全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

123 / 492
第277話「おばけタワー・2」

 前回までのあらすじ

 

 お化けが苦手なメンバーとプラスアルファで肝試しをすることになった。

 

**********************:

 

『6階までたどり着いたらゴールです』

 

蘭「ねえ! これドロップアウトできないの!!?」

飛鳥「そこまでは聞いてないですね…」

香澄「なんかここに手紙が置いてあるよ!」

飛鳥「本当ですね」

 

 香澄が手紙を見つけると、飛鳥に手紙を渡すとそのまま内容を読んだ。

 

飛鳥『ドロップアウトができるのは3階のミッションが完了してからです』

 

蘭「3階まで登らないといけないの!?」

飛鳥「逆に3階まで行けば帰れますよ」

ひまり「モ、モノはいいようだけど…」

薫「それでは3階を目指せばいいんだね。分かったよ」

 

 こうして皆先に進んだのだが、飛鳥が先頭に香澄、イヴ、リサ、アフグロ三人娘、千聖、薫という順番だった。

 

薫「……」

千聖「私たちが先輩なんだからもう少ししっかりしなさい」

薫「わ、分かってるよ…」

 

 薫がさっきから落ち着きがなかったので、千聖が注意すると薫が注意した。

 

リサ「飛鳥くんごめんね~。情けない先輩で~」

飛鳥「そんな事ございませんよ。ただ、戸山さんと若宮さんをお願いします」

 

 香澄とイヴが飛鳥の後姿を見つめた。

 

ひまり「一丈字くんが2組だったらよかったのに…」

巴「…ホントそれな」

蘭「……」

 

 ひまりと巴がほめると、蘭だけが不満そうにしていた。少しだけ男子生徒たちの気持ちを理解したのか、この肝試しは飛鳥をヒーローにする為の話ではないかと思った。けど、飛鳥としては自分を同行させるかは参加者達で決めれたし、一番最初に同行させると言い出したのは彼女である。

 

 そしてそれを飛鳥は背中で感じ取っていた。モカから蘭の事は聞いていたが、本当に気難しい人だと感じていた。

 

飛鳥(…そういや、こんな感じの人を前にも会ったことがあるような)

『イミワカンナイ!』

 

 そんな蘭に悲劇が起きた。彼女の横を幽霊らしき物体が壁からすり抜けてきて、蘭によりそった。それに気づいた千聖が思わず悲鳴を上げたが、それにより他のメンバーの心臓が止まりかけた。

 

******************

 

 モニタールーム

 

有咲「な、何じゃあありゃあ!!?」

沙綾「どうなってんの!!?」

 

 有咲たちも幽霊を確認して、パニック状態になっていた。

 

こころ「おばけって本当にいるのね!」

美咲「そんな訳ないでしょ! どうせ黒服の人達が脅かして…」

花音「ふぇええええ!!?」

はぐみ「こわいよ~!!!!」

 

 はぐみは花音に抱き着いていた。

 

**********************

 

飛鳥「どうしました?」

 

 千聖が悲鳴を上げた瞬間、おばけは逃げていき、飛鳥が振り返った時にはもういないばかりか、千聖の悲鳴を後ろから聞いていた蘭、巴、ひまりは腰が抜けていた。そして横にいた薫も青ざめて涙目になっていた。

 

飛鳥「…出ました?」

 

**********************

 

薫「出てしまったものは仕方がなく、それで巴ちゃんたちが幽霊を見ずに済んだのなら仕方がない。だが…」

ひまり「急に大声出さないでください…」

蘭「腰が…抜けた…」

千聖「ご、ごめんなさい…」

 

 なんとか、2階のゴール地点までたどり着いたが、千聖が悲鳴を上げた事で飛鳥以外のメンバーが完全に怯えてしまい、完全に足を引っ張ってしまうという失態をさらしてしまった。

 

飛鳥「次の階をクリアすればドロップアウトできますので、それまで耐えてください」

ひまり「そ、そうだね! 次の階クリアしたら帰れるんだよね!?」

巴「そうだな!」

千聖「……」

 

飛鳥「白鷺先輩も気を落とさないで、ゴールにたどり着く事に専念しましょう」

千聖「そ、そうね…」

飛鳥「それはそうと、幽霊が出た時、どうするべきか決めておくべきでしたね」

蘭「とにかく大声出すのは無しで…」

ひまり「そ、そうだね…」

 

 少なくとも、それは自分たちが守れるのか不安だったが、さっきみたいにはなりたくなかったので、そうすることにした。

 

香澄「早くここを移動しようよ。いつまでもここにいたら…」

イヴ「さっきの変な声が…」

リサ「そ、そうだね! 早く3階へいこう!! とにかく行こう!!」

 

 そう言って2階から3階へ移動した。3階も迷路になっていたが、なんか幽霊らしき物体が天井をうようよしていた。

 

「ひ、ひィ!!!」

 

 幽霊の姿を見ると、飛鳥以外が怯えた。

 

**********************

 

 モニタールーム

 

モカ「やっぱりただでは帰さないか~」

つぐみ「だ、大丈夫かな…」

彩「み、みんな…」

 

***********************

 

リサ「な、何がどうなってるのあれ!!」

飛鳥(あれは立体映像だな。結構手が込んでるな…)

 

 幽霊の正体を見破った飛鳥は困惑していた。

 

飛鳥「立体映像か何かですねぇ…?」

蘭「立体映像にしても怖すぎでしょ!!」

 

 蘭が叫ぶと幽霊たちが声に反応したのか、キョロキョロし始めた。

 

巴「バ、バカ!!」

ひまり「おばけがこっちに気づいちゃうでしょ!!」

 

 巴とひまりが蘭の口をふさいだ。

 

*******************::

 

 モニタールーム

 

あこ「あれ、本物のおばけ!?」

燐子「……」

友希那「そんな訳ないでしょ」

紗夜「そうです! そんな非科学的なものは信じられません!!」

 

*****************:

 

飛鳥「とにかく気づかれないようにゆっくり進みましょうか」

リサ「す、進むの!?」

飛鳥「…お気持ちは分かります。ですがこのままだと」

 

 飛鳥がそういうと、おばけの一体が壁を擦りぬけて、飛鳥たちに近づいた。

 

飛鳥「こうなりますね」

「……」

 

 するとおばけが大きな口を開けたが、大きく開けすぎだし、歯がめちゃくちゃリアルだし、効果音がリアルだったので、怖がらせるには十分すぎた。

 

 そしてほとんどのメンバーが声にならない叫びをあげて、そのまま逃げだした。

 

飛鳥「あっ!!」

薫「待ちたまえ!!」

 

 残ったのは飛鳥と薫だけになってしまった。

 

飛鳥「参ったな…相当パニックになってるな」

薫「……」

 

 すると薫がそわそわしていた。急に2人しかいなくなった上に、お化けたちがずっとうようよいたため、不安で仕方なかった。

 

飛鳥「瀬田先輩」

薫「!」

飛鳥「私のそばから離れないでください」

 

 飛鳥が真剣な表情で言い放つと、薫は驚いた。

 

***************

 

 モニタールーム

 

日菜「かっこいい~」

彩「一丈字くんって本当に肝据わってるよね…」

モカ「……」

 

 彩の言葉を聞いて、モカは嬉しそうに笑みを浮かべる。

 

*****************:

 

 飛鳥と薫が移動しようとしたその時、後ろから大きな音を立てて、香澄が突如現れた。

 

飛鳥「!!?」

 

 飛鳥と薫が振り向くと、涙目で放心していた香澄がいた。

 

香澄「ふぇ…?」

 

****************:

 

 モニタールーム

 

はぐみ「こころん!! なんかかーくんたちがパネルを踏んだら、スタート地点に戻ったよ!!?」

こころ「おばけの力かしら?」

美咲(すっごい技術の無駄遣いだろ弦巻財団…!!)

 

 香澄たちがパニックになっている間に踏んでしまったパネルは、スタート地点に戻す力があった。弦巻財団なら本当にやりかねない。

 

紗夜「ど、どうせ何かのトリックよ!!」

あこ「ミスター・サタンじゃないんですから…」

 

 

つづく

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。