ある日のバンドリ学園。
「花音ちゃん!! お願いだから膝枕して下さげふぅ!!!」
**********************
千聖「どうしてこの学校には変態しかいないのかしら…!!」
学園のカフェテリアで千聖、彩、紗夜、燐子、花音が話をしていたが、男子の変態ぶりに千聖は頭を抱えていた。
紗夜「全く女子をなんだと思っているのですか!!」
燐子「私も此間せがまれました…」
彩「……」
自分は一回も頼まれたことはなく、私アイドルだよね? と彩は疑問に思っていた。
千聖「彩ちゃん。まさかとは思うけど、羨ましいなんて思ってないわよね?」
彩「そ、そんな事ないよ!! でも、皆困ってるしどうしたら…」
彩の言葉に悩みだす千聖たち。
千聖「とにかく今後も続くようなら、クラスを男女別々にしてもらうなりして貰いましょう」
どうなったかというと、男子達から膝枕をせがまれる事はなくなり、学園が平和になった。
彩「平和になったね…」
花音「そ、そうだね…」
千聖「まあ、これで良かったのよ」
5人がまたカフェテリアでお茶をしていたが、彩が困惑していた。
彩「…でもさ。最近何も起きて無くない?」
そう、彩の言う通り男子達が膝枕をせがむことがなくなって以来、男子達からのセクハラはなくなったものの、これといって何も面白い事が起きていないのだ。
千聖「セクハラが無くなるなら別にいいじゃない。でも、画が地味になるのは問題ね…」
女優として自分が出ている話で地味なものになっているのは流石に許せなかった。
花音「そ、そういえばパスパレの最近の活動はどう?」
彩「普通に仕事出来てるよ。たまに私がドジしたりすることはあるけど…」
千聖「ハロハピはどう?」
花音「私たちの所もいつも通りだよ。相変わらずこころちゃんの考えてる事は、予想を超えるけど…燐子ちゃん達は?」
燐子「私たちもいつも通りです…」
そう言うと、今までがあまりにも異常だったのかがよく分かる5人であった。
紗夜「もしかして、大人しくさせておいて、油断したころに…」
花音「か、考えすぎじゃないかな…」
千聖「だけど今までの事があるから、それもあり得るわ…。とにかく細心の注意を払いましょう!!」
こうして、5人は細心の注意を払ったが、何も起こらなかった。
花音は普通にアルバイトもできたし、燐子はいつも通りあことネットゲームで遊ぶことが出来たし、千聖はいつものように女優の仕事をして、紗夜はいつも通り風紀委員の仕事を果たして、彩はいつも通り収録でドジをやっていた。
彩「いや、私のいつも通りはいらない!!!」
千聖「それにしてもいったいどうなってるの? 本当に何も起こらないじゃない!」
本当に何も起こらない日常に5人は不自然に感じ始めていた。
紗夜「本当に今までの日常がアレだったせいなのかしら…」
花音「ま、まあ何事も起こらないなら平和でいいんじゃないかな…」
彩「でも、画的に凄く地味なんだよ…」
燐子「そ、そうですね…」
すると千聖がある事を思いついた。
千聖「そうだ! そういえば一丈字くんはどうしてるかしら!」
彩「一丈字くん?」
千聖がスマホで飛鳥を呼び出そうとしたが、飛鳥の番号がなかった。
千聖「あれ!?」
燐子「ど、どうしたんですか…?」
千聖「…誰か、一丈字くんの番号知らない?」
彩「ちょっと待ってて…って、あれ? 番号が無くなってる!!」
紗夜「私のもです…」
千聖が飛鳥の番号を聞き、4人が調べるが飛鳥の携帯番号とメールアドレスが消えており、連絡がつかない状態になっていた。
千聖「い、いったいどうして…」
千聖がそう考えると、すぐさま1年3組の教室に向かった。すると千聖が来て皆が吃驚していた。
千聖「一丈字くんはいるかしら?」
「一丈字くん?」
「うちのクラスにそんな子はいませんけど…」
千聖「いない!? そんなはずはないわ! だって…」
千聖がそう思った次の瞬間、冷静になる事にした。
千聖「…い、いえ。なんでもないわ。ありがとね」
そう言って千聖が去っていくと、3組の生徒たちは不思議そうにした。
花音「ち、千聖ちゃん…」
花音たちが追いかけてきた。
千聖「まさかとは思うけど…。今回一丈字くんの出番がないパターンなのかしら…」
紗夜「出番って…」
千聖「しかも今のところ出てるのは私たち2年1組の5人。もしかして…この5人に対して何かあるという事なのかしら?」
「!!?」
千聖の言葉に皆が驚いた。
燐子「な、何かあるというのは…」
千聖「考えられるのは、花音が膝枕をせがまれたことと、私がクラスを男女別々にしてもらうと言ったこと。男子達が大人しくなったこと。これが手掛かりね…」
千聖が考えながら言うと、紗夜は何となく嫌な予感がした。
紗夜「もしかして…今回私たちは男子達に膝枕をするのでしょうか…!!」
紗夜の言葉に皆が驚いた。
花音「ふぇえええええ!?」
燐子「そ、そんな…」
千聖「そんな事絶対にさせないわ! そうだわ! こころちゃんに一丈字くんの居場所を探してもらいましょう!!」
そう言って千聖がこころがいる1組を訪ねた。
*******************
こころ「飛鳥?」
千聖「そうよこころちゃん。あなたは知ってるわよね?」
こころ「勿論知ってるわよ!」
千聖「え?」
通常だったら自分たち以外知らないパターンなのだが、こころが何故か知っていたのだ。
千聖「…ほ、他の皆は知ってる?」
香澄「知ってますよ!」
たえ「はい。知ってます」
りみ「確か広島の高校に…」
千聖「とにかく連れてきて頂戴。私たち、凄く嫌な予感がするの!」
こころ「分かったわ! 任せて頂戴!!」
そう言ってこころは飛鳥を連れてきた。飛鳥も大してそんなに忙しかったわけではないので、すぐに来れた。そして皆近くのファミレスに集まっていて、千聖と飛鳥が向き合って座っていた。周りのテーブルには紗夜たちがいる。
千聖「一丈字くん。これはどういう事かしら?」
飛鳥「あー…今回は白鷺先輩達にスポットライトを当てるお話だったんですよ」
紗夜「それだったら、男子達が急におとなしくしてた理由は何なの!?」
飛鳥「…恐らくですが、あえて大人しくすることで、白鷺先輩達を動揺させようとしたんでしょう。いつもがいつもだったので…」
飛鳥が苦笑いした。
千聖「そ、そういう事だったのね…」
飛鳥「そういう事ですね」
その時だった。
飛鳥「…で、オチはどうしましょうか」
千聖「いいわよ。このまま終わりで」
香澄「そもそも、千聖さん達はどうして飛鳥くんを読んだんですか?」
「!!」
こころ「そういえば膝枕がどうとか言ってたわね!」
飛鳥「あ、オチがつけられそうですね」
千聖「良かったわね。膝枕してもらえるわよ」
飛鳥「そうではなくて…」
その時、男子達が壁に張り付いた。
「オレたちにひざまくらしてくれぇえええええええええええええええええ」
千聖「ギャアアアアアアアアア――――――――――――――――ッ!!!!!」
飛鳥「おあとがよろしいようで」
おしまい