全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第333話「飛鳥とひまりとりみ」

 

 

 ある日、偶然であるが薫と食事をした飛鳥。それをいろんな人に見られてしまい…。

 

*********************

 

 そしてまたある日。飛鳥が廊下を歩いていると

 

「一丈字くんっ」

「?」

 

 飛鳥が振り向くと、上原ひまりと牛込りみがやってきた。

 

飛鳥「上原さんに牛込さん。どうされたんですか?」

 

 殆ど喋ったことがない2人に飛鳥は困惑した。

 

ひまり「今時間空いてる?」

飛鳥「ええ、何もなければ…」

「あるんだなぁこれがー!!!」

 

 飛鳥がそう言うと、男子生徒軍団がエンカウントした。

 

飛鳥「…ところで、ご用件は何でしょう」

りみ「あ、あの…昨日薫さんとお昼ご飯食べてたから…」

ひまり「詳しく聞きたいなーって」

「コラァー!! 無視するなー!!」

 

 飛鳥がりみに事情を聴こうとすると、りみとひまりの2人が答えた。だが、男子生徒たちは結果的に無視されたのでツッコミを入れる。

 

飛鳥「瀬田先輩の件ですか…」

「あとオレ達にも教えろ!!」

「そうだ!」

 

 男子生徒たちの言葉に飛鳥が困惑した。

 

飛鳥「やめといたほうがいいですよ」

「は?」

飛鳥「白鷺先輩のプライバシーもあるので」

「そんなの関係あるか!!」

「大ありよ」

 

 千聖が現れた。

 

飛鳥「白鷺先輩」

千聖「昨日の会話には私の昔話も入っていて、あまり聞かれたくないのよ」

 

 千聖が笑みを浮かべたが、目は全く笑っておらず、忖度させようとしていた。

 

「え、猶更聞きたいんですけど」

「かおちさ? ちさかお?」

「幼馴染だから猶更なんですけど」

「え、本当にダメなんですか?」

 

 男子生徒たちは本当にキョトンとしながら聞いていて、飛鳥と千聖は狂気を感じた。

 

千聖(飛鳥くん。記憶を消して頂戴)

飛鳥(はい)

 

 飛鳥は超能力で思い切り記憶を消した。

 

***************************

 

 放課後…

 

千聖「全く本当に困ったものね」

飛鳥「そうっスね…」

 

 千聖と飛鳥は中庭のベンチで話をしていた。超能力で結界を張っているため、周りの生徒は2人に気づいていない。

 

飛鳥「ところで…」

千聖「何かしら?」

飛鳥「牛込さんと上原さんって、瀬田先輩のファンなんですか?」

千聖「そうみたいよ。全く理解できないけど…」

 

 千聖の言葉に飛鳥が困惑していた。

 

千聖「正直なんであんなキャラになったのか、私には理解できないわ」

飛鳥「……」

 

 飛鳥は千聖から薫の過去を聞いていて、推測であるが大体わかっていた。

 

飛鳥「それは瀬田先輩にしか分からないでしょうね」

 

 千聖が飛鳥を見ると、

 

千聖「あなたはどう思う?」

飛鳥「え?」

 

 飛鳥が千聖を見ると、千聖は真剣な表情で飛鳥を見ていた。

 

千聖「薫に対して何か思う処があるんでしょう? 正直に答えなさい」

飛鳥「強くなりたかったんでしょうね」

千聖「え?」

飛鳥「まあ、私の推測なんですけどね」

 

 そう言って飛鳥は正面を向いた。

 

飛鳥「きっと今の宝塚風のキャラが、瀬田先輩のなりたいものなんだと思います」

 

 飛鳥がそう言うと、千聖は理解できなさそうにしていたが、

 

飛鳥「ずっと誰かの後ろについて歩いていたからこそ、自分もいつかその誰かのような存在になりたかったんでしょうね」

千聖「……」

 

 飛鳥のこの一言で、千聖は昔の事を思い出した。昔の薫はとても臆病な性格で、自分が引っ張っていたり背中を押したこともあった。

 

 飛鳥にそう言われると、千聖はどこか納得したような表情をしていた。

 

千聖「…そう」

飛鳥「今は見守ってあげた方が良いかと思います」

千聖「…そうね」

 

 千聖が苦笑いした。

 

千聖「それにしても、本当に大した子ね。あなた」

飛鳥「え?」

 

 飛鳥が千聖を見ると、千聖が飛鳥を見た。

 

千聖「あの力は使ってないんでしょう? 薫の事を理解するのに」

飛鳥「……」

 

 千聖の言葉に飛鳥は困惑した。

 

飛鳥「職業病という奴ですかね」

千聖「ええ、そうね」

 

 飛鳥の言葉に千聖はクスッと笑った。

 

****************************

 

 そして別の日…。

 

ひまり「今日こそ一丈字くんに薫先輩の事を聞かないと…」

りみ「うん…」

 

 ひまりとりみが薫の事を聞こうと、1年3組の教室に向かうと、飛鳥が教室から出てきた。

 

ひまり「い、一丈字くん!」

飛鳥「?」

 

 飛鳥がひまりとりみの方を見た。

 

飛鳥「どうされました?」

ひまり「その、今時間空いてる?」

飛鳥「ええ、空いてま…」

「せん!!」

 

 男子生徒たちが現れた。

 

ひまり「ちょっと! 邪魔しないでよ!」

「オレ達も仲間に入れて!?」

「そうだ! 入れろ!!」

 

 男子生徒たちがそう言って騒ぐと、飛鳥が困惑した。

 

「おやおや、いったい何をしているんだね?」

 

 薫が現れた。

 

ひまり「か、薫先輩!!」

りみ「薫さん!」

薫「子犬くんにかわって、私が相手をしてあげよう!」

「え、本当ですか?」

「それじゃぜひお願いしま…」

 

 その時、薫のファン(女子)が男子生徒達をしめあげた。

 

「だーかーらー男子たちが薫様に触れるなつってんでしょうが!!」

「そういう女々しいところがあるからモテないのよ!!」

「人をひがんでる暇があるなら少しは努力しなさいよ!!」

「楽して女にモテると思うな!!」

 

 

 そうしばかれる様子を見て、飛鳥は唖然としていたが、

 

ひまり「本当にいっつもいっつもいい加減にしなさいよ!!」

りみ「薫さんに手を出すなんて許さへん!!!」

 

 ひまりとりみも女子生徒たちに混ざって、男子生徒をしばいていた。

 

「あぁあああああああああああああ!!!♥♥♥♥ あぁあああああああああああああ“!!!!!!!!♥♥♥♥」

「おい! ずるいぞ!!」

「ひまりちゃん! 僕にもやって!!」

「りみちゃ~ん!!!」

 

 ひまりとりみに対しては男子生徒たちは喜んで、取り合いをしていた。それを見て飛鳥と薫、女子生徒たちはドン引きしていた。

 

飛鳥(道理で瀬田先輩に女性ファンが多いはずだわな…)

 

 少なくとも周りの男子たちに絶望していることもあり、薫のファンは女性が多いと認識した飛鳥であった。

 

 

おしまい

 

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