全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第315話「逃げきれ! 一丈字飛鳥!」

 

 

 今日、バンドリ学園は全校生徒対象のマラソン大会が行われようとしていたが…。

 

「1位になった奴は好きな子とデートが出来ます!」

「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

 陽キャが突然こんな約束をしだし、男子生徒たちが興奮していたが、飛鳥は突っ込むのもめんどくさくなったのか、超能力で存在感を消した。

 

香澄「えーっ!!?」

有咲「ただでさえ寒くてくそだりぃのに、もっとだりぃ事しやがって…!!」

りみ「だ、誰が選ばれるのかな…?」

沙綾「いや、そのまえに男子が一方的に言ってるだけだから」

たえ「誰とデートするんだろ」

有咲「いや、おたえさん!!?」

 

蘭「またなんかやってるよ…」

ひまり「ねー。いい加減迷惑だって気づいて欲しいよね」

つぐみ「あはははは…」

巴「ん? どうしたモカ」

モカ「いやあ…。なんか忘れてるような気が…」

 

彩「ま、まさかとは思うけど私達じゃないよね…?」

日菜「まあ、1位になれたらの話だから」

千聖「頼んだわよ。日菜ちゃん」

麻弥「あははは…」

イヴ「ブシドー!!」

 

こころ「とっても面白そうだわ!」

花音「ふぇえええ…」

美咲「いや、これ面白くないし、止めた方がいいよ」

薫「全く。困った子犬くんたちだ」

はぐみ「デートって誰とするつもりなんだろう…」

 

友希那「……」

リサ「本当に好きだねぇ…」

燐子「ど、どうしよう…」

紗夜「すぐに止めるべきです!!」

 

 紗夜が止めようとしたその時、男子生徒たちがブロックした。

 

「おっとぉ!」

「そうはいかないぜ!」

紗夜「何を考えているのですか!! それで女子がなびくとでも!!?」

「うるせぇ!!」

「こうでもしないと、振り向いてくれないじゃないか!!」

 

 紗夜が注意したが男子生徒たちが逆切れした。

 

リサ「せ、先生に言わないと…」

『えー。昨年女子が特に真面目に走らなかったので、適用する』

「そんなぁ!!!」

 

 リサが教師たちに助け舟を出そうとしたが、中年男性教諭が許可してしまった。ちなみに女子が真面目に走ってなかったのは本当である。

 

*********************

 

 こうして、マラソン大会が始まったのだが…。

 

「へへ、1位はオレだ!」

「いや、オレだ!」

「オレ!!」

 

 男子生徒たちが1位になろうと我先に走っていたが、飛鳥が瞬時に抜け出した。

 

「はぁ!!?」

 

 そして飛鳥は空気を読むことなく、そのままゴールまで駆け抜けていった。普通なら何かしらトラブルが起きるだろうが、そんな事もなく、史上最速記録をたたき出して、ゴールした。

 

**********************

 

『1位。一丈字飛鳥さん』

飛鳥「ありがとうございます」

 

 飛鳥が1位に入着したが、ブーイングが起きていた。

 

「ふざけるな!!」

「どうせインチキしたんだろ!!」

「オレは認めない!!」

「デートの件は無効だ!!」

 

 とまあ、男子生徒たちが見苦しく騒いでいて、女子生徒たちは呆れていたが、飛鳥も特に気にすることなく、これからの事に焦点を置くことにした。

 

***********************

 

 マラソン大会が終わり、解散すると飛鳥が超能力を使って存在感を消した。すると、教師がいなくなったタイミングを見計らって、陽キャと取り巻きが飛鳥を探した。

 

陽キャ「くそっ! あの陰キャはどこだ!! オレの見せ場潰しやがって!!」

飛鳥(見せ場って…あの人何位だったっけ…)

 

 15位と、女子とデートするにはかなり微妙な順位だった。

 

飛鳥(まあいいや。さっさと帰ろ)

 

 飛鳥は特に気にする事もなく帰っていった。

 

リサ「ほら友希那―。大丈夫?」

モカ「もー。変な意地張るから…」

 

 リサとモカがそれぞれ友希那と蘭を介抱していた。張り合っていて途中で体力が尽きてしまったのである…。

 

************************

 

 その夜、

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥が自室でゆっくりしていると、千聖やモカとZoomで話をしていた。

 

千聖「ありがとう飛鳥くん。お陰で助かったわ」

モカ「いやー。さす飛~」

飛鳥「いえ…。ですが、これからが問題ですね…」

 

 飛鳥が腕を組みながらそう言うと、千聖も困惑した。

 

千聖「本当に見苦しいったらありゃしない…」

モカ「まあ、こういう悪役が必要なのかもしれないですけどね~」

飛鳥「うーん。正直言わせてもらいますと、ハイリスクハイリターンですね…」

 

 飛鳥は困惑していた。

 

モカ「まあ、こんな可愛い女の子達にちやほやされるのはせめてもの救いだよね~」

飛鳥「というより、理不尽な事言わないし、暴力振るわないのが幸いですね。もしそうだったらもう何を信用したらいいか分かりませんよ」

千聖「ほ、本当に疲れてるわね…」

飛鳥「もう走るより疲れます」

 

 飛鳥がそうやって愚痴を言うと、

 

モカ「まあでもさ。こうやって愚痴をはける相手がいて良かったんじゃない?」

飛鳥「ホントそうだね。一人で抱え込んでると、いつか暴力振るいそうな気がして…」

千聖「怖い事言わないで」

 

 飛鳥の言葉に千聖が困惑していた。

 

モカ「そうだ~。今度1位取ったお祝いに、どこか出かけない?」

「いいわね!」

 

 こころもグループ会話に参加してきた。

 

飛鳥「こころ」

こころ「本当にお疲れ様! とっても速いわね!」

飛鳥「ま、まあね…」

 

 こころの言葉に飛鳥は苦笑いした。

 

こころ「けど、結局デートはしなくていいのかしら?」

飛鳥「いいよ。相手が楽しめなきゃ意味ないし」

モカ「まあ、結果的に3人の美少女とデートする事になるんですけどね~」

飛鳥「……」

 

**************************:

 

 こうして、次の休日。

 

千聖「あんっ」

飛鳥「千聖さん…」

 

 飛鳥、こころ、モカ、千聖の4人は弦巻家が所有するアミューズメントパークで一日中遊んだ。ちなみに今はローラースケートをしていたが、千聖が転倒していた。

 

飛鳥「本当に運動の方は…」

千聖「ほ、ほっといてよ!/////」

モカ「飛鳥く~ん。手を取ってリードしてあげたら~?」

飛鳥「オレはいいけど、千聖さんは…」

千聖「そ、そうよ…。飛鳥くんの力を借りなくても…」

 

 数分後

 

千聖「ぜ、絶対に手を放しちゃダメよ! いいわね!?」

飛鳥「はい」

 

 飛鳥が手を取って、千聖がローラースケートの練習をしていた。千聖は手を離さないようにお願いしていた。というのも、今度ロケでメンバー全員がローラースケートに挑戦することになっていたのだ…。

 

飛鳥「離さないので、まずは歩いてみましょう」

千聖「わ、分かったわ…」

モカ「ありゃりゃ…」

 

 結局飛鳥に休む暇はなかったが、人気女優である白鷺千聖の手を握っていたので、モカは良しとしていた。

 

こころ「とっても楽しいわ!!」

 

 こころは滅茶苦茶滑っていた。

 

 

おしまい

 

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