全バンド一貫! バンドリ学園! エンドレス   作:ダシマ

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第341話「調子に乗りすぎは禁物」

 

 

 ある日のバンドリ学園。『結婚したい男子ランキング』というものが発表されていた。

 

「よっしゃオレ1位~」

 

 そう言ってニヤニヤする男子生徒は、容姿端麗でスポーツ万能、サッカー部のキャプテンを務めている男子生徒だった。

 

「かーっ! やっぱり勝てなかったか~」

 

 そう言って友人たちは男子生徒…DQNに言い放つと、DQNは更に気分を良くさせた。

 

DQN「まあオレなら当然だよな! これでバンドをやってる奴らも…うひひひひ」

 

 とまあ、如何にも下半身でモノを決めそうなオス猿になっていた。

 

DQN「一丈字の時代も終わりだ…。今に見てろ!!」

 

*************************:

 

 その頃、飛鳥はというと…。

 

飛鳥「さて、もうすぐだな…」

 

 結婚したい男子ランキングどころではなかった。というのも、今度小型ロボットテクノロジーコンテストに参加することになり、その準備で忙しかった。

 

 そしてDQN達とも遭遇することなく、飛鳥はテクノロジーコンテストに臨み、見事に優勝した。

 

********************

 

「一丈字くん。本当におめでとう」

飛鳥「ありがとうございます」

 

 そして優勝したという報道は全校生徒にも流れ、全校集会で表彰を受けた。

 

DQN「……!!」

 

 DQNが飛鳥の活躍を知って、歯ぎしりをしていたが、飛鳥はまったく気にしていなかった。というのも、昔からこういう目で見られていたという事もあったからだ。

 

飛鳥(超能力で存在感消したろ)

 

**********************

 

「くそっ! あいつ余計な事しやがって…!!」

 

 DQNは自分の教室で憤慨していた。彼は2年3組で友希那達とは違うクラスだった。

 

DQN「だが、これでも結婚したい男No.1なんだ。焦らずに行こう」

 

 そう言ってDQNは冷静を取り戻して、友希那達にアタックする事を決意した。

 

 早速隣の2組にいる日菜、麻弥、薫、友希那、リサにアタックすることにしたが…。

 

「まさか一丈字さんがあの小型ロボットに詳しかったなんて…」

 

 様子を見に行くなり、麻弥がとても震えていた。

 

日菜「ホント驚きだよねー。初心者とは思えないし、昔からやってたのかな…」

友希那「中々芸達者ね」

薫「儚い…」

 

 すると麻弥が立ち上がった。

 

麻弥「こうなったら早速聞いてみるッス!」

 

 そう言って麻弥が飛鳥の所に行こうとすると、日菜たちも面白がってついていこうとした。

 

DQN「ちょ、ちょーっと待った麻弥ちゃん!」

麻弥「!?」

 

 突然DQNが現れたので、麻弥たちは驚いた。

 

DQN「そ、そういえば1年の一丈字が優勝したいみだいだねぇ」

麻弥「そうっすよ! 実はジブンもあの小型ロボットには興味があって…」

DQN「ま、まあ一丈字もすごいかもしれんが、オレもすごいんだぜ? サッカー部のキャプテンでイケメンだし、バンドリ学園で結婚したい男No.1にも選ばれた…」

友希那「御託はいいからそこをどいてくれないかしら」

 

 友希那は毅然とした態度でDQNを一蹴した。

 

DQN「な、なんでだよ! たかがオモチャで優勝したくらいだろ! 主人公だからってあんな陰キャにチヤホヤなんてしてんじゃねーよ!」

 

 DQNがそう怒鳴ると、友希那はため息をついた。

 

友希那「…やっと本音を吐いたわね」

リサ「あのさ。結局あなたは飛鳥くんに対して僻んでるだけじゃない?」

DQN「そ、それはあいつは主人公だからで…」

友希那「主人公かなんだか知らないけど、もしあの子があなたみたいだったら、ここまでしないわよ。行きましょ」

 

 そう言って友希那が他の4人を連れだした。

 

DQN「…く、くそ!! なんでだよ!!」

 

 DQNは友希那達の事は諦めて、彩たちがいる1組に向かったが、教室に来るなり紗夜と千聖がDQNを睨みつけていた。

 

DQN「な、なに怖い目で見てるのかな…」

千聖「友希那ちゃん達との会話、聞こえてたわよ」

 

 燐子や花音は怖がっていた。

 

彩「一丈字くんだってちゃんと頑張ったんだから、そういう事言うの良くないよ?」

DQN「あ、あれはちょっと語弊があって…」

千聖「ないじゃない。なかったらあんな事言わないでしょう?」

紗夜「あなたはサッカー部のキャプテンでしょう? 部を纏める人間がそんな調子でどうするんですか?」

 

 と、冷静に諭されてDQNは歯ぎしりした。

 

DQN(何もかも一丈字のせいだ!!)

 

**********************

 

 そして昼休憩、飛鳥は存在感を消してそのまま中庭にいて、いるだろうと予測していたモカやこころと会話をしていたが…。

 

「一丈字くん!! 2年のDQN先輩たちが一丈字くんを出せって怒ってて…」

飛鳥「……」

モカ「来ないとどうするって言ってた?」

「一丈字くんが来るまで教室に居座ってて、説得しても帰ってくれないし、暴れるの…」

こころ「それは良くないわ!」

飛鳥「心配ないよ」

「え?」

 

 飛鳥が一息ついた。というのも、こうなる事を想定して弦巻家の黒服たちがDQN達を取り押さえたのだ。

 

DQN「く、くそう! 卑怯だぞ!!」

 

*******************

 

飛鳥「ご迷惑をおかけしました」

「う、うん…」

 

 教室に帰るや否や、飛鳥はクラスメイト達に謝罪した。モカやこころだけでなく2年生たちも来ていた。

 

日菜「別に飛鳥くん悪くなくない?」

飛鳥「まあ、そうなんですが、結局皆さんに迷惑がかかったので」

 

 飛鳥が困ったように言い放った。

 

友希那「それはそうとどうして大会に出たのかしら?」

飛鳥「優勝賞品を欲しがってた人がいて、私が丁度あの小型ロボットを触ったことがあったので、出場したんですよ」

薫「で、その賞品は渡せたのかい?」

飛鳥「はい、すっごく喜ばれてました」

 

 飛鳥がふっと笑った。

 

麻弥「そういえば一丈字さんってあの小型ロボットのメンテナンスとかもやってるんですか!?」

飛鳥「ええ。カスタムからメンテナンスまで全部やってますよ」

麻弥「こ、今度作業場とか見せてもらう事ってできませんか!?」

飛鳥「あー…。作業場は無理ですが、近くにそういう施設があるので、そこでなら作ってる所とかお見せできますよ」

麻弥「是非お願いします!」

日菜「アタシもいきたーい!!」

 

 とまあ、結果的に飛鳥は今日も沢山の人々に囲まれましたとさ。

 

飛鳥(まあ、本当に人に囲まれたいなら、自分の事ばかり考えたらダメだね)

 

 ちなみに一連の騒動があって、DQNは結婚したい男ランキング1位は剝奪になったが…。

 

「元々の1位が2年生の薫先輩だから、威張られてもねー」

「だから無効にしない方がいいって言ったのに」

 

おしまい

 

 

 

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