俺の迷い込んだ世界が… 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
鏡音リン
初音ミク
leo/needメンバー4人
以上7人


Leo/need
第2話 メンバー


 俺はリンたちについていくと、学校のような建物があった。白の壁でベランダがあり、本当の学校みたいだった。

 

「行こ!」

 

俺はミクに手を引かれて中に入った。中用のくつはもう置いてあった。黒を基調とした靴だ。

 

「2階だから、そこの階段上るよ」

 

こんなに覚えることがあるのは何ヵ月ぶりだろう。

 

 教室につくと、黒板と机があった。机は6脚。リンとミク、あとはleo/needとか言ってたグループで6だろう。俺は黒板のところかな。

 

「よろしくお願いします、先生」

「よろしく。ちょっと自己紹介してくれるか」

 

4人は俺の近くに来て1人ずつ自己紹介していった。

 

「星乃一歌。ギターとボーカルやってる」

「天馬咲希です!キーボード担当!」

「望月穂波です。ドラム担当で、一歌ちゃんより身長大きいんですよ」

「……日野森志歩……」

 

志歩だけがそう言って出ていってしまった。

 

「志歩ちゃん、まだ馴染めないんだよね」

「私たち、元々馴染めてなかったの。」

 

一歌が言う。なんとなく状況は分かった。今日の予定は特になしか。

 

「一歌、気になったからちょっと来てくれ」

 

一歌は頬をピンク色に染めた。なんでかは分からないけど。

 

【星乃一歌視点】

 

 私はマネージャーと会ってから少ししかしてないのに、マネージャーに言われた。

 

「一歌、気になったからちょっと来てくれ」

 

マネージャーは表情を変えずに言った。え、気になったって、どういうこと…

 

「一歌、もしかして…」

「ん?なに?ミク…」

 

ミクが私の耳元で耳打ちした。

 

「恋愛対象なんじゃない?」

「…っ!」

 

ボッと私の体が熱くなる。体の内側から熱が込み上げてくる。

 

「一歌?どうした?」

「あ、ううん。なんでもない。先行ってて」

「分かった。会議室にいるからな」

 

マネージャーは教室から出ていった。私はミクにさっきのことを聞いた。

 

「ホントに恋愛対象なの?」

「そうじゃない?男性が女性を気になるって、好きな以外ないでしょ」

 

私はドキドキしながら教室のドアを開け、廊下を歩いた。廊下は静かで、私の心臓の鼓動が聞こえてくる。

 

(本当に恋愛対象…?だったら髪とか整えないと…)

 

しかしそんなことを思っていると、目の前に会議室があった。うぅ、開けるしかないのかぁ。

 

「失礼しまーす」

 

私が会議室に入ると、マネージャーが黒板になにか書いている。

 

「あぁ、一歌。早かったな。どこか座っててくれ」

 

私は会議室の長机の1番後ろに座った。マネージャーは黒板にマネージャーのことを書いていた。

 

「俺の自己紹介してなかったから今するよ。」

 

あれ、思ったより普通。というか、意識してないんじゃないのか?

 

「名前は月島柊。」

 

黒板を指差した。黒板には、月島柊と書かれていた。明朝体で書いてあった。

 

「現実世界ではブラック企業に勤めてた。あと、呼び方なんだけど――

 

やっぱりなにも違和感がない。恋愛意識なんかないんじゃない?

 

「一歌?聞いてるか」

「あ、うん」

「そうか。呼び方は柊でいいと思う。ミクは柊くんって呼んでるから、それに合わせてもいい」

 

やっぱりそうだ。恋愛対象として見てないんだ。

 

「さて、本題に入ろうか。ここに一歌を呼び出したのは1つだけだ」

 

え、なんだろう。年は…私が1つ下の22か。黒板に(23)って書いてあるし。

 

「一歌、俺と付き合ってくれ」

「え?」

 

急にそんな雰囲気になるの!?いやけど、柊くんかっこいいし、濃い灰色の髪とか、私の好み(タイプ)だし、声とか性格も私の理想にすごい近いし。あぁ、断りたくない。

 

「うん、いいよ。私で本当にいいの?」

「俺のタイプだ。」

 

え、そんなに直球で来るの…私がすごい恥ずかしいし、照れちゃう。

 

「え、じゃあ、いつ行く?」

「安全な場所がいい」

 

なんでだろう、普通喫茶店とかそういうところ言うんじゃないの?

 

「どうして?」

「…俺の過去もついでだし話そうか」

 

柊くんは自分の過去を語り始めた。

 

【過去】

 

 俺が高校2年生の頃、始めての彼女ができた。彼女はいないと言ったが、「元々は」いたのだ。俺も、彼女といるのが楽しく、彼女も楽しかったらしい。

そんなある日、俺が彼女をデートに連れていった日だった。簡潔に言うと、彼女はこの日、

交通事故で帰らぬ人となった。

車が大きなクラクションを鳴らし、その直後、ドンッと音がして彼女は轢かれた。

交通事故は、彼女が飛び出したのではなく、車が信号無視で飛び出してきた。彼女が確認しても轢かれたのだから、スピードを出していたに違いない。

裁判の結果は、運転していた運転士が、速度違反、信号無視で、過失運転致死で有罪になった。俺以外の人々は、有罪になったことにホッとしていた人もいた。しかし、俺の脳内はそんなことじゃなかった。

あの時、俺が彼女を止めていたら彼女は残りの60年以上あった日々を過ごせたのに。

俺はその日の内に彼女の家族に謝りに行った。家族は「あなたは悪くない。気にしないで」と言ってくれたが、完全に俺が悪い。俺をなぜ有罪にしてくれなかった。そう思っていた。

 

【現在】

 

 私は柊くんの過去を知って納得した。

 

「そうだったんだね。じゃあ、安全なところでデートしよっか」

「あぁ。ごめんな」

 

私は柊くんの後ろを通って廊下に出た。

 

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