全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第289話「フライドポテト祭」

 

 

 ある日のバンドリ学園。

 

香澄「私、白いご飯とフライドポテトが大好きなんだー」

 

 カフェテリアで香澄と飛鳥が会話をしていた。飛鳥が普通に食事をしていた所、香澄がやってきて一緒に食事をすることになったのだ。ちなみに飛鳥は一人用のカウンターに座っていたのだが、香澄が隣に来たという感じである。

 

飛鳥「そ、そうですか…」

 

 飛鳥が普通に返事をしていた。

 

香澄「飛鳥くんは?」

飛鳥「私も好きですね」

香澄「良かったー…」

 

 飛鳥の発言に香澄は何故か安心した。

 

飛鳥「ファミレスとかで、ハンバーグの突合せにポテトありますもんね…」

香澄「そう! ハンバーグのソースにポテトを絡めて、白いご飯と一緒に食べるのも美味しいんだよねー」

 

 ちなみに香澄がランチで頼んだのはハンバーグ定食だった。ポテトとライスがついていた。飛鳥はそんな香澄の表情を見て苦笑いしていたが、

 

飛鳥(なんでもいいけど紗夜先輩が、後ろから凄くうなずいてらっしゃる…)

 

 紗夜が会話を聞いていたのか、香澄の言葉に力強くうなずいた。他の生徒たちが見てすぐに分かるように…。

 

飛鳥「そういや、マックのナゲットのソースにつけても美味しいですよね」

香澄「分かりすぎる。一番好きな味は?」

飛鳥「バーベキューですね」

香澄「うーん。私はマスタードかな。飛鳥くんって辛いの苦手?」

飛鳥「マスタードくらいなら大丈夫ですけど…」

香澄「ケチャップと一緒につけて食べるのもまたいいんだよねー」

飛鳥(紗夜先輩が凄くうなずいてらっしゃる…)

 

 飛鳥はさっきから紗夜が気になって仕方なかった。自分も会話に加わりたいが、キャラを崩したくないし、どうしたらいいか迷っていた。

 

香澄「どうしたの?」

飛鳥「いや、何でもないですよ」

 

 香澄にそう聞かれて、飛鳥が苦笑いした。

 

香澄「そういや期間限定のソースがあるけど、あの中で好きだったソースとかってある?」

飛鳥「最近はステーキソースが好きでしたね」

香澄「私はやっぱりチーズかなー」

飛鳥「チーズって相性いいですもんね…」

 

 そうポテトの話をずっとしていた。

 

香澄「この際、全部のソースが一度に楽しめるのをやってくれないかなー」

飛鳥「注文が大変そうだから、流石に無理じゃないですか?」

香澄「そうだよねー」

 

 そんな時だった。

 

「あら! 香澄に飛鳥じゃない!」

 

 こころがやってきた。

 

飛鳥(あっ…)

香澄「こころちゃん!」

こころ「楽しそうな話をしてたわね! 何の話をしてたの?」

 

 飛鳥が事情を説明した。

 

こころ「いいわね!」

飛鳥「けどお店の人に負担がかかるから止めといた方が…」

こころ「それなら、今度あたしの家でポテトパーティしましょ?」

飛鳥「まあ、それだったら…」

香澄「さんせー!! おたえ達も誘うね!」

こころ「あたし達もはぐみ達を誘うわ!」

紗夜「……!!」

 

 果たして自分は誘ってもらえるかどうか不安だった。本音としては喉から手が出るほど行きたかった。だが、ポテト好きを公言してしまえば、自分が今まで積み上げてきたイメージを崩しかねない。何とかごく自然にパーティに混ざるにはどうしたらよいか考えていた。

 

飛鳥「他のバンドグループも誘いますか?」

紗夜「」

 

 飛鳥の言葉に紗夜は感心した。流石座長だと。もしこれで出身作品が違っていなければ間違いなく惚れていただろうと紗夜は感じていた。

 

こころ「そうね! 皆にも声をかけましょう!」

 

 ポテトパーティをやる約束を取り付けたわけだが…。

 

 ここからが問題だった。

 

***************************

 

「オレたちもパーティに混ぜろ!!」

「ポテト!! ポテト!! ポテト!! ポテト!!」

 

 下心丸出しの男子生徒たちが自分たちも参加させろと言ってきたのだ。特に悪い事はしていない為、むやみに邪険に扱う訳にもいかなかった。

 

こころ「いいわよ?」

 

 こころがあっさり認めると、飛鳥と黒服たちが裏で打ち合わせをしていた。

 

(ようし…これでオレたちも美少女との食事にありつける…)

(いつまでもいい気になるなよな一丈字…)

(うひひひひ…ポテトだけじゃなくて、あの子も食べてやる…)

(オレのポテトを…)

 

*********************:

 

 パーティ当日。絶好のパーティ日和で屋外で行われることになった。男子生徒たちも私服で来ていたのだが…。

 

「……!!!」

 

 黒服を着た屈強な男たちが警備をしていた。こんなところで下手なナンパをすれば消されてしまうのは間違いなかった。

 

 そして女子たちも来ていて、皆おしゃれな私服だった。

 

(おおおおおおおおおおおお!!!)

(流石最近有名になっているガールズバンドなだけある!!)

(めっちゃいいにおいするんだろうな…)

(汗舐めたい…)

 

 あからさまに下心を丸出しにすると、黒服の男たちが目を光らせた。

 

(こえぇえええええええええええええええええ!!!!)

 

こころ「皆よく来てくれたわね! いっぱいポテトを楽しんで頂戴!!」

 

 こころがそういうと、確かに言葉通りポテトの山があった。しかも作り置きしている奴と、弦巻家の人間が揚げたてを用意してくれるというサービス付き。しかもソースが数十種類もあった。

 

香澄「うわー! すごーい!!」

有咲「あんまり食べ過ぎるなよ」

沙綾「そうそう。ポテトってカロリー高いから…」

香澄「大丈夫だよー。ライブでカロリー消費すればいいんだし」

有咲「それで消費できるなら、あそこまで苦労しねぇってば…」

 

 そして紗夜も目を光らせていた。

 

紗夜「……!」

あこ(紗夜さん…。凄く目を輝かせてるな…)

リサ(天国なんだろうねぇ。今…)

 

 その様子を男子生徒たちも見ていた。

 

(やっぱり噂は間違いなかった。紗夜ちゃんポテトが好きなんだな)

(萌え)

(スマホの準備は用意した。撮りまくってやる)

(ぬおおおほおおおおお!!!)

 

 こうして、普通にポテトパーティを楽しみました。

 

飛鳥「あー…今日はいたって平和な回」

美咲「ずっとこうだったらいいのにね」

飛鳥「本当にそう思います」

 

 

おしまい

 

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