いた。
降りるが、気まずかった。遥はたまにこっちを見るだけで、ずっと俯いていた。俺も目を合わせにくい。
「あ、あの、遥」
「……」
「ぺ、ペンギンのデカイぬいぐるみ買うか?」
「うん」
はやっ!そんなに即答しなくても……
「分かった。行こう」
遥はずっと呟いていた。少し怖くも思えてくるが。
「ペンギンペンギンペンギンペンギン……」
ペンギンってずっと言ってる。楽しみなんだろうけど、怖い。
5分歩いて、ペンギンのぬいぐるみの店に着く。遥は早速1番大きいペンギンのところに行った。
「おっきい……」
遥は次に、平均辺りのペンギンを見に行った。
「……これのする」
「はいよ」
俺はレジに持っていって会計をする。
「1380円ね」
あれ、思ってたより全然安い。2000とかすると思ったのに。俺は2000円払い、620円のお釣りを貰う。
「ほら、遥。ペンギンとお釣りの2/3」
俺は少し大きめのペンギンと、2/3の420円を遥に渡した。全部とは言わないが、結構渡した。
「ありがとう、柊くん。けど、420円もいいの?」
「どうせ620しかお釣りないからいいよ」
遥は財布に420円をしまうと、財布をバッグの中に入れ、ペンギンを前に抱きかかえた。
「気持ちいいか」
「うん。すべすべしてる」
遥はペンギンを抱きかかえたまま言った。