バンドリ学園でもハロウィンは訪れていた…。
「ポピパのハロウィン衣装楽しみだなぁ…」
「アフグロどんな恰好するんだろ…」
「パスパレ…」
「ロゼリア…」
「ハロハピ…」
バンドガールズはもうハロウィンの格好をする事を前提で、男子生徒たちは妄想を繰り広げていた。
「またやってるよ…」
「せめてこっち側にも恩恵ないかなぁ…」
そんな男子生徒たちを女子生徒たちは冷めた目で見ていた。
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そんな中、この男はというと…。
飛鳥「……」
自分のスマホでニュースを見ていたが、神妙な面持ちだった。
「一丈字くん。どうしたの?」
飛鳥「え? ああ…」
そんな飛鳥の様子を見ていたクラスメイトが話しかけてきた。
飛鳥「ちょっとニュースを見てただけですよ」
「ニュース?」
飛鳥「もうすぐハロウィンですね」
「…それにしては、随分真面目な顔をしてたけど」
飛鳥「そうですね…。ハロウィンにかこつけて物騒な事件も起きてますからね。人ごみの多い所は気を付けないと」
「最近怖いよねー」
と、普通に世間話をしていたのを、モカが廊下から聞いていた。
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そして昼休憩。飛鳥が中庭のベンチに行こうとすると、モカがすでに来ていた。
飛鳥「!」
モカ「やあ~」
そしてモカは飛鳥にニュースの事について聞き出した。
モカ「そっか~」
飛鳥「…まあ、ハロウィンは仮装が出来る分、リスクも増えるんだ」
モカ「確かに怪しまれないもんね~」
モカはそう言ってメロンパンを食べた。
飛鳥「そういやAfterglowもハロウィンにライブするの?」
モカ「ううん? 特にしないよ?」
飛鳥「そうなんだ。てっきりやると思ってたけど」
モカ「最初はやる予定だったんだけど、つぐがお店の手伝いとかで忙しいから~」
飛鳥「そうか…」
モカの言葉に飛鳥が相槌を打った。
モカ「…もしかして、やるの?」
飛鳥「ああ、ここでモカ達に何かあったら元も子もないからな。弦巻家の人達にも協力してもらって、特に人が多く集まる場所を巡回してもらう」
モカ「ふーん…」
モカの言葉に飛鳥は苦笑いした。
飛鳥「そういう訳だから、君はハロウィン楽しんでね。何かあったら連絡してくれるだけでいいから」
モカ「はーい」
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そしてハロウィンが近づいたのだが、やはりトラブルが起きた。
「いいか。お前らは友希那ちゃん達に執拗にトリック・オア・トリートって菓子と悪戯をせびるんだ」
「……」
DQNっぽい陽キャたちがいじめられっ子の陰キャたちに脅しをかけていた。
「そこでオレ達がさっそうと現れてお前達から友希那ちゃん達を守る。これでモテモテだ!」
「やらなかったらどうなるか分かってんだろうな?」
「仲間呼んでお前たちをボコボコにするからな」
取り巻き達もいじめられっ子たちに脅しをかけていたが、飛鳥はその近くにいて録音をしていた。
飛鳥(やれやれ…)
そう言って飛鳥は指を鳴らした。
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ハロウィン当日、いじめられっ子たちは普通に過ごしており、DQN達も普通に過ごしていたのだが…。
DQN「友希那ちゃん! トリック・オア・トリート!」
友希那「……」
DQNのリーダー格が友希那にそういうが、友希那はガン無視していた。
男子A「瀬田! トリ…」
「男子ごときが薫様に近づくんじゃないわよ!!」
「恥を知れ!!!」
薫に仕掛けようとしたが、ファンの女子に妨害された。
「白金! トリック・オア・トリート!!」
燐子「ひいっ!!」
「あの、怖がってるから近づかないでくれる?」
「日菜ちゃん! トリック・オア…って、いない!!」
思った他玉砕していた。そして飛鳥は見回りをしていた。
飛鳥(話が面白くなくなるかもしれないけど、何も起こらないでくれ。面白さより皆の安全が一番だ)
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「ああああああああああああ!!! どうしてこうも相手にされないんじゃあ!!」
DQN達は涙を流していた。
「そ、そういやあの陰キャたちを盾にしてオレたちがヒーローになるって作戦はどうしたんだよ!」
DQN「わ、忘れてた!!」
取り巻きA「何やってんだよ!」
DQN「お前だって忘れてただろうが!」
取り巻きB「待て、まだチャンスはあるかもしれないぞ」
DQN「そうだ…。今からでも遅くない。でっち上げて、恩恵を受ければいいんだ…」
DQNがにやりと笑ったが、またしても飛鳥が通りかかってその話を聞いて、超能力で記憶を消した。
飛鳥(強い気持ちがあれば、金縛りや洗脳が解けるけど…それをもうちょっと良い事に使ってほしいなぁ)
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そして何とか放課後まで耐えた飛鳥。
飛鳥「ハァ…。だけど問題はここからだ。夜に結構事件が起こるからな…」
弦巻家から連絡があったら動こうと決めた飛鳥は、そのまま自室で過ごしていた。
暫くして一本の電話が入った。
飛鳥「もしもし」
モカ「あ、もしもし~?」
電話の相手はモカだった。
飛鳥「何かあった?」
モカ「ううん。明日空いてる?」
飛鳥「どうしたの?」
モカ「直接会って話したいことがあるから、放課後時間空けといて~」
飛鳥「……」
飛鳥は何となく言いたいことが理解できた。
飛鳥「ありがとう。でもそこまで気を遣わなくていいよ。仕事だから…」
モカ「まあ、そうなんだけど、こころちゃんも知ってるから、多分明日は来ることになるよ」
飛鳥「だろうね」
仕方ないので飛鳥は明日時間を空けることにした。
飛鳥「RoseliaとAfterglow以外の3グループがハロウィンライブをしてるって言ってたけど、無事に終わればいいなぁ…」
モカ「だいじょーぶだよ」
飛鳥「そうだな…」
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ファンがバンドガールに詰め寄る事はあったが、それ以外は何とか無事に終わった。
飛鳥「はぁ…。なんとかハロウィンは無事に終わったな。でもこの様子だとクリスマスも怖いなぁ…」
飛鳥がそう考えている時はもう放課後で、学校の外にいた。
「飛鳥!」
飛鳥が振り向くと、そこにはこころとモカ、そして千聖がいた。
こころ「さあ、行くわよ!」
飛鳥「……」
飛鳥は1日遅れのハロウィンを楽しんだのだった。
おしまい