全グループ一貫! ラブライブ学園! エンドレス!   作:ダシマ

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第5話「幽霊調査!」

 

 

 それはある日の事だった。

 

「なあ、聞いたか?」

「ああ…」

「何か幽霊が出るらしいぞ…」

 

 と、学校中で大騒ぎになっていた。

 

「……」

 飛鳥は口角を下げた。

 

「怖いね飛鳥くん」

「あーそうですね高坂さん」

 飛鳥が横を見ると穂乃果、ことり、海未がいた。

 

「こんにちは」

「こ、こんにちはー」

「こんにちは」

 飛鳥が挨拶すると、ことりと海未が反応した。

 

「まあ、何とかなるでしょう。夜学校にいるわけではないのに…」

 その時だった。

 

「一丈字くんはいるかしら?」

 絵里が現れた。

 

「絵里ちゃん。それから希ちゃん」

「お邪魔するで」

 希が苦笑いした。

 

「どうされたんですか?」

「丁度良かったわ。ちょっと話があるの。時間ある?」

「ありますが…」

 

 会議室

「見回り?」

「そう。最近この学校で幽霊が出たって話があるの。その真相を解明する為にも、生徒会が動くことになったの…って、何で穂乃果達も来てる訳!?」

「いや、そんなの気になるじゃん!!」

「うーん…」

「話だけでも…」

 穂乃果、ことり、海未がついてきて絵里が文句を言うと、穂乃果は開き直り、ことりと海は申し訳なさそうにしていた。するとそれを見かねた希が助け舟を出す。

 

「実質うちと絵里ちだけなんやけどな。他の子は都合が悪くて」

「私だって行きたくないわよ…」

 絵里がぐったりしていたので、飛鳥が不思議そうに見ていた。

 

「あー。絵里ちおばけっていうより暗い所が苦手やねん」

「えええっ!!?」

 穂乃果、ことり、海未が驚いた。

 

「本当は言いたくなかったのよう…」

 絵里は拗ねていた。というのも、生徒会長のイメージをこれ以上崩したくなかったからだ。穂乃果はこの学校の問題児的な感じであり、仲良くなってからは結構あほな事もする事が多くなったため、今までクールなイメージがあった生徒会長図は教師陣の中ですっかり無くなってしまったのだ。

 

「そういう訳やねん。ちょっと人手足らんから…協力してくれる?」

「それは構いませんけど、何で私なんですか?」

「いや、君めっちゃ強そうやし、カードでもそう告げとんねん。男子は君一人だけで十分やって」

「随分ピンポイント過ぎませんか?」

 希の言葉に飛鳥は思わず突っ込んだ。

 

「同級生の方とかに頼れなかったんですか?」

「アカンアカン。大体そういうのっていやらしい目的で来るから。それに絵里ちが暗所恐怖症やからパニックになるねん」

「うぅぅぅ…(泣)」

 絵里は涙目になっていた。

 

「穂乃果達もお手伝いできない!?」

「大丈夫やで」

「飛鳥くんがよくて、どうして穂乃果はダメなの!?」

「家で勉強しなさい」

「確かにそうだけど!!」

 絵里の言葉に穂乃果が反論した。

 

「南さんと園田さんはどうするんですか」

「え? こ、ことりも行く予定だったんだけど…」

「そうですね。放っておけません」

 飛鳥と希が顔を合わせた。

 

「飛鳥くん。やっぱええわ。人数足りそうやし」

「ええっ!!?」

 希の言葉に穂乃果達が驚いた。

 

「そうですか。それでは失礼しました」

 飛鳥が帰ろうとすると、

「待ってー!! 飛鳥くんも一緒に来て!!」

「そうだよ!! 飛鳥くんがいるから大丈夫なのに!!」

「そうです!! それでも殿方ですか!!」

 穂乃果、ことり、海未が飛鳥を引き留めた。

 

(南さんはともかく、園田さんもボケ役になってる…(汗))

 

 通常なら穂乃果とことりを諫めるのが海未だが、海未も一緒になっている。

 

「飛鳥くんホンマにハーレムやなぁ~」

「そうでしょうか…」

 

 希がニヤニヤしながら見ているのを見て、飛鳥は困惑していた。

 

「嬉しくないの?」

「周りの人達から凄く睨まれるからね…」

「あー…」

 穂乃果の問いに飛鳥が答えると、ことりが苦笑いした。

 

「ハ、ハーレムだなんて…少なくとも私は飛鳥さんが信頼できる殿方だと…//////」

「…ありがとう」

 海未がもじもじしながら言い訳をするように言うと、飛鳥は苦笑いして礼を言った。

 

「メンバーはこれだけですか?」

「せやな。6人おれば十分や」

「にこちゃんとかは呼ばなくていいの?」

「アカンアカン。にこっちは妹さん達の面倒みなあかんねん。無茶させるもんやないで」

 

 矢澤にこには妹が2人、弟が1人いる上に親が働いて家を空ける事があるので、にこはとても頑張っている。

 

「そうですね」

「まあ、あとは凛ちゃん達1年生は危ないからなぁ。このメンバーで行こか」

「さんせー!!」

「穂乃果!!」

 

 と、話は纏まった。飛鳥は口外せず、今まで通り地味で目立たない自称・ごく普通の学生を演じていた。

 

 そして見回り当日

 

「見回りご苦労様です。絢瀬さん。東條さん。それから…2年生」

 引率は絵里達の担任をしている笹原先生だった。

 

「決して単独行動はせず、何かあったら報告しなさい」

「はーい」

 

 と、探索が行われていた。

 

「ハラショう~~~~ハラショう~~~~~」

「大丈夫ですか? 絢瀬さん…」

 6人で移動する事になったが、絵里やっぱり暗い場所が苦手である為、横にいることりに抱き着いていた。

 

「いったい。絵里ちゃん痛いよぉ」

「ゴメン!! 申し訳ないって分かってるけど動かないで!!」

「いや、動かないでって見回りできひんやん(汗)」

 絵里がことりにしがみつき、希は呆れていた。

 

「そんなに怖いんですね…」

「そうやねん…。確か部屋の明かり消す時は真っ暗にせぇへん言うてたし」

「うぅぅぅぅ…(泣)」

 絵里は涙目になっていた。

 

「生徒会長も大変なんだね…」

「いや、そもそもこういう事を生徒会をやるのかどうかが…」

 穂乃果の呟きに海未が答えると、

 

 ガタッ

 

 という音がして

「きゃ――――――――――――っ!!!!」

 絵里が悲鳴を上げた。悲鳴を聞いて皆も吃驚した。

 

「ちょ、絵里ちゃぁん!!!(大汗)」

「急に大声出さないでください!!!(大汗)」

「……(汗)」

 穂乃果と海未が飛鳥にくっついていた。飛鳥は少し驚いたものの、冷静を保っていた。そして穂乃果と海未が自分にくっついてきたことに対してちょっと困惑している。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

「……(泣)」

 ことりも今の悲鳴で腰が抜けてしまった。

 

「あーもー。ことりちゃんまで巻き込んどるやんけ。大丈夫か?」

「ぴ、ぴぃ…(泣)」

「しゃーない。悪いんやけど、ことりちゃんと絵里ちもうアカンから、一旦帰ろう?」

「そうですね…」

 飛鳥がそう言ったその時、何かを感じた。

 

「!!?」

「ど、どうしたの?」

 飛鳥が振り向いたので、穂乃果達も反応した。

 

「誰かいますね」

「え? 笹原先生!?」

「笹原先生だったら声をかけますよ」

 飛鳥が気配がした方を見ると、希は何かを感じたが。

 

「飛鳥く~ん。うちもやっぱりこわ~い」

「!!?」

 と、希は飛鳥の正面にくっついた。

(もしかして…)

 その時だった。

 

「んがぁあああああ―――――――――――――――――っ!!!!」

「一丈字貴様何してんじゃー!!!!」

 と、複数の男子生徒が現れたが、

 

 数分後

「あんたらが何しとんねん」

「……(汗)」

 飛鳥が返り討ちにして拘束し、希が突っ込んだ。

 

 事の真相はこうだった。生徒会はこのようなトラブルがあると出向かなければならないという慣習があり、それを知っていた犯人、男子生徒達はわざとトラブルを起こして生徒会が出向かないといけない状態を作り、会長と副会長である絵里や希とお近づきになるという作戦を考えていたのだった。

 

 まあ、もっとも希が飛鳥に依頼したせいで計画は大幅にズレてしまったのだが…。

 

「お前ばっかり羨ましい事ばっかされやがって!!」

「この野郎!! お前ばっかりハーレムを…」

「……(汗)」

 飛鳥はあきれ果ててものが言えなかった。

 

「どうやら、あくまでも自分らが悪いと認めるつもりはないんやな?」

「!!」

 希が笑いながら怒った。

 

「そこまで言うならお望みどおりにしたるわ。楽しみにしときや」

 というと、男子生徒達の表情が明るくなった。状況が分かってない。

(それはただの皮肉だ!!!)

 飛鳥は心の中で突っ込んだ。

 

 で、どうなったかというと、後日犯人がバラされてその犯人たちは「生徒会の慣習を悪用して女子とそういう事をしようとした変態」というレッテルを張られて、肩身の狭い思いをしているとのことだ。当然絵里や希との接触は禁止で、あの夜笹原先生にこっぴどく怒られた挙句、一週間の停学になったという。

 

 犯人たちは「絵里達が相手にしてくれないのが悪い」、「飛鳥ばっかり可愛がられてずるい」と言い放ったが、絵里達にも選ぶ権利はある事と、飛鳥はまあ…色々アレだから問題ないという声があり、黙った。

 

 こうして幽霊事件は解決した。

 

 

「災難でしたねー」

「ホントよ全く!!」

 と、飛鳥は穂乃果、ことり、海未、にこ、希、絵里と食事しており、飛鳥の言葉に絵里が憤慨していた。

 

「で、あの慣習も見直される事になるんですよね」

「せやな。もう流石に危ない言う事と…あんな使い方されたらな」

 飛鳥の問いに希が疲れたように言い放った。

 

「そういえば思ったんですが、同級生の方々とは…」

「ちゃんと声かけたりしとるでー。でもなぁ、流石にうちらにも選ぶ権利があるさかい」

「ですよね…」

 相手の優しさにつけこむのは良くないと思った飛鳥だった。

 

「ところで飛鳥くん」

「?」

 希が聞いた。

 

「どやった? 女の子3人に抱き着かれる感想は」

「身の危険を感じてます。現在進行形で」

「!」

 

 周りの男子生徒が飛鳥達を見た。

 

「もうそういう冷やかしがあのような事態を騒ぐので…東條先輩」

「せ、せやんな…ゴメン…」

 と、希が謝った。

 

「やっぱ君のそういう所好きやわ…」

「御冗談を」

「っ!!//////」

 希が思わず頬を染めて飛鳥を見ると、

 

「どうしたんですか? 顔が赤いですよ」

「……」

 希は静かに目を閉じると、にこ達がジト目で飛鳥を見た。

「何ですか」

「ヘンタイ」

「えー…」

 にこの言葉に飛鳥はこう思った。

 

 

(女は幽霊よりも怖い)

 

 

おしまい

 

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