全グループ一貫! ラブライブ学園! エンドレス!   作:ダシマ

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第8話「正直先生達のやり取り書いてる時が一番楽しかった」

 

『先生が飛鳥を取り合う誰得なお話』

 

 ある日の音ノ木坂学院。

 

山田「理事長。もう我慢できません」

南「ええ。一丈字くんは山田先生のクラスに」

深山「いや、ちょっと待ってください!!(大汗)」

 

 職員室はもめにもめていた。というのも話せば長くなるが伝えておこう。

 

 実はこの音ノ木坂学院は色々あって入学者数が年々減ってきており、学校を孫ザクさせる為に男女共学にするという話になっていた。

 

 で、試しに4名を受け入れてみたものの、そのうちの3名はとにもかくにも生徒達の評判は最悪であり、受け持っている担任達も手を焼いていた。即刻退学にすればよいのだが、そんな事をすれば廃校を速めてしまい、教師だけならともかく、生徒が路頭にさ迷ってしまうのだ。

 

 そして残りの1名、一丈字飛鳥は『最後の希望』とされ、教師たちの『オアシス』的存在になっていたのだ。もう他の3人が圧倒的クズなので、どんなに普通にでも良く見えてしまうのだ。で、深山は飛鳥の担任であり、山田は問題児の1人であるAの担任だったが…。

 

深山「そんな職権乱用が許されると思ってるんですか!!? パワハラも良い所ですよ!!? いくら山田先生のクラスに自分の娘がいるからって!!」

南「ごめんなさい深山先生。私も経営者としてこういう事はしたくなかったの。でも私も母親として心配だし、娘もそっちの方が喜ぶし、何よりも…旦那が娘に甘いから…」

 

 南の目が死んでいた。そればかりか涙目になっていた。彼女も連日のクレーム処理とかで疲れているのだろう。最近ではもう思いっきり泣きたいらしい。

 

笹原「あのうすいません…」

山内「……」

 

 と、他の学年の担任をしている笹原と山内が話しかけてきた。

 

南「何かしら?」

笹原「一丈字くんをうちのクラスに入れてください」

南「ちょっと落ち着きましょうか。一丈字くん2年生よ(汗)」

山内「深山先生がうらやましいです…」

 

 山内は涙目になっていた。この中では彼女が一番若いが、融通の利かない問題児に悩まされて、此間人のいない教室の隅っこで泣いてたのは内緒だ。

 

山田「あの、元々私が担任だった筈ですけど」

深山「メタ発言やめてください(汗)」

 

 こちらのお話です。

 

山田「とにかくもう私の胃が持ちません! ギリギリの事しでかしますし!!」

笹原「退学も視野に入れないといけないとはいえ…そういうのに限ってかわしてくるのよね…」

山内「……(泣)」

 

 と、問題児たち、通称『フォー』達の担任達は悩みに悩んでいた。

 

深山「そんなに大変なんですね…」

 

 深山の言葉に3人が涙目で睨みつけた。

 

山田「いいですよね。深山先生の所は手間がかからなくて(怒)」

笹原「こっちがどれだけ苦労してるかわからないでしょうね(怒)」

山内「大変なんてものじゃありません…(泣)」

 

 3人の言葉に深山は苦笑いするしかなかった。

 

南「そこまでにしましょう。これ以上は不毛です」

「!」

 

 南がまとめた。

 

南「とりあえず、一丈字くんのクラス編成は検討致します」

深山「いや、検討しますってそれこそ不毛じゃないですか!!!(大汗)」

山田「深山先生。もう決まった事なので」

笹原「そうですよ」

深山「いや、これ絶対うちのクラスにAくん来るってパターンじゃないですか! うちのクラス完全に地獄になりますよ!!」

山内「私のクラスはもう地獄です」

深山「おいィイイイイイイイイイイ!!! しっかりしろ教師!!!」

 

 と、本当に不毛な争いを繰り広げていた。

 

 そんなこんなでHR

 

深山「一丈字くん」

飛鳥「な、なんでしょう…」

 

 深山はHRで飛鳥に話しかけた。

 

深山「先生は他のクラスに行って欲しくありません」

飛鳥「…は、はあ」

 

 飛鳥は何とも言えない感じだった。

 

深山「本当に行って欲しくありません…!!(泣)」

飛鳥「落ち着いてください。生徒は私だけではございませんよ…」

 

 飛鳥は何とかなだめようとしたが、

 

「先生!! 気持ちすっごい分かるよ!!」

「私も行って欲しくない!!」

「それ絶対Aがこっちに来る奴でしょ!!」

「理事長に何か言われたの!!?」

 

 と、クラスメイト達も声を出し始めた。

 

飛鳥(どんだけやらかしてんだ…(汗))

神様『これもフォーの人望(笑)じゃよ』

飛鳥「……(汗)」

 

 神様が心の中で突っ込んだので飛鳥は静かに目を閉じた。

 

「あ、そうだ一丈字くん」

飛鳥「はい?」

 

 クラスメイトの1人が飛鳥に声をかけた。

 

「折角だし、深山先生にもあげたら? クッキー」

飛鳥「え、いりますかね…」

深山「クッキー?」

飛鳥「ええ。ちょっとお願いされて作ったんですけど、あまりまして…。よかったらいかがですか?」

深山「頂きます!!」

飛鳥「あ、そうですか…(汗)」

 

 そしてHR終了後、深山は飛鳥のクッキーを食べたが…。

 

深山「美味しい…(泣)」

飛鳥「え、泣くほどですか」

深山「なんかもう身に染みる…」

飛鳥「いや、本当に大丈夫ですか?」

 

 飛鳥が慌てていると、何やら感知した。

 

『私たちはもっと大丈夫じゃない』

 

 そう言わんばかりに…。

 

飛鳥「……(汗)」

 

 飛鳥は何も聞かなかったと無視する事にした。

 

 そして…

 

穂乃果「飛鳥くーん!!」

 

 穂乃果、ことり、海未が教室を訪ねた。

 

飛鳥「高坂さん」

穂乃果「一緒に帰ろー…って、どうしたの?」

 

 深山が泣いているので驚く穂乃果。

 

深山「あ、いや…何でもないのよ」

「いやね。一丈字くんがうちのクラスで本当に良かったなって話」

 

穂乃果「あ、あぁ…(汗)」

海未「本当にそうだったら良かったのに…(泣)」

ことり「う、海未ちゃん…」

 

 海未も涙目になっていた。ちなみにAはというと、海未に近づこうとしたが他のクラスメイト達に邪魔されていた。完全に近づけない状態である。

 

穂乃果「うーん…。Aくんはともかく、飛鳥くんが同じクラスだったら楽しそうなのになぁ」

飛鳥「賑やかにはなりそうですね。あなたがいるなら」

深山「ところで高坂さん」

穂乃果「な、なんですか?」

深山「…山田先生。今日はどうだった?」

 

 深山がこっそり聞き出そうとすると、

 

穂乃果「…いつもと変わりませんね」

 

 穂乃果は視線を逸らした。

 

海未「Aさんの顔を見るなり、嫌な顔をしていました」

ことり「あはははは…」

 

深山(もう顔を見るだけでそうなるのか…)

 

 深山は飛鳥を見た。

 

深山「南さん」

ことり「は、はい?」

 

 深山がことりの顔を見た。

 

深山「お母さん理事長だけど…職権乱用はしないように言っといてくれるかしら。一丈字くんの件で」

ことり「ぴっ?」

「あー。理事長権限で一丈字くんをクラス替えさせようって事でしょ?」

「分かる…」

「ていうか理事長もかい…」

 

 と、皆が呆れていた。

 

飛鳥「さて、そろそろ帰らないと」

穂乃果「あ、一緒に帰ろう!」

 

 飛鳥が帰ろうとすると、穂乃果が声を上げた。

 

飛鳥「あ、すみません。ちょっと夕飯の買い物しないといけないので…」

「え、一丈字くん料理するの?」

飛鳥「たまにですが…」

穂乃果「今日の晩御飯は何?」

飛鳥「つくねのハンバーグです」

(何それめっちゃ美味しそう!!)

 

穂乃果「今度穂乃果にも食べさせて!!」

海未「穂乃果!! 流石に失礼ですよ!!」

 

 と、海未がいさめた。

 

飛鳥「まあ、機会があれば」

 

 と、飛鳥は苦笑いした。

 

深山(本当に一丈字くん凄いなぁ…。何でもできるし、こうやって高坂さん達も心を開いてくれるし…)

 

 深山は静かに目を閉じた。

 

深山(このオアシスを手放してなるものですか!! めっちゃクッキーうまかったし!!)

 

 

 と、深山は固く決心するのだった…。

 

 

 その頃

 

「ねぇ~ん。絵里~」

絵里「しつこい!!」

 

 と、Bが絵里につきまとってるのを見て笹原は…。

 

笹原(しにたい)

 

 と思っていて、山内もCが屁理屈ばかりいうので心が折れそうだった。

 

 さて、飛鳥の運命やいかに。

 

 

おしまい

 

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