全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第330話「女の園に男は入ってはいけない」

 

 それはある日の事だった。

 

彩「ねえねえ。今度パスパレでパジャマパーティーしてみない?」

 

 カフェテリアでパスパレの5人が集まっていて、彩がそう口を開くと一斉に男子生徒たちがパスパレを見た。見たというかガン見である。

 

(パ、パスパレがパジャマパーティー…?)

(何それ超行きたい)

(美少女5人とかめっちゃ華やかじゃん)

(良い匂いするんだろうなぁ…)

 

 それを感知した千聖は困惑していた。

 

千聖「…今はやめときましょう」

彩「や、やっぱりそうだよね…」

「なんでやめちゃうの!!?」

 

 男子生徒たちが一斉に騒ぎ出した。

 

「パジャマパーティーやればいいじゃん!!」

「そうだよ! やれよ!」

「諦めんなよ! どうしてそこで諦めるんだそこで!!」

「やってください!!」

 

 何故か男子生徒たちにやたらプッシュされていて、困るパスパレ。

 

日菜「あの、言っとくけど収録じゃないよ?」

麻弥「完全にプライベートっす…」

千聖「まさかとは思うけど、自分たちも参加したいなんて思ってるんじゃないでしょうね?」

「とーんでもない」

「美少女5人の中に入ろうだなんて…」

「そんな奴いたらぶち殺しますよ」

「ま、まさか一丈字を入れるつもりなの千聖ちゃん!!」

千聖「そんな訳ないじゃない!! あの子男の子よ?」

「皆! 今の聞いたか!」

「一丈字は入れないそうだ!」

「おっしゃああああ!!」

 

 と、妙に盛り上がり始めたのでパスパレは困惑していた。

 

日菜「本当にアスファルトに咲く花が良く似合うね。飛鳥くん…」

麻弥「な、なんか可哀そうになってきたっス…」

 

 すると千聖が咳払いした。

 

千聖「と、とにかくパジャマパーティーはやりません!」

「やーらないのー!!?」

千聖「ひまりちゃんの物真似をしてもダメです!」

ひまり「えっ!? 私!!?」

 

 千聖の言葉にたまたま近くで蘭たちと食事をしていたひまりが振り向いた。

 

「本当にやらないの!?」

「残りの尺どうすんの!?」

「まだいっぱい残ってるよ!?」

「何か代替案あるん!?」

 

 そう男子生徒たちが粘ると、千聖が困惑した。

 

「そっか…。千聖ちゃんが絵を描いてくれるんだね」

千聖「文章だから分かるわけないでしょう…!」

日菜「いや、ただ絵をかいてるって事くらいは分かると思うよ?」

「千聖ちゃん。ありがとう!」

千聖「いや、まだ書くって決めたわけじゃ…」

「ありがとうございます!!」

「流石パスパレのベース!!」

「天才女優!!」

 

 こうして男子生徒たちの強引なノリで、千聖のお絵描き会が始まる事になりました…。

千聖は心の底から帰りたいと思っていたが、なんかどうにも帰れる雰囲気ではなくなり、男子生徒たちがどこからか持ってきたサイン色紙にいろんな絵をかいては、男子生徒たちに色紙を配るという事をする羽目になった。

 

*****************************

 

千聖「パジャマパーティをするから、一緒に来なさい」

飛鳥「……」

 

 後日、千聖は飛鳥を呼び出してパスパレと共にパジャマパーティーをすることを計画した。千聖は散々弄られて超不機嫌だった。

 

飛鳥「私じゃなくてもォ…」

千聖「あなたに拒否する権利はあると思ってるの?」

飛鳥「思ってますよ?」

 

 飛鳥がキョトンとしながらそう言い放つと、千聖は黒い笑みを浮かべた。

 

飛鳥「いや、少なくともご自身の立場をお考えになってください。大人気アイドルが男とパジャマパーティーなんかしたら大問題じゃないですか」

千聖「大丈夫よ。偶然にもパジャマパーティー形式でのトーク番組があるの」

飛鳥「それ、事務所の人たちに頼んだ方が良くないですか? 許可は…」

千聖「大丈夫よ。OKが出たわ」

飛鳥「大丈夫なんですか!!?」

 

 飛鳥は念のため超能力で確認したが、確かにOKを出していた。

 

千聖「うちの事務所ってそういうの割といい加減だから大丈夫なのよ。いつもはクソみたいだなって思うけど、今回ばかりは助けられたわ…ふふふふ…」

飛鳥(完全にオレに復讐する気満々だ…)

 

 飛鳥は超能力を使おうと考えたが、

 

千聖「ちなみに超能力を使っても無駄よ? その分あなたの罪が重くなるだけだから」

飛鳥「相当ご立腹ですね…」

千聖「当たり前よ!! ここまで人をこけにしといてただで済むと思ってるの!!?」

飛鳥「好感度は上がったと思いますよ…」

千聖「あなたも好感度を上げて差し上げるわ…?」

飛鳥「リンチされて終わりですよ」

 

 そんな話をしていると、男子生徒の一人に聞かれてしまった。

 

飛鳥「あれはいいですよね」

千聖「勿論よ」

 

********************

 

 そんなこんなでパジャマパーティーをすることを彩、日菜、麻弥、イヴに伝えた。飛鳥にはトーク番組の練習相手として来てもらう事を伝えて…。

 

彩・麻弥(絶対此間の事根に持ってるな…)

日菜「いいね! るんってしてきた!」

イヴ「トーク番組のお相手、よろしくお願いします!」

 

 こうして、飛鳥とパスパレはパジャマパーティをすることになりました。普通は男子生徒たちにここでバレてしまうのだが、千聖の一声で飛鳥は徹底的に記憶を消した。

 

 その結果、無事にパジャマパーティをすることに成功した。場所は事務所の近くの小さな旅館だった…。

 

飛鳥「……」

 

 飛鳥は気まずい気持ちで参加していた。

 

彩「ごめんね一丈字くん。つき合わせちゃって…」

千聖「いいのよ。これくらい朝飯前でしょ?」

飛鳥「白鷺先輩」

千聖「何よ」

飛鳥「…此間のお絵描き会、SNSでバズってます」

千聖「はあ!!?」

 

 千聖がツイッターで確認すると、男子生徒たちの誰かが千聖の書いた絵をアップロードしていたのだ。

 

千聖「……!」

日菜「あーあ…」

麻弥「ち、千聖さんの許可なしに…」

飛鳥「まあ、消せっていうリツイートもあるので、消えるとは思いますが…」

 

 飛鳥が千聖の方を見ると、千聖がとてつもなく震えていた。彩、麻弥、イヴが震えていた。

 

飛鳥(これは楽しいパジャマパーティーじゃなさそうだ)

 

 飛鳥は覚悟を決めた。

 

 

おしまい

 

 

 

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