月島柊
桃井愛莉
東雲絵名
日野森雫
日野森志歩
以上5名
俺は遥とばかりイチャついていても駄目だと思い、愛莉と雫を練習場に呼び出した。
「な~に?柊くん」
「あぁ、突然ごめん。折角だから、デートみたいなのしたいなって思ってさ」
雫は予想通りの反応。愛莉もツンデレさが出ていて、予想通り。
「あら、どこ行くの?」
「デッ、デート!?なんで私が!」
「嫌か?」
「い、嫌じゃないわよ……」
愛莉は俺の後ろに隠れる。
「それで、どっちが先に行く」
「ここは愛莉ちゃんでいいんじゃないかしら」
「いいわ!楽しませるんだから!」
そういう感じなんだ。てっきり、「なんで私が先なのよ!」みたいなツッコミかと思った。どうやら違ったらしい。
「じゃあ、愛莉、行くぞ」
「ええ、行きましょ!」
もう吹っ切れたみたいな言い方だな。
「どこ行きたい?」
「え、行かないとダメなの……」
行きたいところがないのか?じゃあ何をしたいんだ。
「何かしたいことがあったか」
「……料理……」
「作るのか、誰に」
「柊くんに決まってるでしょ!」
あ、俺?ってことは…俺が――
「え、愛莉の部屋に、俺が、入るのか?」
「当たり前でしょ!それしかないじゃない」
ああ、やっぱりそうなるんだな。女子の部屋に入るのが一歌より先に愛莉だったとは……
愛莉の部屋に入った俺は、クッションに座らされた。料理を食うんだったら、ここじゃない方がいい気がするんだが。
「ちょっと待って、沸騰するまで待つから」
「ここで待ってるのか?」
「椅子よりこっちの方がいいでしょ。椅子だと固いし」
俺に気を使ってくれてるのか。なんか申し訳ない。
「ありがとう。いいお嫁さんになりそうだ」
「こちらこそ。というか、誉めても何も出ないわよ」
愛莉は俺の向かいに座った。急に会話が途切れる。やっぱり気まずい。
「愛莉、メンバーとはどうなんだ」
すごいしょうもないことを聞く。ネタが無いことが気付かれている感じもする。それでも、愛莉は答えてくれた。
「みんな頑張ってるわ」
愛莉はみんなの特徴を言っていく。
全て話し終えると、愛莉は時間を見て言った。
「あ、もしかしたら、そろそろ――」
愛莉がそういうと、ちょうどピンポーンと鳴り響いた。
「は~い、今行くから待ってて」
愛莉は玄関に向かう。だれか知り合いだろうか。
「中入って」
「うん。失礼しま~す――」
入ってきた愛莉の知り合いと目が合う。しばらく見つめたままだった。
『だ、誰……』
茶色い髪のショートカット。結構かわいい。
「ああ、紹介してなかったわね。こっちが、月島柊くんで、こっちが
「えっと……うん?東雲?」
俺はなんか聞き覚えがあった。
少し前、俺と彰人が知り合ったんだが、それから結構仲良くなった。それで、彰人の苗字がたしか……
「あれ、彰人の……」
「姉。というか、彰人のこと知ってるんだ……」
彰人が弟ってことだよな。
「知ってるも何も、仲いいからな」
「ふ~ん…」
愛莉が作っていたものをテーブルに置く。俺は絵名と向かい合わせになって座る。隣が愛莉だ。
「えっと、何て呼んだらいい」
「絵名でいいわよ。彰人の知り合いなんだから」
「ああ、分かった。よろしくな、絵名」
「よろしく。えっと、こっちは、愛莉と同じ呼び方でいい?」
「いいよ」
絵名と仲良くなれた。嫌われることはないだろうけど、嫌われないといいな。
愛莉が作ったパンケーキを食べ終わり、俺と愛莉のデートは終了した。絵名は家に帰った。
「愛莉、今日はありがとう。楽しかった」
「ううん。こっちこそ。話してて楽しかったわ」
俺に対する態度も変わったし、いい経験だったのかな。
「よかった。じゃ、またな」
「えぇ」
愛莉とは玄関で別れ、俺は雫がいるところに向かった。
雫は俺の事を待っていた。まだ午後になったばかり。デートには全然時間があった。
「柊くん。行きましょう」
「あぁ」
俺は雫とデートをした。なんか、途中で志歩に会いそうだけど。
「散歩でいいのか?」
「ええ。途中でしぃちゃんもいるわ」
やっぱり……というか、志歩も俺がいるから仕方なくだろ。
「雫、今日はどのくらい」
「私の気持ちが変わるまでよ」
結構短そう。
途中で志歩と合流し、俺は両手に花だった。左に雫、右に志歩がいて、それぞれに手を繋いでいた。
「ふふ、もう変わってきちゃった」
「お姉ちゃん、早すぎ」
「いいじゃんか。戻るか」
もう戻り始めた。志歩は俺と一緒に来て、別れる寸前まで手を繋いでいた。
Leo/needが恋しい。