前回までのあらすじ
父親にも事務所にも、そしてすべてに見捨てられた脛梶理太郎が路頭にさ迷っていた所、謎の男によって銃撃されて殺害され、謎の光線銃により戦闘人形に変えられてしまう。そしてそのまま街に繰り出し、自分に突っかかってきた通行人に次々襲い掛かった…。
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「な、なにこれ…」
目の前の惨劇にPastel*Palletesは動揺を隠せなかった。イヴは完全におびえて麻弥に抱き着き、彩も日菜に抱き着いていた。
麻弥「どうしてこんな事に…!?」
日菜「一体何があったの!?」
千聖「こんなことしてる場合じゃないわ! スタッフに…」
千聖がそう言い放った次の瞬間、テレビに映し出された現場に龍狐の面を被った男の後姿が現れた。
「!!?」
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烏丸。理太郎が大暴れして、車を車にぶつけた事でガソリンが引火して大炎上を起こし、烏丸は火の海になっていた。そして飛鳥と理太郎が向き合っていた。
理太郎「何だお前」
飛鳥「……」
理太郎の問いに飛鳥は何も答えなかった。
理太郎「オレに舐めた事してんじゃねぇぞ」
飛鳥「……」
飛鳥は仮面をかぶっているせいなのか、一切喋る事はなかった。それに対し、理太郎は苛立っていた。
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Pastel*Palleteも飛鳥の存在に気づいていて、驚いていた。
彩「この人誰!? 危ないよ!!」
日菜「勇気ある人だなぁー」
イヴ「ブシドーです!!」
麻弥「そんな事言ってる場合じゃないっすよ!」
千聖「……!!」
千聖は中でも一番驚いていた。そう、京都の撮影が始まる前に見た仮面の男と全く同じで、その男は飛鳥ではないかと疑念を持っていた。一回飛鳥によって消されたものの、再び再燃した。
もしあの龍狐の仮面の男の正体が本当に飛鳥だったとしたら、そう思うと千聖は身震いが止まらなかった。だが、そうするにあたり、飛鳥にも何か事情があるのだと思い、他のメンバーには何も言わず、そのまま見守る事にした。
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理太郎「何だぁ…テメェ!!!」
飛鳥「……」
炎が囲む中、理太郎と飛鳥が向き合っていた。
飛鳥(いつものように金縛りが聞かない。こいつも…)
理太郎「ふざけた面なんか被りやがって…死にさらせやァ!!」
理太郎が襲い掛かるが、飛鳥は瞬時にかわして、理太郎に蹴りを入れた。吹き飛ばされた理太郎は壁に叩きつけられた。ギャラリーは理太郎に恐れをなして既に避難しており、誰もいなかった。
理太郎「く、くそが…!!」
理太郎が飛鳥を睨みつけるが、この時、自分の鼻から血が流れている事に気づき、更に激昂した。
理太郎「こ、このオレの顔に傷をつけやがって…!! 絶対にブチ殺してやる!!」
理太郎が飛鳥に襲い掛かろうとすると、飛鳥は逃走した。
理太郎「待て!!」
理太郎は絶対に飛鳥を逃がさまいと追いかけた。
飛鳥『予定通り、鴨川に被疑者を連れ出します! 皆さんは烏丸の消火活動をお願いします!!』
飛鳥が超能力である所に指示を出すと、超能力で四条大橋まで逃げ、そこまで理太郎を連れ出した。
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彩「い、一体何が起きているの…!!?」
現実離れした光景に彩達はショックを隠せなかった。
麻弥「こ、これは…映画か何かですか…!?」
イヴ「ヒトキリ…」
麻弥とイヴもショックを受けている様子で、日菜は紗夜と電話をしていた。
日菜「うん。あたしや彩ちゃん達は大丈夫。でも、泊っているホテルから現場は近いみたいなの!」
そんな中、千聖はいてもたってもいられなくなった。
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飛鳥「……」
理太郎「舐めやがって…」
飛鳥と理太郎が再び向かい合っていた。
理太郎「オレを認めねぇ奴は片っ端から消してやる!! てめぇもだ!!」
理太郎が激昂するが、それでも飛鳥は喋る事はしなかった。
理太郎「その仮面ぶっ壊して、ぐちゃぐちゃにしてやる!! オラァアアアアアア!!!」
理太郎が飛鳥と再び交戦した。理太郎が感情任せにパンチを繰り出すが、飛鳥は全て受け止めた。
理太郎「クソ!! なんで当たんねぇんだよ!! 当てさせろや!!」
飛鳥「……」
飛鳥と理太郎が間を取って、飛鳥は右手に力を入れると、黒いオーラが纏った。
理太郎「死ねやぁ!!」
理太郎が襲い掛かったその時、飛鳥は瞬時に理太郎に腹パンした。
理太郎「がっ!!」
飛鳥「……」
そしてそのまま飛鳥は拳に力を入れて、理太郎を吹き飛ばした。
理太郎「げひゃあっ!!」
飛鳥「…終わりだ」
すると理太郎の身体が朽ち始めていた。
理太郎「な、何だァ!!!?」
飛鳥「別れの時間だ。お前はもうじき死ぬ」
理太郎「な、なんでだよ!!」
飛鳥「お前は一度殺され、闇の能力者より改造人間として蘇生された。だが、完全な蘇生ではなく、力がなくなれば動かなくなる。いわばお前は使い捨てのロボットだ」
理太郎「こ、このオレが使い捨てだと!!?」
飛鳥「過剰な自尊心によって周りを傷つけ、厳しい現実から目を背けた愚か者には妥当な末路よ。黄泉の世界で自身の愚行を悔い、殺害した者達に死して償うのだ」
理太郎「し、死ぬ!? このオレが死ぬのか!?」
体が朽ち果て、自分が死ぬことを告げられた理太郎は恐怖で飛鳥を見つめていた。
理太郎「そ、そんな事をすればお前も人殺しになるんだぞ!!? バカな事を言うな!」
飛鳥「生憎。貴様のような悪党を闇に葬り去るのが我が務め。国の許可は得ている」
理太郎「そ、そんな…。ああ…!!」
理太郎は死に近づいていく現実に耐え切れず、表情はぐちゃぐちゃになった。
理太郎「た、頼む!! 助けてくれ!! オレは死にたくない!!!」
飛鳥「黙れ」
理太郎「!」
飛鳥は冷たい視線で理太郎を睨む。
飛鳥「貴様が殺害した者達もそうやって助けを求め、お前はそれを無視して殺害した。それも身勝手な理由でな。通用すると思うなよ」
理太郎「う、うわぁああああああああ!!!!」
理太郎は飛鳥が逃げたが、足がなくなり転倒して動く事が出来なくなった。
理太郎「い、嫌だぁ!! オレはまだやりたい事があるんだ!! 俳優としてもっと有名になりたい! 可愛い女の子たちを侍らせたい!! 結婚もしたい!! 一生遊んで暮らしたい!! 勝ち組の人生を送りたいんだ!! それを…それをこんな所で…!!」
理太郎が見苦しく叫んだが、ついに下半身がなくなり、そして首だけの状態になった。
理太郎「助けてぇええええええええええ!!! パパぁああああああああああああああ!!!」
そう叫んで、理太郎は消滅した。消滅した後は炎が燃え上がるバチバチとした音と、消防隊が火消しをする音だけが聞こえた。
飛鳥「……」
理太郎の最期を見届けた後、飛鳥はその場を後にした。
つづく