俺の迷い込んだ世界が… 完結   作:月島柊

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今回の登場人物
月島柊
桃井愛莉
東雲絵名
日野森雫
日野森志歩
以上5名


第19話 2人との付き合い

 俺は遥とばかりイチャついていても駄目だと思い、愛莉と雫を練習場に呼び出した。

 

「な~に?柊くん」

「あぁ、突然ごめん。折角だから、デートみたいなのしたいなって思ってさ」

 

雫は予想通りの反応。愛莉もツンデレさが出ていて、予想通り。

 

「あら、どこ行くの?」

「デッ、デート!?なんで私が!」

「嫌か?」

「い、嫌じゃないわよ……」

 

愛莉は俺の後ろに隠れる。

 

「それで、どっちが先に行く」

「ここは愛莉ちゃんでいいんじゃないかしら」

「いいわ!楽しませるんだから!」

 

そういう感じなんだ。てっきり、「なんで私が先なのよ!」みたいなツッコミかと思った。どうやら違ったらしい。

 

「じゃあ、愛莉、行くぞ」

「ええ、行きましょ!」

 

もう吹っ切れたみたいな言い方だな。

 

「どこ行きたい?」

「え、行かないとダメなの……」

 

行きたいところがないのか?じゃあ何をしたいんだ。

 

「何かしたいことがあったか」

「……料理……」

「作るのか、誰に」

「柊くんに決まってるでしょ!」

 

あ、俺?ってことは…俺が――

 

「え、愛莉の部屋に、俺が、入るのか?」

「当たり前でしょ!それしかないじゃない」

 

ああ、やっぱりそうなるんだな。女子の部屋に入るのが一歌より先に愛莉だったとは……

 

 

 愛莉の部屋に入った俺は、クッションに座らされた。料理を食うんだったら、ここじゃない方がいい気がするんだが。

 

「ちょっと待って、沸騰するまで待つから」

「ここで待ってるのか?」

「椅子よりこっちの方がいいでしょ。椅子だと固いし」

 

俺に気を使ってくれてるのか。なんか申し訳ない。

 

「ありがとう。いいお嫁さんになりそうだ」

「こちらこそ。というか、誉めても何も出ないわよ」

 

愛莉は俺の向かいに座った。急に会話が途切れる。やっぱり気まずい。

 

「愛莉、メンバーとはどうなんだ」

 

すごいしょうもないことを聞く。ネタが無いことが気付かれている感じもする。それでも、愛莉は答えてくれた。

 

「みんな頑張ってるわ」

 

愛莉はみんなの特徴を言っていく。

全て話し終えると、愛莉は時間を見て言った。

 

「あ、もしかしたら、そろそろ――」

 

愛莉がそういうと、ちょうどピンポーンと鳴り響いた。

 

「は~い、今行くから待ってて」

 

愛莉は玄関に向かう。だれか知り合いだろうか。

 

「中入って」

「うん。失礼しま~す――」

 

入ってきた愛莉の知り合いと目が合う。しばらく見つめたままだった。

 

『だ、誰……』

 

茶色い髪のショートカット。結構かわいい。

 

「ああ、紹介してなかったわね。こっちが、月島柊くんで、こっちが東雲(しののめ)絵名(えな)

「えっと……うん?東雲?」

 

俺はなんか聞き覚えがあった。

 

 少し前、俺と彰人が知り合ったんだが、それから結構仲良くなった。それで、彰人の苗字がたしか……

 

「あれ、彰人の……」

「姉。というか、彰人のこと知ってるんだ……」

 

彰人が弟ってことだよな。

 

「知ってるも何も、仲いいからな」

「ふ~ん…」

 

愛莉が作っていたものをテーブルに置く。俺は絵名と向かい合わせになって座る。隣が愛莉だ。

 

「えっと、何て呼んだらいい」

「絵名でいいわよ。彰人の知り合いなんだから」

「ああ、分かった。よろしくな、絵名」

「よろしく。えっと、こっちは、愛莉と同じ呼び方でいい?」

「いいよ」

 

絵名と仲良くなれた。嫌われることはないだろうけど、嫌われないといいな。

 

 愛莉が作ったパンケーキを食べ終わり、俺と愛莉のデートは終了した。絵名は家に帰った。

 

「愛莉、今日はありがとう。楽しかった」

「ううん。こっちこそ。話してて楽しかったわ」

 

俺に対する態度も変わったし、いい経験だったのかな。

 

「よかった。じゃ、またな」

「えぇ」

 

愛莉とは玄関で別れ、俺は雫がいるところに向かった。

 

 雫は俺の事を待っていた。まだ午後になったばかり。デートには全然時間があった。

 

「柊くん。行きましょう」

「あぁ」

 

俺は雫とデートをした。なんか、途中で志歩に会いそうだけど。

 

「散歩でいいのか?」

「ええ。途中でしぃちゃんもいるわ」

 

やっぱり……というか、志歩も俺がいるから仕方なくだろ。

 

「雫、今日はどのくらい」

「私の気持ちが変わるまでよ」

 

結構短そう。

 

 途中で志歩と合流し、俺は両手に花だった。左に雫、右に志歩がいて、それぞれに手を繋いでいた。

 

「ふふ、もう変わってきちゃった」

「お姉ちゃん、早すぎ」

「いいじゃんか。戻るか」

 

もう戻り始めた。志歩は俺と一緒に来て、別れる寸前まで手を繋いでいた。

Leo/needが恋しい。

 

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