全グループ一貫! ラブライブ学園! エンドレス!   作:ダシマ

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第6話「グイグイするスクールアイドル達」

 

 それはある日の事だった。

 

「なあ、聞いたか?」

「ああ…」

「何か幽霊が出るらしいぞ…」

 

 と、学校中で大騒ぎになっていた。

 

「……」

 飛鳥は口角を下げた。

 

「怖いねー飛鳥くん」

「あーそうですね高坂さん」

 穂乃果が後ろから飛鳥に抱き着いていた。それを飛鳥のクラスメイト達が驚いた様子で見ていた。

 

「私からしてみたら貴女が一番怖いですが」

「ぷー。すぐそういう事言うー」

 

 穂乃果が頬を膨らませた。

 

「あなたがそうする度に私は色んな所から苦情が来るんですよ」

「穂乃果に言えばいいのにね」

「それに至っては…本当にそうですね」

 

 その時だった。

 

「ほ、穂乃果ちゃん!!//////」

「穂乃果!!」

 ことりと海未がやってきた。

 

「あ、ことりちゃん。海未ちゃん」

「さて、お二人が来られましたよ。そろそろ…」

 その時だった。

 

「穂乃果ちゃんだけずる~い! ことりも飛鳥くんにひっつきたい!」

「わ、私も…/////」モジモジ

「ワーオ。クレイジーさが増えた」

 ことりと海未の発言に飛鳥が突っ込んだ。そしてこう思った。普通止めるだろと。

 

「園田さん。こういう時いっつも「破廉恥です」って言ってたじゃないですか…」

「そ、それは…/////」

 海未がモジモジした。

 

「まあいいでしょう」

「そういえば幽霊はどうなるのかな…」

「何とかなると思いますよ」

 ことりの問いに飛鳥が一息つきながら答えると、絵里と希が現れた。

 

「邪魔するわよ」

「邪魔するなら帰ってください」

「はーい…って、何やらせるのよ!!」

 飛鳥のボケにノリツッコミする絵里だった。

 

「PKEやな…」

「PKE言わないで!! クレイジーさは増しても、それだけは言われたくないのよ!!」

 希の呟きに絵里が涙目で突っ込んだ。

 

「それはそうと、どうされたんですか?」

「丁度良かったわ。ちょっと話があるの。時間ある?」

「ないよ」

「絶対あるでしょ!」

 絵里が飛鳥に問いただしたが、穂乃果が答えた。如何にも飛鳥に近づけさせないがための答えだったので、絵里が突っ込んだ。

 

「とにかく来て!!」

「あ、はい…」

 飛鳥は渋々絵里の言う通りにするのだった。

 

 

 会議室

「見回り?」

「そう。最近この学校で幽霊が出たって話があるの。その真相を解明する為にも、生徒会が動くことになったの…って、何で穂乃果達も来てる訳!?」

「いや、そんなの気になるし、飛鳥くんを独り占めする気でしょ!!」

「あははは…」

「そもそも飛鳥さんに依頼する理由が分かりません」

 穂乃果、ことり、海未がついてきて絵里が文句を言うと、穂乃果と海未は開き直り、ことりと海は申し訳なさそうにしていた。

 

「何で飛鳥くんに依頼するの?」

「飛鳥くんめっちゃ強いから」

「納得」

 希の答えに穂乃果、ことり、海未が納得した。

 

「でも生徒会だけで足りるじゃないですか」

 海未が不満そうに答える。

「そうなんやけど、うちと絵里ち以外都合悪うなって、人手が足りなくなったんや」

「それだったら穂乃果も行く」

「え」

 穂乃果が割って入った。

 

「3人じゃ少ないでしょ?」

「おうちは大丈夫なんですか?」

 穂乃果の言葉に飛鳥が聞いた。

 

「大丈夫だよ。何とかする!」

「めっちゃいい顔」

 

「ことりはお母さんに頼んでみるよ」

「私も武者修行と称して許可を得てみます」

 飛鳥は何も突っ込まない事にした。

 

「ちょ、ちょっと! いくらなんでも無茶し過ぎよ! 認められないわぁ!」

「無理に生徒会長みを出さなくて大丈夫だよ絵里ちゃん!」

「そうだよー。そんな事言ったら生徒会ダメになっちゃうじゃん」

「ことり!!?(大汗)」

 と、女同士の争いが始まり、飛鳥は困惑していた。

 

 

「あー。絵里ちおばけっていうより暗い所が苦手やねん」

「えええっ!!?」

 穂乃果、ことり、海未が驚いた。

 

「それはそうと東條先輩」

「何や?」

 飛鳥が希に質問した。

 

「同級生の方とかに頼れなかったんですか?」

「アカンアカン。大体そういうのっていやらしい目的で来るし、絵里ちが暗所恐怖症やからパニックになるねん」

「うぅぅぅ…(泣)」

 絵里は涙目になっていた。

 

「暗い所が苦手なんですか?」

「そうなのよ~。だから飛鳥くんに来てほしくて…(泣)」

 絵里が涙目で飛鳥を見つめる。

「だいじょーぶだよ。ことりちゃんと海未ちゃんが絵里ちゃんを守ってくれるよ」

「ホノカチャン!!?」

「卑劣です!!!」

 穂乃果の無茶ぶりにことりと海未が突っ込んだ。

 

「穂乃果ちゃんはどないするん?」

「穂乃果は…飛鳥くんとくっついてます」

「思いっきり抜け駆けだよ~!!!」

「そうです!! ずるいですよ穂乃果!!」

(完全に自重してねぇなぁ…(汗))

 

 と、堂々とラブコールをするものだから、他の生徒達の視線をかっさらっていった。

 

 

「飛鳥くん。ホンマにハーレムやなぁ~」

「楽しそうですね…(汗)」

 希がニヤニヤしながら見ているのを見て、飛鳥は困惑していた。

 

「嬉しくないの?」

「周りの人達から凄く睨まれるからね…。今みたいに」

「あー…」

 穂乃果の問いに飛鳥が答えると、ことりが苦笑いした。

 

「ハ、ハーレムだなんて…少なくとも私は飛鳥さんが信頼できる殿方だと…//////」

「ありがとう」

 海未がもじもじしながら言い訳をするように言うと、飛鳥は苦笑いして礼を言った。

「そうだよ。飛鳥くんはいつも頑張ってるから穂乃果達もこうやってる訳で」

「うん。そうだよー?」

「お、おお…(汗)」

 男子からとっても人気の高い女子が揃いにも揃ってこうなので、飛鳥は素直に喜べないでいた。

 

(これはモテ期というものだろうか…。でも何だろう。素直に喜べない(汗))

 

 そう、自分が何でこんなにモテるのかがよく分かってないからだ。小学校まで異常な程同級生に嫌われ続けていた彼は、すっかり感覚がおかしくなっていたのだった。

 

「それはそうと、メンバーはこれだけですか?」

「せやな。6人おれば十分や」

「にこちゃんとかは呼ばなくていいの?」

「アカンアカン。にこっちは妹さん達の面倒みなあかんねん。無茶させるもんやないで」

 

 矢澤にこには妹が2人、弟が1人いる上に親が働いて家を空ける事があるので、にこはとても頑張っている。

 

「そうですね」

「まあ、あとは凛ちゃん達1年生は危ないからなぁ。このメンバーで行こか」

「さんせー!!」

「穂乃果!!」

 

 と、話は纏まった。飛鳥は口外せず今まで通り地味で目立たない自称・ごく普通の学生を演じていた。

 

「一丈字の奴、穂乃果ちゃんにくっつかれてたぞ…」

「しかもことりちゃんや海未ちゃんもやりたそうにしてたし…」

「く~っ…!!」

「何であいつばっかり!!」

 

 ハーレムだからいいという訳ではない。相性があるという事を皆さんも覚えておいてください。

 

 

 そして見回り当日

 

「見回りご苦労様です。絢瀬さん。東條さん。それから…2年生」

 引率は絵里達の担任をしている笹原先生だった。

 

「決して単独行動はせず、何かあったら報告しなさい」

「はーい」

 

 と、探索が行われていた。

 

「ハラショう~~~~ハラショう~~~~~」

「大丈夫ですか? 絢瀬さん…」

 6人で移動する事になったが、絵里やっぱり暗い場所が苦手である為、横にいることりに抱き着いていた。

 

「いったい。絵里ちゃん痛いよぉ」

「ゴメン!! 申し訳ないって分かってるけど動かないで!!」

「いや、動かないでって見回りできひんやん(汗)」

 絵里がことりにしがみつき、希は呆れていた。

 

「そんなに怖いんですね…」

「そうやねん…。確か部屋の明かり消す時は真っ暗にせぇへん言うてたし」

「うぅぅぅぅ…(泣)」

 絵里は涙目になっていた。

 

「生徒会長も大変なんだね…」

「いや、そもそもこういう事を生徒会をやるのかどうかが…」

 穂乃果の呟きに海未が答えると、

 

 ガタッ

 

 という音がして

「きゃ――――――――――――っ!!!!」

 絵里が悲鳴を上げた。悲鳴を聞いて皆も吃驚した。

 

「ちょ、絵里ちゃぁん!!!(大汗)」

「急に大声出さないでください!!!(大汗)」

「……(汗)」

 穂乃果と海未が飛鳥にくっついていた。飛鳥は少し驚いたものの、冷静を保っていた。そして穂乃果と海未が自分にくっついてきたことに対してちょっと困惑している。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

「……(泣)」

 ことりも今の悲鳴で腰が抜けてしまった。

 

「あーもー。ことりちゃんまで巻き込んどるやんけ。大丈夫か?」

「ぴ、ぴぃ…(泣)」

「しゃーない。悪いんやけど、ことりちゃんと絵里ちもうアカンから、一旦帰ろう?」

「そうですね…」

 飛鳥がそう言ったその時、何かを感じた。

 

「!!?」

「ど、どうしたの?」

 飛鳥が振り向いたので、穂乃果達も反応した。

 

「誰かいますね」

「え? 笹原先生!?」

「笹原先生だったら声をかけますよ」

 飛鳥が気配がした方を見ると、希は何かを感じたが。

 

「飛鳥く~ん。うちもやっぱりこわ~い」

「!!?」

 と、希は飛鳥の正面にくっついた。

(もしかして…)

 その時だった。

 

「んがぁあああああ―――――――――――――――――っ!!!!」

「一丈字貴様何してんじゃー!!!!」

 と、複数の男子生徒が現れたが、

 

 数分後

「あんたらが何しとんねん」

「……(汗)」

 飛鳥が返り討ちにして拘束し、希が突っ込んだ。

 

 事の真相はこうだった。生徒会はこのようなトラブルがあると出向かなければならないという慣習があり、それを知っていた犯人、男子生徒達はわざとトラブルを起こして生徒会が出向かないといけない状態を作り、会長と副会長である絵里や希とお近づきになるという作戦を考えていたのだった。

 

 まあ、もっとも希が飛鳥に依頼したせいで計画は大幅にズレてしまったのだが…。

 

「お前ばっかり羨ましい事ばっかされやがって!!」

「この野郎!! お前ばっかりハーレムを…」

「……(汗)」

 飛鳥はあきれ果ててものが言えなかった。

 

「どうやら、あくまでも自分らが悪いと認めるつもりはないんやな?」

「!!」

 希が笑いながら怒った。

 

「そこまで言うならお望みどおりにしたるわ。楽しみにしときや」

 というと、男子生徒達の表情が明るくなった。状況が分かってない。

(それはただの皮肉だ!!!)

 飛鳥は心の中で突っ込んだ。

 

 で、どうなったかというと、後日犯人がバラされてその犯人たちは「生徒会の慣習を悪用して女子とそういう事をしようとした変態」というレッテルを張られて、肩身の狭い思いをしているとのことだ。当然絵里や希との接触は禁止で、あの夜笹原先生にこっぴどく怒られた挙句、一週間の停学になったという。

 

 犯人たちは「絵里達が相手にしてくれないのが悪い」、「飛鳥ばっかり可愛がられてずるい」と言い放ったが、絵里達にも選ぶ権利はある事と、飛鳥はまあ…色々アレだから問題ないという声があり、黙った。

 

 こうして幽霊事件は解決した。

 

 

「災難でしたねー」

「ホントよ全く!!」

 と、飛鳥は穂乃果、ことり、海未、にこ、希、絵里と食事しており、飛鳥の言葉に絵里が憤慨していた。

 

「で、あの慣習も見直される事になるんですよね」

「せやな。もう流石に危ない言う事と…あんな使い方されたらな」

 飛鳥の問いに希が疲れたように言い放った。

 

「そういえば思ったんですが、同級生の方々とは…」

「ちゃんと声かけたりしとるでー。でもなぁ、流石にうちらにも選ぶ権利があるさかい」

「ですよね…」

 相手の優しさにつけこむのは良くないと思った飛鳥だった。

 

「ところで飛鳥くん」

「?」

 希が聞いた。

 

「どやった? 女の子3人に抱き着かれる感想は」

「身の危険を感じてます。現在進行形で」

「!」

 

 周りの男子生徒が飛鳥達を見た。

 

「もうそういう冷やかしがあのような事態を騒ぐので…東條先輩」

「せ、せやんな…ゴメン…」

 と、希が謝った。

 

「やっぱ君のそういう所好きやわ…」

「御冗談を」

「っ!!//////」

 希が思わず頬を染めて飛鳥を見ると、

 

「どうしたんですか? 顔が赤いですよ」

「……」

 希は静かに目を閉じると、にこ達がジト目で飛鳥を見た。

「何ですか」

「ヘンタイ」

「えー…」

 にこの言葉に飛鳥はこう思った。

 

 

(女は幽霊よりも怖い)

 

 

おしまい

 

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