全グループ一貫! ラブライブ学園! エンドレス! 作:ダシマ
第1話「オリ主が出しゃばってごめんなさい」
私の名前は一丈字飛鳥。音ノ木坂学院に通う高校2年生です。
元々音ノ木坂学院は女子校だったのですけど、少子化に伴う生徒の減少により、男女共学になりました。
学校は楽しいかと聞かれると、楽しい方です。ただ…。
「飛鳥くーん!!」
「飛鳥く~ん」
「飛鳥さんっ!!」
私が後ろを振り向くと、3人の女の子がいました。
一人目は高坂穂乃果さん。オレンジ色の髪の少女で、和菓子屋の娘さんです。
二人目は南ことりさん。音ノ木坂学院理事長の娘さんです。
そして最後は園田海未さん。弓道部に入っているけれど、華道などもやっている正真正銘の大和なでしこです。
この学校に入って、私はこの3人と仲良くなったのですが…。
穂乃果「おはよー!!」
飛鳥「おはようございます」
私が敬語であいさつすると、高坂さんが膨れました。何が不満なのだろうか…。
穂乃果「また敬語使ってる!!」
飛鳥「園田さんだって敬語じゃないですか」
ことり「そ、それはそうだけど~」
南さんが困った顔をした。南さんの声はとても可愛らしく、男子はいちころになる事があります。私も可愛いとは思うんですけど…。
ことり「え、か、かわいいって…//////」
ああ。何で聞こえてんだろ。高坂さんと園田さんが怒ってる。
海未「飛鳥さん? これはどういう事ですか?」
飛鳥「すみません。もう言わないので」
ことり「えっ…」
南さんが困ってますが、何も突っ込まないようにしましょう。うん、こうなると何も言えないね。
海未「それよりも早く学校に行きましょう」
穂乃果「穂乃果にも可愛いって言ってくれないの?」
飛鳥「言われたいですか?」
穂乃果「言われたい!!」
高坂さんが堂々と答えたので、困るしかありません。この人凄く堂々としてるんですよね。
穂乃果「なに? その顔」
飛鳥「いいえ別に…」
高坂さんが睨みつけてくる。そして周りにいる男子生徒達も睨みつけてくる。うん、高坂さん達男子にめっちゃ人気あるんですね。
海未「そ、そんな事ありません!!」
それなのに私といつも一緒にいてくれるんです。
穂乃果「そ、そんなの…//////」
高坂さんが恥ずかしがる。思えばもう1年か…。あっという間だなぁ。教室で高坂さんが私に話しかけてからすべてが始まったね。
「……」
話が長くなるとアレだから早く学校に行きましょう。
穂乃果「えっ!!? ちょっとぉ!!」
ことり「飛鳥く~ん!!!」
海未「待ちなさーい!!!」
ここで私の語りは終わります。
ここまで見て分かる通り、穂乃果、ことり、海未は飛鳥にぞっこんである。
きっかけは飛鳥が語ったように穂乃果が一人でいた飛鳥に話しかけたのがきっかけである。飛鳥は特に社交的ではなく、一人でいる事を好んでいたが、穂乃果とは普通に会話をする程度の事はしていた。
だが、話していくうちに飛鳥は穂乃果の無茶振りに付き合わされ、穂乃果の幼馴染であることりや海未も穂乃果に巻き込まれ、色んなことがあった。その中で飛鳥は毎回彼女達を救い、導いてきた。
最初は感心したり、尊敬していたが、一緒にいるうちに彼女達は彼に恋をしていたのだった。
彼はテストの成績が優秀だった。だが、それを鼻にかけず、穂乃果達が落ち込んでいる時に上手くフォローをした。
運動神経も抜群だった。だけど、それも鼻にかけずに少し不格好になっても、彼女達を救うために一生懸命だった。
そして何よりも、厳しい所はあるけどここぞって時に背中を押してくれる飛鳥が、彼女達は大好きなのだ。
「……(汗)」
「~♪」
穂乃果、ことり、海未にくっつかれながら飛鳥は今日も彼女達に振り回されていた…。
(最初は高坂さん一人だけだったのになぁ)
授業も終わって昼休憩の時間になった。
穂乃果「飛鳥くーん!! お昼ごはん一緒に食べよ…って、あれ!? いない!!?」
2年に進学して、飛鳥は穂乃果、ことり、海未と違うクラスになった為、こうやって穂乃果達が教室にやってきて一緒に食べるのだ。この時、飛鳥のクラスメイト達はとてもテンションが高くなり、女子達はそんな男子を見て低くなった。ちなみに飛鳥とクラスの女子はそれなりに仲がいい。
ことり「飛鳥くんどこ行っちゃったの~?」
ことりが聞くと、
「ト、トイレじゃないかな。それよりもぼ、僕と!!」
「オレと一緒に食べようぜ!!」
「オレもオレも!!」
「オレを食べて!!!」
「一人変な奴がいる!!!」
と、男子たちが穂乃果達に詰め寄った。
海未「あ、あの。困ります…」
海未が困惑していた。海未は人見知りが激しく、特に男は苦手なのである。
「いいじゃん」
と、イケメン風の男子生徒が海未の手を引っ張った。
「ひゃっ…」
その時だった。
飛鳥「何してるんですか?」
飛鳥がやってきた。
海未「飛鳥さん!」
「チッ…」
海未の手を掴んでいた男子生徒は嫌そうに舌打ちしたが、女子生徒達がゴミを見る目で見ていた。
穂乃果「もー!! どこ行ってたの!!?」
飛鳥「トイレだよ」
穂乃果「それならいいけどさ。お昼ご飯一緒に食べようよ!! 中庭で!!」
飛鳥「中庭?」
穂乃果「あ、そういえば今日もお弁当なの!?」
穂乃果の問いに飛鳥が困惑する。
ことり「も、もしかして菓子パン?」
ことりが聞くと、
穂乃果「あー。菓子パン美味しいよねー」
海未「穂乃果」
海未の言葉を聞いて、見逃してくれそうにないと判断した飛鳥は白状した。
飛鳥「すみません。今日はお重なんで」
「お重!!?(大汗)」
と、飛鳥はカバンから大きなお重を取り出した。それを見てクラスメイト達は驚く。
飛鳥「昨日の晩御飯作り過ぎてしまいましてね…」
穂乃果「へー。昨日の晩御飯何だったの!?」
飛鳥「唐揚げです」
海未「こんな大きな箱…どれだけから揚げを作ったのですか!!」
飛鳥「数十個は作りましたね」
飛鳥が口角を上げる。
穂乃果「まあいいや! 穂乃果にも食べさせて!!」
飛鳥「あ、はい」
と、飛鳥はお重を持つと、
穂乃果「早くいこっ!!」
と、穂乃果が飛鳥の手を引っ張って、教室に去っていった。
ことり「穂乃果ちゃん待って~」
海未「待ってください!!」
ことりと海未も続いて教室を出ていき、クラスメイト達だけが残った。
「いいな~~~!!! 一丈字だけいいな~~~~!!!」
「オレもあんなかわいい子と一緒にランチしてぇ~~~~~!!!!」
と、羨ましがっていたが、女子達はゴミを見る目で見つめていた。
中庭
穂乃果「はい飛鳥くん。あーん」
飛鳥「好きですねー…」
と、穂乃果が飛鳥に食べさせようとしていた。
ひょんなことからまた始まる飛鳥と穂乃果達の物語! はてさて、どのような事が待っているやら…。
おしまい