第256話
それはある日の事だった…。
巴「…ん?」
巴が一人で廊下を歩いていると、飛鳥が男子生徒たちに絡まれていた。
巴(あいつ、まさか…!!)
巴が割って入ろうとしたその時だった。
「おい、てめぇ白状しろよ!!」
飛鳥「何をですか」
男子生徒の言葉に飛鳥が返答をすると、巴が足を止めた。
巴(いったいどうしたんだ…!?)
すると男子生徒の一人がこんなことを言った。
「巴ちゃん、派手な下着はいてんだろ!?」
飛鳥「知ってるわけないじゃないですか…」
巴の言葉に飛鳥がげんなりしていると、巴が困惑した。
巴(アタシ…そんな風に思われてたんだ…)
巴は割とショックを受けていた。
「もしかしてふんどしか!?」
「いつもソイヤ言ってるもんな!!」
「ふんどしは赤か!! 白か!? できれば白がいいです!!」
「どうなんだ一丈字! 答えろ!!」
飛鳥「あの、私の話聞いてました?」
飛鳥はもう完全に投げやりになっていた。
「もしかして妹のあこちゃんも…」
「姉妹そろってふんどし!! なんてエロいんだ!!」
「あの子なんか中二っぽいから、黒のふんどし!?」
「エロい!!」
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とあるラーメン屋
飛鳥「……」
巴「……」
飛鳥と巴は二人でラーメン屋にいた。
巴「…なんか、ごめんな」
飛鳥「いえ、滅相もございません…」
飛鳥は完全にやつれていた。というのも、連日男子生徒たちから質問攻めをされていたが、質問の内容があまりにも気色悪かったからだ。
巴「その、あたし今日おごるから…」
飛鳥「あ、大丈夫です。あれ頼むので…」
巴「え…」
飛鳥が指さした先は、このメニューでも一番ボリュームが高い超特盛ラーメンだった。
飛鳥「明日も体力勝負なので…」
巴「……」
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また別の日。
つぐみ「ふう…係りの仕事遅くなっちゃった」
つぐみが一人で帰ろうとすると、飛鳥がまたつぐみに絡まれていた。
つぐみ「!?」
つぐみが隠れて様子を見ていた。
「今日こそは教えてもらうぞ!!」
飛鳥「セクハラ関連はNGで」
「つぐみちゃんのパンツはやっぱり白なのか!?」
飛鳥「ああ、やっぱり誰も話を聞いてくれない」
自身のセクハラ話を聞いて、つぐみは固まった。
「もしかして、派手な下着をしているのか!? ガーターベルト…」
「清純そうに見えてそんなギャップが!?」
「でもやっぱり白であってほしい!!」
「どうなんだ一丈字!!」
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羽沢珈琲店
飛鳥「……」
つぐみ「……」
気まずい空気が流れた。
つぐみ「あの…一丈字くん。これ、サービス…」
飛鳥「あ、ちゃんとお金払うので…」
つぐみ「ううん。変な事言わないでくれてありがとう」
飛鳥がサービスのブラックコーヒーを飲んだ。
飛鳥「ああ…美味しいなぁ。コーヒー…」
つぐみ(目が死んでる!!!)
飛鳥「そうだ。晩御飯もここで済ませよう。いいですか?」
つぐみ「あ、う、うん…。注文どうぞ…」
飛鳥「えーと…あれとこれとそれとどれと…」
つぐみ「一丈字くん!! しっかりしてー!!!」
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そしてまたある日の事。りみが廊下を歩いていると、飛鳥がまた男子生徒たちに絡まれていた。
「おい、一丈字…」
飛鳥「大体見当つきますけど、何でしょうか」
すると男子生徒たちはこんなことを言った。
「教えろよ!! 牛込先輩のブラジャーの柄!!」
りみ(お、おねーちゃんの方!!? 私じゃなくて!!?)
自分ではなく、姉の方にショックを受けるりみだった。
「どんな柄をしているんだ!!」
飛鳥「…その前に牛込先輩とお話したこと自体あまりないのですが」
「嘘つけ!! 3年の教室でお前の話結構してたぞ!!」
飛鳥「えっ!!?」
「しかも妹とくっついたらどうなるかみたいな話もしてたぞ!!」
りみ(ええええっ!!!?////////)
「お前、もしかして姉と妹両方狙ってるつもりじゃ…」
「けしからん!! 実にけしからん!!」
「宇田川姉妹や氷川姉妹との姉妹丼もコンプリートするつもりじゃないだろうな!!?」
「この罰当たり野郎!! 日本から出ていけ!!」
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河川敷
飛鳥「やりすぎやろ…」
飛鳥は河川敷で黄昏ていると、こっそり見ていたりみがアワアワと困惑していた。
ゆり「何してんの?」
りみ「あ、お、おねーちゃん…あっ!!」
後ろから姉が現れてりみが話しかけた瞬間、飛鳥が消えた。
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そしてある日の事。イヴが歩いていると、またしても飛鳥が男子生徒たちに絡まれていたが、飛鳥はげっそりしていた。だが、そんなに飛鳥に容赦なく男子生徒たちが口撃してきた。
イヴ(さ、最近アスカさんが男子生徒の皆さんにいじめられているという声を聴きました! 止めないと!!)
「おい、一丈字…」
イヴ「!?」
男子生徒が飛鳥に声をかけようとしたその時だった。
「イヴちゃんのパンツのにおいを嗅いだ感想を教えろぉ!!」
飛鳥「黄色い救急車呼びますね」
「逃げるな一丈字!!」
「それからわきのにおいも嗅いだんだろぉ!!?」
なんという事だろう。完全に言いがかりをつけられていた。しかも自分に対してそういうセクハラまがいの発言をしていた為、イヴは退いていた。
イヴ(い、いけません!! ここで退いてしまっては、ブシドーをモットーとしている私の信条が崩れてしまいます!!)
イヴは飛鳥を助けようとしたが、
「恥ずかしがることないってー」
イヴ「!」
男子生徒は完全に妄想にふけっていた。
「それで、イヴちゃんの全裸も見たんだろ?」
「しかもあそこも見てー」
「毛も見たんだろ? やっぱり髪の色と同じだったか?」
「それで股間に顔をうずめて…」
イヴは完全に血の気が引いて足が震えて動けなくなった。
飛鳥「……」
飛鳥はもう言葉を失っていた。
飛鳥「話変わりますけど」
「あああん!!?」
飛鳥「市ヶ谷さんと奥沢さんにお伝えください」
イヴ「!!?」
飛鳥がふっと笑った。
飛鳥「次回から宜しくお願いしますと」
飛鳥がそういったその時、有咲と美咲が慌てて駆け込んで、涙目で飛鳥に迫った。
有咲「ふざけんなぁ!!!」
美咲「冗談だよね? 冗談だよね一丈字くん。冗談だと言ってぇ!!!」
泣き叫ぶ有咲に対し、美咲は滝のような汗を流して飛鳥に迫っていた。
イヴ(あわわわわわ…)
イヴは完全に慌てていた。
飛鳥「冗談ですよー」
有咲「アレだよな。完全にお前疲れてんだよ。しっかり休め!!」
美咲「そ、そうそう! 今度さ、慰安旅行とかしようよ!」
「い、慰安旅行ォオオオ!!?」
美咲の言葉に男子生徒たちが興奮した。
「お前あれかぁ!?」
「主役の権限悪用して、女湯覗きまくってヒロインたちを食い散らかして…」
有咲「避難するぞ!!」
美咲「もういや!! どうして男ってこんなのばっかりなの!!」
有咲と美咲が飛鳥を避難させた。
イヴ(ア、アスカさん…。こうやって今まで私たちの事を守ってくれたのですね…。まさにニンジャです!! シノビたえるココロ!!)
そして一番大切なのは、諦めねェど根性。だが、飛鳥はもう限界寸前だった。
美咲「一丈字くんしっかりしてー!!!」
有咲「ただでさえ香澄に手を焼いてんのに、あんな変態達の相手するのやだぁ~!!!」
他人は変えられない。変えられるのは自分だという言葉があるが、正直他人に変わってほしいと思う飛鳥達なのだった。
おしまい