全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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イメージテーマソング
『君がいたから』
歌:FIELD OF VIEW


第265話「君がいたから」

 

 

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 一丈字飛鳥です。なんだかよく分かりませんが、気分がすこしだけスッキリしています。なんか頭の中で本気でキレてやりたい放題やったら、なんかスッキリしました。だけど、実際にやると本当に取り返しがつかないことになりますので、皆さんも気を付けましょう。

 

 さて、本日から心を改めて頑張っていきましょう。

 

「なんでだよぉおおおおおおおおおおお!!! オレの言ってることが信じられないのか!!? 日本の女子はオレのようなイケメンにあいさつ代わりにパンツを見せるんだよぉ!!」

イヴ「や、やめてください~!!!」

 

 …ああ、おっさんが若宮さんのスカートを必死にめくろうとしている。しばこ。そして語りは終わります。

 

**********************:

 

 バンドリ学園のとある会議室

 

イヴ「ひっく…ひっく…」

 

 Pastel*Palettesと飛鳥がいたが、イヴは泣きじゃくっていた。抵抗はしてみたが、格闘技をたしなんでいたのか、全く通用せず絶望しかなく、そんな状況で助かったので安心して涙が止まらなかった。

 

飛鳥「…以上が事の顛末です」

千聖「教えてくれてありがとう」

 

 千聖は微笑んだが、目は完全に笑ってなかった。

 

彩「迷惑行為は珍しくはないけど…」

日菜「遂に痴漢行為が出たか…」

麻弥「イヴさん…大丈夫ですか?」

イヴ「いいえ…私の精神が未熟なばかりに…」

飛鳥(大丈夫じゃないのはオレだよ。またオレのせいにされるんだろうなー)

 

 飛鳥がそう考えていると、

 

イヴ「アスカさん…」

飛鳥「なんです?」

イヴ「助けて頂いてありがとうございました」

飛鳥「いえ、お気になさらないでください」

 

 イヴがお礼を言うと、飛鳥が苦笑いした。

 

日菜「まさか家から出ていきなり痴漢現場に遭遇するなんて…」

飛鳥「まあ、そういう日もありますね」

彩「でも一丈字くん…。ほぼ毎日よくないことが起きてるんじゃない? うちのクラスの男子達にも嫌味を言われてるし…」

飛鳥「あー…嫌味を言われるのは昔からなので、その辺はあんまり気にしてないですね」

 

 彩の言葉に飛鳥はあっけらかんとしていた。

 

日菜「…言ってて悲しくならない?」

飛鳥「もう悲しくないです」

千聖「日菜ちゃん。あなたそういう事言うから紗夜ちゃんに…」

日菜「ごめんなさい」

麻弥(もう悲しくないって…)

 

飛鳥「そんな事よりも今は若宮さんですよ」

彩「そ、そっか」

飛鳥「教室には行けそうですか?」

イヴ「は、はい。本当にありがとうございました」

 

 こうして、イヴも元気を取り戻した。

 

イヴ「あ、そうだ。アスカさん」

飛鳥「なんです?」

イヴ「今度お礼をさせてください」

飛鳥「お礼ならもう受け取りましたよ」

イヴ「え? 私何も…」

 

飛鳥「『ありがとう』という一言です」

「!!」

 

 飛鳥の発言に皆が驚いた。

 

飛鳥「その言葉が一番聞きたかったんです」

イヴ「アスカさん…」

 

 飛鳥の言葉に彩・日菜・千聖・麻弥が笑みを浮かべた。

 

飛鳥「今後は先生方や黒服の人たちに見回りをしてもらって、ほかの人たちにも呼びかけをしましょうか」

千聖「そ、そうね…」

 

 こうして、6人だけの会話が終わった。

 

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 そして、イヴが教室に帰ると香澄たちクラスメイトから心配された。ちなみに飛鳥から、自分が助けたという事は伏せるように言われたので、名前は言わないようにした。香澄たちは素直に納得した。

 

 

 Afterglowにも同じような話がされたが…。

 

モカ(絶対飛鳥くんだな~)

 

 モカは飛鳥が助けたものだと確信していた。

 昼休憩、イヴは飛鳥のところに行きたくてそわそわしていたが、行くとバレやすくなるから行かないように言われた。

 

 そんな時だった。

 

「若宮さん」

イヴ「!」

 

 男子生徒たちが近づいてきた。

 

「今日はオレたちと一緒に昼飯食べようよ」

「ストーカーが心配だからさ」

 

 などと、理由をつけて一緒にランチをしようとかこつけた。

 

美咲「あ、ごめん。先約があるから」

イヴ「ミサキさん!」

「な、なんだよ奥沢」

美咲「いこ。若宮さん」

イヴ「あ、はい…」

 

 美咲がイヴを連れ出すと、ほかの女子たちも続いた。

 

「く、くそう…!!」

「あいつ、邪魔ばっかりしやがって…!!」

 

 そして1組の女子たちで食事をしていたが、イヴは落ち着かなかった。というのも、自分を助けた飛鳥の姿がなかったからだ。ちゃんと飛鳥を食事をとっているか不安で仕方なかった。

 

香澄「イヴちゃんどうしたの?」

イヴ「な、何でもありません!」

 

 香澄に聞かれてイヴは気丈にふるまった。

 

有咲「やっぱり無理してるんじゃねぇか?」

沙綾「そうだよ」

イヴ「そんなことありませんよ」

 

 有咲と沙綾の言葉にイヴは苦笑いした。

 

こころ「なんていうのかしら」

「?」

 

 皆がこころを見た。

 

こころ「なんかどうしても言いたいことがあるけど、何かに遠慮して言えない感じよね」

イヴ「!!?」

 

たえ「もしかして誰かに脅されてるの!?」

香澄「そ、そうなの!!?」

イヴ「そ、そうじゃなくて…」

 

 イヴが困惑した。

 

イヴ「チサトさん達からはまだしゃべるなって言われてまして…」

香澄「そ、そうなんだ…」

こころ「千聖たちが知ってるなら安心ね!」

有咲・美咲「……」

 

 こころの言葉に美咲と有咲が唖然としていた。

 

*****************

 

有咲「…奥沢さん」

美咲「うん。怪しい」

 

 食事が終わり、美咲と有咲は二人だけで話をした。

 

美咲「大体こういうのって、すぐに報告して皆で共有するはずなのに、一部のメンバーだけにしか教えないってよっぽどだよね」

有咲「…で、一つだけ心当たりが」

美咲「心当たり? あっ…」

 

 すると二人はある男の姿が思い浮かんだ。一丈字飛鳥である。

 

有咲・美咲(あー…納得)

 

**************************

 

 その頃の飛鳥はというと、次の授業の予習をしていた。

 

飛鳥(まあ、これで良かったんだよな)

 

 毎日大変で報われないこともあるけど、それでも夢に向かって頑張る少女たちとその夢を守ることに喜びを感じていた。

 

 『ありがとう』といったイヴの顔を思い浮かべながら、飛鳥もまた次のステージへ歩き出した。

 

 

おしまい

 

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