ある日、偶然であるが薫と食事をした飛鳥。それをいろんな人に見られてしまい…。
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そしてまたある日。飛鳥が廊下を歩いていると
「一丈字くんっ」
「?」
飛鳥が振り向くと、上原ひまりと牛込りみがやってきた。
飛鳥「上原さんに牛込さん。どうされたんですか?」
殆ど喋ったことがない2人に飛鳥は困惑した。
ひまり「今時間空いてる?」
飛鳥「ええ、何もなければ…」
「あるんだなぁこれがー!!!」
飛鳥がそう言うと、男子生徒軍団がエンカウントした。
飛鳥「…ところで、ご用件は何でしょう」
りみ「あ、あの…昨日薫さんとお昼ご飯食べてたから…」
ひまり「詳しく聞きたいなーって」
「コラァー!! 無視するなー!!」
飛鳥がりみに事情を聴こうとすると、りみとひまりの2人が答えた。だが、男子生徒たちは結果的に無視されたのでツッコミを入れる。
飛鳥「瀬田先輩の件ですか…」
「あとオレ達にも教えろ!!」
「そうだ!」
男子生徒たちの言葉に飛鳥が困惑した。
飛鳥「やめといたほうがいいですよ」
「は?」
飛鳥「白鷺先輩のプライバシーもあるので」
「そんなの関係あるか!!」
「大ありよ」
千聖が現れた。
飛鳥「白鷺先輩」
千聖「昨日の会話には私の昔話も入っていて、あまり聞かれたくないのよ」
千聖が笑みを浮かべたが、目は全く笑っておらず、忖度させようとしていた。
「え、猶更聞きたいんですけど」
「かおちさ? ちさかお?」
「幼馴染だから猶更なんですけど」
「え、本当にダメなんですか?」
男子生徒たちは本当にキョトンとしながら聞いていて、飛鳥と千聖は狂気を感じた。
千聖(飛鳥くん。記憶を消して頂戴)
飛鳥(はい)
飛鳥は超能力で思い切り記憶を消した。
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放課後…
千聖「全く本当に困ったものね」
飛鳥「そうっスね…」
千聖と飛鳥は中庭のベンチで話をしていた。超能力で結界を張っているため、周りの生徒は2人に気づいていない。
飛鳥「ところで…」
千聖「何かしら?」
飛鳥「牛込さんと上原さんって、瀬田先輩のファンなんですか?」
千聖「そうみたいよ。全く理解できないけど…」
千聖の言葉に飛鳥が困惑していた。
千聖「正直なんであんなキャラになったのか、私には理解できないわ」
飛鳥「……」
飛鳥は千聖から薫の過去を聞いていて、推測であるが大体わかっていた。
飛鳥「それは瀬田先輩にしか分からないでしょうね」
千聖が飛鳥を見ると、
千聖「あなたはどう思う?」
飛鳥「え?」
飛鳥が千聖を見ると、千聖は真剣な表情で飛鳥を見ていた。
千聖「薫に対して何か思う処があるんでしょう? 正直に答えなさい」
飛鳥「強くなりたかったんでしょうね」
千聖「え?」
飛鳥「まあ、私の推測なんですけどね」
そう言って飛鳥は正面を向いた。
飛鳥「きっと今の宝塚風のキャラが、瀬田先輩のなりたいものなんだと思います」
飛鳥がそう言うと、千聖は理解できなさそうにしていたが、
飛鳥「ずっと誰かの後ろについて歩いていたからこそ、自分もいつかその誰かのような存在になりたかったんでしょうね」
千聖「……」
飛鳥のこの一言で、千聖は昔の事を思い出した。昔の薫はとても臆病な性格で、自分が引っ張っていたり背中を押したこともあった。
飛鳥にそう言われると、千聖はどこか納得したような表情をしていた。
千聖「…そう」
飛鳥「今は見守ってあげた方が良いかと思います」
千聖「…そうね」
千聖が苦笑いした。
千聖「それにしても、本当に大した子ね。あなた」
飛鳥「え?」
飛鳥が千聖を見ると、千聖が飛鳥を見た。
千聖「あの力は使ってないんでしょう? 薫の事を理解するのに」
飛鳥「……」
千聖の言葉に飛鳥は困惑した。
飛鳥「職業病という奴ですかね」
千聖「ええ、そうね」
飛鳥の言葉に千聖はクスッと笑った。
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そして別の日…。
ひまり「今日こそ一丈字くんに薫先輩の事を聞かないと…」
りみ「うん…」
ひまりとりみが薫の事を聞こうと、1年3組の教室に向かうと、飛鳥が教室から出てきた。
ひまり「い、一丈字くん!」
飛鳥「?」
飛鳥がひまりとりみの方を見た。
飛鳥「どうされました?」
ひまり「その、今時間空いてる?」
飛鳥「ええ、空いてま…」
「せん!!」
男子生徒たちが現れた。
ひまり「ちょっと! 邪魔しないでよ!」
「オレ達も仲間に入れて!?」
「そうだ! 入れろ!!」
男子生徒たちがそう言って騒ぐと、飛鳥が困惑した。
「おやおや、いったい何をしているんだね?」
薫が現れた。
ひまり「か、薫先輩!!」
りみ「薫さん!」
薫「子犬くんにかわって、私が相手をしてあげよう!」
「え、本当ですか?」
「それじゃぜひお願いしま…」
その時、薫のファン(女子)が男子生徒達をしめあげた。
「だーかーらー男子たちが薫様に触れるなつってんでしょうが!!」
「そういう女々しいところがあるからモテないのよ!!」
「人をひがんでる暇があるなら少しは努力しなさいよ!!」
「楽して女にモテると思うな!!」
そうしばかれる様子を見て、飛鳥は唖然としていたが、
ひまり「本当にいっつもいっつもいい加減にしなさいよ!!」
りみ「薫さんに手を出すなんて許さへん!!!」
ひまりとりみも女子生徒たちに混ざって、男子生徒をしばいていた。
「あぁあああああああああああああ!!!♥♥♥♥ あぁあああああああああああああ“!!!!!!!!♥♥♥♥」
「おい! ずるいぞ!!」
「ひまりちゃん! 僕にもやって!!」
「りみちゃ~ん!!!」
ひまりとりみに対しては男子生徒たちは喜んで、取り合いをしていた。それを見て飛鳥と薫、女子生徒たちはドン引きしていた。
飛鳥(道理で瀬田先輩に女性ファンが多いはずだわな…)
少なくとも周りの男子たちに絶望していることもあり、薫のファンは女性が多いと認識した飛鳥であった。
おしまい