今回の登場人物
月島柊
星乃一歌
日野森志歩
初音ミク
以上4名
一歌たちは静かに聞いてくれていた。一歌は歌い終わると拍手した。みんなはなにかコソコソ話している。
「すごい…柊くん、歌うまいね」
「ありがとう」
「柊くん、歌お」
スピーカーから曲が流れ始めた。事前に演奏していたらしい。というか、この曲…
「考えるこのままいつまで隠しておけるかな」
「返りたくなった時ただいまは言えるかな」
「見落としたあの日のサインが少しずつ溶けても」
「きっと大丈夫だよ。こうやって僕らまた逢えるかな」
いや、待って。急すぎて対応できないんだけど。俺は一歌に歌ってとサインされた。
「目を閉じる小さな祈りはまだ残せるかな」
「光がもどったときただいまは言えるかな」
「行かなくちゃ世界で一番綺麗なものなら」
「今まで奪われてた分は」
「取り戻すまでさ!」
「もっとクラクラクラクラクラさせてよ」
「ユラユラユラゆらぎを見せてよ」
「キラキラキラきらめいていてよ」
「そっと傷ついた夜を呼び出してみる」
「ささやかな魔法をひとつかける」
「それだけで僕らは飛べるのさ!」
「離さないでよ!眼差しを僕たちはもう止まらないよ」
「魔法が解けるそれまで繋いでいてよ」
「手を」
「手を」
「手を!」
一曲が終わると、志歩と一歌はこっちに寄ってきた。
「ありがとう、柊くん」
「まだ歌おう」
まだ歌うのかよ…
「というか、息ぴったりだったね」
たしかに、Blessingはパートを決めていたが、テオは一切決めていないぶっつけ本番。
「一歌と志歩、俺だからかな」
「嬉しいこと言うね」
じゃあもう俺のお願いを聞いてくれるかな?
「休みたいんだけど」
「うん。休んで」
俺は1人で部屋に向かった。ミクたちはまた歌っているらしいが、俺は部屋でうっすらと聞こえる歌を聞いていた。
(楽しそうだな…)
俺は1人で笑顔になりながら歌を聞いていた。
そして2時間くらいすると、歌はぷつりと聞こえなくなった。終わったんだろう。そしてしばらくすると廊下に足音が聞こえた。それも1番音が大きくなったところで聞こえなくなった。不思議に感じたが、俺は部屋にいたまま。
すると、ドアからノックが聞こえた。俺はドアに向かう。
「誰ですか」
「私だよ」
一歌の声がした。俺はドアを開けた。
「やっほ、柊くん」
「だと思ったよ。綺麗な声なんだもん」
俺は一歌を部屋の中に入れた。普通に入ってくるからお客さんというか同居人みたいな感じ。まだ付き合ってる段階なんだけど、なぜか夫婦のように感じてしまう自分がいる。さすがに引くかな。
「柊くん、その、感じちゃうことあるんだけど…」
「ん?なんだ?」
俺は一歌に聞いた。一歌は小さな声で言った。
「夫婦みたいだなって…」
俺と同じことを考えてたのか。俺は一歌に向けて微笑んだ。
「俺も思ってた。一歌のこと好きだから」
「うん。私も。柊くんが好き」
一歌はにっこりと笑った。笑顔がものすごくかわいく、それに加えてサラサラしていて艶のある髪があり、もう天使。
「一歌、ちょっと髪見せて」
「え?うん」
一歌は俺に髪を近づけた。色も真っ黒や茶色ではなく、黒っぽく、少しだけ紺色が混ざっているような色だった。LEDの光によって一部が光っている。
「綺麗な髪だよな」
「そう?咲希とか穂波とか志歩の方が綺麗だと思うけど…」
「負けてないよ。すごく綺麗」
一歌は髪を靡かせて俺の方を向いた。一歌は俺のベットに寝た。
「ん?なんか枕匂いする…」
あ、汗くさかったか?
「いい匂い…」
一歌は俺の枕に顔を埋めた。あれ、いい匂いしたの?
「ふふ、いい匂いふる…」
枕で少しこもって聞こえた。なんでいい匂いすんだろ。シャンプー志歩と同じやつ使ってるからかな。
「志歩の匂いする…」
やっぱりそうだ。志歩と同じシャンプー結構いい匂いするもんな。
「一歌、それ、志歩と同じシャンプー使ってるからだな」
「そうなの?いい匂いする」
「じゃあ一緒に寝る?」
「うん!」
一歌は大喜びで言った。同じ枕を使うことになるから匂いするもんな。俺は一歌と一緒に歯を磨いた。
色の説明です
初音ミク
星乃一歌
日野森志歩
月島柊