前回までのあらすじ
お化けが苦手なメンバーとプラスアルファで肝試しをすることになった。
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『6階までたどり着いたらゴールです』
蘭「ねえ! これドロップアウトできないの!!?」
飛鳥「そこまでは聞いてないですね…」
香澄「なんかここに手紙が置いてあるよ!」
飛鳥「本当ですね」
香澄が手紙を見つけると、飛鳥に手紙を渡すとそのまま内容を読んだ。
飛鳥『ドロップアウトができるのは3階のミッションが完了してからです』
蘭「3階まで登らないといけないの!?」
飛鳥「逆に3階まで行けば帰れますよ」
ひまり「モ、モノはいいようだけど…」
薫「それでは3階を目指せばいいんだね。分かったよ」
こうして皆先に進んだのだが、飛鳥が先頭に香澄、イヴ、リサ、アフグロ三人娘、千聖、薫という順番だった。
薫「……」
千聖「私たちが先輩なんだからもう少ししっかりしなさい」
薫「わ、分かってるよ…」
薫がさっきから落ち着きがなかったので、千聖が注意すると薫が注意した。
リサ「飛鳥くんごめんね~。情けない先輩で~」
飛鳥「そんな事ございませんよ。ただ、戸山さんと若宮さんをお願いします」
香澄とイヴが飛鳥の後姿を見つめた。
ひまり「一丈字くんが2組だったらよかったのに…」
巴「…ホントそれな」
蘭「……」
ひまりと巴がほめると、蘭だけが不満そうにしていた。少しだけ男子生徒たちの気持ちを理解したのか、この肝試しは飛鳥をヒーローにする為の話ではないかと思った。けど、飛鳥としては自分を同行させるかは参加者達で決めれたし、一番最初に同行させると言い出したのは彼女である。
そしてそれを飛鳥は背中で感じ取っていた。モカから蘭の事は聞いていたが、本当に気難しい人だと感じていた。
飛鳥(…そういや、こんな感じの人を前にも会ったことがあるような)
『イミワカンナイ!』
そんな蘭に悲劇が起きた。彼女の横を幽霊らしき物体が壁からすり抜けてきて、蘭によりそった。それに気づいた千聖が思わず悲鳴を上げたが、それにより他のメンバーの心臓が止まりかけた。
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モニタールーム
有咲「な、何じゃあありゃあ!!?」
沙綾「どうなってんの!!?」
有咲たちも幽霊を確認して、パニック状態になっていた。
こころ「おばけって本当にいるのね!」
美咲「そんな訳ないでしょ! どうせ黒服の人達が脅かして…」
花音「ふぇええええ!!?」
はぐみ「こわいよ~!!!!」
はぐみは花音に抱き着いていた。
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飛鳥「どうしました?」
千聖が悲鳴を上げた瞬間、おばけは逃げていき、飛鳥が振り返った時にはもういないばかりか、千聖の悲鳴を後ろから聞いていた蘭、巴、ひまりは腰が抜けていた。そして横にいた薫も青ざめて涙目になっていた。
飛鳥「…出ました?」
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薫「出てしまったものは仕方がなく、それで巴ちゃんたちが幽霊を見ずに済んだのなら仕方がない。だが…」
ひまり「急に大声出さないでください…」
蘭「腰が…抜けた…」
千聖「ご、ごめんなさい…」
なんとか、2階のゴール地点までたどり着いたが、千聖が悲鳴を上げた事で飛鳥以外のメンバーが完全に怯えてしまい、完全に足を引っ張ってしまうという失態をさらしてしまった。
飛鳥「次の階をクリアすればドロップアウトできますので、それまで耐えてください」
ひまり「そ、そうだね! 次の階クリアしたら帰れるんだよね!?」
巴「そうだな!」
千聖「……」
飛鳥「白鷺先輩も気を落とさないで、ゴールにたどり着く事に専念しましょう」
千聖「そ、そうね…」
飛鳥「それはそうと、幽霊が出た時、どうするべきか決めておくべきでしたね」
蘭「とにかく大声出すのは無しで…」
ひまり「そ、そうだね…」
少なくとも、それは自分たちが守れるのか不安だったが、さっきみたいにはなりたくなかったので、そうすることにした。
香澄「早くここを移動しようよ。いつまでもここにいたら…」
イヴ「さっきの変な声が…」
リサ「そ、そうだね! 早く3階へいこう!! とにかく行こう!!」
そう言って2階から3階へ移動した。3階も迷路になっていたが、なんか幽霊らしき物体が天井をうようよしていた。
「ひ、ひィ!!!」
幽霊の姿を見ると、飛鳥以外が怯えた。
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モニタールーム
モカ「やっぱりただでは帰さないか~」
つぐみ「だ、大丈夫かな…」
彩「み、みんな…」
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リサ「な、何がどうなってるのあれ!!」
飛鳥(あれは立体映像だな。結構手が込んでるな…)
幽霊の正体を見破った飛鳥は困惑していた。
飛鳥「立体映像か何かですねぇ…?」
蘭「立体映像にしても怖すぎでしょ!!」
蘭が叫ぶと幽霊たちが声に反応したのか、キョロキョロし始めた。
巴「バ、バカ!!」
ひまり「おばけがこっちに気づいちゃうでしょ!!」
巴とひまりが蘭の口をふさいだ。
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モニタールーム
あこ「あれ、本物のおばけ!?」
燐子「……」
友希那「そんな訳ないでしょ」
紗夜「そうです! そんな非科学的なものは信じられません!!」
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飛鳥「とにかく気づかれないようにゆっくり進みましょうか」
リサ「す、進むの!?」
飛鳥「…お気持ちは分かります。ですがこのままだと」
飛鳥がそういうと、おばけの一体が壁を擦りぬけて、飛鳥たちに近づいた。
飛鳥「こうなりますね」
「……」
するとおばけが大きな口を開けたが、大きく開けすぎだし、歯がめちゃくちゃリアルだし、効果音がリアルだったので、怖がらせるには十分すぎた。
そしてほとんどのメンバーが声にならない叫びをあげて、そのまま逃げだした。
飛鳥「あっ!!」
薫「待ちたまえ!!」
残ったのは飛鳥と薫だけになってしまった。
飛鳥「参ったな…相当パニックになってるな」
薫「……」
すると薫がそわそわしていた。急に2人しかいなくなった上に、お化けたちがずっとうようよいたため、不安で仕方なかった。
飛鳥「瀬田先輩」
薫「!」
飛鳥「私のそばから離れないでください」
飛鳥が真剣な表情で言い放つと、薫は驚いた。
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モニタールーム
日菜「かっこいい~」
彩「一丈字くんって本当に肝据わってるよね…」
モカ「……」
彩の言葉を聞いて、モカは嬉しそうに笑みを浮かべる。
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飛鳥と薫が移動しようとしたその時、後ろから大きな音を立てて、香澄が突如現れた。
飛鳥「!!?」
飛鳥と薫が振り向くと、涙目で放心していた香澄がいた。
香澄「ふぇ…?」
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モニタールーム
はぐみ「こころん!! なんかかーくんたちがパネルを踏んだら、スタート地点に戻ったよ!!?」
こころ「おばけの力かしら?」
美咲(すっごい技術の無駄遣いだろ弦巻財団…!!)
香澄たちがパニックになっている間に踏んでしまったパネルは、スタート地点に戻す力があった。弦巻財団なら本当にやりかねない。
紗夜「ど、どうせ何かのトリックよ!!」
あこ「ミスター・サタンじゃないんですから…」
つづく